ヤクルト(★5対7☆)広島 =リーグ戦15回戦(2020.10.02)・明治神宮野球場=
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広島
20102002071400
ヤクルト
2001000205522
勝利投手:床田 寛樹(3勝6敗0S)
(セーブ:フランスア(2勝3敗11S))
敗戦投手:クック(0勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】青木 宣親(17号・1回裏2ラン),西田 明央(5号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は初回、鈴木誠と堂林の適時打で2点を先制する。その後同点となって迎えた5回表、長野の犠飛と菊池涼の適時打で2点を加え、再びリードを奪った。投げては、先発・床田が6回3失点で今季3勝目。敗れたヤクルトは、打線が8回に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆広島2年目の林晃汰内野手(19)が、プロ入り後初めて1軍に昇格した。今季ウエスタン・リーグでは57試合で4番に座り、打率2割5分9厘ながら、リーグトップタイの7本塁打、同1位の32打点と2冠を誇り、昇格をつかんだ。林は球団広報を通じ「緊張しています。2軍で取り組んできたことを出せるように、少しでもチームに貢献できるよう全力で頑張ります。とにかく打ちたいです」とコメントした。 林は智弁和歌山から18年ドラフト3位で入団。高校通算49本塁打のパワーヒッターで、将来の主砲候補。チームが下位に沈んでいるだけに起爆剤として期待がかかる。代わってテイラー・スコット投手(28)が出場選手登録を抹消された。

◆ヤクルト青木宣親外野手(38)が、昨季の16発を上回る17号2ランを放った。 2点を追う1回無死一塁、1ボールから広島床田の外角142キロをバックスクリーン右へ。すぐさま同点に追いつき「先頭の荒木が出塁してチャンスをつくってくれたので、僕も後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。良い角度で上がってくれて、ホームランになって良かったです」とコメントした。

◆広島が1回、鈴木誠と堂林の適時打で2点。ヤクルトはその裏、青木17号2ランで同点。3回広島が堂林の適時打で1点勝ち越し。 ヤクルトが4回西田の5号ソロで再び同点。5回に広島が長野の中犠飛、菊池涼の左越え二塁打で2点勝ち越した。 終盤も点の取り合いで広島が逃げ切り、1日で5位に再浮上。6回3失点の床田が3勝目、フランスアが11セーブ目を挙げた。ヤクルトは連勝が2で止まり最下位に。クックが3敗目。

◆ヤクルトが一夜で最下位に逆戻りした。高梨が今季最短の2回で降板。1回先頭の四球から2失点。 広島大盛に2打席続けてストレートの四球を与え、アウト6つに56球を費やした。高津監督は「同じミスを2つ繰り返したので早めに交代した」と見切りをつけたが追いつけず。4回には捕手西田が自打球を右膝付近に当て、直後に本塁打したが5回の守備から交代。「立ったり座ったりが難しいようだった」と経過を見る。

◆広島堂林翔太内野手が、11試合ぶりの複数安打となる3安打2打点で勝利に貢献した。 初回、1点を先制しなおも2死満塁で、三塁への内野安打で1点を追加。同点の3回は2死から長野が右中間への二塁打を放った直後、クックのカットボールを中前にはじき返し、勝ち越し。9回には1死から中前打を放ち、9月9日以来の猛打賞を達成した。「僕個人として数字が残せていなかった。必死に打とうと思っていました」と話した。

◆広島床田寛樹投手(25)が6回3失点の粘投で3勝目を挙げ、チームを1日で最下位脱出へ導いた。2本塁打を浴びながらも、回を追うごとにギアを上げ、自身5連敗から2連勝を果たした。打線も7試合ぶりの2桁安打となる14安打7得点で援護。チーム一丸で勝利をもぎ取った。床田が目の色を変え、天敵に真っ向勝負を挑んだ。2点リードの5回、2死一塁で山田哲を打席に迎えた。2ボールから変化球でストライクを取ってからの4球目は、今季最速の高め150キロ直球で空振り。最後も150キロ直球で空振り三振で切り抜けた。前回対戦で1発を浴びるなど、今季苦戦していた相手をトップギアでねじ伏せた。左腕は「点を取ってもらった後に取られたので、同じ失敗をしたくなかった」。気迫の投球でリベンジを果たした。 尻上がりに調子を上げていった。初回に味方が2点を先取した直後、青木に同点2ランを被弾。4回にも1発を浴びたが、動じることはなかった。5、6回を完璧に封じ、チームに流れを呼び込んだ。左腕の粘投に呼応するように、打線も7試合ぶりの2桁安打でもり立てた。床田は「今日は野手の方のおかげです」と感謝した。 苦しい時でも、家に帰れば自分を取り戻すことができた。昨年12月に、中部学院大時代の同級生だった岐阜県出身の一般女性と結婚。今季はなかなか勝ち星に恵まれず、苦しいシーズンとなっていたが「奧さんは勝っても負けても変わらなかった。家に帰ってもいつも通り接してくれていたので、そこがすごいよかった」。栄養士の資格を持つ夫人の心強いサポートにも支えられ、逆境を乗り越えた。 佐々岡監督が「入りの悪さは相変わらず。打線に勝たせてもらって連勝できた。これから修正していってもらいたい」と苦言を呈したように、まだまだ返す借りはある。これで今季は3勝6敗。床田は「自分が足を引っ張ってきた分、なんとか取り返したい。必死にやりたい」。貴重な先発左腕が復活の兆しをみせている。【古財稜明】

◆広島・林晃汰内野手(19)が高卒2年目で初昇格した。試合前練習では19歳らしからぬ豪快なスイングで首脳陣の度肝を抜いた。  「緊張しています。2軍で取り組んだことを出せるように全力で頑張りたい。とにかく打ちたいです」  智弁和歌山高では通算49本塁打。2019年にドラフト3位で広島に入団し、2年目の今季はウエスタン・リーグで57試合に出場し、打率・259、7本塁打、32打点の好成績でアピールしていた。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が「2番・左翼」で先発出場。2点を先制された直後の一回無死一塁から、バックスクリーン右へ17号2ランをたたき込んだ。  先発左腕・床田が投じた142キロの直球をとらえ、「先頭の荒木が出塁してチャンスをつくってくれたので、僕も後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。結果、良い角度で上がってくれてホームランになってよかったです」とうなずいた。  2007年のシーズン自己最多本塁打20本にあと3本と迫った。

◆ヤクルト・西田明央捕手(28)が「6番・捕手」で先発し、2-3の四回に左越えの5号ソロを放った。  カウント1ボールからの2球目のファウルが右膝に直撃する自打球。その後、ベンチ裏で治療し再び打席に戻ると、さらに4球連続ファウルで粘った後の7球目を左中間スタンドに運んだ。  足を引きずりながらのダイヤモンド一周となり「とにかく気持ちで打ちました。追いつけてよかったです」と執念を見せた。  しかし、五回の守備からはベンチに退き、古賀がマスクをかぶった。

◆ヤクルト・高津臣吾監督(51)は、四回に自打球を受けながら5号ソロを放つも、五回の守備から交代した西田明央捕手(28)のあす以降の出場について「また明日の経過を見てという感じになると思います」と口にした。  西田は四回1死の第2打席で、2球目に自打球が右膝の上部に直撃。その後、左中間席への一発を放ったが、五回からベンチに退き、代わりに古賀が出場した。  指揮官は「ちょっと立ったり座ったりが難しいようだったので、あの後代えました」と説明。捕手陣は現在、故障で中村と嶋が2軍で調整中。すでに2軍戦で実戦復帰しているが、西田の存在は大きいだけに、負傷の状態が心配される。

◆主砲が口火を切った。一回無死一、三塁で、広島・鈴木誠が、高梨の甘く入ったフォークボールを左前へ運び、先制点をたたき出した。  「ランナーをかえすことができてよかった」  さらに2死後、長野が投手内野安打でつなぎ、満塁で堂林がスライダーを捉えて三塁適時内野安打。追加点を奪った。7試合ぶりのタイムリーとなり「点につながってよかった」と胸を張った。  9月28日のDeNA戦(マツダ)で鈴木誠を今季初めて4番から外し、5試合連続で3番で起用。佐々岡監督は「今の野球は2番が最強というのがあるが、3番もそういうところがある。一番良いバッターの打席数が増える」と理由を説明していた。その間、チームは5試合中4試合で先制に成功するなど成果を出したが...。  先発の床田がピリッとしなかった。一回先頭の荒木を四球で歩かせ、青木に中越えに2ランを浴びリードを吐き出した。三回に堂林の2打席連続の中前適時打で再び勝ち越したが、四回1死で西田にソロを被弾。コースが甘くなり、痛打されるパターンに陥った。  チームは前日1日に最下位転落。球団では53年ぶりの投手出身監督の佐々岡監督は「先発がしっかりしないといけない」とハッパをかける。打線は五回に長野の中犠飛、菊池涼の左越え適時二塁打で、この試合3度目のリードを奪った。(柏村翔)

◆ヤクルトの高津監督は先発の高梨に2回で降板を命じた。一回、1番打者の大盛へストレートの四球を与えたことをきっかけに2点を失うと二回も得点こそ許さなかったが1死から再び大盛を歩かせてピンチを招いた。「同じミスを二回も繰り返した。ベンチの雰囲気も考えて代えた」とおかんむりだった。  チームはわずか1日で最下位に逆戻りした。打線は2度追い付く粘りを見せていただけに「先発が早く代わると難しい展開になる」とため息をついた。(神宮)

◆広島の堂林が9月9日のヤクルト戦以来となる3安打をマークした。一時は4割を超えていた打率は下降線をたどっていたが、2割8分4厘まで戻した。「数字が残せていなかった。必死に打とうと思っていた」と息をついた。  一回に三塁へ適時内野安打を記録すると三回2死二塁では2番手のクックの浮いたカットボールを見逃さず中前へ運んだ。「長さん(長野)がチャンスをつくってくれたので、いいタイムリーヒットになった」と直前に二塁打を放った先輩を立てた。(神宮)

◆38歳にしてキャリアハイが見えてきた。ヤクルト・青木宣親外野手が一回、中越えの17号2ランを放った。  「先頭の荒木が出塁してチャンスをつくってくれたので、後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。いい角度で上がってくれてホームランになってよかったです」  シーズンの最多本塁打は2007年の20本。試合に敗れたため空砲となったが、今季は32試合を残しており、自身の記録更新は可能だ。また長打数が通算426本となり、バレンティン(現ソフトバンク)を抜いて、球団歴代単独7位となった。  青木が気を吐いたが、チームは1日で再び最下位に転落。先発の高梨が1番・大盛に2打席連続四球を与えるなど、主導権を握れず。高津監督は「同じミスを二回も繰り返した。ベンチの雰囲気も考えて代えた。先発が早く代わると難しい展開になる」と渋面を作った。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
55284 0.663
(↓0.008)
M21
(-)
33408
(+1)
292
(+4)
105
(+1)
52
(-)
0.258
(↓0.001)
3.230
(-)
2
(-)
阪神
44404 0.524
(↑0.006)
11.5
(↑1)
32373
(+4)
349
(+1)
90
(+1)
57
(+1)
0.246
(↑0.001)
3.500
(↑0.03)
3
(-)
DeNA
42445 0.488
(↓0.006)
14.5
(-)
29382
(+5)
356
(+8)
93
(+3)
22
(-)
0.266
(-)
3.720
(↓0.04)
4
(-)
中日
41445 0.482
(↑0.006)
15
(↑1)
30318
(+8)
368
(+5)
53
(+1)
22
(-)
0.246
(↑0.001)
3.840
(↓0.01)
5
(1↑)
広島
34468 0.425
(↑0.007)
19.5
(↑1)
32376
(+7)
424
(+5)
86
(-)
41
(+3)
0.262
(↑0.001
4.470
(↓0.01)
6
(1↓)
ヤクルト
34486 0.415
(↓0.005)
20.5
(-)
32372
(+5)
440
(+7)
87
(+2)
51
(-)
0.250
(↓0.001)
4.620
(↓0.02)