ロッテ(☆6対3★)西武 =リーグ戦19回戦(2020.10.03)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
0100200003502
ロッテ
00000330X6712
勝利投手:唐川 侑己(1勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(2勝2敗27S))
敗戦投手:森脇 亮介(5勝1敗1S)

本塁打
【西武】栗山 巧(11号・2回表ソロ),木村 文紀(6号・5回表2ラン)
【ロッテ】福田 秀平(4号・6回裏3ラン),安田 尚憲(6号・7回裏3ラン)

  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 西武戦チケット予約
◆ロッテが空中戦を制した。ロッテは0-3で迎えた6回裏、福田秀の3ランで同点とする。続く7回には安田の3ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・唐川が今季初勝利。敗れた西武は救援陣がつかまり、打線も中盤以降の好機を生かしきれなかった。

◆ロッテ中村稔、西武ギャレットの先発。西武は2回、栗山の11号ソロで先制。3回途中から継投。ロッテは3回まで無得点。 西武は5回、木村の6号2ランで追加点を挙げた。好機を逃し続けたロッテは6回、福田秀の4号3ランで同点に追いついた。 同点の7回、ロッテは安田が勝ち越しの6号3ラン。そのまま逃げ切った。唐川が初白星。西武は自力優勝の可能性が消滅した。森脇初黒星。

◆2連覇の王者西武も、開幕から89試合目で自力優勝の可能性が消滅した。 痛恨の2被弾で逆転負けを喫した。2回に栗山のソロ、5回に木村の2ランで3点を先行したが、6回に潮目が変わった。攻撃は1死満塁から無得点。守りは宮川が先頭を四球で出したところから3ラン。7回も森脇が先頭から2連続四球を与えて3ランを浴びた。ブルペンデーで6投手を継投。辻監督は「状況を考えたら歩かせてもいい場面。四球か三振、そう考えるとカットボールは選択肢には入れちゃいけないと思う」と決勝弾を悔いた。

◆ロッテ唐川侑己投手が今季22試合目の登板で、うれしい今季初勝利を挙げた。 「ひそかに欲しかったので、白星。別に、何があるわけじゃないんですけど」と話しながら、顔はニヤついた。 7月末から任される7回のマウンドに上がる。3人で抑えると、その裏に安田が決勝3ラン。「安田くん、さまさまですね」と感謝した。14球中8球が得意のカットボール。緩急も交ぜ「捕手陣が引き出してくれるので」と感謝する。防御率は0・83。抜群の安定感で沢村、益田につなぐ。 大型補強で迎えた今季を「秀平さん、美馬さん...そこから(沢村)拓一さんも入ってきて。ぼくが見てきた光景じゃないので、不思議な感じはしています」と笑う。優勝争いもやりがいを感じる。「若い選手も多いので1戦1戦必死にやっているのが、今の僕たちの形だと思います」。ロッテ一筋13年、例年と違う何かを感じながら投げている。【金子真仁】

◆あの夜を忘れない。ロッテ安田尚憲内野手(21)が取り返した。「本当に悔しかった。振れなかった後悔もすごくあった」。1日の日本ハム戦9回2死満塁。一打逆転の場面で、見逃し三振に終わっていた。 眠りにつくことはできた。ただ後悔は残る。「気持ちで立ち遅れていました。土壇場で振れるようになりたい」。4番に固定され、2カ月半近く。「震える場面もたくさんあります」と素直に明かす。 3回に満塁で凡退。再び回ってきた走者2人を置いての7回1死二、三塁のチャンス。ヘルメットをかぶり準備に入ると、6回に同点3ランを放った福田秀が近づいてきて言った。「ひるんだら負けやぞ」。 3番菅野の送りバントが転がった瞬間、ベンチから動く人がいた。背番号6、井口監督。後ろに手を組み、背番号5に歩み寄る。尻を2度、たたいた。「おまじないですよ」。外野フライでいいから、気楽にいけ-。去り際に、もう1度強めの1発が尻に入った。 幸せに感じる。「本当に頼れる先輩方が多くて。気持ちで負けないように」と安田は心に決めた。監督から打席直前に言葉をもらったのも今季初めてのこと。「気合が入りましたし、何とか結果を出そうと」。 待望の今季6号が出ればきっと、連敗も止まる。「三振だけはしたくない」。札幌と同じフルカウント。今度こそ。甘いカットボールが来た。ソフトバンクと2差は変わらず。「これからもっとしびれる試合、震える試合がある。弱気にならずに」。決意を示す4番の放物線が、スタジアムを跳びはねさせた。【金子真仁】

◆優勝争いは時に苦しい。そんな時、必要なものは何だろうか。ソフトバンクで何度となく経験してきたロッテ福田秀平外野手(31)の答えはシンプルだ。 「元気、明るさだと思います。野球を元気に明るくやることだけ」。 後輩たちにも「いい経験になるので、気負うんですけれど、楽しめるように。いい経験と捉えて楽しんでほしいです」と願う。 1万2000人以上のファンが観戦しても、その高い声はよく響く。「どんなに打てなくなっても、そこだけは」とこだわる。 今日も悩める安田を、ひと言で送り出した。「ひるんだら負けやぞ」。ミスをした選手、不調の選手に積極的に声をかける。ベンチの前向きなムードを、一生懸命作り上げる。 勝負勘も、古巣で培ったたまものだ。5回に0-3とされ、3連敗の気配が漂い始めた6回。無死一、二塁から、見事な同点3ランを放った。 代名詞のフルスイングではなかった。外に逃げるチェンジアップをうまくバットに乗せ、巧みな体重移動で右翼席へ運んだ。「次につなげる意識で入っていますし、あの結果はたまたま。最高の結果になってよかったなと思います」。 この日、もし負けていれば3連敗。首位ソフトバンクとも3ゲーム差に離されるところだった。福田秀の1発がなければ、どうなっていたか分からない。チームを救い、自身も上向きにする、価値ある3ラン。ベンチでは、仲間たちが明るく元気に待っていた。【金子真仁】

◆ロッテが逆転勝ちで50勝に到達した。0-3の六回に福田秀の3ランで追い付き、七回に安田の3ランで勝ち越した。3番手の唐川が今季初勝利を挙げ、益田が27セーブ目。西武は救援陣がリードを守れず自力優勝の可能性が消滅した。

◆リーグ3連覇を目指した西武が3ラン2発を浴びて手痛い逆転負け。今季89試合目で自力Vの可能性が消滅した。  「状況を考えれば、歩かせてもいい場面。あそこは四球か三振かというところ。そう考えると、カットボールは選択肢に入れてはいけない球種だった」。辻監督が渋面で振り返った場面は3-3の七回1死二、三塁。フルカウントから安田にカットボールを投じて被弾した森脇-森のバッテリーに苦言を呈した。  この日は「ブルペンデー」で、勝利の方程式を担ってきたギャレットがオープナーとして来日38試合目で初先発。9月30日のオリックス戦(京セラ)で救援登板してから中2日の強行軍だったが、三回途中まで無失点に抑え、五回までは青写真通りの継投だった。しかし、六回に1日にプロ初勝利を挙げたD1位宮川(東芝)が福田秀に同点3ランを許し、七回には2日にプロ初セーブを記録した森脇も崩れた。9月26日の楽天戦(メットライフ)では先発したノリンが左肩に違和感を訴えて、わずか8球で緊急降板。それでも球団13年ぶりとなる8投手の継投で1失点勝利したが、"二匹目のドジョウ"はいなかった。  31試合を残しての自力V消滅。指揮官は「そんなことは気にもしていない。あと全部勝つつもりでいきます。何が起こるか分からない」と、自らに言い聞かせるように繰り返した。(東山貴実)

◆西武の栗山が9月19日以来の11号ソロを放った。0-0の二回に中村稔の直球を完璧に捉え、右中間へライナー性の当たりで運び「いいスイングができた」と振り返った。  2009年と13年にマークした自己最多の12本塁打まであと1本とした。通算安打数は1903に伸ばし、通算2000安打へ着実に前進している。(ZOZOマリン)

◆ロッテの福田秀が同点3ランで劣勢を跳ね返した。0-3の六回無死一、二塁で右翼席へ4号をたたき込むと、七回には左翼の守備で、ファウルゾーンで飛球を好捕。攻守で逆転勝ちに貢献し「チーム全体で『勝つぞ』という気持ちでやれている」とうなずいた。  昨季まで所属したソフトバンクでは、毎年のように優勝争いを経験した。15年ぶりのリーグ優勝を狙うロッテには優勝を味わったことがある選手が少ない。「この状況をいい経験と捉えて、楽しむくらいの気持ちで」と心構えを語った。(ZOZOマリン)

◆苦い思い出を力に変えた。同点で迎えた七回1死二、三塁、カウント3-2。ロッテ・安田尚憲内野手(21)が西武5番手・森脇のカットボールを完璧に捉え、右翼席に決勝の6号3ランを運んだ。  「震える場面で回ってきたので、何とかランナーをかえすという気持ちで入りました」  23試合ぶりの一発。チームの連敗を止める決勝弾に、ベンチの井口監督は満面の笑みだった。  忘れもしない1日の日本ハム戦。1点ビハインドの九回2死満塁で、フルカウントから見逃し三振に倒れた。外角低めの際どい球だったが、手が出なかった。「悔しかったし、振れなかったという後悔もあった」と安田。井口監督も「ヤス(安田)も最後、3-1から振らないと」と苦言を呈していた。  七回の打席前。ベンチで指揮官から「外野フライでいいので、気楽にいけ」とアドバイスをもらった。そして"一発回答"。期待に応えた4番に井口監督は「本人の中でいろんな思いがあったと思うし、一番ホッとしてるんじゃないですか」と目を細めた。  前日2日からの西武3連戦でチームは日本一を達成した2005年の「誠ユニホーム」を着用している。  「このユニホームを着て、日本一を目指して突っ走りたい」。逆転勝利に歓喜する1万2508人のファンに向け、21歳の主砲が力強く宣言した。(石井孝尚)

◆リーグ3連覇を目指した西武が2本の3ランを浴びて逆転負け。今季89試合目で自力Vの可能性が消滅した。  「あそこは四球か三振かというところ。そう考えると、カットボールは選択肢に入れてはいけない球種だった」。辻監督が振り返った場面は同点の七回1死二、三塁。フルカウントから安田に被弾した森脇-森のバッテリーに苦言を呈した。  この日はブルペンデーで、ギャレットが来日38試合目で初先発。五回までは青写真通りの継投だったが...。六回、1日にプロ初勝利を挙げたD1位・宮川(東芝)が福田秀に同点3ランを許し、七回には2日にプロ初セーブを記録した森脇も崩れた。  31試合を残しての自力V消滅。指揮官は「そんなことは気にもしていない。あと全部、勝つつもりでいきます。何が起こるか分からない」と、自らに言い聞かせるように繰り返した。(東山貴実)

◆苦い思い出を力に変えた。同点で迎えた七回1死二、三塁、カウント3-2。ロッテ・安田尚憲内野手(21)が西武5番手・森脇のカットボールを完璧に捉え、右翼席に決勝の6号3ランを運んだ。  「震える場面で回ってきたので、何とかランナーをかえすという気持ちで入りました」  23試合ぶりの一発。ベンチの井口監督は満面の笑みだった。  忘れもしない1日の日本ハム戦。1点ビハインドの九回2死満塁で、フルカウントから見逃し三振に倒れた。外角低めの際どい球だったが、手が出なかった。「悔しかったし、振れなかったという後悔もあった」と安田。井口監督も「ヤス(安田)も最後、3-1から振らないと」と苦言を呈していた。  七回の打席前。ベンチで指揮官から「外野フライでいいので、気楽にいけ」とアドバイスをもらった。そして"一発回答"。期待に応えた4番に井口監督は「本人の中でいろんな思いがあったと思うし、一番ホッとしてるんじゃないですか」と目を細めた。  前日2日からの西武3連戦でチームは日本一を達成した2005年の「誠ユニホーム」を着用している。チームは意地の逆転で連敗を止め、首位・ソフトバンクと2ゲーム差をキープした。  「このユニホームを着て、日本一を目指して突っ走りたい」。球場に集まった1万2508人の観客に向け、21歳の主砲が力強く宣言した。(石井孝尚)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51364 0.586
(↑0.005)
-
(-)
29388
(+2)
324
(+1)
101
(+1)
67
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.230
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
50392 0.562
(↑0.005)
2
(-)
29376
(+6)
386
(+3)
73
(+2)
71
(+1)
0.242
(-)
4.050
(↑0.04)
3
(-)
楽天
45433 0.511
(↑0.005)
6.5
(-)
29431
(+5)
399
(+3)
96
(+2)
51
(-)
0.258
(-)
4.210
(↑0.01)
4
(-)
西武
42452 0.483
(↓0.005)
9
(↓1)
31372
(+3)
407
(+6)
90
(+2)
57
(-)
0.242
(↓0.001)
4.380
(↓0.03)
5
(-)
日本ハム
41473 0.466
(↓0.005)
10.5
(↓1)
29387
(+1)
396
(+2)
72
(+1)
50
(-)
0.255
(↓0.001)
3.960
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
33526 0.388
(↓0.005)
17
(↓1)
29349
(+3)
391
(+5)
70
(+1)
73
(+1)
0.249
(↑0.002)
4.090
(↓0.01)