オリックス(☆9対2★)楽天 =リーグ戦18回戦(2020.10.04)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:山田 修義(3勝4敗0S)
敗戦投手:寺岡 寛治(2勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスが連敗を止めた。オリックスは1点を追う7回裏、杉本と伏見の適時打で一挙4点を奪い、試合をひっくり返す。続く8回には、モヤと山足の適時打などで4点を加え、相手を突き放した。投げては、4番手・山田が今季3勝目。敗れた楽天は、先発・瀧中が好投するも、救援陣が崩れた。

◆オリックス宮城大弥投手(19)がプロ初登板。ドラフト制後、高卒新人の初登板初勝利は19人いるが、左腕は87年近藤(中日)88年野村(大洋)06年斉藤(広島)だけ。 パの高卒新人左腕で初登板初勝利はドラフト制後いないが、宮城は勝利できるか。

◆オリックスのドラフト1位、宮城大弥投手(19=興南)が、楽天18回戦でプロ初登板初先発する。午後1時の試合開始を前に、同0時25分にキャッチボールのためにグラウンドに登場。一塁側スタンドから大きな拍手が起こり、19歳の左腕はファンの温かな歓迎ムードに包まれた。 プロ初登板に向かう心境を「ワクワクよりドキドキの方が大きいです」と話していた。だが試合前練習を終えてベンチに引き揚げる際も堂々とした足取りで、球団関係者は「まるで10年選手...」とその落ち着きぶりに目を見張っていた。

◆オリックスのドラフト1位、宮城大弥投手(19=興南)が、初回を0点に抑えた。 【1番・小深田】8球目を捉えられ、中前に抜ける安打 【2番・田中】三塁・大下を襲う安打で無死一、二塁 【3番・鈴木】カーブで右飛 【4番・浅村】6球目の147キロでバットに空を切らせ、プロ初三振を奪う 【5番・和田恋】146キロ速球で見逃し三振 大ピンチを切り抜け、一塁側ベンチでモヤにねぎらわれた。 ▽2回 0-0 【6番・銀次】145キロ速球で右飛 【7番・内田】カウント2-2からのカーブを振らせて空振り三振。初めて変化球で三振を奪う。 【8番・下妻】初球の144キロ速球で右飛 3人を完全に抑えた。 ▽3回 1-1 【9番・小郷】カーブを捉えられ、中前打。2度目の先頭打者出塁を許す。 【小深田】遊ゴロで二塁に走った小郷がアウトに。だが続く田中の初球に二盗を決められ、1死二塁 【田中】カウント1-2からの145キロ速球を中前に運ばれ、同点に追いつかれた。 【鈴木】ストレートの四球で1死一、二塁。高山コーチがマウンドへ。 【浅村】左前への打球に、左翼からT-岡田が懸命に前進して捕球。2死一、二塁。 【和田恋】左飛で追加点を許さず。ベンチに戻りながら、宮城は少し表情を緩めた。 ▽4回 1-2 【銀次】カーブを右翼線に運ばれ、無死二塁。 【内田】スライダーで遊ゴロに打ち取る。 【下妻】空振り三振。 【小郷】宮城を襲った打球がバウンドして方向が変わり、右前へ抜けた。二塁から銀次の生還を許し、楽天に勝ち越された。なおも2死一塁。 【小深田】中飛に打ち取り、追加点は許さず。 ▽5回 【田中】フルカウントから四球。4度目の先頭打者出塁も、宮城は巧みなけん制で誘い出し、一、二塁間で最後は遊撃の安達がタッチしてアウト(盗塁死)に。 【鈴木】投ゴロ。 【浅村】変化球を左翼線に運ばれる。2死一塁。 【和田恋】この日3個目の与四球で2死一、二塁。再び高山コーチがマウンドへ。 【銀次】一塁寄りの打球を二塁・福田がしっかりさばいて、3アウト。宮城は福田に頭を下げながらベンチに向かった。 宮城は5回99球を投げ、7被安打4奪三振3与四球2失点で比嘉と交代した。最速は148キロだった。 降板後「(1軍の打者について)甘い球にはしっかりと振ってきますし、厳しいボールも見極められたり、ファウルで粘られるなど、簡単にはアウトになってくれないなと感じました」と振り返った。 1-2の状況で降板していたが、7回に杉本の適時打で追いつき、宮城の初登板黒星は消えた。

◆楽天ドラフト6位滝中瞭太投手(25)のプロ初勝利はまたもお預けとなった。 オリックス戦で今季3度目の先発。2回に四球と安打などで1点を失ったが、それ以外は安定した投球。6回3安打1失点とクオリティースタート(6回以上、自責3以下)をマークし、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。 だが2-1とリードした7回、2番手池田駿が先頭の吉田正に二塁打を打たれてピンチを招いた。さらに1死三塁で登板した3番手寺岡が杉本に中前適時打を打たれて同点とされ、滝中の初勝利が消えた。 それでも滝中は「自分のやれることはできたと思います」とホッとした表情。「2回は無死一、三塁を最少失点で切り抜けられましたし、6回も先頭をツーボールにした後、割り切って投げることができました。4回が勝負だと思っていたんですけど、そこを3人で切れたのが大きかったですし、乗ることができましたね。昨日はリリーフを使っていたので、何とか最低限の仕事をと思って、そのなかで試合を作ることができて良かったです」と話した。

◆オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(29)が、先発したドラフト1位・宮城大弥投手(19)の負けを吹き飛ばした。 1点を追った7回、先頭の吉田正の二塁打から1死三塁の好機をつくった。楽天の投手交代の間に、次打者の杉本のもとに中嶋監督代行が歩み寄り、笑顔で声をかけた。その声にうなずき、打席に立った杉本は中前に落ちる同点打を放った。一塁ベースに立ち、ベンチを振り返った顔は輝いていた。 杉本は「打席に入る前に、監督代行に"絶対に打てるから大丈夫、ボテボテでもランナーはかえってきてくれるから思いきって行け"と言ってもらったので、思いきって打ちました! なんとかいいところに飛んでくれてよかったです!」と激励の内容を明かした。

◆オリックスが2回に先制。無死一、三塁で大下の遊ゴロ併殺の間に、三塁走者がホームイン。楽天は3回に田中和が同点打を放った。 楽天は4回、先頭の銀次が二塁打を放ち、2死から小郷が適時打を放って勝ち越した。オリックス宮城は5回2失点で降板。 オリックスが終盤に逆転。7回に杉本の適時打で追いつき、なおも1死満塁で伏見が決勝の適時三塁打を放って連敗を3で止めた。楽天は3連勝ならず。 オリックス山田が3勝目。楽天寺岡は1敗目。

◆楽天ドラフト6位滝中瞭太投手のプロ初勝利はまたもおあずけとなった。 今季3度目の先発。2回に四球と安打などで1点を失ったが、それ以外は安定した投球で6回3安打1失点。勝ち投手の権利を得て交代した。だが7回に池田駿、寺岡が打ち込まれて逆転負け。それでも滝中は「最低限の仕事をと思って、そのなかで試合を作ることができて良かった」とホッとした表情。三木監督も「ピンチもあったけど粘り強く投げられて良かったと思う」と次戦に期待した。   ▽楽天寺岡(7回途中から自身初の3連投も、アウトを取れず3失点でプロ初黒星)「いつもと変わらないですが、先頭(最初の)打者に打たれたのが...今日はそれがすべてです」

◆オリックスのドラフト1位・宮城大弥投手(19=興南)が、19年ドラフトの高卒投手で1軍初マウンド一番乗りを果たした。先発で5回2失点の力投。リーグの高卒新人左腕ではドラフト制後初となる初登板初勝利はならなかったが、再三のピンチに屈しなかった。▽オリックス宮城の父享さん(京セラドーム大阪で観戦し)「大人になっていってますね。うれしいのか、寂しいのか、複雑です。今日はどう転んでも、いい勉強になる。大きなかけだと思いますが、プラスにして頑張っていってほしい」

◆オリックスのドラフト1位・宮城大弥投手(19=興南)が、19年ドラフトの高卒投手で1軍初マウンド一番乗りを果たした。 先発で5回2失点の力投。リーグの高卒新人左腕ではドラフト制後初となる初登板初勝利はならなかったが、再三のピンチに屈しなかった。ロッテ佐々木朗やヤクルト奥川より早いデビューで、中嶋監督代行は「今の段階であそこまで投げられるというのは、ちゃんとした戦力」とその実力を認めた。 初回1死一、二塁。気合のこもった147キロ快速球に楽天浅村のバットが、豪快に空を切った。「次につながる。自信になった球でした」。4回2死二塁で小郷の打球を止めにいって左足に当て、一、二塁間を抜ける不運な当たりで勝ち越された。試合を作っても勝敗はつかず「甘いところがある。そこを直していければ球数少なくアウトを取れる」と胸に刻んだ。 支えたいと周りに思わせる空気がある。朝9時過ぎ。投手陣の練習用具を運びながら、グラウンドに現れた。若手の仕事をこなそうとすると、山岡がランニングをやめて駆け寄った。恐縮する宮城から荷物を奪い、エース自ら外野に運んだ。プロ初登板を控えた19歳への気遣いだった。初バッテリーを組んだ伏見も「必死に投げている姿に心を打たれた」と胸を熱くした。せめて勝ち試合にしてやりたいと、決勝打を放った。 4歳のとき、苦しい家計の中で買ってもらった700円のグラブに夢を見た。具なしカレーの夕食に「活躍しておいしいものを家族と食べたい」と誓った。懸命に野球に向き合う姿が周囲に伝わり、中嶋監督代行は「誰もが勝ちをつけたいと思っていた」。心身の消耗を考慮し次回登板は先になるが、ローテーション投手になれる力を証明。勝たせてやりたい投手は必ず、勝てる投手になる。【堀まどか】

◆オリックスのドラフト1位・宮城大弥投手(19)=興南高=が、プロ初登板初先発を果たし、5回を7安打2失点と上々のデビューを飾った。  一回、先頭打者から連打を浴び、無死一、二塁のピンチを迎えるが、鈴木大を右飛に打ち取ると、浅村、和田恋を連続三振。最速148キロの直球にキレのあるスライダー、カーブ、チェンジアップを武器に強気の投球を見せた。  三回、四回に1点ずつ奪われるが、五回無死一塁では一塁へ絶妙なけん制。一走を誘い出し、一、二塁間で挟殺に仕留める冷静なマウンドさばきも披露した。  12球団の高卒新人では一番乗りとなる1軍のマウンド。プロ初登板初先発で初勝利を挙げれば、球団の高卒新人では阪急時代の1978年、三浦広之以来、42年ぶり2人目だったが、打線の援護がなく、初勝利はお預けとなった。

◆オリックスが連敗を3で止めた。1-2の七回に杉本の中前打で同点とし、伏見の3点三塁打で勝ち越し。八回にもモヤの2点三塁打などで加点した。プロ初登板の宮城が5回2失点、六回以降は継投で無失点。楽天は救援陣が崩れた。

◆オリックスの伏見が七回1死満塁で走者一掃の勝ち越し三塁打を放った。杉本の適時打で追い付いた後、2四死球で塁が埋まって回った絶好機。低めのスライダーを右中間にはじき返し「何とか宮城の負けを消すことができてよかった」とほっとした様子だった。  捕手としてプロ初登板で先発した新人の宮城をリードし、5回2失点の好投を引き出した。逆転勝利を喜びつつ「次回は必ず勝ちを付けられるように援護したい」と野手陣の思いを代弁した。(京セラ)

◆オリックスのドラフト1位・宮城大弥投手(興南高)がプロ初登板で5回2失点。19歳左腕は奥川(ヤクルト)や佐々木朗(ロッテ)より早く高卒新人一番乗りでデビューし、勝ち星はつかなかったものの、チームの連敗ストップに貢献した。  一塁側スタンドには父、享さんと母、礼子さんが観戦に訪れた。宮城の出身校である志真志小では今年、宮城の記念碑が建てられ、同校で講演も行った息子について享さんは「大人になっていってますね。うれしいのか、さみしいのか、複雑です」と率直な心境を明かしつつ、この日のプロ初登板を「プラスにして頑張っていってほしい」とエールを送った。

◆オリックスのドラフト1位・宮城大弥投手(興南高)がプロ初登板で5回2失点。19歳左腕は奥川(ヤクルト)や佐々木朗(ロッテ)より早く高卒新人一番乗りでデビューし、勝ち星はつかなかったものの、チームの連敗ストップに貢献した。  「ファームとは全然違う風景に緊張していた」。三、四回に1点ずつ奪われたが、それ以上の失点は許さなかった。  父、享さんは若いころに交通事故に遭い、左手が不自由。家計は苦しかった。息子は家庭のことも考え、高校は選手寮のある興南高へ。努力を続け、ドラフト1位で指名されるまでに成長した。  優しい息子の挑戦をサポートするため、家族はプロ入りを機に全員で大阪に移り住んだ。宮城は「沖縄にいてくれた方が、沖縄のものを食べたくなったときに送ってもらえる」と照れながら、「ありがたいです」と感謝した。その気持ちを込め、父の日には享さんに財布、母の日には礼子さんに目のマッサージ機器、妹には化粧品をプレゼントした。  「悔しいところもあったので、そこを修正していかないと同じ事の繰り返しになる。しっかり修正していきたい」  立派に投げた。でも、勝てなかった。次は必ず、記念球を届ける。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
52364 0.591
(↑0.005)
-
(-)
28396
(+8)
328
(+4)
103
(+2)
68
(+1)
0.244
(-)
3.240
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
51392 0.567
(↑0.005)
2
(-)
28384
(+8)
387
(+1)
74
(+1)
71
(-)
0.242
(-)
4.020
(↑0.03)
3
(-)
楽天
45443 0.506
(↓0.005)
7.5
(↓1)
28433
(+2)
408
(+9)
96
(-)
52
(+1)
0.258
(-)
4.250
(↓0.04)
4
(-)
西武
42462 0.477
(↓0.006)
10
(↓1)
30373
(+1)
415
(+8)
91
(+1)
57
(-)
0.241
(↓0.001)
4.430
(↓0.05)
5
(-)
日本ハム
41483 0.461
(↓0.005)
11.5
(↓1)
28391
(+4)
404
(+8)
74
(+2)
51
(+1)
0.254
(↓0.001)
4.010
(↓0.05)
6
(-)
ORIX
34526 0.395
(↑0.007)
17
(-)
28358
(+9)
393
(+2)
70
(-)
73
(-)
0.249
(-)
4.060
(↑0.03)