◆西武は１点を追う２回表、金子の適時打などで３点を挙げ、逆転する。その後３－２で迎えた８回には、スパンジェンバーグの犠飛と山川の適時打で２点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・ニールが６回２失点の好投で今季４勝目。敗れた楽天は、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆西武は昨季の盗塁王、金子侑司外野手のオトリ作戦で貴重な追加点を奪った。 同点に追いつき、なお2死一、二塁の2回に右前へ勝ち越し打。送球間に二塁を狙うと見せかけ、守備がタッチプレーで追いかけてきたタイミングで、一走外崎修汰内野手が一気に生還した。金子は「あの場面はチャンスだったので、生かしたいと思っていました。好走塁？　いえいえ、トノがナイスランです」と謙虚に振り返った。

◆楽天は1回に銀次の適時打で先制。西武は2回に3点を奪い逆転。楽天は3回に銀次のこの試合2本目の適時打で1点を返した。 中盤は両軍無得点。楽天先発の塩見は5回を5安打3失点で降板。西武先発のニールは4～6回は無安打に抑え、終盤に入った。 西武は8回に2点を奪い、引き分けを挟んで3連勝。3位楽天に0・5差に迫った。ニールが4勝目。増田が26セーブ目。楽天は塩見が7敗目。

◆楽天は投打がかみあわず、今季初の4位転落の危機となった。 1回に銀次の適時打で先制も、先発塩見が直後の2回に3失点。3回には銀次の今シーズン初の1試合2本目の適時打で1点差に迫ったが、中盤以降は沈黙した。4位西武とのゲーム差は0・5。三木監督は「まだ何も終わっていないし、決まっていない。もう1戦1戦、1球1球、いろんな思いを込めてやるしかない」と前を向いた。

◆抑えの西武増田達至投手が4日連続の4連投で締めくくった。 3点リードの9回のマウンド。2死一、二塁としながらも、最後は代打黒川を空振り三振に切った。セットアッパーの平良が体の張りで2戦連続ベンチ外のブルペンを守護神らしく支え、26セーブ目。「（4連投は）練習の時点で行くという話をしていた。投手みんなで助け合いながら貢献できれば」。チームは借金1とし、7月31日以来のAクラス＆借金返済が見えた。 ▽西武辻監督（引き分けはさんだ3連勝で借金返済＆3位浮上に王手をかけ）「やっと1まできた。ずっとその壁は崩れなかったけど、あと1つ勝てば5割復帰できる目標ができた。明日頑張ります」

◆西武は昨季盗塁王・金子侑司外野手のオトリ作戦で貴重な追加点を奪った。 2回に同点に追いつき、なおも2死一、二塁で、金子が右前勝ち越し適時打で二塁走者が生還。送球間に金子が二塁を狙うと見せかけ、守備がタッチプレーで追いかけてきたタイミングで、一塁走者・外崎が頭から飛び込んで生還した。金子は「あの場面はチャンスだったので、生かしたいと思っていました。好走塁？　いえいえ、トノがナイスランです」。外崎は「ネコさんが挟まれて、アウトになる可能性も高かったですし、『ここは勝負しよう！』という感じでいきました」と振り返った。 走塁もかみ合い、調子が戻りつつある打線に辻発彦監督は「ウチは足のある選手がけっこういるので、そういう部分では、チームの流れとしては足を使った走塁とかが点に絡んでくると、勢いが増してくると思う」。引き分け挟んでの3連勝でチームは借金1とし、勝率5割＆3位浮上に王手をかけた。「やっと1まできた。ずっとその壁は崩れなかったけど、あと1つ勝てば5割復帰できる目標ができた。明日頑張ります」と指揮官自ら意気込んだ。

◆西武が３連勝とした。０－１の二回に木村の犠飛と金子の適時打などで３点を挙げて逆転。八回には山川の適時打などで２点を加えた。ニールは６回２失点で４勝目を挙げ、増田が２６セーブ目。楽天は勝率が５割に戻った。

◆楽天は西武に６連敗を喫した。三回までに２点を挙げて食らい付いたが、四回以降は無得点。今季初めて１万人を超えた本拠地の観客の前で勝利できず、三木監督は「最後まで選手は諦めずやってくれた。結果として負けたのは残念」と悔しさをにじませた。 　残りは２４試合。２位ロッテとのゲーム差は６・５に広がり、クライマックスシリーズ（ＣＳ）進出への道は険しい。４位西武にも０・５ゲーム差に迫られた。