西武(☆4対3★)ソフトバンク =リーグ戦16回戦(2020.10.07)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
2010000003801
西武
00100111X4701
勝利投手:平良 海馬(1勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(3勝0敗25S))
敗戦投手:モイネロ(1勝2敗1S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(26号・1回表2ラン)
【西武】メヒア(11号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武が接戦を制した。西武は1点を追う7回裏、栗山の適時打で同点とする。続く8回には、2死三塁から木村の適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・平良が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆西武ドラフト2位左腕浜屋将太投手の今季3勝目はならなかった。 初回に柳田に2ランを許すなど、3回1/3を6安打3失点。先発した4試合では最短での降板となってしまった。前回登板後に球に力がないことを反省し、遠投などで下半身を使えるように調整してきたが結果は出ず。 「前回登板での反省を生かすことができず、打たれてしまって当たり前の内容でした。しっかり立ち上がりから、もっと打者に向かっていかなければと思います」と悔しがった。

◆ソフトバンクは初回に柳田が先制26号2ラン。3回にもグラシアルが適時打を放った。西武は3回に栗山の適時打で1点かえした。 西武は先発浜屋に替わって4回途中から登板した平井が2回2/3を無失点と好投。打線は6回のメヒアの11号ソロで1点差に迫った。 西武は7回に栗山の適時打で同点、8回に木村の適時二塁打で勝ち越した。平良が今季初勝利、ソフトバンク・モイネロが2敗目。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手の先制26号2ランは空砲に終わった。 1回1死二塁で浜屋から左中間スタンド中段に運んだ。「打ったのは直球。チャンスだったし、集中して打ちにいくことができました」。 先制パンチで打線に勢いをつけたが、逆転負け。2安打2四球で4打席目までは全打席出塁したが、1点ビハインドで迎えた9回は三振に倒れた。

◆西武が逆転勝ちで首位ソフトバンクに連勝した。序盤にリードを許したが、栗山の2本の適時打、メヒアのソロで追いつくと、8回2死三塁から木村がモイネロの速球をとらえて左越えの決勝適時二塁打を放った。 「すごい真っすぐが速いピッチャーなので。振り負けないようにコンパクトに打ちにいきました」。この日、3位楽天が日本ハムと引き分けたため、ゲーム差は1。木村は「この勝ちは大きいと思いますし、まだあきらめてないので、1試合1試合勝っていきたい」と上位をみすえた。

◆ソフトバンクは自慢のリリーフ陣が打たれ、まさかの逆転負けを食らった。 1点リードの7回に嘉弥真が追いつかれると、セットアッパーのモイネロが8回に木村に勝ち越し打を許した。ともに無失点投球が続いていたが、8月以来の失点。防御率1点台の2人が打たれ、チーム連敗を喫した。工藤監督は「彼(モイネロ)が打たれればしょうがない」。勝った2位ロッテとのゲーム差は1に縮まった。

◆ソフトバンク先発笠谷俊介投手は悔しいマウンドになった。 9月19日の楽天戦以来、中17日で先発も3回途中2安打4四球で1失点。「打者と勝負することができなかった。自分の中で考えすぎてしまい、自分自身と戦ってしまった。レベルの低い投球をしてしまい、申し訳ない」。1回に味方打線に2点を先制してもらっていただけに、悔しさをにじませた。

◆ソフトバンク自慢のリリーフ陣が打たれ、西武にまさかの逆転負けを食らった。1点リードの7回に嘉弥真新也投手(30)が同点にされると、セットアッパーのリバン・モイネロ投手(24)が8回に勝ち越しを許した。ともに無失点投球が続いていたが、8月以来の失点が敗戦につながった。勝った2位ロッテとのゲーム差は1に縮まった。9日からは直接対決3連戦(ペイペイドーム)があり、踏ん張りどころだ。必勝の流れが崩れた。ソフトバンクは柳田の2ランなどで先行し、1点リードの7回から「勝ちパターン」をつぎ込んだ。まずはサブマリン高橋礼が右打者の木村を三振に斬ると、代打森に左腕の嘉弥真をぶつけた。だが、いつものシナリオが狂った。 嘉弥真は森に四球の後、源田にも四球。2死一、二塁から栗山の中前打が適時打となり、同点とされた。嘉弥真の失点は8月20日ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)以来。左打者に絶対的な強さを見せてきた左キラーが、左打者にやられてしまった。 同点の8回にはセットアッパーのモイネロを投入した。西武戦には今季ここまで8戦に登板し、1点も許していなかった。残りの攻撃で勝ちをつかむために、絶対的な信頼を持って送り出していた。だが1死から山川に左越え二塁打。2死三塁から木村に左中間を破られ、これが決勝点になった。モイネロは8月4日楽天戦(楽天生命パーク宮城)以来、22試合ぶりの失点で2敗目を喫した。 ともに防御率1点台で、ここまでブルペンを支えてきている2人が打たれた。まさかの形で白星がスルリと逃げ、チームは連敗を喫した。工藤監督はモイネロについて「チームとして信用して使っていますので。彼が打たれればしょうがないという風に思っています」とかばった。 2位ロッテが勝ち、ゲーム差は1に縮まった。9日からはペイペイドームで直接対決3連戦が待つ。連敗したまま福岡に戻るわけにはいかない。指揮官は投手陣に向けて「点を取られている原因は、ある程度わかっている。勝負していくことが大事。打たれた後に臆することなく勝負にいくことが、何より光が見えてくるのかなと思う」と奮起を期待。8日の必勝を誓った。【山本大地】 ▽ソフトバンク杉山(2番手で3回2/3を2安打5奪三振1失点)「どんな状況でも自分の投球をして、0点で抑えることだけを考えてマウンドに上がりました。ホームランを打たれたボールは完全に失投。反省します」 ▽ソフトバンク岩崎(7月8日楽天戦以来の1軍登板でメヒアを空振り三振)「打者1人でしたが、あの場面で抑えられたのは良かった。残り試合は少ないけど、また明日からやるだけです」 ▽ソフトバンク・グラシアル(3回に右翼フェンス直撃の適時打)「コースに逆らわず、しっかり振り抜けました。いい流れではなかったけど、2アウトから追加点になってくれて良かった」

◆西武が逆転勝ちで首位ソフトバンクに連勝した。栗山が2本の適時打、メヒアが11号ソロと、打線の核となる3、4番が活躍。 最後は8回2死三塁で木村がモイネロから決勝の左二塁打を放った。モイネロが失点するのは8月4日楽天戦以来、約2カ月ぶりのことだった。 そんな会心の勝利を支えたのが救援陣だった。この日は先発のドラフト2位浜屋が3回1/3を6安打3失点。今季先発した4試合で最短の降板となってしまった。だが4回途中から浜屋の後を継いだ2番手平井が好投。6回までの2回2/3を2安打無失点でしのいだ。 7回に登場した3番手ギャレットは2四球、8回の平良も2死球をを与えたが、いずれも集中を切らさずピンチを切り抜けた。そして9回は守護神増田が柳田を空振り三振に仕留めるなど3人で締めた。 打線がクローズアップされることの多い西武だが、辻監督は試合後の会見で「(打線が)3回に1点取ったところで、なおノーアウトで点が取れずに嫌な感じがしたけど(2番手の)平井が踏ん張ってくれて、ギャレット、平良、増田まで、救援陣が頑張った」とまず投手陣をたたえた。 この日は3位楽天が日本ハムと引き分けたため、西武はゲーム差を1に縮めた。辻監督は「(ソフトバンクは)1位で走っている強いチームなんでね。そこに2つ勝って、気持ち的に非常に大きいと思う。まして今日みたいに0-3からの試合をこうやって協力して、食らいついて逆転勝ちしたのは、良いときのライオンズの野球」と手応えを口にした。

◆西武は七回に栗山のこの日2本目の適時打で3-3の同点とし、八回は木村の適時二塁打で勝ち越した。1回無失点の平良が今季初勝利、増田が25セーブ目。ソフトバンクは七回の小刻みな継投が決まらず、八回はモイネロが打たれた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
52384 0.578
(↓0.006)
-
(-)
26400
(+3)
335
(+4)
104
(+1)
71
(+3)
0.243
(-)
3.240
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
52402 0.565
(↑0.005)
1
(↑1)
26388
(+4)
391
(+1)
75
(+1)
71
(-)
0.241
(↑0.001)
3.960
(↑0.05)
3
(-)
楽天
45454 0.500
(-)
7
(↑0.5)
26438
(+2)
415
(+2)
96
(-)
54
(+2)
0.258
(-)
4.240
(↑0.03)
4
(-)
西武
44462 0.489
(↑0.006)
8
(↑1)
28380
(+4)
419
(+3)
92
(+1)
61
(+1)
0.240
(-)
4.370
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
42484 0.467
(-)
10
(↑0.5)
26398
(+2)
409
(+2)
75
(-)
54
(-)
0.255
(-)
3.950
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
35536 0.398
(↓0.004)
16
(-)
26362
(+1)
397
(+4)
71
(-)
74
(-)
0.249
(-)
4.010
(↑0.01)