広島(★7対12☆)ヤクルト =リーグ戦18回戦(2020.10.09)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
400006020121702
広島
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勝利投手:梅野 雄吾(3勝0敗0S)
敗戦投手:中田 廉(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】濱田 太貴(3号・6回表ソロ),青木 宣親(18号・6回表2ラン)
【広島】鈴木 誠也(21号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトが乱打戦を制した。ヤクルトは初回に村上、西田、中山の適時打で4点を先制する。その後同点を許すも、6回表には濱田のソロと青木の2ランが飛び出すなど、打者一巡の猛攻で一挙6点を勝ち越した。3番手・梅野が今季3勝目。敗れた広島は、投手陣が精彩を欠いた。

◆ヤクルト中村悠平捕手(30)が、約1カ月ぶりに出場選手登録された。 中村は9月9日広島戦(マツダスタジアム)で本塁クロスプレーで走者と接触し、途中交代。翌10日に登録抹消になっていた。 リハビリを経て、9月27日のイースタン・リーグのロッテ戦(戸田)で、実戦復帰していた。

◆ヤクルトは、「2番・中堅」で坂口智隆外野手が2試合ぶりにスタメンに復帰した。 2試合連続で、1番にはアルシデス・エスコバー内野手が入った。 「3番・二塁」が山田哲人内野手、「5番・左翼手」に青木宣親外野手が入った。 「7番・右翼手」の中山翔太外野手は、10月6日の中日戦以来2試合ぶりのスタメン出場となる。 歳内宏明投手と西田明央捕手の先発バッテリー。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(20)が、先制の適時二塁打を放った。 0-0の1回1死一、二塁、フルカウントから広島先発床田の外角へのスライダー137キロをとらえ、左中間へのフェンス直撃の二塁打とした。チームとしても、6試合ぶりの先制で「チャンスだったので積極的に打ちにいきました。先制点をとることができて、良かったです」とコメントした。 ヤクルト打線は止まらず、2死二塁から西田が初球を右翼線への二塁打とし、1点を追加。「村上の先制タイムリーで流れよく回ってきたので、とにかく初球から積極的に打ちにいきました。追加点をとることができて、よかったです」。 さらに2死二塁のチャンスで2試合ぶりのスタメン出場となった中山が中堅へフェンス直撃の二塁打を放ち、初回から5安打を放ち4得点。午後6時の試合開始から19分間、攻撃が続いた。

◆ヤクルトの先発歳内宏明投手(27)は、4回1/3を被安打8の3失点で降板した。ヤクルト加入後、最多となる93球を投じたが、勝利投手の権利には届かなかった。 4点リードで迎えた初回、1死一、二塁のピンチで広島4番松山を外角低め直球で二併殺に打ち取り、無失点でしのいだ。 しかし4-1で迎えた5回、鈴木誠に21号2ランを許して降板した。 持ち味のフォークが決まらず、直球主体の配球でカーブを効果的に使って粘りの投球を見せていた。「今日は立ち上がりの状態はあまり良くなかったが、徐々に自分のテンポで粘り強く投げられていたが、5回のホームランは完全な失投だった。最低でも5回を投げ切るつもりだったので悔しいです」とコメントした。

◆ヤクルト浜田太貴外野手(20)が、勝ち越しの3号ソロを放った。 4-4の同点に追いつかれた直後の6回。先頭でカウント2-0から広島の3番手、中田の真ん中直球を、豪快に左翼の2階席へ運んだ。9月20日広島戦(神宮)以来の3号ソロに「集中して打席に入りました。しっかりと強いスイングで振り抜くことができて、いい角度で上がってくれました。ホームランになってよかったです」とコメントした。 この日は5試合ぶりにスタメンを外れ、5回2死から「9番右翼」で守備から途中出場。最初の打席で、見事に結果を残した。

◆ヤクルトのキャプテン青木宣親外野手(38)が18号2ランを放った。 6-4で迎えた6回2死二塁、カウント2-2から広島の4番手菊池保の内角低め直球を右翼スタンドへ運んだ。2日広島戦(神宮)以来のアーチ。 3日の同戦で菊池保から左ふくらはぎに死球を受けた影響で2試合を欠場。まだ左足を少しかばいながらダイヤモンドをゆっくり1周した。「いい流れで来たし、チャンスだったので追加点になって非常にうれしいです」とコメントした。

◆広島が17安打12失点の投壊で連敗を喫した。先発床田寛樹投手は立ち上がりに3本の適時二塁打を浴びて4失点。4回で降板した。 「立ち上がりが全てです。コントロールしきれず、甘く入ってしまったところを打たれて4失点に繋がってしまいました」。同点の6回は中田と菊池保が2人で2被弾を含む6安打で6失点。8回にも一岡が失点を重ねた。

◆ヤクルトが1回に村上の2点先制二塁打を含め3本の適時二塁打で4点を奪った。広島は3回に鈴木誠の適時打で1点を返した。 広島は5回に鈴木誠の21号2ランなどで追いつくも、ヤクルトは6回に浜田の3号ソロ、青木の18号2ランなどで6点を勝ち越し。 終盤に得点を奪い合う乱打戦を先発野手全員安打のヤクルトが制し、連敗を5で止めた。梅野が3勝目。広島は連敗で、3番手中田が今季初黒星。

◆広島鈴木誠也外野手の21号2ランも空砲に終わった。2打席連続安打で迎えた5回の3打席目。ヤクルト歳内の初球真っすぐを捉えて左中間席へ豪快にたたき込んだ。 「積極的に打ちにいきました。一振りでしっかり捉えることが出来ました」。9月25日DeNA戦以来の猛打賞で打率を3割5厘に上げる働きも、チームの勝利にはつながらなかった。

◆広島堂林翔太内野手がキャリアハイの打点をマークした。 1点差とした5回2死一塁から右翼線に落ちる適時打を放ち、12年の自己最多を上回る46打点目を記録した。 試合中に広報を通じて「いいところに落ちてくれました。サクラ(一塁走者坂倉)ナイスラン」と激走の後輩をたたえた。7回には1死三塁からは遊ゴロで打点を挙げ、記録を更新した。

◆ヤクルト高卒2年目浜田太貴外野手が、勝ち越しの3号ソロを放った。 同点に追いつかれた直後の6回、先頭でカウント2-0から広島中田の直球を、豪快に左翼2階席へ。5試合ぶりにスタメンを外れ、5回2死から「9番右翼」で守備から入っており「集中して打席に入りました。しっかりと強いスイングを振り抜くことができて、いい角度で上がってくれました」とコメントした。

◆ヤクルト高卒2年目浜田太貴外野手の勝ち越し3号ソロで、連敗を5で止めた。 4-4の6回、先頭で広島中田の直球を豪快に左翼2階席へ。5試合ぶりにスタメンを外れ、5回2死から「9番右翼」で出場。守備をこなしてからの打席で、リズムが生まれた。本塁打を打てば3発3勝。今季最多タイの17安打での大勝を呼び込んだ。「思い切って振っていけとずっと言われているので、自分のスイングができてよかった」と話した。 ▽ヤクルト高津監督(浜田に) のびのびバットをしっかり振ってくれたらそれでいいと思っている。(6回は)浜ちゃんの1発から西浦までよくつながった、いい攻撃ができた。

◆やられたら、やり返す。ヤクルトは、今季最多タイの17安打で12得点を奪い大勝した。4カードぶりに、初戦を白星で飾った。 6点差で迎えた6回2死一塁で、西浦が盗塁を仕掛けた。5点差の9回にも、1死一塁からエンドラン。結果的には三振で併殺となったが、最後まで積極的に攻め続けた。 ベンチからサインを出す高津臣吾監督の脳裏には、3連敗の悔しさがあった。2日から神宮で広島と対戦し、今季4度目の同一カード3連敗を喫した。5位で臨んだカードだったが、再び最下位に転落。1週間後にやってきたリベンジのチャンスに、燃えていた。試合後、「どうしても先週3戦やられたというのが僕の頭の中にすごく残っていて。3戦取るぞというよりも、今日絶対勝つぞという気持ちが強かった」と明かした。 点差は開いていたが、7回からはマクガフ、清水、石山の勝ちパターンを投入した。ベンチからの「絶対に勝つぞ」というメッセージを、グラウンドの選手たちも受け取っていたはずだ。指揮官は「点差が開いてもしっかりリリーフを行かせたいと思ったし、ちょっと点は取られたけれども、全体的にしっかりうちらしい野球ができたのかなという気がします。足もからめた、いい野球ができたのかなと思います」と振り返った。 さらに、負傷で離脱していた中村悠平捕手がこの日から1軍に復帰。出番はなかったが「主力が帰ってきて、声であったり雰囲気であったり、もちろん攻撃、守備もパッと締まった雰囲気なのは間違いないと思う」。確かな手応えを、結果につなげていく。【保坂恭子】

◆広島森下暢仁投手が投打、守で奮闘した。1回にいきなり無死満塁の大ピンチを招くも、村上を空振り三振、青木を三ゴロ、最後は中山を150キロ直球で空振り三振に斬った。 2回以降は快調に飛ばし、リードを守った。投げるだけではない。5回無死一塁からスアレスの投手前バントに勢いよくチャージすると、迷わず二塁へ送る好フィールディングで併殺を奪った。その裏は1死一、二塁からバントを投手右へ転がし野選を誘って、貴重な追加点につなげた。 ヤクルト打線とは2週続けての対戦。登板前に「自分は変えることはなく、今まで通り試合に臨みたい」と冷静だった。立ち上がりは慎重を期した。先制点を与えぬ投球が1年目の安定感につながっている。今季14試合に登板して1回に失点した試合は2度しかなく、11試合連続で1回を無失点で滑り出している。前日9日に先発床田が1回を4失点したように、今季のチームにとって先制点が持つ意味は大きい。森下は先制点を許した登板も3度しかない。1回、無死満塁のピンチを招いても丁寧な投球を貫き、29球を要してゼロ発進。この日も、新人右腕が試合をコントロールした。【前原淳】

◆ヤクルト中村悠平捕手が、1軍再昇格後初のスタメンマスクをかぶった。 「応援してくれているファンの方々のために、全力で戦いたい」と復帰戦に臨んだ。9月9日広島戦(マツダスタジアム)で負傷交代。1カ月のリハビリは「本来の活躍する場所ではない」と早期復帰を目指した。3回2死一塁では、一塁走者宇草の盗塁を刺し、ピンチを切り抜けるなど、早速見せ場をつくった。

◆広島の新人宇草孔基外野手(23)がプロ初適時打で、同期の先発森下を援護した。 1リードの5回1死満塁で2ボールからヤクルト・スアレスの速球をたたきつけた。高く弾んだ打球は前進守備を敷いていた遊撃手の頭上を越え、2人の走者を招き入れた。「積極的にいきました。森下が頑張って投げているので、何とか点に繋がって良かったです」。自分のことよりも、好投する森下への援護を喜んだ。

◆ヤクルトの先発アルバート・スアレス投手は、5回を被安打6の3失点、86球で降板した。 初回に2死二塁から松山に左前打を許し、1点を先制された。その後は走者を背負いながらも粘りの投球を続けた。しかし5回1死満塁、広島1番宇草に、前進守備を敷いた遊撃手の頭の上を抜く中前打を許し、2失点した。 復帰後初のスタメンマスクとなった中村とのバッテリーで、チェンジアップやカーブなど変化球を効果的に使ったが、5勝目にはつながらなかった。「今日は状態良く、全体的に良いピッチングは出来たと思う。5回に打たれた宇草選手にタイムリーを許したところが反省点でもあり、とても悔しいです。後は逆転することを祈って応援します」とコメントした。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が「4番・一塁」で先発出場。一回1死一、二塁から、左中間へ先制の2点二塁打を放った。  先発左腕・床田が投じた6球目、137キロのスライダーを捉え「チャンスだったので積極的に打ちにいきました。先制点をとることができてよかったです」とうなずいた。  この一打でシーズン68打点目。セ・リーグの打点部門では、この日試合がない巨人・岡本の76打点がトップ。タイトル獲得へ、燕の若き大砲が差を「8」に縮めた。

◆いきなりの先制パンチだ! ヤクルトは一回に4点を先制。先発の歳内宏明投手(27)=前四国IL香川=を援護した。  1死一、二塁から4番・村上が左中間へ先制2点二塁打。なおも2死二塁で西田が、先発左腕・床田の外角へ投じたスライダーを捉え、右翼線への適時二塁打を放った。  「村上の先制タイムリーで流れよく回ってきたので、とにかく初球から積極的に打ちにいきました。追加点をとることができてよかったです」  流れに乗り、中山も続いた。2死二塁で床田のツーシームをはじき返し、中越え適時二塁打。「しっかりとタイミングをとって、センター方向へ強い打球を打つことができました。ランナーをかえすことができてよかったです」と汗をぬぐった。

◆ヤクルト・浜田太貴外野手(20)が五回途中から右翼の守備で出場。4-4の同点に追いつかれた直後の六回先頭で左翼席上段へ特大の3号ソロを放った。  3番手右腕・中田の直球を強振し、「集中して打席に入りました。しっかりと強いスイングができて、いい角度で上がってくれました。ホームランになってよかったです」と汗をぬぐった。  思い切りの良さが売りの2年目外野手が、この日最初のスイングで相手に傾きかけた流れを引き戻した。

◆新たな一歩を踏み出した。ヤクルトの2年目、松本友内野手(25)が八回2死一塁に代打で登場。四球を選び、プロ3打席目にして初出塁を果たした。さらに2死一、二塁から西浦が放った右翼への二塁打で生還。初得点も記録した。  松本友は、2019年にBCリーグ福井から育成ドラフト2位で入団。今年7月に支配下登録された。

◆一撃で流れを変えた。五回の守備から途中出場したヤクルトの2年目、浜田太貴外野手(20)が同点とされた直後の六回先頭で、左翼席上段へ決勝の3号ソロを放った。  「思い切り振っていけと言われているので、自分のスイングができたのでよかったです」  まさに、勝利へ導くアーチだ。プロ1号は9月17日のDeNA戦(神宮)、2号は同20日の広島戦(同)の一回に球団最年少での先頭打者本塁打。いずれもチームは勝利している。  先発野手全員安打、今季最多タイの17安打で快勝。連敗を5で止めた。20歳の活躍に高津監督は「浜ちゃんの一発からよくつながった。伸び伸びとバットを振ってくれたらいい。長打を打てるのが魅力の選手。結果が出ているのはいいと思う」と目を細めた。(赤尾裕希)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
59304 0.663
(-)
M14
(-)
27441
(-)
320
(-)
114
(-)
59
(-)
0.260
(-)
3.310
(-)
2
(-)
阪神
46435 0.517
(-)
13
(-)
26400
(-)
378
(-)
95
(-)
65
(-)
0.248
(-)
3.580
(-)
3
(-)
中日
44455 0.494
(-)
15
(-)
26338
(-)
385
(-)
56
(-)
22
(-)
0.247
(-)
3.850
(-)
4
(-)
DeNA
44475 0.484
(-)
16
(-)
24415
(-)
386
(-)
106
(-)
22
(-)
0.268
(-)
3.850
(-)
5
(-)
広島
37489 0.435
(↓0.005)
20
(↓0.5)
26416
(+7)
458
(+12)
93
(+1)
46
(-)
0.266
(↑0.002
4.490
(↓0.08)
6
(-)
ヤクルト
35526 0.402
(↑0.007)
23
(-)
27391
(+12)
474
(+7)
93
(+2)
54
(+1)
0.250
(↑0.002
4.740
(↓0.03)