巨人(★3対6☆)DeNA =リーグ戦17回戦(2020.10.07)・東京ドーム=
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DeNA
10000400161102
巨人
1001010003611
勝利投手:平田 真吾(1勝0敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(1勝1敗12S))
敗戦投手:田口 麗斗(5勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】ロペス(6号・6回表2ラン),ソト(19号・6回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(20号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAが逆転勝利。DeNAは1点を追う6回表、ロペスの2ランとソトのソロなどで4点を挙げ、逆転に成功する。9回には、宮崎が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・平田が5回2失点7奪三振でプロ初勝利。敗れた巨人は、先発・田口が振るわなかった。

◆右足の張りで6日のDeNA戦を途中交代した巨人坂本勇人内野手(31)が、スタメンを外れた。この日は、DeNA戦の試合前練習でフリー打撃を実施したが、シートノックからは外れた。3番にはウィーラー、遊撃には吉川尚、二塁には田中俊が入った。

◆巨人丸佳浩外野手(31)が5年連続となる20号本塁打を放った。 同点の4回1死、DeNA平田の外角133キロフォークを右中間席へ運ぶ2試合連続弾。「浮いてきた変化球をしっかりと捉えることができました」と振り返った。 広島時代の16年から続く5年連続20号だったが「それよりも勝ち越せたことが良かったです」と冷静だった。

◆プロ7年目のDeNA平田真吾投手が18年4月以来、約2年半ぶりの先発で5回3安打2失点と好投した。 「中継ぎの気持ちで1人1人、全力で投げます」と打者21人と対峙(たいじ)。1点を追う6回に味方打線が一挙4得点で勝ち投手の権利が舞い込んできた。今季ここまで中継ぎで30試合。登板前のプロ通算129試合は未勝利。85球の快投で"金星"を継投策に託した。

◆#平田真吾初勝利チャレンジ DeNA平田真吾投手(31)が5回3安打2失点の好投でプロ7年目、通算130試合目で待望の初勝利を手にした。「立ち上がりはコントロールにばらつきがありましたが、2回以降はうまく修正することができました。野手の守備に助けられ、試合をつくることができて良かったです」と冷静に投球内容を振り返った。 18年4月11日の巨人戦以来、約2年半ぶりの先発マウンド。同点の4回に巨人丸にソロ弾を浴びた直後の5回の攻撃も先頭打者として打席に入った。中継ぎ登板が主戦で打席数が少なく、今季ここまで無安打。一方、4回まで2安打2失点で好投。68球と余力は十分だっただけにラミレス監督は続投を決断した。5回は先頭立岡に安打を許し、松原への四球で2死一、二塁のピンチを招くも、ウィーラーを空振り三振に仕留めて切り抜けた。 5回を投げ抜いた平田に打線が援護で応えた。6回先頭の宮崎が二塁打で出塁。オースティンが四球でつなぎ、佐野が相手失策を誘う一ゴロで同点。1死一塁からロペスが「完璧なスイングをすることができた」と2戦連発となる6号2ランで逆転。ソトも「すごーい! 本塁打を狙っていました」と、2者連続の19号ソロで一挙4点の猛攻で"金星"が転がってきた。 6回は伊勢、砂田。7回から勝ちパターンを投入。エスコバー、石田、最後は三嶋が締めて、平田の初勝利へとつないだ。まさに、ブルペン陣の力を結集させた"ブルペンデー"を完成させた。 平田はプロ通算130試合目で悲願の初勝利をマークした。00年近鉄柴田佳主也が168試合目、17年中日祖父江大輔の142試合目に続く歴代3番目に「遅い初勝利」をプロ入り2度目の先発登板で手にした。【為田聡史】   ▽DeNAラミレス監督(5回2失点で初勝利を挙げた平田について)「素晴らしい投球をしてくれた。すごく良かった」

◆DeNAは1回、ロペスの遊ゴロの間に先制した。巨人はその裏、ウィーラーの左前適時打で同点に追いついた。 DeNAは6回、ロペスの2ランで勝ち越し、ソトのソロでリードを広げた。巨人はその裏、中島の適時二塁打で1点を返した。 DeNAは9回、宮崎のこの日4安打目の適時打で1点を加えた。先発平田はプロ初勝利。巨人は田口が今季5敗目を喫した。

◆優勝マジック16が点灯しているセ・リーグ首位の巨人が、同4位のDeNAと対戦。 DeNAは1点を追う6回に佐野の一ゴロで同点。続くロペスとソトの2者連続本塁打で勝ち越し、継投で逃げ切り勝利した。巨人は4回に丸の本塁打で勝ち越したが、6回に田口が崩れ、敗れた。 DeNA平田は5回3安打2失点の好投。プロ7年目、通算130試合目で待望の初勝利。

◆最速167キロ右腕の巨人チアゴ・ビエイラ投手(27)が、今季自己最速タイの163キロをマークした。 2点ビハインドの9回2死二塁、DeNA宮崎の初球に計測。2球目にも160キロ、3球目は変化球がボールの後、155キロの速球を中前にはじき返され、追加点を許した。

◆左肘痛で出遅れていた巨人高橋優貴投手(23)が、今季初登板を果たした。 2点を追う7回から3番手で登板し、2回2/3を投げ2安打1失点。最速は148キロをマークし6奪三振を奪った。「東京ドームで投げるのは昨年の日本シリーズ以来。緊張が大きかった。マウンドに上がってからは、たくさんのファンがスタンドを埋めてくれて久しぶりにいい気持ちを味合わせてくれた。皆さまに感謝したい」と笑顔を見せた。 奪三振ショーを繰り広げた。7回は1番からの好打順。「リリーフと言うことで先頭から自信のある球から投げていこう」。先頭の神里を126キロのスライダーで空振り三振に切ると、1死一塁ではオースティンから見逃し三振を奪った。イニングまたぎで上がった8回のマウンドでは、この日本塁打を放っているロペス、倉本から三振。9回のマウンドでも2三振を奪い、2死二塁の場面で降板した。後を受けたビエイラが適時打を浴び1点を失ったが、今後に期待を感じさせる投球だった。 ルーキーイヤーの昨季は5勝を挙げたが、背番号を26に変更した今季は開幕前3月のオープン戦で左肘痛を発症し離脱。リハビリ中、支えとなったのは家族の存在だった。昨年2歳上の一般女性と結婚し、今春キャンプ中の2月には第1子となる女の子が誕生した。リハビリを支えてくれたチームスタッフに感謝しつつ「家庭でも去年結婚して、今年子どもも生まれましたし、家に帰れば笑顔で迎えてくれる存在がいたから、こうやって帰ってこれた」と感謝した。 7月28日の3軍戦で実戦復帰を果たし、イースタン・リーグ公式戦で登板を重ね、6日に1軍に昇格。早速結果を残し「まずはマジックが点灯しています。自分もリーグ優勝に向かって貢献できたら思います」と力を込めた。宮本投手チーフコーチは「この時期に若い投手が出てくるのは喜ばしいこと。先発の競争という部分では、相乗効果を期待したいです」と今後の先発起用をにおわせた。

◆巨人田口麗斗投手が6回途中5失点と粘れず、5敗目で2軍降格が決まった。 1点リードの6回無死一、二塁、遊撃の吉川尚の悪送球で同点。ロペスの2ランで勝ち越され、ソトにもソロを浴びた。四球絡みや1発での失点に、原監督は「同じような風景が多すぎますね。代え時も難しい投手」と厳しかった。6日のDeNA戦を右足の張りで途中交代した坂本は、代打で準備したが出番なし。攻守で不在が響いたが、阪神が敗れ、マジックは「15」とした。 ▽巨人田口(5回1/3を2発を含む5失点でKO)「悪いところが出てしまいました。悪い回は先頭を出して、点を取られるきっかけを作ってしまっています。1つでも克服できるように取り組んでいきたいです」

◆巨人田口麗斗投手が6回途中5失点と粘れず、5敗目で2軍降格が決まった。 1点リードの6回無死一、二塁、遊撃の吉川尚の悪送球で同点。ロペスの2ランで勝ち越され、ソトにもソロを浴びた。▽巨人田口(5回1/3を2発を含む5失点でKO)「悪いところが出てしまいました。悪い回は先頭を出して、点を取られるきっかけを作ってしまっています。1つでも克服できるように取り組んでいきたいです」 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(田口について)「詰めの甘さですね。追い込んだ後の長打はチームの士気が下がる。いかがなものか。ストレートのキレ、体のキレを良くして、もう1度シェイプアップした田口を見たいなと思います」

◆右足の張りで6日のDeNA戦を途中交代した巨人坂本勇人内野手(31)が、DeNA17回戦を欠場した。 この日は試合前練習でフリー打撃を実施。6回1死二塁、8回2死の場面で次打者席に立ったが、出番はなかった。 原辰徳監督(62)は「なかなか使うタイミングがなかったね。まあ、明日は大丈夫だと思うんだけど、明日のことはまだ分からないからね。大したことはないんだけど」と説明した。

◆プロ7年目のDeNA平田真吾投手(31)が通算130試合目にして待望の初勝利をマークした。18年4月11日以来プロ2度目の先発登板を5回3安打2失点の好投。試合終盤に差し掛かる午後8時半すぎから、SNS上で「#平田真吾初勝利チャレンジ」のワードが急浮上。中継ぎを主戦に置く右腕が130度目のチャレンジで"金星"を手にした。ブルペンデーなのに5回を投げきった。リリーバーなのに先発で初勝利を挙げた。130回目の #平田真吾初勝利チャレンジ を成功させた。5回を3安打2失点。首位を独走する巨人打線から"金星"をもぎとった。人生初のヒーローインタビューは「長いイニングを投げられると思っていなかった。とりあえず1アウトずつとっていこうという気持ちで投げた。頼りない31歳ですが、まだまだ頑張りたい」と等身大を貫いた。 勝機の分かれ目は意志を貫いた。1点をリードされた5回の攻撃。先頭で打席が回り代打が送られてもおかしくなかったが「(首脳陣に)行きますと言った。負けている状況でリリーフ陣に渡すのも申し訳ない。少しでも自分が投げたいなと思ったので」と続投を志願した。直後の投球は2死一、二塁でウィーラーを133キロのフォークで空振り三振。味方打線の援護を呼び込んだ。 初勝利チャレンジは連日スクラムを組んでいるブルペン陣に託した。6回を伊勢、砂田で1失点。7回からは勝ちパターンのエスコバー、石田とつなぎ、最後は三嶋がウイニングボールを運んだ。「勝ちがついてほしいなと思いながら見ていた。リリーフ陣のみなさんが頑張ってくれた。最高の1日になった」と記念球をにぎりしめた。 試合終盤にリアルタイムでざわついたSNS上は初勝利を決め、祝福メッセージであふれた。壮大なチャレンジを1つクリアし「ほかの人に比べたら、だいぶ時間がかかっている。リリーフ陣に変なプレッシャーを与えるのが嫌だった」と中継ぎ陣を気遣った。プロ通算130試合で1勝3敗。「大事な場面でそんなに投げさせてもらっていない。これから大事な場面で投げさせてもらえるように頑張りたい」。#平田真吾チャレンジ は続く。【為田聡史】

◆DeNA平田真吾投手が通算130試合目でプロ初勝利。初勝利までに最も登板数を要したケースには00年柴田(近鉄)の168試合目があり、100試合以上要したのは平田で7人目(他に110試合で0勝のまま引退した広島小早川がいる)。 平田の130試合は前記柴田、17年祖父江(中日)に次ぎ、史上3位の遅さとなった。

◆巨人で二刀流に挑戦中の戸根千明投手(27)や、2年目の増田陸内野手(20)、松井義弥内野手(20)、ルーキーのドラフト5位・山瀬慎之助捕手(19)=星稜高=ら2軍選手が1軍の試合前練習に参加した。  2軍は7、8日はもともと予定がなく、9日からのイースタン・リーグ、ロッテ戦(ジャイアンツ球場)も複数選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、チーム編成が困難となったため中止となっている。この日は2軍の選手が一時的に合流し、1軍の空気を肌で感じ取った。  また投手では横川凱投手(20)、育成の山川和大投手(25)の姿もあった。

◆DeNAのアレックス・ラミレス監督が試合前にオンラインで恒例の報道陣の取材に対応。不振で中継ぎに配置転換となっている山崎康晃投手の起用法について言及した。  前日6日の同戦では、2-3の五回に3番手で登板。ウィーラーに手痛い2ランを浴びたが、今季初めて2イニング目のマウンドにも上がり、2回を3安打2失点、2奪三振だった。  これまで38試合の登板は中継ぎに配置転換となってからもすべて1イニングの登板だった山崎を、ここにきて初めて回またぎ起用した指揮官は「リリーフとしていろいろな役割が当然ある。(回またぎも)いつかはさせようと思っていたので、昨日がその機会としていいかと思った」と理由を明かし、今後についても「回の途中での登板だったりも必要な仕事になってくるので、今後はそれも考えている」と語った。

◆巨人の丸が広島時代の2016年から5年連続で20号本塁打を放った。1-1の四回1死無走者で平田の高めへの変化球を逃さずミートし、右中間席へ運んだ。「浮いた変化球をしっかりと捉えることができた」と喜んだ。  2試合連続の本塁打で安打は8戦連続。2-5の六回にも高めの球を捉えて、左翼線を破る二塁打をマークして状態の良さを示した。

◆ロペス、ソトの連続本塁打でリードを奪ったDeNAが快勝。先発の平田は5回3安打2失点。7年目、130試合目の登板でプロ初白星を手にした。巨人は先発の田口が六回に崩れた。  先制したのはDeNA。一回、3連打で無死満塁とすると1死後、ロペスの遊ゴロの間に三走・神里が生還した。巨人もその裏、2つの四球を選んで無死一、二塁としウィーラーの適時打で同点。さらに四回、丸の右中間席への20号ソロで勝ち越しに成功した。  DeNAは六回、巨人の守備が乱れる間に追いつくと、1死一塁でロペスが左翼席へ6号2ランを放ち勝ち越し。続くソトの19号ソロで5-2とした。巨人はその裏、中島の適時二塁打で1点を返したが、DeNAは九回にも宮崎の適時打で1点を加えた。

◆DeNAが6-3で勝利。5回3安打2失点にまとめた先発の平田がプロ初白星をつかんだ。  DeNAは一回、巨人先発の田口に対し、1死満塁からロペスの遊ゴロの間に1点を先制。  巨人はその裏、ウィーラーの左前適時打で同点とし、四回に丸の中越え20号ソロで勝ち越した。  しかしDeNAは六回、相手失策が絡んで同点とした後、ロペスの左越え6号2ラン、ソトの右中間への19号ソロと2者連発。この回4得点で逆転した。  見事に"仕事"を全うした。DeNAは全てリリーフ投手で1試合を継投する「ブルペンデー」を、今季4度目の採用。先発を託された平田が、5回3安打2失点、7奪三振の力投を見せた。  2018年の巨人戦以来、自身プロ2度目となる先発登板。初先発では坂本、岡本を無安打に封じるなど、巨人打線を相手に5回3安打無失点の好投を見せていた。  その好印象もあり、2年ぶりに再び巨人戦の先発を託された。ラミレス監督は試合前「うまくいけば5回くらい投げてくれれば、2年前も5回を投げ切ったので、そうなればいいなと。ただ、まずは1イニングずつしっかり投げて、2、3回を投げてくれればいい」とプランを語っていたが、まさに上々のマウンドとなった。  先制点をもらった直後の一回、いきなり先頭から2者連続四球で一、二塁のピンチを招き、続くウィーラーに同点打を浴びた。慣れない先発で制球が定まらない中、迎えた4番・岡本を三振斬り。これで波に乗った。  二、三回は続けて三者凡退。四回に抜けたフォークボールを丸に本塁打とされたが、五回、2死一、二塁のピンチでは1打席目に同点打を浴びたウィーラーを空振り三振に斬った。自己最多の85球を投げ抜き、きっちりと試合をつくった。(浜浦日向)

◆巨人の2年目の高橋が左肘痛から復帰し、今季初登板した。3-5の七回に3番手で救援し九回途中まで1失点で6三振を奪い「緊張の方が大きかった。いい結果が出たということを自信にして、また次の登板に向けて準備していきたい」とうなずいた。  層の厚い投手陣にまた戦力が加わった。原監督は「非常にいいですね」と評価し、宮本投手チーフコーチは「闘争心を感じた。先発としてのチャンスをつかんだと思う」と目を細めた。

◆巨人・田口麗斗投手(25)は5回1/3を8安打5失点。1点リードの六回にロペス、ソトに連続弾を浴びるなど逆転を許して降板した。  「先頭を出して点を取られるきっかけを作ってしまった。一つでも克服できるよう取り組んでいきたいです」  試合後、2軍降格が決定。宮本投手チーフコーチは「体の切れを取り戻してほしい。ストレートの強さを要求します」と望んだ。代わる先発左腕として存在感を示したのが、今季1軍初登板の高橋優貴投手(23)だ。  七回からプロ初の救援で2回2/3を2安打1失点、6奪三振。八戸学院大からドラフト1位で入団して1年目の昨季は18試合に先発し、5勝7敗、防御率3・19だったが、今季は3月に左肘痛を発症していた。  「いい結果が出たことは自信にして、また次の登板に向けて準備していきたい」と高橋。宮本コーチは「先発としてチャンスをつかんだ」と評価した。2位・阪神が敗れたため、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「15」。ドライチ左腕が、ラストスパートの力になる。(箭内桃子)

◆DeNAは7日、巨人17回戦(東京ドーム)に6-3で勝利。プロ7年目で2度目の先発となったリリーフの平田真吾投手(31)が5回3安打2失点、7奪三振でプロ初勝利を挙げた。当初は救援陣で1試合を投げきる「ブルペンデー」の予定だったが、予想を大きく上回る好投。敗戦処理やワンポイントの登板をこつこつとこなしてきた苦労人が、通算130試合目で白星を手にした。  人生初のヒーローインタビュー。平田は記念球を片手にマイクを握り、照れ笑いを浮かべた。  「(初勝利が)こんなに遅くなるとは。素直にうれしい。長い回を投げられるとは思っていなかった」。プロ7年目、通算130試合目での1勝目。敗戦処理で多くの登板をこなしてきた右腕は、わき出てくる感情をかみしめた。  先発陣の故障が相次ぎ、救援投手でつなぐ「ブルペンデー」を採用した中、2018年4月11日の巨人戦以来、2度目となる先発の機会が巡ってきた。一回、いきなり連続四球と適時打で失点したが、下半身を意識して修正した。1-2の五回表の攻撃で打席が回ってきたが「負けている状態で申し訳ない」と続投を志願。3安打7奪三振でその裏を投げ切り、直後に打線が逆転して金星が転がり込んだ。  2014年にホンダ熊本からドラフト2位で入団。プロ2試合目、同年4月2日の巨人戦で8-3の八回に登板して1死しか奪えず4失点し、大逆転負けした苦い過去がある。その後も潜在能力を発揮しきれず「何をやってもうまくいかなかった」と平田は振り返る。  入団時の記者会見で報道陣に求められ、自身を「ハマのシャイボーイ」と表現した控えめな性格。勝負どころで四球を与える場面も目立った。オフに右肘の手術を受けて臨んだ昨季も8試合で防御率9・31。登板数は年々減少していた。  何かを変えないと-。昨オフ、30歳にしてオーストラリア・リーグに武者修行に出た。大貫、阪口ら若手と腕を磨き、新たにカットボールを習得。スライダーとの二段構えで緩急がつき、昨季被打率4割の左打者に今季は2割台。今季は自己最多の37三振を奪っている。  何よりつかんだのは自信だ。ひげをたくわえ、精悍(せいかん)さも増したマウンドでの表情がその証し。この試合まで15試合連続無失点と結果を出し続け、今やブルペンに欠かせない存在にのし上がった。  「頼りない31歳ですが、まだまだ頑張りたいと思います」。苦節130試合。遅咲きの右腕が、まばゆいフラッシュを浴びた。(浜浦日向) 平田の初勝利にDeNA・ラミレス監督 「今日の力強いパフォーマンスを見ると、今後も先発させることを考えてしまうのも仕方がない。(5イニングは)希望的だったことを見事に達成してくれた」 ★ツイッターでも"バズった!!"  平田に勝利投手の権利が発生すると、ツイッターで「#平田真吾初勝利チャレンジ」のワードがトレンド入り。130試合目で"チャレンジ"に成功した瞬間には、同時間帯に放送されていた日テレ系ドラマ「東京タラレバ娘2020」を抑えて日本の2位まで浮上した=写真。注目の中、誰よりドキドキしながら試合を見守った平田は「勝ちがついてほしいなと思いながら(ベンチで)見ていました。最高の一日になりました」とほほ笑んだ。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
58304 0.659
(↓0.008)
M15
(↑1)
28432
(+3)
313
(+6)
112
(+1)
56
(-)
0.260
(-)
3.260
(↓0.02)
2
(-)
阪神
45435 0.511
(↓0.006)
13
(-)
27391
(+3)
377
(+9)
92
(-)
64
(+2)
0.246
(-)
3.610
(↓0.06)
3
(-)
中日
44455 0.494
(↑0.005)
14.5
(↑1)
26338
(+4)
385
(+1)
56
(+1)
22
(-)
0.247
(-)
3.850
(↑0.03)
4
(-)
DeNA
44465 0.489
(↑0.006)
15
(↑1)
25408
(+6)
377
(+3)
103
(+2)
22
(-)
0.267
(-)
3.790
(↑0.01)
5
(-)
広島
37469 0.446
(↑0.007)
18.5
(↑1)
28408
(+9)
437
(+3)
92
(-)
46
(+2)
0.266
(↑0.002)
4.360
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
34526 0.395
(↓0.005)
23
(-)
28379
(+1)
467
(+4)
91
(+1)
53
(-)
0.248
(↓0.001)
4.710
(-)