巨人(☆6対4★)DeNA =リーグ戦16回戦(2020.10.06)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
10302000X61402
勝利投手:菅野 智之(13勝0敗0S)
(セーブ:デラロサ(2勝0敗15S))
敗戦投手:坂本 裕哉(3勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】ロペス(5号・4回表2ラン),オースティン(14号・8回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(19号・3回裏3ラン),ウィーラー(10号・5回裏2ラン)

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◆巨人が空中戦を制した。巨人は1-1で迎えた3回裏、丸の3ランで勝ち越しに成功する。その後1点差に迫られるも、5回にウィーラーが2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・菅野が7回3失点の力投で今季13勝目。敗れたDeNAは、先発・坂本が試合をつくれなかった。

◆DeNAホセ・ロペス内野手(36)が、約2カ月半ぶりとなる5号2ランを放った。 3点を追う4回1死二塁、巨人先発菅野の4球目、外角高め150キロ直球を捉え左中間席最前列に運んだ。試合前まで東京ドームでは打率4割2分9厘と好相性。7月24日広島戦(横浜)以来となる久々の1発に「完璧ではなかったですが、しっかり捉えられました。あまりランナーを意識し過ぎず、自分のプラン通り対応することができました」と気合のこもった表情で話した。

◆DeNA三原一晃球団代表(52)が6日、巨人16回戦(東京ドーム)を前にオンライン取材に対応した。 単年契約となるラミレス監督の去就について「監督とは日常的にいろいろな話をしている。ただ去就については何ら決定しているものではない」と白紙を強調した。今後については「シーズン終了、もしくは順位確定というところで話をする予定です」と話した。

◆巨人坂本勇人内野手が、第3打席で中飛に倒れた直後、5回の守備から途中交代した。2000安打まで26本とする中で、連続試合安打は8試合でストップ。 まだリードは1点の場面。本来の状態であれば途中交代は考えにくい状況で、若林と交代。遊撃には本職は二塁手の吉川尚が入った。

◆巨人菅野智之投手が、偉大な節目に到達した。 7回120球を投げて4安打4奪三振で3失点。プロ入り通算100勝とともに、プロ野球史上初の開幕戦からの13連勝を達成した。 中盤は制球に苦しむシーンもあったが、勝ち切る強さがある。1点リードの3回に犠飛で追い付かれ、丸の3ランで突き放した直後の4回は、元同僚のロペスに2ランを許した。5回までに3失点。それでも表情は冷静。マウンドで一喜一憂することはない。1球入魂で打者を迎え撃ち、堂々とした背中を仲間に示した。 6月26日ヤクルト戦(神宮)では、6回途中5失点。大量失点しながら、チームメートの援護もあり、負け投手は免れた。この日も失点しても、心強い打線がバックアップしてくれた。丸の3ランに続き、5回には代打のウィーラーが10号2ラン。1発で、エースに流れを運んでくれた。 「中継ぎ陣が頑張ってくれているので、1イニングでも長く投げられるように頑張ります」と臨んだ一戦。支えてくれる仲間のために腕を振り、プロ野球界に新たな歴史を刻んだ。   ▼菅野が13年田中(楽天)以来7人目の開幕13連勝。開幕からの連勝記録は13年田中の24連勝(すべて先発勝利)だが、セ・リーグで13連勝は66年堀内(巨人)に並ぶタイ記録。開幕投手では04年岩隈(楽天)の12連勝を抜いて新記録だ。堀内は先発で11勝、救援で2勝しており、セ・リーグでオール先発勝利の開幕13連勝は菅野が初めて。 ▼菅野がプロ野球138人目の通算100勝を達成。89年生まれの菅野は、平成生まれで最初に100勝を記録した。初勝利は13年4月6日中日戦で、通算192試合目に到達は歴代7位のスピード。松坂(西武)上原(巨人)より1試合遅いものの、100勝達成時に松坂57敗、上原52敗に対し、菅野は47敗で達成時の勝率が6割8分の9位。ペースが早くても敗戦数が多かったり、稲尾(西鉄)のように先発、救援とフル回転の投手は試合数が多かったりで、ペースと勝率の両方10傑入りは6人。2リーグ制後に入団では杉浦(南海)と菅野しかいない。

◆巨人は1回に岡本の適時二塁打で先制。DeNAは3回に神里の犠飛で追い付くも、巨人は3回に丸の19号3ランで勝ち越した。 DeNAは4回にロペスの5号2ランで1点差に追い上げた。巨人は5回にウィーラーの10号2ランで再び3点差に広げた。 巨人が継投で逃げ切った。先発菅野が7回3失点で史上初の開幕戦から13連勝。通算100勝目を挙げた。デラロサは15セーブ目。DeNA坂本1敗。

◆巨人菅野智之投手が、偉大な節目に到達した。 7回120球を投げて4安打4奪三振で3失点。プロ入り通算100勝とともに、プロ野球史上初の開幕戦からの13連勝を達成した。 ▼菅野が13年田中(楽天)以来7人目の開幕13連勝。開幕からの連勝記録は13年田中の24連勝(すべて先発勝利)だが、セ・リーグで13連勝は66年堀内(巨人)に並ぶタイ記録。開幕投手では04年岩隈(近鉄)の12連勝を抜いて新記録だ。堀内は先発で11勝、救援で2勝しており、セ・リーグでオール先発勝利の開幕13連勝は菅野が初めて。 ▼菅野がプロ野球138人目の通算100勝を達成。89年生まれの菅野は、平成生まれで最初に100勝を記録した。初勝利は13年4月6日中日戦で、通算192試合目に到達は歴代7位のスピード。松坂(西武)上原(巨人)より1試合遅いものの、100勝達成時に松坂57敗、上原52敗に対し、菅野は47敗で達成時の勝率が6割8分の9位。ペースが早くても敗戦数が多かったり、稲尾(西鉄)のように先発、救援とフル回転の投手は試合数が多かったりで、ペースと勝率の両方10傑入りは6人。2リーグ制後に入団では杉浦(南海)と菅野しかいない。

◆巨人菅野智之投手が、偉大な節目に到達した。 7回120球を投げて4安打4奪三振で3失点。プロ入り通算100勝とともに、プロ野球史上初の開幕戦からの13連勝を達成した。お立ち台に上がり「素直にうれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。(史上初の開幕戦からの13連勝は)先人たちが築き上げてきた記録はなかなか抜けないものと思っていましたが、まだまだ伸ばしていきたいと思います。(通算100勝は)1年目の時に内海さん(現西武)が100勝を達成されて、『自分は何勝出来るんだろう』と思ったことを鮮明に覚えています。まさか自分が100勝出来るとは思わなかった」と振り返った。 中盤は制球に苦しむシーンもあったが、勝ち切る強さがある。1点リードの3回に犠飛で追い付かれ、丸の3ランで突き放した直後の4回は、元同僚のロペスに2ランを許した。5回までに3失点。それでも表情は冷静。マウンドで一喜一憂することはない。1球入魂で打者を迎え撃ち、堂々とした背中を仲間に示した。 6月26日ヤクルト戦(神宮)では、6回途中5失点。大量失点しながら、チームメートの援護もあり、負け投手は免れた。この日も失点しても、心強い打線がバックアップしてくれた。丸の3ランに続き、5回には代打のウィーラーが10号2ラン。1発で、エースに流れを運んでくれた。 「中継ぎ陣が頑張ってくれているので、1イニングでも長く投げられるように頑張ります」と臨んだ一戦。支えてくれる仲間のために腕を振り、プロ野球界に新たな歴史を刻んだ。

◆巨人坂本勇人内野手が、第3打席で中飛に倒れた直後、右足の張りのため、大事をとって5回の守備から途中交代した。 2000安打まで26本とする中で、連続試合安打は8試合でストップ。 原辰徳監督は「少し足が張っているということだったので。今日のところは3打席。明日は多分元気に出ると思ってます」と説明した。

◆巨人原辰徳監督が、エース菅野智之投手のプロ野球史上初となる開幕戦からの13連勝を祝福した。 「長い歴史の中にね、名を刻むというのは、素晴らしいですね」 プロ通算100勝にも到達する1勝に「まだまだ通過点ではあるでしょうけれど。こういう節目の時に100という数字を、ファンも本人も忘れないんじゃないでしょうかね」と言った。7回3失点の内容には「最初立ち上がりはいいと思ったんですけどね、慎重にいっていたのか。あるいは、ややコントロールに少しきょうは不安がある。そういう感じには見えましたね」。それでも本調子ではなくても勝ち切る強さがある。「越えさせないと言うのでしょうか。その辺が、うちの投手の人たちにも見習ってもらいたいね。若い投手もいますしね。そういうところを見習ってもらいたいなと思いますね」。 打線は岡本和真内野手が右翼線への先制適時二塁打を含む4安打。すべて中堅から右方向への打撃に、指揮官は「最近は少しこう、引っ張りに入ってい過ぎたかなという中で、今日のようなバッティングをしていけばね、本塁打も出てくると思いますね」と期待。 丸には左中間に19号3ランが飛び出した。 「丸の本塁打はすごかったですね。ウィーラーもこのところは練習から良くなってきているのでね、結果としても出ているというのはチームにとって大きいですね」と評価。7日は先発に田口を送り出す。「やっぱり先行されないというか、相手に上回らせないようにね、投げてもらいたいと思いますね」と期待した。

◆巨人菅野智之投手が偉大な節目に到達した。7回120球を投げて4安打4奪三振で3失点。プロ野球史上初の開幕戦からの13連勝を達成し、プロ通算100勝にも到達した。 ヒーローインタビューでの一問一答は以下の通り。 -原監督と記念撮影した気持ちは 「素直にうれしい気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです」 -岡本の先制打など野手の援護がありました 「いつも勇気づけられているので、何とか最後まで投げたり、チームに貢献したいという気持ちがあるんですけど最近は助けられてばかりです」 -開幕投手の13連勝はプロ野球新記録です 「先人たちが築き上げてきた記録はなかなか抜けないものだと思っていた。それを更新できてうれしいですし、まだまだ伸ばしていきたいと思っています」 -記録が懸かるマウンドはしんどいですか 「しんどいです」 -13連勝でプロ通算100勝も達成しました 「僕が入団した1年目に内海さんが100勝を達成されたんですけど、その時に自分は何勝できるんだろうと思ったのを今でも鮮明に覚えている。まさか自分が100勝できるとは思わなかったですし、本当にいろんな人に感謝して。あと、うちには戸郷が今年頑張っているので、戸郷にもそういうところを目指して頑張ってほしいという思いでいます」 -次戦に向けて 「まだまだジャイアンツのために腕を振っていきますので、これからも応援よろしくお願いします」

◆DeNAは巨人菅野智之投手を捉えきれず、借金3で4位に転落した。 3回に下位打線で作った好機から1番神里の右犠飛で1点。3点を追う4回にはロペスの5号2ランで反撃もあと1歩及ばず。ラミレス監督は「中盤まで僅差で持ち込んだが、もう一押しが出来なかった」と振り返った。相手エースについては「どんな状況でもパニックにならず、素晴らしいメンタルを持っている。タフなピッチャー」と素直に称賛した。

◆巨人菅野と同学年の丸佳浩外野手が、お助け○の1発を放った。同点の3回に左中間へ19号3ラン。 「菅野にチームとして助けてもらってばっかり。こういう節目の試合で援護することが出来て良かったです。まだまだ借りがあるので、残りの試合でもっと助けたい」と4戦連続決勝打点でアシスト。原監督は「打球がすごいよね。打球が見事ですよね。なかなかやっぱりああいう打球って見えないですよね」とうなずいた。

◆反対方向の巨人岡本和真内野手が、菅野を盛り立てた。初回1死一、三塁から右翼線へ適時二塁打。「先制出来て、菅野さんを援護出来て良かったです」と打点をリーグ独走の73に伸ばした。 今季2度目の4安打は全て中堅から右翼の当たり。5日阪神戦は3打数無安打に終わったが、4-4と復活。原監督は「最近は少し、引っ張りに入っていたかなというなかで、今日のようなバッティングをしていけば、本塁打も出てくると思います」と評価した。

◆巨人原辰徳監督(62)が、甥(おい)である菅野智之投手(30)の負けない強さの源を明かした。 6日のDeNA戦で、プロ野球史上初の開幕戦からの13連勝とプロ通算100勝を達成した。 「やっぱり、非常に頑健な体をまず持ち合わせているというところがね。昨年ややちょっと、崩すところもありましたけれども。それでもしっかりとイニング数を投げている。そこの部分がまず一番やっぱり彼の秀でているところだと思いますね。コンディションを整える、マウンドに上がる。それをきちっとやっているというところですね」。 腰痛に苦しんだ昨季も22試合に登板して11勝を挙げた。ルーキーイヤーの13年から、登板数は毎年20試合を超える。プロ1勝目から監督、選手としてともに歩み、プロ野球選手としての成長も感じ取っている。 「やっぱり探究心がありますよ。体づくり、トレーニング、メカニック、等々においてね、非常に探究心というものを常に持っている。守りの意識というものがないね。そこが素晴らしい野球人であるという風に思いますね」 プロ8年目、30歳の今季、菅野は腕から始動する投球フォームに変更した。揺るぎない実績を誇っていても、変化を恐れずに「探求」を続ける。叔父として見てきた、野球を始めた少年の頃からの姿勢かと問われると「そこまでさかのぼれないよ。その辺になると、僕は手前みそになるから」と笑った。 今は監督して、連勝を続けるエースを頼もしく見つめている。「本人は非常に緊張感も、適度な緊張感を持って、むしろそういうものを楽しんでいるとはいいませんけど、エネルギーに変えているという気がしますね」。 屈強な体と探求する心を源に、菅野は誰も成し遂げたことがない領域に足を踏み入れている。

◆前人未到の偉業と同時に、自身のメモリアルを飾った。巨人菅野智之投手(30)が、7回3失点で04年の近鉄岩隈(現巨人)を超える史上初の開幕投手からの13連勝を達成。昭和、平成、令和と紡がれたプロ野球史に新たな歴史を刻むとともに、平成生まれ初の通算100勝目を挙げた。阪神が引き分け、優勝マジックは「16」。チームも、エースもリーグ連覇へと白星を重ねる。子供たちが憧れる漫画のようなストーリーを、菅野が東京ドームのマウンドで描いた。史上初の開幕投手からの13連勝と通算100勝目を同時達成。喜び、感謝の思いを強く抱き、プロ野球人で初めて見る頂に達してもなお、未知なる領域への思いを言葉にした。 菅野 先人たちが築き上げてきた記録は、なかなか抜けないものだと思っていた。更新できてうれしいですし、まだまだ伸ばしていきたいと思っています。 「まだまだ」の思いの裏には、東海大時代に同大OBでロサンゼルス五輪男子柔道金メダリストの山下泰裕氏から聞いた衝撃の言葉がある。「オレは天井を見たことがないんだ」。203連勝のまま引退と圧倒的な強さを誇った同氏だけが見える世界だった。 漫画のような話に言葉を失った。「でも、大会が終わって見たんだよ。畳に自分から寝転がった時にね」。勝負の世界から解き放たれた時、山下氏の目に天井が映った。笑顔の裏に隠された勝ち続ける男の境地。オンリーワンの景色に「ゾクゾクってしたのを今でも鮮明に覚えています」。 大学生からプロへと立場を変えた今、アマチュア時代に「160キロ投げたい」と描いた夢や憧れは隅に置き、勝利を追い求める。「野球でお金をもらうということは、自己満足だけじゃどうにもならないと。160キロ投げたり、すごいボールを投げれば抑える確率は上がると思うんですけど、やっぱり夢を追うにも限界がある」。 苦しみながらも、中盤からはカーブなどで目先を変え、7回3失点でチームを勝利に導いた。「監督もよく言いますけど、『いいボールを投げる寸評会じゃない』と。抑えたピッチャーがえらいと思いますし、どんなにいいボールを投げても、打たれたら元も子もないです」。菅野の目に広がるのは、真っさらな道。無人の中を右腕1本で進み続ける。【久保賢吾】

◆前人未到の偉業と同時に、自身のメモリアルを飾った。巨人菅野智之投手(30)が、7回3失点で04年の近鉄岩隈(現巨人)を超える史上初の開幕投手からの13連勝を達成。昭和、平成、令和と紡がれたプロ野球史に新たな歴史を刻むとともに、平成生まれ初の通算100勝目を挙げた。阪神が引き分け、優勝マジックは「16」。チームも、エースもリーグ連覇へと白星を重ねる。 <記録メモ> 菅野が138人目の100勝を達成。89年生まれの菅野は平成生まれで最初に100勝を記録。初勝利は13年4月6日中日戦で、通算192試合目に到達は歴代7位のスピード。松坂(西武)上原(巨人)より1試合遅いものの、100勝達成時に松坂57敗、上原52敗に対し、菅野は47敗で達成時の勝率が6割8分の9位。ペースが早くても敗戦数が多かったり、稲尾(西鉄)のように先発、救援とフル回転の投手は試合数が多かったりで、ペースと勝率の両方10傑入りは6人。2リーグ制後に入団では杉浦(南海)と菅野しかいない。

◆前人未到の偉業と同時に、自身のメモリアルを飾った。巨人菅野智之投手(30)が、7回3失点で04年の近鉄岩隈(現巨人)を超える史上初の開幕投手からの13連勝を達成。昭和、平成、令和と紡がれたプロ野球史に新たな歴史を刻むとともに、平成生まれ初の通算100勝目を挙げた。阪神が引き分け、優勝マジックは「16」。チームも、エースもリーグ連覇へと白星を重ねる。◆13年4月6日中日戦(プロ初勝利をマーク) 「今は『原監督のおい』と言われますが、いつか『自分の伯父さんが原監督』と言われるようになりたい」 ◆14年3月28日阪神戦(自身初の開幕投手で7回4失点で白星) 「今日のピッチングじゃ、開幕投手に選んでくれたスタッフの方、ファンも納得してくれない。これからが重要になる」 ◆14年5月5日中日戦(祖父貢さんが救急搬送された直後の一戦で勝利) 「変なピッチングをしたら、じいちゃんに怒られる」 ◆14年9月26日DeNA戦(日刊スポーツ優勝手記) 「敷かれたレールを走り抜けるしかないんだ。この家庭に生まれた僕にしかできないんだから」 ◆15年8月20日阪神戦(藤浪に投げ勝ち) 「藤浪君、マエケンさん(広島の前田健太)との投げ合いが多い。自分を育ててくれている。感謝しながら投げている」 ◆15年9月22日阪神戦(7回無失点で3年連続2ケタ勝利) 「課題を見つけていかないと、進歩はないと僕は思うんです」 ◆16年4月22日DeNA戦(足をつりながら7回無失点) 「肘や肩なら難しいですが、骨さえ折れていなかったら大丈夫」 ◆17年5月23日阪神戦(球団4番目の早さとなる109試合で50勝) 「勝ちは自分の力だけではどうにもならないもの。チームに感謝したい。そして、自分を見つめ直して、もっと勝てるようにしたい」 ◆17年6月13日ソフトバンク戦(球団ワーストの本拠地連敗を8で止め) 「世の中には、言ってできなかったら恥ずかしいという風潮がありますよね。でも、僕は思ってることを口にすることでプレッシャーに感じる選手であることの方がもっと恥ずかしいと思うし、それが自分を高めることにもなる」 ◆18年10月4日広島戦(今季限りでの退任を発表した高橋監督に) 「誰かのために投げようと思ったことはあまりないですけど、今日はしっかり監督のために投げようと思いました」 ◆19年5月1日中日戦(12球団最速で令和に改元後初勝利) 「もっともっと記録を残して、次の時代に初勝利を挙げた人が『菅野は令和で最初に勝った人だよ』と言ったら、ピンと来るような成績を残したい」 ◆19年10月21日(腰痛から復帰するソフトバンクとの日本シリーズを前に) 「投げたら動けないくらいの覚悟で投げたいです」 ◆20年8月18日阪神戦(今季初の中5日で勝利) 「中5日ぐらいでヒーヒー言ってたら、先発は務まらないと思うので大丈夫です」 ◆20年9月29日広島戦(球団新記録の開幕投手からの12連勝を達成) 「1回負けてしまうと記録が止まってしまう。毎回意識しながらマウンドに上がるのは意外としんどいですけど、そういう期待に応えるのもプロ野球の醍醐味(だいごみ)」

◆リクエストで変わった流れを取り戻せず、DeNAが巨人菅野に敗れ、借金3で4位に転落した。 1点を追う5回1死一塁。ソトの遊ゴロで一走神里が二塁へスライディング。封殺されたが、遊撃手の若林が体勢を崩して併殺崩れとなった。2死一塁でオースティンを迎えるところで、巨人側がリクエスト。リプレー検証の結果、神里の走塁が守備妨害の判定に覆り、3アウトチェンジとなった。ラミレス監督は「残念ながらリプレーで判定が変わってしまった。神里もベースに対してストレートに行っていて、そんなに悪いスライディングには見えなかったが、アンパイアによってはそう(守備妨害に)とることもある。そこは仕方ない」と振り返った。だが結果的には相手に大きく流れが傾いた。その裏に山崎が巨人ウィーラーに2ランを浴び、3点差に突き放されると、菅野は6回、7回と0を並べた。 中盤まで接戦を演じていた。1点を追う3回は先頭大和の四球から、坂本が犠打、戸柱の中前打で1死一、三塁とし、1番神里の犠飛で同点に。3回に3点差とされたが、直後の4回にロペスの約2カ月半ぶりとなる5号2ランで追撃。菅野から4回までに3得点も、最後までリードは奪えなかった。指揮官は「中盤まで僅差で持ち込んだが、残念ながら流れが向こうに行ってしまった。もう一押しができなかった」と冷静に振り返った。【鈴木正章】

◆菅野智之投手(30)が7回4安打3失点で勝利し、開幕戦から無傷の13連勝を飾った。開幕投手としては2004年に近鉄・岩隈久志(現巨人)が作ったプロ野球記録(12連勝)を塗り替えた。菅野の通算成績もメモリアルとなる100勝目(47敗)となった。  菅野はこの日も要所を締めた。試合は巨人が先手を握った。打線は一回1死一、三塁で岡本が右翼線への適時二塁打を放って先制。同点に追いつかれて迎えた三回には、丸に19号3ランが飛び出して4-1と突き放した。  菅野は四回、ロペスに2ランを浴びて1点差に詰め寄られたが、五回ウィーラーが右翼席へ運ぶ2ランで再び突き放した。菅野は7回4安打3失点で降板。開幕投手による13連勝という日本記録をリリーフ陣に託した。  八回のマウンドに上がった中川は、オースティンに14号ソロを浴びて1失点。6-4で迎えた九回にはデラロサがマウンドに上がり、無失点に抑えた。

◆菅野智之投手(30)が7回4安打3失点で勝利し、開幕戦から無傷の13連勝を飾った。開幕投手としては2004年に近鉄・岩隈久志(現巨人)が作ったプロ野球記録(12連勝)を塗り替えた。  お立ち台に上がった菅野は「ありがとうございます。素直にうれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです」と心境を語った。  打線はこの日も菅野を援護した。菅野は「いつも勇気づけられているので、なんとか最後まで投げたり、チームに貢献したいという気持ちはあるんですけど。最近は(打線に)助けられてばかり」と笑顔。  プロ野球新記録については「先人たちが築き上げてきた記録はなかなか抜けないものだと思っていたので。それを更新できて本当にうれしい。まだまだ伸ばしていきたいなと思っています」と前を向いたが、記録のかかるマウンドは「しんどいです」と漏らす場面もあった。  この日の勝利で菅野の通算成績もメモリアルとなる100勝目(47敗)。「まさか自分が100勝できると思わなかった。いろんな人に感謝したい。うちでは、戸郷が頑張っているので。戸郷にもそういうところを目指して頑張ってほしい」と現在今季8勝の20歳にエールを送り、最後に「まだまだジャイアンツのために腕を振っていきますので、これからも応援よろしくお願いします」と締めくくった。

◆DeNAは完敗で借金3となり、再び4位に転落した。先発のドラフト2位・坂本裕哉投手(23)=立命大=が巨人戦初先発も、自己最短3回7安打4失点でプロ初黒星。打線も5安打にとどまり、巨人・菅野にプロ野球新記録の開幕投手から13連勝を献上した。  以下、ラミレス監督の主な一問一答。  --菅野の印象  「素晴らしいシーズンを送っていると思う。しっかりプランを持ってマウンドに上がっている。決してどんな状況になってもパニックにならない、相手にとってはタフな投手。あれだけのものを持っていれば、これだけの活躍していても驚くには値しない」  --打線は菅野相手に中盤は追い上げた  「悪くなかった。かなり僅差まで持ち込んで勢いをキープできたが、残念ながら流れが向こうにいって、もう一押しできなかった」  --五回、神里のスライディングで警告を取られた  「あそこに関しては、そこで流れがいったというわけではない。残念ながらリプレー検証でアウトになってしまったが、神里はベースにストレートにいっていたし、そんなに悪いスライディングではなかった。ただ、アンパイアによってはそう取られることもあるということで、仕方ないかなと」  --ロペスが7月24日以来の本塁打  「状態はすごくいい。特に右投手のときにいい打撃ができている。今、モチベーションを高くプレーしているし、状態はすごくあがってきたなと」  --先発の坂本は  「投げるたびにいろんな部分がよくなっているが、ひとつ理解しておかなくてはいけないのは、いいバッターに対してストライクを投げすぎてはいけないということ。これは重要なことで、意図をしっかりわかりながら投げていくことが必要」

◆悔しさの残るマウンドとなった。DeNAのドラフト2位新人・坂本(立命大)は公式戦初めての巨人との対決で、3回を7安打4失点で降板した。  自身にとって、開幕から負けなしの3連勝で臨んだ一戦。投げ合う相手は球界を代表するエース・菅野だが「日本一の投手の人と投げ合えるのは光栄なことですが、対戦するのはそこじゃない。対バッターで自分は勝負していきたい」と気合を入れてマウンドに上がった。  一回、いきなり先頭の吉川尚に中前打を許すと、続く松原を歩かせ無死一、二塁で中軸を迎えた。3番・坂本を低めのチェンジアップで二ゴロに仕留めたが、巨人打線は甘くなかった。4番・岡本を追い込んでから、同じ低めのチェンジアップを巧みに右翼線へとはじき返され、先制の適時二塁打を浴びた。  試練は続く。三回、再び岡本に安打を許し一、三塁のピンチを招くと、1打席目は申告敬遠で歩かせた丸と初対決。初球、外角低めの直球を見事に左中間へと運ばれ、勝ち越し3ランを浴びた。  直後の四回、打席が回ってきたこともあり、坂本は3回で降板。巨人との初対戦で、白星を挙げることはできなかった。(浜浦日向)

◆巨人の坂本が右脚に張りを訴えて、途中交代した。四回の打席で中飛に倒れ、五回の守備から退いた。原監督は「少し張っているということ。7日は元気に出ると思う」と話した。

◆巨人の菅野智之投手が6日、東京ドームで行われたDeNA16回戦で先発して7回3失点で白星を挙げ、開幕投手から13連勝として岩隈(巨人)が近鉄時代の2004年にマークしたプロ野球記録を更新した。  シーズン初登板からの連勝でも堀内が新人だった1966年に作った球団記録に並んだ。  菅野は史上138人目の通算100勝も達成した。192試合目での到達はプロ野球史上7番目のスピード記録となった。 岡本(一回の先制二塁打を含む4安打) 「菅野さんを援護できて良かった」 ウィーラー(五回無死一塁で10号2ラン) 「一、三塁にすることをイメージしてつなぐ意識でスイングした。本塁打で菅野を援護できて最高」 原監督(13連勝の菅野に) 「まだまだ通過点でしょう。適度な緊張感を持って、そういうものをエネルギーにかえている気がする」

◆巨人・菅野智之投手(30)が6日、DeNA16回戦(東京ドーム)に先発し、7回3失点。6-4の勝利に貢献して開幕投手からの連勝を13に伸ばし、プロ野球新記録を樹立した。平成生まれ初の通算100勝到達になった。優勝へのマジックナンバーは1つ減って16に。無双状態のエースが頂点まで勝ち星を積み上げる。  ホッとした表情で試合終了の瞬間を見届けた。菅野がウイニングボールを手に歓喜のハイタッチに加わった。  「先人たちが築き上げてきた記録は、なかなか抜けないものだと思っていた。それを更新できてうれしいですし、まだまだ伸ばしていきたい」  序盤から抜け球が多く、ファウルで粘られて苦戦した。4-1の四回にロペスに2ランを浴びたが、六回は3番からの好打順を三者凡退。7回を4安打3失点にまとめ、リードを守った。  「開幕投手の開幕13連勝」を飾り、岩隈久志(現巨人)が近鉄時代の2004年にマークしたプロ野球記録を更新。開幕投手に限らないシーズン初登板からの連勝記録はセ・リーグタイとなった。平成生まれ初の100勝に到達(菅野は平成元年=1989年生まれ)。通算192試合目での到達は江川卓を抜き歴代7位だ。  プロ8年目で節目の数字を刻み、思い出すのは2013年の新人時代。当時のエース・内海哲也(現西武)が6月16日に100勝目を挙げた姿を見て「自分は何勝できるんだろうと思ったのを今でも鮮明に覚えている。まさか自分が100勝できるとは思わなかった」。続けて「戸郷にも目指して頑張ってほしい」と今季8勝の20歳にエールを送った。  連勝が伸びるたび、重圧は増す。毎試合記録が懸かるマウンドは「しんどいです」と苦笑い。それでも、オフに二人三脚でフォーム改善に尽力してくれたアスリートコンサルタントの鴻江寿治(こうのえ・ひさお)氏から助言を授かった。  「緊張やプレッシャーを喜びと思えたら本物だよ」  鴻江氏が女子ソフトボール界のレジェンド・上野由岐子にも繰り返し伝えた金言。菅野が「期待に応えるのもプロ野球の醍醐味(だいごみ)。プレッシャーも楽しみながら投げたい」と気合を入れれば、原監督は「適度な緊張感を持って、むしろ、そういうものをエネルギーに変えている気がしますね」と称賛する。  貯金は今季最多タイの29となり、優勝へのマジックナンバーは16。「まだまだジャイアンツのために腕を振っていきます」。日本一の頂に立つ日まで勝ち続ける。(箭内桃子)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
58294 0.667
(↑0.004)
M16
(↑1)
29429
(+6)
307
(+4)
111
(+2)
56
(-)
0.260
(↑0.001
3.240
(-)
2
(-)
阪神
45425 0.517
(-)
13
(↓0.5)
28388
(+4)
368
(+4)
92
(-)
62
(+1)
0.246
(-)
3.550
(-)
3
(1↑)
中日
43455 0.489
(↑0.006)
15.5
(-)
27334
(+4)
384
(-)
55
(-)
22
(-)
0.247
(-)
3.880
(↑0.05)
4
(1↓)
DeNA
43465 0.483
(↓0.006)
16
(↓1)
26402
(+4)
374
(+6)
101
(+2)
22
(-)
0.267
(↓0.001)
3.800
(↓0.03)
5
(-)
広島
36469 0.439
(-)
19.5
(↓0.5)
29399
(+4)
434
(+4)
92
(+1)
44
(+1)
0.264
(-)
4.390
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
34516 0.400
(↓0.005)
23
(↓1)
29378
(-)
463
(+4)
90
(-)
53
(-)
0.249
(-)
4.710
(↑0.01)