広島(☆7対4★)ヤクルト =リーグ戦20回戦(2020.10.11)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:中村 祐太(2勝2敗0S)
(セーブ:フランスア(2勝3敗13S))
敗戦投手:小川 泰弘(9勝5敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(21号・6回表ソロ),廣岡 大志(4号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は両軍無得点で迎えた4回裏、鈴木誠の適時打で1点を先制する。続く5回には堂林、中村祐、西川が適時打を放つなど、打者一巡の攻撃で6点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・中村祐が6回1失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、先発・小川が誤算だった。

◆広島鈴木誠也外野手(26)が4回に先制打を放った。両軍無得点の1死三塁。ヤクルト先発小川の初球フォークを拾って左中間に落とした。「広輔さん(田中)がチャンスをつくってくれたので、かえすことが出来て良かったです」。直前に三塁打でチャンスメークした先輩に感謝した。

◆ヤクルトの4番村上宗隆内野手(20)が21号ソロを放った。 6失点した直後の6回、先頭で広島先発中村祐の初球、125キロスライダーを捉え右翼席へ運んだ。 4日広島戦(神宮)以来5試合ぶりの本塁打。「しっかりと自分のスイングをすることができました。いい角度で上がってくれて良かったです」とコメントした。

◆ヤクルト先発の小川泰弘投手(30)は、4回0/3を6失点で降板した。 1巡目までは完璧な内容だった。3回まで3者凡退。力のある直球と、変化球の制球も良く、わずか30球で無安打に抑えた。 しかし4回1死から広島2番田中広にチーム初安打となる三塁打を許すと、続く鈴木誠に初球のフォークを捉えられ、1点先制された。 5回は先頭の西川に中前打を許し、会沢に四球を与えると、そこから堂林、菊池涼、先発の中村祐に3連打を浴び、無死満塁で降板した。「今日は状態としては悪くなかった。5回の流れを止められなかったことと、粘りの投球ができず申し訳ない気持ちです」とコメントした。 体調不良のため、6日の中日戦の先発を急きょ回避。発熱があったがPCR検査は陰性で、7日から全体練習に復帰していた。 チーム最多9勝を挙げているエース。自身5年ぶりの2ケタ勝利は、持ち越しとなった。

◆序盤は両先発の投げ合い。広島中村祐が3回まで1安打無失点に抑えれば、ヤクルト小川は3回まで完全投球の滑り出し。 広島は4回、鈴木の左前打で先制。5回は打者11人で6点を奪い、ヤクルト小川をKO。広島中村祐は6回1失点で降板した。 広島が逃げ切り、連勝でカード勝ち越し。中村祐が2勝目、フランスアが自己最多更新の13セーブ目。ヤクルト小川は5敗目。

◆今年7月に支配下登録されたヤクルト松本友内野手(25)が、プロ初安打を放った。 1-7で迎えた7回、先頭で広島2番手ケムナの初球、外角の直球をはじき返した。遊撃手田中広が逆シングルで捕球したが、猛ダッシュでセーフ。プロ初安打となる内野安打をもぎとった。「当たりとしては完璧ではなかったが、ヒットになると思い全力で走りました。まずは初安打を打てたことにホッとしています。これからも一生懸命努力して頑張ります」とコメントした。 記念球は、ヤクルトベンチへ渡されていた。

◆ヤクルトが3カード連続の負け越し、借金が今季ワースト19となった。発熱で前回登板を回避した小川泰弘投手は3回まで完璧。しかし4回、田中広を追い込んでから三塁打を許し先制された。 高津臣吾監督は「あの1球が、この試合の中では大きな意味のある1球だった」と指摘。5回は1死も奪えず降板した小川は「5回の流れを止められなかったことと、粘りの投球ができず申し訳ない」と反省した。 ▽ヤクルト広岡(8回、代打で4号ソロ)「初球から積極的に打ちに行くことを心がけて打席に入りました。逆方向に強い打球が打てました」 ▽ヤクルト松本友(7回、代打でプロ初安打。今年7月に支配下登録)「当たりは完璧ではなかったが、ヒットになると思い全力で走りました。まずはホッとしています。これからも一生懸命努力して頑張ります」 ▽ヤクルト村上(6回、5試合ぶりとなる21号ソロ)「しっかりと自分のスイングをすることができました。いい角度で上がってくれてよかったです」

◆広島西川龍馬内野手が復帰戦で3安打猛打賞を記録した。コンディション不良から47日ぶりに1軍復帰。「5番中堅」で即先発出場となった。5回の2打席目に先頭で復帰後初安打となる中前打で突破口を開くと、打者一巡で巡ってきた2死満塁では遊撃への2点適時内野安打。貴重な追加点をもぎとった。8回の内野安打で代走が送られ、お役御免。「野球が久々に楽しかった。お客さんの前でプレーできたし、お客さんも増えていたし」と振り返った。 離脱中に新人宇草や大盛ら若手外野手がアピールしていた。6日の実戦復帰時には「危機感はありますよ。戻って頑張らないといけない」と話していたが、復帰戦でいきなり3安打で存在感を示した。「飛んだところが良かった。最初にしてはまあまあ。僕が復帰して負けたら何を言われるか分からんから」とクールに振り返る西川に、佐々岡監督は「やはり彼の存在は大きい」と最敬礼だった。

◆広島6年目右腕の中村祐太投手が894日ぶりの本拠地勝利で2勝目を挙げた。3回以外毎回走者を出したが6回まで7三振を奪い、村上に浴びたソロ1失点に抑えた。 「調子があまり良くなかったけど、何とか粘り強く投げようと思った。ストライクを先行できたのはよかった」。5回には自ら適時打で追加点を奪い、投打で勝利に貢献した。

◆ヤクルトの先発、小川泰弘投手(30)は4回0/3を投げ6安打6失点で降板。2巡目で広島打線につかまり、役目を果たせなかった。  一-三回は、走者を1人も許さない完璧な立ち上がり。「自分のピッチングをして、テンポよくしっかり攻めながら勝ちにつなげたい」と口にしていたように、力強い直球と変化球を組み合わせて、封じた。  だが、四回に1死から田中広に右中間三塁打とされると、続く鈴木誠の左前適時打で先制を許す。さらに、五回は先頭の5番・西川から5者連続で出塁され(4安打、1四球)、9番の投手・中村祐に右前適時打を浴びたところでマウンドを降りた。  当初は6日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発予定だったが、同日37・3度の発熱が確認されたため、登板を回避。同日中に愛知県内の病院でPCR検査を受け、陰性が判明していた。  白星を手にすれば2015年以来、5年ぶりの2桁勝利となったが、この日はお預け。チームを支える右腕が、次戦でリベンジを果たす。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が「4番・一塁」で先発出場。7点を追う六回先頭で、右中間席への21号ソロを放った。  先発右腕・中村祐が投じた125キロのスライダーを捉え、4日の広島戦(神宮)以来、5試合ぶりの一発。「しっかりと自分のスイングをすることができました。良い角度で上がってくれてよかったです」とうなずいた。  これでシーズン70打点目。タイトル獲得へ、数字を積み重ねる。

◆ヤクルト・松本友内野手(25)が6点を追う七回先頭で、代打として出場した。2番手右腕・ケムナが投じた初球、139キロの直球を三遊間へ運び、遊撃内野安打。プロ4打席目で初安打を記録した。  2019年にBCリーグ福井から育成ドラフト2位で入団。今年7月に支配下登録され、試合前の時点でいずれも代打で3試合に出場していた。

◆ヤクルトの小川は三回まではいずれも三者凡退と完璧だったが、2巡目に打ち込まれた。0-1の五回は1点を失ってなお無死満塁のピンチで、投手の中村祐に真ん中に入った初球を右前適時打とされて降板。「流れを止められず、申し訳ない」とうなだれた。  発熱で6日の中日戦の先発を回避し、仕切り直しの登板だった。小川自身は「状態としては悪くなかった」と振り返り、高津監督も、体調を崩したことが影響したかについて「そのようには映らなかった」と否定した。

◆終盤の追い上げも及ばなかった。ヤクルトは4-7で敗れ、借金が今季最多の「19」となったが明るい話題もあった。  「あそこから点をやらなかったので、最後打線が追い上げられた。ゼロでつないでいくのがすごく大事だと思う」と高津臣吾監督(51)が評価したのは五回途中から登板した救援陣。27歳の風張、22歳の寺島、21歳の梅野が失点を許さず、攻撃にリズムを生んだ。  前日には現役最長となる日米通算23年目の五十嵐亮太投手(41)が、今季限りでの現役引退を決意したことが明らかになった。剛速球を武器に日米通算905試合に登板し、2004年に最優秀救援投手に輝いた右腕の意志を継ぐ若手が頼もしい投球を見せた。  ブルペンを支え、2人で「ロケットボーイズ」と呼ばれた石井弘寿投手コーチ(43)も「本当にお疲れ様でした」と伝えたことを明かし「五十嵐がいたから自分も成長できたし、プライベートでも常に一緒にいたので弟みたいな存在です」と口にした。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
60314 0.659
(↓0.008)
M12
(-)
25448
(-)
328
(+7)
115
(-)
61
(-)
0.260
(↓0.001)
3.320
(↓0.04)
2
(-)
阪神
47445 0.516
(↑0.005)
13
(↑1)
24407
(+4)
386
(+3)
96
(+1)
65
(-)
0.247
(-)
3.580
(↑0.01)
3
(1↑)
中日
45465 0.495
(↑0.006)
15
(↑1)
24346
(+7)
392
(-)
56
(-)
23
(-)
0.247
(-)
3.840
(↑0.04)
4
(1↓)
DeNA
45485 0.484
(↓0.005)
16
(-)
22423
(+3)
393
(+4)
112
(+3)
23
(-)
0.268
(-)
3.840
(↓0.01)
5
(-)
広島
39489 0.448
(↑0.006)
19
(↑1)
24426
(+7)
462
(+4)
93
(-)
47
(-)
0.266
(↑0.001
4.440
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
35546 0.393
(↓0.005)
24
(-)
25395
(+4)
484
(+7)
95
(+2)
54
(-)
0.250
(↑0.001
4.750
(↓0.03)