ソフトバンク(☆2対1★)日本ハム =リーグ戦20回戦(2020.10.03)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0000000101511
ソフトバンク
01000100X2511
勝利投手:東浜 巨(6勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝1敗25S))
敗戦投手:有原 航平(5勝8敗0S)

本塁打
【日本ハム】王 柏融(2号・8回表ソロ)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(25号・2回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆ソフトバンクが投手戦を制した。ソフトバンクは2回裏、柳田のソロで先制する。そのまま迎えた6回には、栗原が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・東浜が8回途中1失点の力投で今季6勝目。敗れた日本ハムは打線が振るわず、先発・有原を援護できなかった。

◆今季のソフトバンク東浜巨投手(30)は日本ハム戦に3試合登板して3勝。このカードは20イニングを投げ、失点が7月3日の1回1点、同24日の1回1点と、1回に記録した2点だけ。2回以降は失点していない。

◆ソフトバンクは2回、先頭柳田の25号ソロで先制した。先発東浜は1、2回と走者を出したが3回まで無失点投球。 ソフトバンクは6回、1死から中村晃が二塁打、続く栗原が左前適時打を放ち1点を追加。日本ハムは6回まで3安打無得点。 1点差に詰め寄られたがソフトバンクが接戦を制した。チームは3連勝で2位ロッテと2ゲーム差をキープ。先発東浜は6勝目。日本ハム有原は8敗目。

◆日本ハム王柏融外野手が故郷・台湾の大先輩の前で、一矢報いた。 2点を追う8回2死、代打で東浜から右中間へ2号ソロ。「積極的にストライクゾーンの中で振りにいこうと思っていました」。ソフトバンク王球団会長の前では、来日2年目で初アーチとなった。

◆3番のソフトバンク栗原陵矢捕手が、貴重な追加点をたたき出した。 1点リードの6回1死二塁。日本ハム先発有原の初球を左前に運んだ。「打ったのはツーシームだと思います。初球から思い切って打ちにいきました。巨(東浜)さんがすごい投球をしているので、援護点になってくれてよかった」。2日は8番右翼で先発出場したが、3打数無安打。中軸で役目を果たした。

◆日本ハムはエースが4番に打たれ、3カード連続で負け越した。今季2度目の完投を果たした有原航平投手だが、2回は柳田に内角低めへの150キロ直球を完璧に捉えられ、左翼席へ先制25号ソロを献上。6回にも痛恨の失点を重ねると、打線の援護も得られなかった。 「もっと粘れるようにしたいです」と振り返った右腕に、栗山監督は「本当に申し訳ない」とわびた。

◆ソフトバンク東浜巨投手が、得意のハム料理で6勝目を手にした。「相手の投手(有原)もいいので1点差になると思っていた」。 登板前からの想定通り、立ち上がりから慎重かつ大胆にハム打線に対峙。1、2回こそ走者を出したものの、7回まで3安打無失点投球。7回は、中田、渡辺、大田を3者連続三振に仕留めた。 9月は負けなしの3連勝。月が替わっても好調はキープした。自身の連勝も4に伸ばし、対日本ハムも通算5連勝で勢いに乗ってきた。もちろん、白星を手にしても反省は忘れない。8回2死から代打・王柏融に2号ソロを浴び、7回2/3、1失点で降板。「9回まで投げたいと思っていたところで、ホームラン。まだまだかなと。でも、これからも1イニングでも長く投げたい気持ちは変わらない」。正念場のV戦線、背番号「16」がさらなる好投を誓った。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が9月18日楽天戦以来、自身の出場12試合ぶりの1発だ。2回無死で日本ハム有原から25号決勝ソロを放った。10月に入り、チームは3連勝。自身の打撃成績がチーム成績に直結する、まさに「チームの顔」が試合を決めた。勝った2位ロッテとのゲーム差2を死守。優勝争いの佳境で、主砲のバットが勢いを増してきた。首位を走るソフトバンクには、頼れるこの男がいる。柳田だ。2回無死で、日本ハム有原から左中間スタンドへ文句なしの25号先制ソロ。これが決勝弾となり「昨日、(川島)慶三さんが4番で結果出したのにもかかわらず、ぼくが4番を取っちゃったので。慶三さんの分まで仕事しようと思いました」。お立ち台で前日4番で適時打を放った川島を引き合いにし、ペイペイドームを笑いで包んだ。 今季は柳田の打撃成績が、見事にチームの勝敗にリンクしている。月間打率2割3分5厘だった6月はチームも負け越し。わずかに打率3割を切った9月もチームは負け越した。逆に柳田がともに打率3割以上で好調だった7、8月はチームも勝ちまくり、2カ月で貯金を17個増やした。 柳田は今季「全試合出場」を目標に掲げていたが、首の張りなど疲労があり、9月23日オリックス戦で初欠場した。「自分の中では試合に出られる状態でした。まあ打ってもいなかったですし、実力不足かなと。そういう実力の世界なので」。冷静に、謙虚に、気持ちを切り替え「トレーナーの方に感謝」とコンディションを上げてきた。 10月に入ってから柳田のバットは上昇気配で、2戦連続マルチ安打。柳田の勢いに比例するように、チームも10月は3連勝だ。「(体の状態に)光が見えてきたような気がするんで、一生懸命に残り試合を戦いたいと思います」。3年ぶりVへ、チームの先頭で突っ走る。【山本大地】

◆ソフトバンク中村晃外野手(30)が、日本ハム20回戦(ペイペイドーム)の6回の走塁中に右足を痛め、代走を送られた。 大事を取っての交代で、今後は4日の状態を見て判断する。

◆日本ハム有原航平投手(28)は表情を変えずに、放物線の行方を見つめた。 2回。先頭で迎えた、4番柳田への初球だった。宇佐見が構えた内角低めへ要求通りに150キロ直球を投げたが、一振りで捉えられた。打球は左翼席へ。規格外のパワーと打撃技術に屈した先制の25号ソロが、決勝弾となった。 6回1死二塁から失った2点目も初球だった。中村晃の負傷で試合が5分間中断。勝負どころで生まれた間が影響したのか...。開始直後、栗原への第1投。直球は外角低めのミットより少し内側へ。「あっ」。口を開けて振り向くと、打球は左翼・近藤の前で弾んだ。 積極的にバットを振る相手打線に対し、交わすことはなかった。「序盤からストライク先行で攻めることができたのはよかった」。8回まで投げ切って、わずか94球。内容は悪くなかったが、リーグワーストタイの8敗目を喫した。「追加点を防がなければいけないところで、しっかりと抑えないと味方に流れを持ってくることはできないので、もっと粘れるようにしたい」と反省した。 打線はまた、東浜に封じ込まれ、投打がかみ合わなかった重い1敗。栗山監督は、勝たせられなかった有原に「本当に申し訳ない」。チームは3カード連続の負け越し。勝ちきれない今季を象徴するような試合だった。【木下大輔】

◆ソフトバンクはアルフレド・デスパイネ外野手(34)が福岡市内の病院でMRI検査を受け「右脛骨骨挫傷」と診断されたと発表した。競技復帰までは2、3週間かかる見込み。1日に右膝痛を発症。仙台遠征中だった工藤公康監督は「右膝に痛みが出てしまった。球場にもこられない状態。難しい」と話していた。今季は22試合に出場して打率・213、5本塁打、11打点だった。

◆ソフトバンク・和田毅投手(39)がキャッチボールなどで調整。4日の日本ハム戦(ペイペイドーム)での先発登板に向けて「チームが勝つ投球に徹する。勝てるような投球を初回から、全力で投げたいと思います」と力を込めた。  日本ハム戦は今季2試合に登板して1勝、防御率3・97。「自分のやれること以上のことはできない。できることを100%、マウンドで表現できるように」。9月24日のオリックス戦(ペイペイドーム)以来、中9日での登板で6勝目を狙う。  プロ18年目。何度も日本一を味わってきたベテランは終盤戦に向けて「120試合の1試合ですけど、終盤戦の大事な1試合。自分の1球1球が勝敗に関わってくる。悔いのないボールを投げたいと思います」と強調した。責任を胸に、日本ハムに立ちふさがる。

◆「7番・三塁」で先発出場したソフトバンク・松田宣浩内野手(37)が二回2死で迎えた第1打席、自打球が左足の甲に直撃した。ちょうどレガースのない部分だった。  打った後、赤土の上を一回転するなどして悶絶。平石打撃兼野手総合コーチもベンチを飛び出したが、代打は送られず。敵失にて出塁すると、球場からは温かい拍手が送られた。三回の守備にも就いた。  松田宣は前日2日、逆転の8号2ランで勝利に貢献。「本塁打は何本打ってもいい。数多く求めてやっているので」と振り返り、チームはリーグで50勝に一番乗りしていた。

◆ソフトバンクが3連勝を飾った。二回に柳田の25号ソロで先制し、六回は栗原の適時打で加点した。東浜は八回途中1失点で6勝目を挙げ、森は25セーブ目。日本ハムは打線が再三の好機を逃し、好投の有原を援護できなかった。

◆ぐわっと振り上げた放物線が視線を奪う。待望の週末。球場に足を運んだファンのためにアーチを架けるのがスーパースターだ。ソフトバンク・柳田が先制の25号ソロ。ホクホクの表情でベンチに帰ってきた。  「久しぶりに自分のいいスイングで打てました。打った瞬間だったし、先制点になってくれてよかったです」  二回無死、有原と相対した初球だ。150キロ直球を振り抜くと、白球は美しいアーチを描いて左中間席に着弾。9月18日の楽天戦(ペイペイドーム)以来、13試合ぶりのアーチで先発・東浜に先制点をプレゼントした。  柳田が本塁打を放った試合は14勝7敗。ただ9月は打率・299と超人級の活躍とはいかず、チームも11勝13敗1分けと苦しんだ。新型コロナウイルスの影響で、特別なシーズンもいよいよ佳境。今まで以上に勝利だけを目指して戦うつもりだ。  柳田の4番は今季9度目で、3勝4敗1分けと負け越していた。前日2日はプロ15年目で初めて川島が4番に座った。14安打7得点を呼び込み、10月の連勝発進に貢献した。この日の試合前、工藤監督は「きょう(の4番)は驚かない人です」と笑っていたが、チーム三冠の柳田には主砲の座がよく似合う。  しかし、心配なアクシデントもあった。六回1死、中村晃が右翼へ二塁打。二塁にヘッドスライディングすると、右足を気にする素振りを見せ、そのまま代走・明石と交代した。今季打率・285、41打点と柳田とともに打線の核となっていただけに、球場は不穏な空気に包まれた。暗雲垂れ込めたが、最少リードを守り切り、3連勝だ。(竹村岳)

◆日本ハムは東浜に今季4戦全敗。一回に近藤が二塁打を放ったが、続く中田が空振り三振。八回2死から王柏融のソロで1点を奪うのがやっとだった。有原が好投しただけに、栗山監督は「2人とも内容が良かった。しっかり勝ち切らないといけない」と接戦を落とした黒星を嘆いた。  4番中田は4打数無安打3三振と不振。1-2の九回、低めの変化球で簡単に空振り三振を喫した姿に調子の悪さがにじんだ。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンクが接戦を勝ち切り、10月3連勝スタート。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --東浜の評価  「素晴らしかったです。立ち上がりから気持ちも入っていた。何とかしてやるぞという気持ちが、マウンドからにじみ出ていたように感じたので。よく投げたと思います」  --完投は  「八回の球数で判断しようと思っていました。本人がいけるというなら最後までいってもらおうかなと、思っていました」  --4番の柳田が先制弾  「立ち上がり、有原君もよかったので。ちょっときょうは接戦になるかなという思いでいたんですけど。あそこで先に1点取れたのは非常に大きかったです」  --中村晃が途中交代  「まだトレーナーの報告を聞いていないので。これからということになりますけど。本人はいけそうですという感じはあったんですけど。大事をとって、きょうはやめとこうと僕の方からいって。明石君に(代走を)いってもらいました。(右足)だと思います。確認します」  --3連勝  「とにかく僕らは日々新たな気持ちを持って試合に取り組むという中でやっているので。反省することは反省して。またあしたみんなで一緒になって戦っていきたいと思います」

◆日本ハムの有原は2失点で完投しながら8敗目を喫した。失点はともに初球。二回に柳田に直球を左翼席に運ばれると、0-1の六回は1死二塁から栗原に適時打を浴び「少し球が甘く入ってしまった。もっと粘れるようにしたい」と反省した。  ただ、フォークボールを効果的に使い、94球と少ない球数で投げ抜き救援陣を休ませた。「序盤からストライク先行で攻めることができたのは良かったので、次回も継続していきたい」と前向きに捉えた。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンクの柳田が二回に先制の25号ソロを放った。有原の初球の150キロを左翼席へ。打った瞬間に本塁打を確信したという会心の当たりで、9月18日以来の一発となり「久しぶりの本塁打が勝ちにつながった。いいスイングができた」と涼しげに言った。  9月23日に首の張りで今季初めて欠場した。目標だった全試合出場はならず「自分の中では試合に出られる状態だったけど、打ってもいなかったので。実力不足で仕方ない」と謙虚に受け止めた。翌日に復帰してから無安打は1試合だけ。「最近コンディションがちょっと良くなっている」と頼もしかった。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンクの中村晃が六回に途中交代した。右翼への当たりで果敢にヘッドスライディングして二塁打とした後、治療のためベンチに下がった。  工藤監督は違和感を覚えた箇所はトレーナーからの報告を聞けていないとし、「本人は行けそうという感じはあったけど、僕の方から大事を取ってやめておこうと言った」と説明した。(ペイペイドーム)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51364 0.586
(↑0.005)
-
(-)
29388
(+2)
324
(+1)
101
(+1)
67
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.230
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
50392 0.562
(↑0.005)
2
(-)
29376
(+6)
386
(+3)
73
(+2)
71
(+1)
0.242
(-)
4.050
(↑0.04)
3
(-)
楽天
45433 0.511
(↑0.005)
6.5
(-)
29431
(+5)
399
(+3)
96
(+2)
51
(-)
0.258
(-)
4.210
(↑0.01)
4
(-)
西武
42452 0.483
(↓0.005)
9
(↓1)
31372
(+3)
407
(+6)
90
(+2)
57
(-)
0.242
(↓0.001)
4.380
(↓0.03)
5
(-)
日本ハム
41473 0.466
(↓0.005)
10.5
(↓1)
29387
(+1)
396
(+2)
72
(+1)
50
(-)
0.255
(↓0.001)
3.960
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
33526 0.388
(↓0.005)
17
(↓1)
29349
(+3)
391
(+5)
70
(+1)
73
(+1)
0.249
(↑0.002)
4.090
(↓0.01)