日本ハム(2対2)楽天 =リーグ戦20回戦(2020.10.07)・札幌ドーム=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆日本ハムは1点ビハインドの6回裏、王の適時打などで2点を奪い、逆転する。対する楽天は7回に2死一二塁から浅村が適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。その後は両軍無得点のまま延長戦に突入するも決着はつかず、試合は規定により引き分けに終わった。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)は4日ソフトバンク戦、6日楽天戦と2試合続けて本塁打中。大田は昨季まで連続試合本塁打を7度記録しているが、すべて2試合止まり。楽天先発の涌井から自身初の3戦連発を狙う。

◆日本ハム樋口龍之介内野手(26)が本拠地初安打をマークした。 7番二塁で1日ロッテ戦以来のスタメン出場。1点を追う5回先頭の第2打席で、横浜高の先輩で楽天先発涌井の初球141キロ速球を振り抜いて左前へと運んだ。 9月22日に支配下登録され、23日西武戦(メットライフドーム)でプロ初先発初安打を記録。9月29日からのロッテ3連戦(札幌ドーム)では、3試合すべてで先発しながら無安打。本拠地4試合目で待望の1本が飛び出した。

◆日本ハムのバーヘイゲンと、楽天涌井の投げ合い。楽天は1回2死一、三塁、日本ハムは3回2死一、二塁の好機を生かせず。 楽天は5回に浅村の中前適時打で先制したが、日本ハムは6回、王柏融の適時二塁打で追いつき、押し出し四球で勝ち越した。 楽天は7回、代わった日本ハムの2番手、公文を攻め、浅村の右前適時打で同点。試合は2-2で延長戦に突入した。 延長10回、日本ハムは2死一、二塁とチャンスを作るも、あと1本が出なかった。規定により2-2で引き分けた。 楽天涌井の11勝目はお預けとなった。

◆9月度の月間MVPを受賞した楽天浅村栄斗内野手が、今季3度目の4安打を放った。初回に右前打、3回には右中間を破る二塁打、5回には中前先制適時打。7回にも同点適時打で日本ハム中田を抜きリーグトップの91打点。 本塁打との2冠に立ち「シーズンが終わって、ついてくればいい。勝利に貢献できる一打を打ちたい」。チームは得点圏に7度走者を置くも10残塁。今季4度目の引き分けとなった。

◆日本ハム先発のバーヘイゲン投手は、6回を5安打1失点と"楽天キラー"ぶりを発揮した。 5回に浅村に中前打を許して失点。楽天戦は、これが19イニングぶりの失点だった。試合は引き分けで勝敗も付かなかったが「ベストな内容ではなかったですが、走者を出した場面でも粘ることができました」と、納得していた。

◆延長10回の末、引き分けた日本ハム栗山監督は「残念だったね」と、悔しがった。試合前から「スタメンを見たら、皆びっくりするかもしれない」と予告。不調の中田を2日連続でスタメンから外し、渡辺もベンチスタート。調子を上げてきた王柏融が開幕3連戦以来となる5番に入った。 1点を追う6回1死一塁から、左中間を深々と破る同点の適時二塁打で指揮官の期待に応えた王柏融は「相手は打順関係なく攻めてくる。積極的にバットを振っていこうと思った」。代打で打率3割2分1厘とコツコツ成績を残してきた背番号3は、復調の手応えに胸を張った。 この回、さらに2死一、二塁から「代打中田」「代打渡辺」のカードを立て続けに切って、一時勝ち越した指揮官は「いろいろなことを考えて、1人1人の選手のためになるよう、思いを伝えながらやっているつもり」。10月の反攻に希望を残した。

◆楽天が得点圏に7度走者を置くも10残塁と決めきれず、今季4度目の引き分け。2位ロッテと6ゲーム差に開いた。 5回に浅村の中前適時打で先制も6回に先発涌井が2点を与え、逆転を許した。それでも7回に再び浅村がこの日4安打目となる右前適時打で同点に追いついた。 8回に日本ハム宮西から無死一、二塁の好機をつくるも、小郷がバント失敗。続く代打和田が遊ゴロ併殺に倒れた。 三木肇監督は「競った試合ができたといえばそうですけど、チャンスを生かせなかったと言ったらそういう試合だったのかなと。いろんな見方ができる。追い越されましたけど、何とか浅村のタイムリーで追いついて引き分けにできたことは、選手がよく頑張ってくれた」と振り返った。 7度の好機を決めきれなかったことには「相手と戦っているので、そんな安易なことではない。簡単にはいかないことが多い。振り返るとあの時の1球、あの時のプレーとなる。今後に必ず生かしていくという作業が必要」と話した。

◆育成からはい上がってきたオールドルーキーに待望の1本が飛び出した。育成ドラフト2位で入団した日本ハム樋口龍之介内野手(26)が7日、楽天20回戦(札幌ドーム)の5回、横浜高の先輩涌井から本拠地初安打をマークした。チームは延長10回を2-2で引き分けたが、地元札幌のファンへ向け、あいさつ代わりのヒットを放った。初球を迷わずに振り抜いた。1点を追う5回先頭の第2打席。樋口は集中していた。対するは横浜高の先輩で今季2ケタ10勝挙げている楽天先発の涌井。「先頭だったので、塁に出ようと思って打席に入っていました」。初球141キロ速球を振り抜いた打球は左前へ。本拠地初安打となり「あの打席は思い切りがいい方向にいってくれてよかったなと思う」と喜んだ。 8学年上の大先輩からの価値ある一打だった。前日に初めて対面し、あいさつした。「ピッチャー涌井さんで、試合前は大先輩とやるんだなと思いましたけど、試合に入ったら全然気にしていなかったです」とがむしゃらに食らい付き、結果を出した。 これまで先発した6試合はすべて三塁で先発。この日は、7番二塁として1日のロッテ戦以来のスタメン出場となった。9月22日に支配下登録され、23日西武戦でプロ初先発初安打を記録。9月26日オリックス戦から5試合連続で先発し、期待されてきた。だが、本拠地で先発した3試合では無安打。本拠地4試合11打席目で飛び出した待望の1本に「やっとという感じですね」と笑った。 横浜で甲子園出場経験がありながら、副主将を務めていた立正大時代はレギュラーにはなれなかったが、夢は諦めなかった。BC・新潟時代のオフには横浜高の先輩、近藤を慕い、鹿児島・徳之島の自主トレに参加して一流打者の技術を吸収した。 地元神奈川でタイル業や警備員のアルバイトをして社会経験を積みながら生計を立ててきたこともある苦労人。栗山監督は「樋口がああいう形でつないでくれたのが大きかった」と評した。ここからもっとチームをけん引する。【山崎純一】

◆リーグトップの10勝を挙げる楽天涌井秀章投手(34)が自己ワーストタイの1イニング4四球を与えながら、6回2失点と試合を作った。 初回は3者凡退で立ち上がるも2回から5回までは毎回走者を背負った。それでも、要所をしのぎ、5回に1点の先制点をもらった。 だが、6回。1死から日本ハム近藤に10球粘られ四球。続く王柏融に中越えの同点適時二塁打を許した。すると2死二塁から樋口、代打中田に連続四球。満塁から代打渡辺にも押し出し四球を与え、勝ち越し点を与えた。1イニング4四球は14年8月28日オリックス戦以来、6年ぶり2度目の自己ワースト。1試合6四球は18年4月12日西武戦以来2年ぶり。それでも続く西川を中飛に抑え、傷口を広げなかった。 118球を投げ、今季16試合目で13度目のクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成。「自滅です」とコメントしながら、試合を作った。 三木監督は「粘り強く今日もしっかりゲームを作ってくれた。やっぱりいいピッチャーですよね。満塁の時の逆転された後のところ。あそこでずるずると3、4点目となることが多いところで、1点でも少なく粘れるというのがいい投手の1つの条件だと思う。まさしく涌井は球数もいっていたところで、何とか西川選手をああやってきってきたというところで、良く投げてくれた」と称賛。「欲を言えば先発なので勝ちがつけばというところ。何とか次回は涌井が頑張ってくれているので、援護ができれば」と話した。

◆日本ハム栗山英樹監督は今季4度目の引き分けに「残念だったね」と、悔しがった。 2日連続で中田がベンチスタート。選手起用について「間違えた」と、とぼけながらも「1人1人の選手のためになるように、思いを伝えながらやっているつもり」と説明。「勝ちきれなかったことを皆で胸にしっかり受け止めて、明日からやっていきます」と話した。

◆9月度の月間MVPを受賞した楽天浅村栄斗内野手(29)が、今季3度目の4安打を放ち、日本ハム中田を抜き、リーグトップの91打点をマークした。 初回に右前打、3回には右中間を破る二塁打。5回には中前先制適時打を放ち、試合前時点で8打数1安打と苦しんだバーヘイゲンを打った。「難しくあまり考え過ぎず、シンプルにいこうと思って今日はいきました」。 7回には玉井から同点適時打。「何回もやっているピッチャーなので、イメージはあるので、今日はそのイメージ通り打てただけで、打てて良かったです」。 打点、本塁打でともにリーグトップに立った。「何も考えていないです、本当に。まだまだ(試合は)あるし、最後、シーズンが終わって、そういうものがついてくればいいなと思うくらいで、全然考えていないです。チームの勝利に貢献できる一打を打っていきたいです」と力を込めた。

◆楽天・浅村栄斗内野手(29)が「3番・二塁」で先発出場。日本ハム・中田翔内野手(31)の90打点に並んでリーグトップとなった。  同点の五回1死一、二塁。バーヘイゲンの2球目を捉え、中前に先制適時打を放った。球団広報を通じて、「打ったのはスライダー。ワク(先発の涌井)さんが頑張っていますからね。打ててよかったです」とコメントした。浅村は本塁打部門でも29本を放って、リーグ単独1位を走っている。

◆両チームともに決め手を欠いた。日本ハムは1点を追う六回に王柏融の適時二塁打で追い付き、さらに3者連続四球で1点を勝ち越した。楽天は七回に浅村の適時打で同点としたが八回無死一、二塁の好機を併殺打などで逸した。

◆楽天の涌井はリードを守れなかった。1-0の六回、四球の後、王柏融に適時二塁打を浴びて追い付かれると、2死二塁から3連続四球の押し出しで勝ち越された。味方が追いつき黒星は免れたが「自滅です」と反省した。  それでも118球を投げて6回6安打2失点と崩れなかった。三木監督は「粘り強くしっかりゲームをつくってくれた」とたたえた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
52384 0.578
(↓0.006)
-
(-)
26400
(+3)
335
(+4)
104
(+1)
71
(+3)
0.243
(-)
3.240
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
52402 0.565
(↑0.005)
1
(↑1)
26388
(+4)
391
(+1)
75
(+1)
71
(-)
0.241
(↑0.001)
3.960
(↑0.05)
3
(-)
楽天
45454 0.500
(-)
7
(↑0.5)
26438
(+2)
415
(+2)
96
(-)
54
(+2)
0.258
(-)
4.240
(↑0.03)
4
(-)
西武
44462 0.489
(↑0.006)
8
(↑1)
28380
(+4)
419
(+3)
92
(+1)
61
(+1)
0.240
(-)
4.370
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
42484 0.467
(-)
10
(↑0.5)
26398
(+2)
409
(+2)
75
(-)
54
(-)
0.255
(-)
3.950
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
35536 0.398
(↓0.004)
16
(-)
26362
(+1)
397
(+4)
71
(-)
74
(-)
0.249
(-)
4.010
(↑0.01)