阪神(☆4対3★)DeNA =リーグ戦20回戦(2020.10.11)・阪神甲子園球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
0101100003613
阪神
02002000X4701
勝利投手:秋山 拓巳(7勝3敗0S)
(セーブ:スアレス(2勝0敗20S))
敗戦投手:上茶谷 大河(2勝3敗0S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(16号・2回表ソロ),オースティン(17号・4回表ソロ),ロペス(8号・5回表ソロ)
【阪神】大山 悠輔(25号・5回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 阪神戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆阪神は1点を先制された直後の2回裏、サンズの適時打などで2点を挙げ、逆転に成功する。その後は再びリードを許すも、5回に大山の2ランが飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、先発・秋山が今季7勝目。敗れたDeNAは、打線が6回以降は無安打と精彩を欠いた。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(31)は今季、本拠地で45試合6本塁打に対し、ビジターでは46試合15本塁打。ビジターで15発は中田(日本ハム)と並んで両リーグ最多だ。 今季10戦5発の甲子園で、今日も1発を打つか。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が秋山拓巳投手(29)、DeNAが上茶谷大河投手(24)。阪神は、外国人枠の関係で前日10日はベンチ外となったジャスティン・ボーア内野手(32)が「6番一塁」で先発。またスタメンマスクは、2試合ぶりに梅野隆太郎捕手(29)となった。

◆勝負強いサンズが帰ってきた! 阪神ジェリー・サンズ外野手(33)が第1打席で同点タイムリーを放った。 DeNA佐野のソロ本塁打で先制を許した直後の2回裏、先頭の大山が左翼フェンス直撃の二塁打。もう少しでスタンドインの大きな当たりに球場が沸くと、続くサンズが外低めの変化球を中堅へはじき返し、大山を生還させた。「(大山)ユウスケがツーベースを打ってくれたから、ホームまでかえしたいと思っていたよ。いいところに飛んでくれたし、ユウスケが良く走ってくれたね」。その後ボーアが右前打で続くと、サンズも三塁まで激走。無死一、三塁とすると、梅野の飛球を右翼手オースティンが落球(記録は犠飛と右翼手の失策)。サンズが2点目のホームを踏み、一気に逆転に成功した。 サンズは10月7日広島戦(マツダ)で安打が出るまで、29打席連続無安打と不調に苦しんでいたが、8日の同戦でソロ本塁打を放つなど、ここ3戦連続で安打を記録。一時は両リーグトップの得点圏打率を誇った打棒が、復調の兆しを見せた。

◆阪神大山悠輔内野手(25)が今季25号となる逆転本塁打を放ち、リーグトップを走る巨人岡本に再び並んだ。 1点を追う5回1死一塁、大山が上茶谷のスライダーを捉えると、打球は左中間スタンドへ一直線に入った。「追い込まれていた中でしっかり自分のスイングをすることが出来ました。逆転することが出来て良かったです」。試合中盤に逆転に成功する大きな1本となった。 大山は巨人岡本と激しいホームラン争いの真っただ中。岡本が10月8日DeNA戦(東京ドーム)で25号を放ち1本差とされていたが、すぐさま追いついた。

◆阪神秋山拓巳投手(29)は5回1/3を3失点と粘り、今季7勝目の権利を手にして降板した。 「今日は自分にとって有利なカウントを作ることができませんでした。相手の外国人選手も調子がいい中、ソロホームランであれば大丈夫だという気持ちで投げていましたが、簡単に打たれ過ぎてしまいました」 両チーム無得点の2回、4番佐野に先制の右越えソロを献上。1点リードで迎えた4回には3番オースティンに同点ソロを浴び、同点の5回には6番ロペスに勝ち越しソロを許した。 それでも打線は5回裏に4番大山の2ランで逆転。1点リードの状況でマウンドを下りた。

◆阪神藤浪晋太郎投手(26)が自己最速タイの160キロを計測し、1イニングを3者凡退に抑えた。 1点リードの8回表に登板。先頭7番大和への2球目、外角低めショートバウンドが160キロを計測。直後の3球目153キロが大和の頭上を大きく越えるすっぽ抜けとなり、球場が騒然。それでも4球目に外角157キロで右飛に打ち取った。 続く代打神里は3ボールからフルカウントまで持っていき、最後は内角低め158キロで詰まらせて遊ゴロに仕留める。さらに代打楠本への初球、外角高めの直球が再び160キロを計測。2ボール1ストライクとなり、最後は159キロで左飛に抑え込んだ。 この日は160キロを2球計測して無失点投球。16年9月14日広島戦、20年10月1日中日戦に続き、自身3試合目の160キロ到達となった。

◆DeNAは2回、佐野の16号ソロで先制。阪神はその裏、サンズの適時打で同点。梅野の右翼への犠飛失策で勝ち越した。 DeNAは4回、オースティンの17号ソロで同点。5回にロペスの8号ソロで勝ち越し。阪神は5回、大山の25号2ランで逆転。 阪神は継投で逃げ切り、先発秋山が7勝目をマークした。スアレスは20セーブ目。DeNA上茶谷が3敗目。

◆阪神の守護神ロベルト・スアレス投手(29)が17年ドリスに並ぶ、球団最速タイの161キロを計測した。 4-3の9回に登板すると、先頭の梶谷を三ゴロ。続くソトに3球連続で160キロの直球を投げ込むと、4球目に161キロを計測。球場は大きなどよめきに包まれた。その後ソトを中飛に打ち取り、最後はオースティンを146キロスプリットで空振り三振。危なげない投球で最後を締めた。 これで節目の20セーブ目となり、リーグトップをひた走る。お立ち台ではタイトルについて問われると「もちろんチャンスがあると思うんですけど、できるだけ考えないように意識しています。言われたところで投げるだけ。力強く終盤を迎えるために、これからも準備していきたいと思います」と謙虚な受け答え。フル回転の助っ人に、球場のファンは大きな拍手で応えた。

◆投打かみ合った阪神が、DeNAに競り勝った。2-3の5回1死一塁で、大山がリーグトップに並ぶ25号2ランを放って逆転。1点のリードを最後まで守り抜いた。 先発の秋山は5回1/3を6安打3失点で7勝目。6回途中から桑原、エドワーズ、藤浪とつないだリリーフ陣は、強力DeNA打線に1安打も許さなかった。最後は守護神スアレスが、球団最速タイの161キロを計測するなど、3者凡退に締めて節目の20セーブ目。チーム一丸で甲子園のファンに白星を届けた。

◆DeNAはソロ3発が空砲に終わった。2回に佐野が先制弾、4回にオースティンが同点弾、5回にソトが一時勝ち越し弾を浴びせた。だが、先発の上茶谷が5回に大山に痛恨の逆転2ランを食らい競り負けた。 ラミレス監督は「5回は四球から2ランという結果は残念だったが、全体的にそこまで悪くはなかったと思う」と5回4失点の先発右腕を評した。 ▽DeNAオースティン(4回、3戦連発となる17号ソロ)「強くコンタクトすることができた。守備でミスをしてしまったので、取り返すためにも強い気持ちで打席に臨んだ」 ▽DeNA佐野(2回、16号先制ソロ)「追い込まれていたので食らいついていきました」

◆投打かみ合った阪神が、DeNAに競り勝った。2-3の5回1死一塁で、大山がリーグトップに並ぶ25号2ランを放って逆転。1点のリードを最後まで守り抜いた。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -試合を振り返って 矢野監督 取って取られての繰り返しの中で、継投もうまくいきましたし、その後の投手も粘ってくれました。まあでも、大山がね、やっぱりあの(5回の逆転)2ランが一番ポイントだと思います。 -大山の存在感は 矢野監督 もっともっと大きな存在になってもらいたいんでね。こちらの期待はもっと高いところにあるので。"これでいい"という感じではないですし、悠輔(大山)もそう思っていると思います。 -秋山の投球は 矢野監督 調子自体はいいかなと思っていましたけど。ちょっとね、ホームランホームランという形になってしまったところは、アキならもっと粘れるというかね。そういう投球ができる投手なので。でも状態自体は良かったと思います。 -6回は1死からの継投 矢野監督 3回り目になるところでてんびんをかけた時に、桑原の投球でしのぐという選択をしました。 -スアレスがリーグトップの20セーブ 矢野監督 本当に頼もしいですね。スアちゃんがいてくれていることで、何とかそこにつなごうと僕もそう思っていますし。ピッチャーもバッターもそう思っている。よくやってくれています。 -大山は去年と技術的に違う点は 矢野監督 去年までは打てるポイントが少なかった。今年は逆方向のヒットが多い。最後の打席も飛んだコースがいいと言えばそれまでなんだけど。調べてないから分からないけど、右方向へホームランを打てるのも、そんなに去年まで見なかった逆方向にも強く打てるし、球種的にも自分が狙ってないというか反応で打っているところもあるので、そういうポイントが増えてきているのが成長と思います。 -リリーフ陣が1点差の中で踏ん張った 矢野監督 一番緊張する場面でね。桑原もすごいあの2つのアウトは緊張するし、価値のある2つのアウト。その後のピッチャーも本当にね。エドワーズもすごくいいテンポで投げてくれたし、晋太郎(藤浪)もファンの人にも乗せてもらいながら腕を振って勢いが出てきたので、みんながいい投球をしてくれました。 -160キロリレー 矢野監督 やっぱり武器だと思う。今後見据えていけば、それに対する、対になるボール、カウントを稼ぐボールは絶対にいると思うし、長所は長所としてどんどん伸ばしていけばいいし、逆の球というのも求めていくべきところだと思う。 -1つ雨があったが、連戦が終わった 矢野監督 まあ本当にね。苦しいことも多いけれど、その中でよく粘ってくれている部分が多いし。もっと成長しないといけない部分も多いし、いろいろあるんだけど。結果が負けてしまうと、そういうふうに見てもらえない部分もあると思うけど、チームが1つになって戦ってくれているというのが、俺の中では一番うれしいというか。そういう手応えは持っています。

◆阪神が逆転勝ちを飾った。1点を追う5回に4番大山が25号2ランを左翼席に運び、逆転すると、ベンチは6回表1死走者なしから、秋山→桑原への継投を選択。桑原が打者2人を抑えると、7回からの3イニングは剛腕3投手がDeNA打線を完ぺき抑え込んでの勝利だった。 ◆7回表エドワーズ153キロ ロペスをこの日最速の153キロの直球で遊ゴロに仕留めるなど、ストレートは6球すべて球速150キロ以上。3者凡退で今季4ホールド目。 ◆8回表藤浪160キロ 先頭大和への2球目に自己最速タイの160キロをたたき出すと、2死から代打楠本への初球、外角高めの直球は再び160キロを計測。打者3人を完璧に封じ、無失点。今季4ホールド目でストッパーにバトンをつないだ。 ◆9回表スアレス161キロ 先頭の梶谷を三ゴロ。続くソトに3球連続で160キロをマークすると、4球目に161キロを計測。これは自身最速タイで、球団最速タイの球速。こちらも1人の出塁も許さず20セーブ目で締めた。 リリーフ陣が圧倒的な投球を続け、1点のリードを守りきった。矢野監督は剛球リレーに「やっぱり武器だと思う。長所は長所としてどんどん伸ばしていけばいいし、逆の球というのも求めていくべきところだと思う」とさらに磨きをかけることを期待していた。

◆阪神守護神のロベルト・スアレス投手(29)が、異次元の快速球でDeNAの猛者を圧倒した。 1点リードの9回に登板。圧巻は先頭梶谷を抑えた後だ。前日2本塁打したソトに力勝負。初球から懐を突き、160キロで空を切らせた。さらに160キロで2球押し、ファウルが精いっぱい。4球目の内角球は161キロ。16年ソフトバンク時代の自己最速タイで、17年ドリスに並ぶ球団最速をマークした。 4連発で160キロ台を投げ込み、独壇場と化した。最後も昨季まで2年連続本塁打王のソトを159キロで中飛に斬った。「アドレナリンはいつも出ているよ。しっかり投げられている証拠。そこまで球速は意識していない」。オースティンには一転してスプリットで空振り三振。無双の3者凡退だった。在籍1年目からクローザーで節目の20セーブに到達。リーグ最多を走り、タイトルも射程圏だ。 「もちろん、チャンスがあると思うけど、できるだけ考えないように意識している。疲れもない。力強く終盤を迎えるために、これからも準備したい」 ソフトバンク時代は通算234セーブのサファテに学んだ。「『投球フォーム、こうなってる』とか、その都度教えてもらい、いろいろ助けてもらった。大きな存在。自分にとって見本になる抑えです」。17年4月に右肘のトミージョン手術を受けたが、まるで傷を感じさせない。剛腕の系譜を継ぐ男は、自然体で挑む。矢野監督も「スアちゃんがいてくれることで、何とかそこにつなごうと僕も思っている」と信頼。14&15年の呉昇桓、17年ドリスに続く、球団3人目の助っ人セーブ王へ突き進む。 ▼スアレスが161キロをマークし、ソフトバンク時代に記録した自己最速と並んだ。阪神ではドリスと並び最速。藤浪の160キロがこれに続く。

◆阪神藤浪晋太郎投手も剛球を投げ込み、今季4ホールド目を挙げた。 8回に登板。先頭大和への2球目に自己最速タイの球速160キロを計測。直後の3球目153キロは大和の頭上を大きく越えるすっぽ抜けだったが、4球目はしっかり制球して外角157キロで右飛に打ち取った。続く代打神里も直球中心で遊ゴロに。さらに代打楠本への初球、外角高めの直球が再び160キロを計測。最後は159キロで左飛に抑え込んだ。 「少し投球のタイミングが合わなかったり、コントロールがつかないところもありましたが、なんとか粘ることができました。3人で抑えることができてよかったですし、チームも勝てたのでうれしいです」 1イニングを完璧に封じ、スアレスにバトンを渡した。球場も藤浪の登場時にはひときわ盛り上がりをみせる。矢野監督も「晋太郎もファンの人にも乗せてもらいながら、腕を振って勢いが出てきた」。藤浪-スアレスの剛腕締めが虎の大きな武器だ。

◆阪神大山悠輔内野手(25)が今季25号となる逆転本塁打を放ち、リーグトップを走る巨人岡本に再び並んだ。秋晴れの青空に、大山が打ち上げる。大飛球が左中間へ距離を伸ばすにつれ、歓声の強さが増していく。着弾を待ちきれず、矢野監督が右拳を突き上げる。逆転2ラン。4番が、4番の仕事を全うして笑った。 「1番は必死さ。なんとかしようという気持ちが(結果に)つながっていると思う。技術であったり、そういうところもたくさんあるけど、必死さが1番大事かなと思います」 1点を追う5回1死一塁、2ボール2ストライク。「しっかり振り切る中でも食らいつく」。イメージを物の見事に体現した。上茶谷の内寄り低めスライダーを丁寧に強振。左中間最深部席に決勝弾を弾ませ、「この1本で勝つことができた。本当に大きな1本になった」と喜んだ。 「さあ行け、ミスター!」 8カ月前、沖縄宜野座球場に新井打撃コーチの声が響いていた。「サードで4番を目指すんだから、そりゃあ『ミスター』しかないやろ」。現役時代の巨人長嶋茂雄、阪神掛布雅之のように、勝負強くファンを魅了する希代のスラッガーに成長してほしい-。首脳陣の果てしない期待を肌で感じているから、努力を怠る暇はない。 リーグトップの巨人岡本に並ぶ25号。68打点は自己最多76打点の更新どころか、トップ岡本に8打点差まで迫っている。球団34年ぶりの本塁打王に加え、逆転2冠王も狙える位置にいる。「チームの勝利のために必死にやっていれば、自ずと自分の結果も良くなると信じています」。地に足をつけて進化する4番に、矢野監督も目を細める。 この日は1点を追う2回、左中間二塁打で逆転劇を呼び込んだ。8回は追い込まれてパットンの内角152キロに反応し、詰まりながらも一塁線を抜いた。指揮官は「去年までは打てるポイントが少なかった。今年は逆方向のヒットが多い。球種的にも自分が狙っていない、反応で打っているところもある」と納得顔だ。 シーズン終盤、勝負どころでの快音が際立っている。それでも矢野監督は「もっともっと大きな存在になってもらいたい」と力を込める。誰もが認める「ミスター」に成長する、その日まで。周囲も、もちろん大山も、現状に満足しない。【佐井陽介】

◆右肘のコンディション不良から再起した阪神桑原謙太朗投手(34)が、約1年半ぶりのホールドで完全復活をアピールした。緊迫の1点リードで2/3回をピシャリ。元セットアッパーが勝利の方程式に帰ってきた。 6回。先発秋山が梶谷を中飛に打ち取った直後、矢野監督が動いた。「(打順が)3周り目になるところでてんびんにかけた時に、桑原の投球でしのぐという選択をしました」。プロ13年目の右腕に大きな使命が託された。 先頭のソトをスライダー2球で左飛に打ち取ると、オースティンにも宝刀スライダーを次々投げ込んだ。直球は1球のみ。最後は7球目、外高めの136キロスライダーで遊ゴロに仕留めた。「いい場面で投げさせていただきましたし、2人で抑えることができたのでよかったです」。時間にして約4分半ながら、前日2人で3発を放った助っ人コンビをなで斬った。今季登板8試合目、昨年4月17日ヤクルト戦(神宮)以来のホールドでDeNAに流れを渡さなかった。 矢野監督も「一番緊張する場面でね。桑原もすごいあの2つのアウトは緊張するし、価値のある2つのアウト」とねぎらう大仕事。桑原からエドワーズ、藤浪、スアレスとつなぎ、無安打無死四球の完璧なリリーフで、1点のリードを守り抜いた。チーム内の新型コロナウイルス感染の影響で、岩崎や岩貞らブルペンを支えてきた投手陣が今はいない。ガンケルが先発した前日10日には、外国人枠の関係でボーアを外し中継ぎのエドワーズがベンチ入り。そんな苦しい台所事情の中で桑原の働きは光った。 17年は67試合に登板し、最優秀中継ぎ賞を獲得。18年も62試合に登板したが、昨年4月下旬から右肘のコンディション不良で2軍調整を続けた。実戦復帰したのは今年6月。オフから毎日、鳴尾浜で右肘のケアは欠かさず、実直な性格でひたむきにリハビリに励んできた。チームの緊急事態で巡ってきたチャンス。ベテランの存在感をしっかり示した。【磯綾乃】

◆阪神ジョン・エドワーズ投手が完璧救援で勝利に貢献した。1点リードの7回に登板。4番佐野を152キロの内角速球で難なく投ゴロに仕留めると、5番宮崎はスライダーを打たせて遊ゴロ。1発を打っているロペスには、この日最速の153キロを外角に配して遊ゴロにねじふせ安定の3者凡退だ。 「テンポよく、ストライク先行で投げられた。イニングを早く終わらせる自分の仕事もできて良かった」。前日1失点の雪辱も果たした。

◆右肘のコンディション不良から再起した阪神桑原謙太朗投手(34)が、約1年半ぶりのホールドで完全復活をアピールした。緊迫の1点リードで2/3回をピシャリ。元セットアッパーが勝利の方程式に帰ってきた。◆桑原の浮沈 津田学園(三重)を経て奈良産大から07年大学生・社会人ドラフト3巡目で横浜に入団した1年目の08年は、8月の阪神戦で初完投初完封するなど、先発と中継ぎで30試合に登板した。だが故障もあり、09年からの2年間は29試合にとどまり、10年オフに一輝とのトレードでオリックス移籍。だが新天地でも1軍登板は4年間で22試合にとどまり、大半を2軍で過ごした。14年オフに白仁田との交換で阪神に移籍。1年目の15年は6試合、16年は初の1軍0に終わったが、17年に自己最多の67試合に登板して4勝2敗39ホールドで最優秀中継ぎ賞を獲得。推定年俸は800万円から3700万円増の4500万円に跳ね上がった。アップ率463%は当時の球団日本人最高で、18年も62試合に登板した。だが昨季はコンディション不良で7試合にとどまった。

◆阪神大山悠輔内野手(25)が、本塁打王争いトップの巨人岡本に並ぶ25号を逆転2ランで決めた。1点を追う5回。DeNA上茶谷から会心弾を左中間席に運び、これぞ4番の働きで勝利をもたらせた。打点もトップの岡本に8差に迫る68とし、球団では86年ランディ・バース以来、日本人では82年掛布雅之以来、右打者に限れば60年藤本勝巳以来60年ぶりの2冠王も見えてきた。 ▼阪神で同一年に打撃2冠を獲得したのは、86年バースが3冠王(3割8分9厘、47本、109打点)となったのが直近。バースは前年85年(3割5分、54本、134打点)から2年連続で3冠王だった。日本人では、掛布雅之が82年に35本塁打、95打点で2タイトルを取って以来。日本人右打者に限ると、60年の藤本勝巳が22本塁打、76打点の2冠に輝いたのが最後だ。

◆阪神秋山拓巳投手が3本塁打を許しながら勝利投手に。7月28日ヤクルト戦3被本塁打(宮本、広岡、塩見)に続いて今季2度目。 阪神で近年に1試合3本塁打を打たれて勝利投手になったのは、18年8月7日巨人戦での岩貞3被本塁打(長野、大城、陽岱鋼)があるが、年間2度となると、記録の残る52年以降では初の珍事となった。

◆DeNAアレックス・ラミレス監督が京山将弥投手(22)のローテ入りを示唆した。京山は9月28日の広島戦に先発し、5回3失点で敗戦投手。同29日に出場選手登録を抹消されたが、1軍本隊に残ったまま調整を続けていた。 今回の阪神との3連戦は9日の初戦は雨天中止。10日にスライド登板した浜口は1回1/3、2失点で精彩を欠き降板した。ラミレス監督は「すべてをクリアにして2軍でリフレッシュして。メンタル、技術的なこともクリアにして戻ってきてもらおうかと思っている」と2軍再調整とした。この日、先発した上茶谷は5回4失点に「味方が先制、勝ち越してくれた後に得点を与えてしまったことは反省点です。次回登板はイニングの先頭に四球を与えないこと、そして試合の中で修正できるようにしたいです」と粘りきれなかった。 先発陣が安定せず、ゲームメークできない試合が続いている。6日の巨人戦は坂本が3回4失点。ブルペンデーを覚悟した7日同戦は平田が5回2失点でプロ初勝利で奮起するも、8日同戦は井納が2回4失点。甲子園に場所を移した阪神戦も浜口、上茶谷の先発陣に白星はなかった。 ラミレス監督は「みんな打たれようと思って投げているわけではないが、なかなかいい結果にならずに、序盤に多く失点している。ベストを尽くした結果だから仕方ないが、しっかりと修正していきたい」と受け止めた。浜口の抜けた1枠は「京山を使おうと思っている」とした。背中痛で戦線離脱していた平良は2軍で実戦復帰も果たし、順調に回復。13日からのヤクルト3連戦での1軍復帰を視野に調整に入ることになりそうだ。

◆阪神が先制された直後の二回、サンズの適時打とオースティンの落球で逆転した。  先頭の大山が左中間二塁打。ここでサンズが上茶谷の外角のカットボールを中前へ。同点となる適時打を放った。  「(大山)悠輔がツーベースを打ってくれたから、ホームまで返したいと思っていたよ。いいところに飛んでくれたし、悠輔がよく走ってくれたね」  9月下旬から10月上旬にかけ出場7試合連続無安打と絶不調だった助っ人が4試合連続安打と、打撃の調子も戻りつつある。  続くボーアも右前打で無死一、三塁。ここで梅野の右翼への飛球を、右翼手のオースティンが落球(記録は犠飛と失策)で三走が生還。2-1と試合をひっくり返したが、問題は、こここからだった。  なおも無死一、二塁と追加点のチャンス。小幡の低いライナーの打球を、左翼手の佐野がショートバウンドで捕球。二塁走者のボーアは二、三塁間で打球への判断が遅れて三塁封殺(記録はレフトゴロ)となった。  その後、2死満塁の好機で北條が空振り三振に倒れて、大量得点を奪うチャンスを逃した。

◆阪神が五回に大山の2ランで逆転に成功した。  「追い込まれていた中でしっかり自分のスイングをすることができました。逆転することができてよかったです」  2-3の五回1死一塁。カウント2-2から上茶谷のスライダーをとらえると、左翼席に着弾。逆転の2ランとなった。  これが今季25号で、ホームラン王争いでトップに立っている巨人・岡本と並んだ。

◆阪神の先発・秋山は4-3の六回、先頭の梶谷を中飛に打ち取ったところで勝ち投手の権利を残して降板。6回1/3を投げて6安打3失点。失点は3本のソロアーチによるものだった。   「きょうは自分にとって有利なカウントを作ることができませんでした。相手の外国人選手も調子がいい中で、ソロホームランであれば、大丈夫だという気持ちで投げていましたが、簡単に打たれすぎてしまいました」  二回、先頭の佐野に右越えのアーチで先制されると、2-1で迎えた四回1死からはオースティンに左越えの同点アーチ。さらに、同点の五回、先頭のロペスに3ボールから左翼ポール直撃の一発を被弾した。  前日10日の同戦でも先発したガンケルもオースティンとソトに2打席連続アーチ。計3本の一発を浴び、助っ人パワーを警戒していた。

◆阪神が接戦をものにした。先発の秋山が3本塁打を浴びて2-3とビハインドの五回、1死一塁から大山が左翼に決勝の25号2ランをたたき込んだ。ホームラン王争いでトップの巨人・岡本に再び並ぶ一発。  守っては六回途中から継投に入り、桑原、エドワーズ、藤浪、スアレスで1人も走者を出さず完璧リレー。秋山は7勝目(3敗)、スアレスはリーグ単独トップの20セーブとなった。9月29日から始まった13連戦は9日DeNA戦(甲子園)の雨天中止も挟み、6勝5敗1分けで終わった。

◆阪神は1点リードを守り切り、接戦を制した。矢野燿大監督(51)は五回に逆転の決勝2ランを放った大山の一発を「1番ポイント」と称賛。25号で本塁打王争いでもトップタイに立った大砲に、さらさる進化も期待した。以下、矢野監督の試合後主な一問一答。  --接戦を勝ちきった。試合を振り返って  「取って取られての繰り返しの中で、継投もうまくいきましたし。その後の投手も粘ってくれましたし。まあでも、大山がね、やっぱりあの2ランというのが1番ポイントだと思います」  --大山の存在感は大きくなっている  「まあ、もっともっと大きな存在になってもらいたいんでね。こちらの期待というのはもっと高いところにあるので。『これでいい』という感じではないですし、悠輔(大山)もそう思っていると思います」  --六回は1死から継投  「3回り目になるところでてんびんにかけたときに、桑原で何とかしのぐということを選択しました」  --スアレスがリーグトップ20セーブ  「本当に頼もしいですね。スアちゃんがいてくれていることで、何とかそこへつなごうと僕もそう思っていますし。ピッチャーもバッターもそう思っているんで。よくやってくれています」

◆阪神は先発の秋山が六回1死で降板後、救援陣が一人の走者も許さず、逃げ切った。  2番手の桑原は、乗っているソトとオースティンを封じる。右肘痛などで出遅れ、今季初ホールドに「2人で抑えることができて良かった」と安堵。エドワーズを挟み、八回の藤浪と九回のスアレスは160キロ台の剛速球を軸に強力打線をねじ伏せた。スアレスは来日5年目で初の20セーブ到達にも「チームに貢献しようと考えていた」と平然と語った。

◆目の覚めるような打球が、甲子園の左翼席に一直線で飛び込んだ。阪神・大山悠輔内野手(25)が、リーグトップの巨人・岡本に並ぶ25号アーチ。チームを勝利に導く逆転2ランを放ち「この一本で勝てたことが大きい」と胸を張った。  上茶谷の6球目、甘く入った変化球を仕留めた。球団では1986年のバース以来、日本選手では84年の掛布(37本)以来となる本塁打王の誕生が現実味を帯びてきた。球団の日本選手で25発に到達したのは、10年の城島(28本)以来だ。  4番に返り咲いた5日の巨人戦以来の一発。二、八回には二塁打を放ち、3試合続けて複数安打もマークした。  9日には揚塩健治球団社長が、一連の新型コロナウイルスを巡る混乱の責任を取って12月1日付で辞任することを発表した。前日10日は逆転負け。チームの暗いムードを一掃しようと主砲が意地を見せた。  「何とかしたいという必死さが大事」と大山は自らに説くように言った。首位・巨人とは13ゲーム差。逆転Vの可能性は低いが、懸命に戦った先にタイトルが待っている。(三木建次)

◆阪神・桑原は4-3の六回1死、ソトを迎えたところで登板。次打者はオースティンと、右の大砲助っ人が続くところを任され、連続で凡退させて期待に応えた。「いい場面で投げさせていただきましたし、2人で抑えることができたのでよかったです」。今季初ホールドは、昨年4月17日のヤクルト戦(神宮)以来543日ぶり。矢野監督も「価値のある2つのアウト」と復活した右腕をたたえた。

◆先制された直後の二回、阪神・サンズが即座に同点に戻した。先頭で二塁打を放った大山に続き、中前にはじき返すタイムリー。「いいところに飛んでくれたし、悠輔(大山)がよく走ってくれたね」と拳を握った。適時打は9月27日のヤクルト戦(神宮)以来。一時4割超を誇った得点圏打率は・350となったが、4試合連続安打で復調気配を漂わせている。

◆先発した阪神・秋山は六回途中を6安打3失点でまとめ7勝目(3敗)。失点はすべてソロの3本塁打にとどめ、試合を作った。それでも「ソロホームランであれば大丈夫という気持ちで投げていましたが、簡単に打たれ過ぎてしまいました」と反省。西勇(9勝)に次ぐチーム2位の勝ち星で、防御率2・96と安定のピッチングで先発ローテの要を担っている。

◆七回を任された阪神・エドワーズは4番・佐野からの中軸を3人斬りして藤浪にバトンをつなげた。10球で仕留め「テンポよく、ストライク先行で投げることができた。イニングを早く終わらせるという自分の仕事もできたからよかったね」と手応えを口にした。後ろ2人のように160キロとはいかないが、威力十分の150キロ超直球でセットアッパーとして役割を果たしている。

◆セットアッパーに負けじと、クローザーが快速球を連発した。阪神・スアレスが藤浪と夢の160キロリレーで、リーグトップのセーブを20個に乗せた。  「チームメートがいい仕事をして、いい試合内容だったから。自分の仕事をして貢献しようと、それだけ考えていたよ」  1点差の九回、先頭の梶谷を三ゴロ。続くソトの初球から160キロを3球続けた。八回に藤浪の剛球に沸いた甲子園は再びどよめき、4球目の161キロで最高潮。159キロで中飛に打ち取り、オースティンは160キロの後にフォークを続けて空振り三振。圧巻の3人斬りでゲームを締めた。  「アドレナリンはいつも出ているよ。いい打者だから力を入れたというわけではないけど、いい準備ができて、しっかり投げられている証拠」  2017年にドリスが計測した球団の最速タイに並んだ。同時に自身最速タイ。ソフトバンク時代の16年のクライマックスシリーズで、鷹の最速も樹立した右腕。2球団のベストを保持して「速球王」に名乗り出た。  来日1年目の同年は、絶対的守護神のサファテにつなぐ役割を務めた。「(サファテは)やっぱり圧倒的なクローザー。人格者で、よく話をしてくれた」。フォームの指導なども仰いで「大きな存在。見本になる抑え」と憧れた先輩と同じ立場でセーブを重ね、2位の中日のR・マルティネスと3差。タイトルもはっきりと視界に捉えた。  「(セーブ王は)チャンスがあると思うけど、できるだけ考えないように意識しているよ」  チーム最多41試合の登板も「疲れもない。このまま力強く終盤を迎えたいね」とサラリ。入団当初は外国人枠争いで"劣勢"とみられた男は、いまや主役級の存在感だ。(安藤理)

◆右腕の投じる1球ごとに甲子園が大きく沸く。阪神・藤浪が中継ぎになってから初めて1点リードの場面でマウンドへ。1回を3人でピシャリと抑えてベンチに戻ると、笑顔をみせた。  「少し投球のタイミングが合わなかったり、コントロールがつかないところもありましたが、なんとか粘ることができました」  3-2の八回に登場。先頭の大和への2球目だ。ボールとなったが1日の中日戦(甲子園)以来となる自己最速タイの160キロを計測した。続く投球が大和の頭上を通過し、球場は騒然。だが、ここから乱れることなく157キロで右飛に打ち取った。  神里に対して3球連続でボールも、フルカウントまでもっていくと、遊ゴロ。続く楠本への初球で2度目の160キロを計測。カウント2-1となり、最後は左飛に料理した。ファンの応援にも背中を押されて、きっちり3人で仕事を終えた。  3点差で登板し、初ホールドを記録した9月29日の中日戦(甲子園)では「死ぬほど緊張した」と振り返ったが、この日は1点差と緊迫した場面で4ホールド目。ボール先行のカウントになっても、慌てずに落ち着いて修正。しっかりリードを守った。  矢野監督の早めの継投もうまくはまった。3-2の六回1死。ここまで62球も3被弾の先発・秋山から思い切って桑原にスイッチ。「3まわり目になるところで、桑原で何とかしのぐということを選択した」。そこからエドワーズをはさんで藤浪へ。六回以降は走者を許さない完璧なリレーに指揮官は「取って取られての繰り返しの中で、継投もうまくいきましたし。粘ってくれました」と称賛。「晋太郎(藤浪)もファンの人にも乗せてもらいながら腕を振って勢いが出てきた」と完全復活への手応えを口にした。  「3人で抑えることができてよかったですし、チームも勝てたのでうれしいです」  勝利の方程式を担う藤浪は充実の汗をぬぐった。チーム内の新型コロナウイルス感染拡大の影響で中継ぎに配置転換となったが、新境地で躍動。今やブルペンに欠かせない存在だ。(菊地峻太朗)

◆特急ホームラン号に虎の4番・大山悠輔が飛び乗ってきたよー!  「ひ~乗り遅れるところだった。えーと座席は...」  「アレ? 大山さんじゃないですか」  「あっ。巨人の岡本くん」(と、隣に座りながらキョロキョロ)  「大山さん、分からないんですか?」  「え~と岡本くんの席は何番?」  「ボク『セの2番』です。大山さんの乗車券『セの1番』ですね。じゃあ、ボクの前の席ですね」  もうセ・リーグ本塁打王の指定席、発券しちゃってるから25号で並んだからってホッとしていられないのだ!! 虎に消化試合はなし!! 虎の4番がたくましくなっていくその姿を日々感じられるシアワセ? これまた格別なり。  ここからナゴヤドーム、甲子園と広い球場が続くけど『真のホームラン王』と胸を張るためにも、スタンドにほうり込んだレー!!

◆大山は理想の打撃の形ができあがっている。具体的には、軸足(右足)にしっかり体重が乗り、自分のポイントに球を引き付けて打てる「軸回転の打撃」が維持できているのだ。昨年までの悪い時や、ことしの開幕当時は、軸足が伸びあがるようになって、余裕のない打撃になっていた。  この日のような本塁打が、広い甲子園で打てていることを自信にすればいい。「甲子園で打てるのだから、狭い他球場へ行けばもっと簡単に打てる」ぐらいの気持ちで臨めば、岡本(巨人)との本塁打王争いも制することはできる。  もう一つ、本塁打王へのカギは、現状のいい形をいかに自分で管理できるか。映像で残し、自分の中で理解する。そしてコーチのアドバイスを待つのではなく、自分から「軸足はどうですか?」と質問してほしい。清原和博(元西武など)、中村剛也(西武)ら長く活躍する長距離砲はみんな、私に聞いてきた。これができれば、好調は継続でき、毎年、30本前後の本塁打が打てる打者になれる。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
60314 0.659
(↓0.008)
M12
(-)
25448
(-)
328
(+7)
115
(-)
61
(-)
0.260
(↓0.001)
3.320
(↓0.04)
2
(-)
阪神
47445 0.516
(↑0.005)
13
(↑1)
24407
(+4)
386
(+3)
96
(+1)
65
(-)
0.247
(-)
3.580
(↑0.01)
3
(1↑)
中日
45465 0.495
(↑0.006)
15
(↑1)
24346
(+7)
392
(-)
56
(-)
23
(-)
0.247
(-)
3.840
(↑0.04)
4
(1↓)
DeNA
45485 0.484
(↓0.005)
16
(-)
22423
(+3)
393
(+4)
112
(+3)
23
(-)
0.268
(-)
3.840
(↓0.01)
5
(-)
広島
39489 0.448
(↑0.006)
19
(↑1)
24426
(+7)
462
(+4)
93
(-)
47
(-)
0.266
(↑0.001)
4.440
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
35546 0.393
(↓0.005)
24
(-)
25395
(+4)
484
(+7)
95
(+2)
54
(-)
0.250
(↑0.001)
4.750
(↓0.03)