1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 1 | 1 |
阪神 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | X | 4 | 11 | 0 | 1 |
勝利投手:西 勇輝(8勝4敗0S) (セーブ:スアレス(2勝0敗19S)) 敗戦投手:今村 信貴(3勝2敗0S) 本塁打 |
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◆阪神は2回裏、大山のソロが飛び出し先制する。そのまま迎えた5回には、糸井の2点適時打でリードを広げた。投げては、先発・西勇が8回5安打1失点の快投。9回はスアレスが三者凡退で締め、西勇は今季8勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が5安打と振るわなかった。
◆阪神西勇輝投手(29)が今季4度目の巨人戦登板。 西勇は前回対戦の9月17日に完封勝利を記録。阪神投手が巨人戦で2試合続けて完封勝利は85年ゲイル以来出ておらず、西勇が球団35年ぶりの快記録を目指す。
◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が西勇輝投手(29)、巨人が今村信貴投手(26)。今季阪神は巨人相手に4勝12敗。負ければ9年連続の負け越しが決まる。 阪神梅野隆太郎捕手(29)は右腹斜筋の筋挫傷から復帰後「7番捕手」で2戦連続のスタメン。先発の西勇はあと0回1/3で、通算1500イニングに到達。節目の試合を白星で飾りたい。
◆阪神大山悠輔内野手(25)が先制弾を放った。 2回、先頭で巨人先発今村の初球フォークをとらえ、左翼席に23号ソロ本塁打。リーグトップの巨人岡本の目の前で1本差に迫った。「なんとしても先制点が欲しかったなかで、自分のスイングをすることができ、先制点を取ることができて良かったです」とコメントした。
◆阪神先発西勇輝投手(29)がプロ12年目で1500投球回を達成した。 1回、先頭吉川尚を見逃し三振に封じて到達。この回を抑えて、一塁側ベンチに戻るとパネルを掲げた。179人目。 ▼通算1500投球回=西勇(阪神) 2日の巨人17回戦(甲子園)の1回、吉川尚を三振に仕留めて達成。プロ野球179人目。初投球回はオリックス時代の09年9月21日楽天20回戦(Kスタ宮城)。
◆巨人桜井俊貴投手(26)が、1軍に合流した。阪神戦の試合前練習に参加。 ダッシュ、キャッチボールなどで汗を流した。5日の阪神戦(甲子園)で8月2日広島戦以来となる先発マウンドに上がることになりそうだ。
◆虫垂炎で戦列を離れた巨人元木大介ヘッドコーチが、ベンチに復帰した。16日に都内の病院で診察を受け、手術。同日から阿部2軍監督がヘッドコーチ代行でベンチ入りした。 25日から試合前練習には参加したが、広島遠征には同行せず、2軍、3軍を視察した。この日はグラウンドで坂本勇人内野手、岡本和真内野手、丸佳浩外野手らに声を掛け、大城卓三捕手には助言を送った。
◆阪神糸井嘉男外野手(39)が値千金の加点タイムリーを放った。1点リードの5回1死満塁。今村の内寄り高めシュートに詰まりながらも中前に運んだ。2点を呼び込み、試合の主導権を引き寄せる一撃になった。 「みんながチャンスで回してくれたので、なんとかしたいという思いでした。打つことができて良かったです」。今季は膝痛もあって苦しみながらのシーズンだが、3試合連続のマルチ安打。公式戦佳境で頼もしい存在だ。
◆阪神小幡竜平内野手(20)がプロ初の猛打賞をマークした。2回、中前に運んで勢いに乗った。 光ったのは5回のひと振りだ。1点リードの展開。先頭で打席に入ると今村の内角低めフォークを巧みなバットさばきで中前へ。糸井の2点加点打の呼び水になった。6回も2死後、再び中前へ。曲芸のように3本の固め打ちだ。正遊撃手の木浪が新型コロナウイルス集団感染の濃厚接触者として登録抹消中。その代役に抜てきされ、9月25日ヤクルト戦(神宮)から7試合連続でスタメン出場中で、猛アピールしている。
◆阪神先発西勇輝投手(29)が好記録を逃した。 立ち上がりから安定感抜群で7回まで無失点。日本人なら79年小林繁以来、41年ぶりで、チームでは85年ゲイル以来、35年ぶりの巨人戦2試合連続完封が視野に入る快投を見せていた。だが、8回、先頭ウィーラーに浮き気味のスライダーを痛打され、左翼ポール際にソロ本塁打を浴びた。巨人戦は17日に敵地で対戦時に9回をシャットアウト勝ちし、16イニング連続無失点で止まった。それでも、被弾後は後続を3人で断ち、8回1失点で降板。今季は巨人戦4戦で無傷の3勝を重ね、シーズン8勝目を挙げた。お立ち台で「なるべく長いイニングをね。途中まで完封いけるかと思った。そこまで甘くなかったです。中継ぎを休ませることができました」と振り返った。
◆阪神が2回、大山の23号ソロで1点を先制した。先発の西勇は1回1死一、二塁のピンチを併殺で切り抜けると、3回まで無失点。 阪神は5回に追加点を挙げた。糸井が1死満塁から中前2点打を放った。巨人先発今村は4回1/3、6安打3失点で交代。 巨人は8回にウィーラーの9号ソロで1点を返したが、阪神がその裏に再び突き放した。西勇輝は8勝目をマークした。スアレスは19セーブ目。巨人今村が2敗目。
◆巨人は阪神西勇の前に打線が沈黙し、敗戦した。緩急を有効に使いながら、両コーナーを丁寧に攻められ、8回を5安打。ウィーラーの9号ソロのみの1点に抑えられ、西勇に今季3敗目を喫した。原辰徳監督(62)は「やっぱり立ち上がり(1死一、二塁の好機)をね、何とかというところでしょうね。しかし、同じような風景が多いね。対西君の時はね」とコメント。「やられたらやり返さないとね」とリベンジを誓った。
◆阪神の小幡竜平内野手がプロ初の3安打猛打賞をマークした。 阪神の高卒2年目野手が猛打賞を記録したのは、98年10月8日横浜戦の浜中治以来、22年ぶり。阪神では他に、75年掛布雅之が1回、67年藤田平が10回(3安打8回、4安打2回)も、高卒2年目に猛打賞をマークしている。
◆阪神が逃げ切り2連勝。2回に大山の23号ソロで先制。5回には糸井の2点適時打で加点。8回にも相手守備の乱れで1点を奪った。先発の西勇は8回1失点の好投で8勝目。9回を締めたスアレスが19セーブ目。巨人は西勇の前に打線が沈黙。8回にウィーラーの9号ソロで完封負けを免れるのが精一杯だった。
◆虫垂炎で戦列を離れていた巨人元木大介ヘッドコーチが、9月15日の阪神戦以来のベンチ入り。 今季3敗目の西勇に「ちょっとやられっぱなしか。冷静に戦わないと。(マウンドで)ようしゃべったりしているから。あれで選手がカッカしちゃうんじゃないの」と元木節。 今村が岡本と本塁打王を争う大山に1発を浴び「和真も踏ん張りどころ。目の前で打たれてね。やられたらやり返さないとダメだ。倍返しだって」とドラマ「半沢直樹」のセリフで奮起を促した。
◆阪神守護神ロベルト・スアレス投手が圧巻の投球で2戦連続の今季19セーブ目を挙げた。 3点リードの9回に登板。1死後、坂本を155キロ内角速球で中飛に抑え、岡本も156キロ速球で右飛に片づけた。強打者を完全に詰まらせて圧倒。「西選手がすごくいい投球をしてくれていた。チーム全体でも理想的な展開。あとは自分の仕事をするだけさ。相手もいい打者が多いが、自分の一番自信のある球で抑えられて良かった」。セーブ王に向けてトップを快走する。
◆若武者ハツラツ!! 阪神小幡竜平内野手がプロ初の猛打賞をマークした。非凡さを見せつけたのは5回だ。1点リードの展開。今村に追い込まれたが、内角低めのフォークを曲芸打ちで中前へ。この回先頭打者の役割を果たし、糸井の2点打をお膳立てした。 技ありの一打を「たまたまです」とおどけるが3本すべて中前に運んだ。阪神の高卒2年目野手の猛打賞は98年浜中以来22年ぶり。「カウント、状況で(センターを)意識していた。うまくヒットにつながってすごく良かった」と話した。 千載一遇のチャンスだろう。チーム内で新型コロナウイルスの感染者が出る中、球団が独自に濃厚接触者として扱った正遊撃手の木浪が2軍降格。9月25日ヤクルト戦から7戦連続で先発する。直前の中日3連戦は痛恨失策を重ねたが2日連続の特守を敢行し、手堅く守った。「ものすごくチャンスが回ってきている。遠慮せずにこのままレギュラーをつかめるよう頑張ります」と本気だ。
◆阪神西勇輝投手(29)が巨人相手に自身3連勝を挙げた。「こうやって首位をたたいて(カード)頭を取るってことは、すごくいいことかなと思います」。初回1死一、二塁のピンチでは、4番岡本を初球で三ゴロ併殺。4回2死一、二塁の場面も、6番大城を初球で力ない遊飛に。狙い通りの投球で巨人打線を手玉に取った。8回にウィーラーに1発を浴びたが、8回5安打1失点。安定感抜群の投球だった。 初回に先頭の吉川尚を見逃し三振に仕留め、通算1500投球回を達成。「達成したかったのはやっぱりイニングだった。長く投げないと取れない数字だし、歴代いろんな先発の方が何人もクリアしてきたなかで、最低限クリアしたい数字だった」。こだわってきた節目をチームトップの8勝目で飾った。 昨季はチーム唯一の2桁となる10勝も、一番誇りにした数字は172回1/3、イニングだった。「勝ち星は誰でも挙げられるけど、イニング数は先発しかないもの」。先発というポジションへの責任感と誇りの表れだ。昨年の1試合平均イニングは6・63回。今季はここまで平均7・25回と上回っている。プロ12年目。着実に積み重ねながら、まだまだ進化し続けている。 今季は巨人に3勝0敗で、リーグ最強のGキラーと化している。「絶対に勝つ。あと、なるべく長いイニングと思っていた」。この日も強い気持ちで宿敵に立ち向かった。シーズン最後まで、まだまだ戦いを諦めない。【磯綾乃】
◆阪神近本光司外野手外野手が2度セーフティーバントを決めた。 5回1死二塁でサード岡本の前に転がし、8回1死二塁でも再び三塁前へ。5回は22個目の盗塁を決めた後、糸井の2点打につながり、8回は岡本の送球エラーもあってこちらも得点につながった。3回は左腕に死球を受けており、矢野監督は「明日腫れが出たり、次の日はどうか分からないので、そこは明日にならないと分からない部分かなと思う」と話した。
◆阪神が逃げ切り2連勝。2回に大山の23号ソロで先制。5回には糸井の2点適時打で加点。8回にも相手守備の乱れで1点を奪った。先発の西勇は8回1失点の好投で8勝目。9回を締めたスアレスが19セーブ目。 矢野燿大監督の一問一答 -伝統の一戦の初戦を取った いや、もう僕らは、1個1個とっていくしかないので。そういう気持ちをみんなが出してくれた試合になりました。 -西勇は3者凡退が5度 本当に気合が入りながらね、それでもコントロールをしっかり整えて、また強弱もつけて、西らしい、いいピッチングをしてくれたことが、一番リズムを作ってくれました。 -巨人に4戦3勝で頼もしい そうですね。西が投球内容もそうですけどムードも作ってくれるので、本当に頼もしいピッチャーです。 -大山が先制弾 先に点が欲しいところで、一振りでね、しっかり決められたというのは大したもの。数字的にももっともっと上の数字、30本とかが見えてくると思う。すばらしいホームランでした。 -キングを争う巨人岡本の前で打った。 もちろんここまで来てるので、ホームラン王を最後に取ってもらいたいですけど、悠輔(大山)自身もランナーを置いたところでチームの勝ちにつながるバッティングの延長線上にホームランがあると思う。そういう形でやっていってもらえればと思います。 -糸井も大きな追加点 嘉男(糸井)もここにきてほんとにらしいバッティングができていますし。嘉男が打つとベンチも盛り上がる。どんどん打ってくれるといいですね。 -小幡が初の猛打賞 失敗はしますし、うまくいかないこともありますが、積極的にプレーできているので、どんどん今日みたいな形で守備も攻撃もいってもらいたいなと思います。 -明日以降に向けて 僕らは目の前の試合を全員で全力で戦っていくことしかできないですけど、それを目いっぱい表現できるような試合をしていきます。 -先発の西の状態が良さそうに見えた 状態はもちろん良かったとは思う。それを良くするのも難しいことでね、簡単なことでもない。良いから抑えられるものでもないし。良い中で丁寧にいくのも難しいこと。気持ちもね、初戦をしっかり西でという思いを、ボールにしっかり伝わらせるのも難しい。 -投球が攻撃につながった あれだけ投球テンポ、またバックにも声をかけながら。そういうものをやってくれるというのは一番守りやすいし、打者も何とかという思いが強くなるし、本当にお手本の投手かなと思います。 -大山は本塁打以外の打席も紙一重があった うん、だからその紙一重を仕留めていくということが、またレベルの上がったところやと思うし。紙一重だったということは決められるチャンスがあったということだと思うんで。1本じゃなく、もう1本、もう2本と、打っていってくれればと思います。 -近本の死球は心配 今のところは。そのしびれたり、痛かったりというのがあったんだけど、現状は投げられるということだったんで。明日また腫れが出たり、次の日はどうか分からないんで。そこは明日にならないと分からない部分かなと思うけど。まあまあ足をしっかり揺さぶりながらいい攻撃もチカがしてくれたんで、チカらしさも出してくれたと思います。 -1万5000人の観衆は 今までは満員の中でやらせてもらっていたりしたんで。もちろん多いなというのはあるけど。もちろんその声援はこっちに届いているので、そう思ってやっていました。
◆優勝マジック21としている巨人ベンチに「元木節」が戻ってきた。 虫垂炎の手術、入院治療のため9月16日から離脱していた元木大介ヘッドコーチが2日の阪神戦で15試合ぶりに復帰した。復帰初戦は1-4で敗戦。試合後に取材に応じると「何だよ。負けた時に呼んで。勝った時に呼べよ」と軽い突っ込みを入れながら「早い回に点ほしかったけどね。初回がチャンスあったんだけどね」と振り返った。 今季0勝3敗となった阪神西勇に対して、1回1死一、二塁とチャンスをつくりながら4番岡本が併殺打に倒れた。さらに岡本と本塁打王争いをする阪神大山に1本差に迫られる23号先制ソロを許した。 元木ヘッドコーチは「もちろんそれはあるけど、まずはチームのことだし。(岡本)和真が打って勝てる試合を増やしてくれれば何てことない。我々も2つとも喜びが来るわけだから。和真も踏ん張りどころじゃない? 目の前で打たれてね。やられたらやり返さないとだめだ。倍返しだって」と言った。最後は体調を心配した報道陣に「遅いよ。だれも何にも言わねーじゃん」と突っ込みを入れて、宿舎に向かった。 2位阪神との4連戦は、3日以降も敵地甲子園で3試合続く。1日も早く、元木ヘッドコーチの復帰を白星で祝いたいところだ。
◆キングの目の前で1本差に迫った。阪神の大山悠輔内野手(25)が巨人戦(甲子園)の2回に今村から先制の23号ソロを放った。リーグ最多24本塁打の三塁手岡本のはるか頭上を飛ぶアーチ。主導権をとって今季初の巨人戦連勝に貢献だ。ペナント争いは残り32試合で首位と11・5ゲーム差ながら、主砲はタイトル争いでがっちり食らい付いている。大山がゆっくりと、ダイヤモンドを走りだす。今年23度目のスタンドインを見届けながら二塁を回り、岡本が守る三塁へ。1本差に迫った本塁打ランク1位の目の前を表情ひとつ変えず走り抜けた。大事な4連戦の初戦を、ド派手なキング追走弾で勝利に導いた。 0-0の2回先頭。今村の初球、甘く入ったフォークを一振りで仕留めた。「しっかり自分のスイングしようと思っていた」。放物線は今季最多1万5109人のファンの後押しを受け、左翼席中段まで伸びた。カウント別で最多となる4本目の初球アーチ。今季の大山を象徴する積極性が凝縮されていた。今村からは前回9月5日でも1発を放っており、その左腕が「大山警戒」を公言する中、2戦連発をお見舞いした。 広く、本塁打が出にくいとされる甲子園で今季9発目。その姿は聖地を目指し、コロナ禍に泣いた後輩たちにも勇気を与えている。先日、阪神が全国の高校3年生野球部員に贈った「甲子園の土」キーホルダーが母校の茨城・つくば秀英にも届いた。恩師で野球部の森田健文監督は大山に感謝を伝えると「(土を)拾いましたよ!」と元気な返信があったという。喜ぶ部員たちは今オフ、大活躍の先輩に恩返しを計画中だ。 大山弾のたびに「○号」の数字を両手で作り、ベンチで出迎える矢野監督らの姿も恒例になってきた。指揮官は「数字的にも30本とかもっと上の数字が見えてくる。ここまで来てるので、本塁打王を最後に取ってもらいたい」と期待した上で主砲にふさわしい「中身」にも言及した。「悠輔自身もランナーを置いたところで、チームの勝ちにつながるバッティングの延長線上に本塁打があると思っていると思う。そういう形でやってもらえれば」。 大山もそのつもりだ。本塁打王はチームでは86年バースを最後に出ていないが、あくまでも勝利につながる1本の積み重ねを強調する。「試合に勝つ。昨日よりもいい内容にする。いろいろな課題を持って1試合、1試合どう戦うかを考えてやっている。シーズンが終わった時に、いい振り返りができるように」。連勝で巨人と11・5ゲーム差。その背中はまだ遠いが、あと3戦でさらに詰められる。背番号3のキング並走、奪取弾が、チームに勝利を呼び込む。【奥田隼人】
◆虫垂炎で1軍本体から離脱していた巨人・元木大介ヘッドコーチ(48)が試合前練習に合流。1軍ベンチにも復帰する。 巨人がこの日、午後に広島から移動。10連戦中の4戦目となるため、コンディションを考慮して野手はフリー打撃を行わないなど、軽めの調整にとどめた。 元木ヘッドはグラウンドを動き回って積極的に選手に声をかけた。9月16日に虫垂炎と診断され、東京都内の病院で手術を受けて入院。その日から前日10月1日の広島戦(マツダ)まで、阿部慎之助2軍監督(41)がヘッドコーチ代行を務めていた。
◆阪神・西勇輝投手(29)が史上179人目の通算1500投球回を達成した。 試合前の時点で同記録まであと1/3回と迫ると一回、先頭の吉川尚を見逃し三振。松原、坂本に連打を浴び、1死一、二塁とされたが、岡本を三ゴロ併殺に打ち取った。イニングを終えると、記念ボードを受け取った。
◆阪神・大山悠輔内野手(25)が先制の23号ソロを放った。 「なんとしても先制点が欲しかった中で、自分のスイングをすることができ、先制点を取ることができてよかったです」 二回、先頭で打席に立つと今村のフォークをとらえた。打った瞬間、本塁打と確信する完璧な打球で左翼席まで運んだ。ホームラン王争いでトップに立つ巨人・岡本の目の前で一発を放ち、1本差に迫った。
◆高卒2年目の阪神・小幡竜平内野手(20)がプロ初の猛打賞を記録した。 1-0の二回2死で今村から中前打。五回先頭でも今村から中前打を放つと、糸井の適時打でホームを踏んだ。さらに、3-0の六回2死の第3打席では宮国から中前打を放った。 小幡は延岡学園高から2019年ドラフト2位で阪神入団。試合前の時点で巨人戦の打率は・364(11打数4安打)。チームとして苦手としている相手に相性のよさを発揮した。
◆阪神が4-1で勝利した。二回、先頭の大山がソロを放って先制。五回には1死満塁から糸井の2点適時打で追加点を奪った。 先発した西勇は一回に1死一、二塁とされたが岡本を三ゴロ併殺。四回は2死一、二塁から大城を遊飛。2度のピンチを切り抜けると、テンポよくアウトを積み重ねていった。八回にウィーラーにソロを浴びたが、8回5安打1失点。今季8勝目を挙げた。 敗れれば7試合を残して、2012年から9年連続となる巨人戦のシーズン負け越しが決定する一戦で、投打がかみ合い勝利をつかんだ。
◆粘り切れなかった。巨人の先発、今村は4回1/3を6安打3失点。好投で攻撃に流れを手繰り寄せたいところだったが、踏ん張ることはできなかった。 「(阪神打線は)今年は特にホームランも増えてますし、前回も大山に打たれている。大山の前にランナーを出さないようにしたい」 まさに警戒していた通りにやられてしまった。0-0の二回、キーマンとして挙げていた大山を先頭で迎えた。その初球、甘く入った133キロフォークをガツン。左翼席中段に着弾する大きな一発で先制点を許してしまった。 三、四回は走者を背負いながらも無失点。大山のソロによる1失点で踏ん張っていたが、ほころびが生じたのが五回だった。1死二塁から近本に三塁へバント安打を決められ、一、三塁に。北條に敬遠気味の四球を与えて満塁のピンチを迎えると、続く糸井にやられた。初球、高めの138キロの球を中前へ運ばれ、0-3に。ここでベンチからタオルが投げ込まれ、険しい表情でマウンドを降りた。 前回登板の9月19日のDeNA戦(横浜)から中12日での登板。「まだまだアピールする立場なので初回から全力で」と意気込んでいたが、9月5日の阪神戦(甲子園)以来の白星をつかむことはできなかった。(箭内桃子)
◆心地いい快音を残し、白球が夜空に舞い上がった。阪神・大山が会心の先制弾。ライバルの巨人・岡本がじっと見つめるなか、悠々と三塁ベースをまわった。 「なんとしても先制点が欲しかった中で、自分のスイングをすることができ、先制点を取ることができてよかった」 二回、先頭で打席に向かい、その初球。今村の133キロのフォークボールを一閃。長い滞空時間を経て、打球は左翼スタンドへ着弾した。 この時点で、セ・リーグトップの岡本(24本塁打)に1本差と迫る23号ソロ。阪神では1986年のバース以来となるホームラン王へ、岡本と繰り広げる熾烈(しれつ)なタイトル争い。好敵手の目の前で、豪快な一撃をお見舞いだ。 前日1日から、甲子園の観客動員数が約2万人程度にまで引き上げられた。前夜は8091人にとどまった観衆も、この日は伝統の一戦ということもあって、今季最多1万5109人。特に右翼席はこれまで以上に大勢のファンが詰めかけた。 ここまで巨人戦は4勝12敗。大山も、そして虎党も今季幾度となく唇を噛んできた宿敵へ、大きな先制弾を見舞った。敗れれば7試合を残し、2012年から9年連続のG戦シーズン負け越しが決定する一戦。逆転Vへ、必ず望みをつなぐ-。一つも落とせない4連戦の幕開けをバットで飾った背番号3に、スタンドから大きな歓声と拍手が送られた。(原田遼太郎)
◆阪神が4-1で勝利した。二回、先頭の大山がソロを放って先制。五回には1死満塁から糸井の2点打で追加点を奪った。先発した西勇は8回5安打1失点。今季8勝目を挙げた。 以下、試合後に取材に応じた矢野監督の一問一答。--伝統の一戦の4連戦の初戦を制した 「いやもう僕らはね、1個1個とっていくしかないので。そういう気持ちをみんなが出してくれた試合になりました」 --八回1失点の西勇は三者凡退が5度 「本当に気合が入りながらね、それでもコントロールをしっかり整えて、また強弱もつけて、西勇らしい、いいピッチングをしてくれたことが一番リズムを作ってくれました」 --大山が先制弾 「先に点がほしいところで一振りでしっかり決めたっていうのは大したものですし。数字的にももっともっと上の数字、30本とかが見えてくると思うんでね。素晴らしいホームランでした」 --糸井の適時打で貴重な追加点 「嘉男(糸井)もここにきて、本当にらしいバッティングができていますし。嘉男が打つとまたね、ベンチも盛り上がるんでね。どんどん打ってくれるといいですね」 --小幡が初の猛打賞 「失敗はしますし、うまくいかないこともありますが、積極的にプレーできているので、どんどん今日みたいな形で守備も攻撃もいってもらいたいなと思います」 --近本の死球は心配 「今のところは(大丈夫)。しびれたり、痛かったりというのがあったんだけど、現状は投げられるということだったんで。明日また腫れが出たり、次の日はどうか分からないんで。そこは明日にならないと分からない部分かなと思うけど。まあまあ、足でしっかり揺さぶりながらいい攻撃もチカがしてくれたんで。チカらしさも出してくれたと思います」
◆巨人は前回完封を許した西勇をこの日も打ちあぐね、八回のウィーラーのソロ本塁打で零敗を免れるのが精いっぱいだった。今季4度対戦して3勝を稼がれ、原監督は「同じような風景が多いね。対西君の時はね」とため息をついた。 一回は1死一、二塁から4番岡本が三ゴロ併殺打。四回2死一、二塁では大城が遊飛に打ち取られた。回の先頭打者も一~七回と出塁できず、相手を揺さぶれなかった。原監督は「まだ対戦はあるでしょう。やられたらやり返さないと」と雪辱を誓った。(甲子園)
◆阪神の大山が二回、今村の初球を左翼席中段に運ぶ先制アーチ。リーグトップの岡本に1本差に迫る23号をライバルの目の前で豪快に放っても「一本一本の積み重ね。(結果は)シーズンが終わった時に出る。今は次の試合にどう向かうか」と冷静な口調だった。 「無安打でも引きずることはしない」と気持ちの切り替えを心掛け、コンスタントに本塁打を積み重ねてきた。球団では1986年のバース以来となる最多本塁打のタイトルが視界に入り、矢野監督は「ここまで来たら取ってもらいたいが、チームが勝つ打撃の延長に本塁打王がある」と期待した。(甲子園)
◆笑顔のベテランが両手をくるりと回してから、ベンチに向けてガッツポーズを作った。勝利に大きく近づく追加点。好調の糸井がまた暴れた。 「みんながチャンスで回してくれたので、なんとかしたいという思いでした。打つことができてよかったです」 1-0の五回1死満塁で、今村の初球をしとめた。高めのシュートを中前に運ぶ2点打。9月5日(甲子園)に8回1失点の好投を許した左腕をKOした。一回2死で左前打。七回1死でも中前打。クリーンヒット3本で今季4度目の猛打賞を決めた。 昨年10月に手術を受けた左足首、古傷の右膝など節々の不安と戦う39歳が、シーズン終盤を迎えて元気だ。9月21日のDeNA戦(甲子園)で3番に戻ってから出場9試合で34打数16安打、打率・471、9打点。最近3試合を含む7度の複数安打と快音が止まらない。 矢野監督は「ここにきて、本当に(糸井)らしい打撃。嘉男が打つとベンチも盛り上がる。どんどん打ってくれるといいですね」と頼った。 「諦めそうな気持ちが出てきそうな自分もいる」-。そう本音をこぼしながら「やっぱり野球が好き。勝ちたい。それだけ」とグラウンドに立つ背番号7。コロナ禍で最年長の福留や主将の糸原を欠く中、心強い存在だ。(安藤理)
◆3度も快音を響かせ、そのたびに1万5109人の観衆を沸かせた。高卒2年目の小幡が、見事なセンター返し3本でプロ初の猛打賞。巡ってきたチャンスをつかむべく必死にプレーする20歳が非凡な輝きを放った。 「すごくうれしいですね。(一番よかったのは)1打席目。初球の真っすぐをセンター方向にとらえられたのは、すごくよかった」 その1打席目。二回2死から左腕・今村の142キロ直球をはじき返した。さらに五回先頭では内角低め、見逃せばボールの球を、見事なバットコントロールで安打にする技あり打。追加点の口火を切ると、六回2死の3打席目でも中前打。阪神の高卒2年目野手では1998年の浜中治以来となる猛打賞だ。 「この前の戸郷から、より伝統の一戦というのはすごく意識していて、今日も臨んでました」 9月4日(甲子園)で巨人戦に初出場。母校の延岡学園高と同じ宮崎の聖心ウルスラ学園高出身の戸郷と対戦し、対巨人への思いが強くなった。 これで今季の巨人戦打率は・467(15打数7安打)。チームとして苦戦しているG相手に、キラー襲名の予感だ。 思わぬ形で出番が回ってきた。9月25日。二遊間を守っていた糸原がコロナ陽性判定、木浪が濃厚接触者と同等の扱いとなって、登録抹消に。そこから7戦連続で「8番・遊撃」で先発出場しているが、苦い経験も多くした。 「ずっと守備で迷惑かけてますし、チームも不安だと思う」。ここまで6失策。二遊間を組む北條やコーチと試合後すぐに振り返る。試合前練習では、早出特守でノックを受ける。「練習するしかないので。うまくなって信頼を得られるように。努力です」と必死に汗を流す日々だ。 起用を続ける矢野監督が「失敗はしますし、うまくいかないこともありますが、積極的にプレーできている。どんどん今日みたいな形で、守備も攻撃もいってもらいたい」と期待すれば、小幡も言葉に力を込めた。 「ものすごくチャンスが回ってきているので、遠慮せずに、このままレギュラーをつかめるように頑張ります」 非常事態の中で訪れたチャンス。若い力でチームを盛り上げていく。(菊地峻太朗)
◆マウンドで何度も雄たけびを上げ、気迫を見せた。西勇が8回1失点の快投で8勝目。さらにリーグで雄一、今季巨人から3勝をマークし、Gキラーぶりを発揮した。 「絶対に勝つ。あと、なるべく長いイニングを、と思っていました。なんとか長いイニングを消化できて、中継ぎを休ませることができました!」 プレーボール直後からトップギアだった。一回、先頭の吉川尚を3球三振に斬り、プロ12年目で史上179人目の通算1500投球回に到達。直後に一、二塁のピンチを招いたが、4番・岡本を三ゴロ併殺に仕留めて勢いに乗った。 完封まで目前に迫った3-0の八回に、先頭のウィーラーに左翼席に運ばれて1点を献上。それでも8回5安打1失点にまとめた。巨人戦のシーズン3勝は、球団では2016年の岩貞以来、4年ぶり。登板3試合連続での勝利も14年のメッセンジャー以来、6年ぶりの快挙だ。 エースの仕事ぶりに矢野監督も「投球内容もそうですけど、ムードも作ってくれるので。本当に頼もしいピッチャーです」と目を細めた。 通算1500投球回の達成に西勇は「長く投げないと取れない数字。最低限クリアしたかった数字なので、このままけがなくイニングを積み重ねていきたい」と、さらなる意欲。この試合で今季の規定投球回到達まであと「4」とした。 「首位をたたいて(カード)頭を取れたのは、すごくいいこと。(シーズン中に藤川)球児さんが投げられる展開まで持っていきたいとみんなが思っているし、(自分が)先陣を切ってやっていかないといけない」 チーム一丸で一戦必勝。西勇が先頭に立ち、虎を引っ張る。(織原祥平)
◆苦手意識を払拭できなかった。巨人は阪神・西勇の前に打線が1得点に終わり、優勝へのマジックナンバーは「21」で足踏み。原辰徳監督(62)は肩を落とした。 「やっぱり、立ち上がりを何とか(攻めたかった)というところ。対西君の時は、同じような風景が多いね」 両コーナーの出し入れと投球リズムを変える投球術に翻弄され、8回5安打1失点の好投を許した。一回に松原、坂本の連打で1死一、二塁としたが、4番・岡本が三ゴロ併殺打。結果的にこれ以上の好機はつくれず、八回にウィーラーの9号ソロで1点を返すのがやっとだった。 昨季、2勝無敗だった西勇に対し、今季は4試合で3敗目(0勝)。チームが今季、3つの白星を献上した、ただ一人の投手となった。対戦打率・175で本塁打0。30回2/3で6得点にとどまっている。 虫垂炎で離脱していた元木ヘッドコーチの復帰を白星で飾れず。2位・阪神との4連戦の初戦を落とした原監督は「まだ(西勇と)対戦はあるでしょうから。やられたらやり返さないとね」と相手エースへの"倍返し"を誓った。 (谷川直之)
◆受け継がれるG倒魂! 田淵に、掛布に続け!! 阪神は甲子園で首位巨人に4-1で勝利。二回に大山悠輔内野手(25)が先制23号ソロを放った。本塁打王を争う巨人・岡本に、これで1本差。かつて巨人の主砲に競り勝って戴冠したレジェンドのように、タイトルへ突き進む大山のバットに導かれ、チームも今季初めて巨人に連勝。絶対にあきらめない!! 甲子園に力強い打球音が響き渡る。高々と舞い上がる白球に、今季最多1万5109人の視線がくぎ付けとなった。虎のレジェンドが果たしてきたG倒キングへ-。巨人・岡本がじっと見つめるなか、大山が悠々と三塁ベースをまわった。 「チームの勝ちにつながる一打だったのが一番大きいし、そういった一打を増やしていくのは、ずっと思っているのでよかった」 二回、先頭。今村の初球、133キロフォークを一閃した。長い滞空時間を経て左翼席に突き刺さる先制の23号ソロ。一つも落とせない首位巨人との4連戦の幕開けを、豪快な一発で飾った。 これでセ・リーグトップの岡本(24本塁打)に1本差に迫った。立ちはだかる巨人の主砲をとらえ、球団では1986年のバース以来となる戴冠へ。"G倒キング"は虎の宿命でもある。 1975年は田淵幸一が王貞治の14年連続本塁打王を阻止する43本塁打で初タイトルを獲得。82年は35本塁打を放った掛布雅之が原辰徳を抑えてキングとなった。 その田淵氏からは、今年8月の野球殿堂入り表彰式で「精神的な強さ。自己顕示欲。目立ちたがり。そして思いきりのよさを彼には求めたい」と名指しでエールも受けた。チームでも個でも、Gには負けられない-。もちろん、大山も突き進む。ただ、それよりも大事なことがある。 「いきなり30本に増えるわけではない。一本一本の積み重ね。いまは次の試合をどう戦うかを(考えて)やっていきたい」 最近の口癖は「きのうはきのう、きょうはきょう」。良くも悪くも、次の日はフレッシュな気持ちで打席に向かう。矢野監督の「調子の波の少ない打者になってほしい」という注文通り、8月19日から3試合以上連続無安打はなし。いまは地に足つけて、目の前の1打席に集中している。 何よりも優先すべきは勝利。その先に栄冠があれば、いい。矢野監督も「ホームラン王を最後に取ってもらいたいけど、チームの勝ちにつながるバッティングの延長線上にホームランがある。そういう形でやっていってもらえれば」と背番号3の背中を押した。 前日1日から甲子園の観客動員数が約2万人程度にまで引き上げられ、この日はこれまで以上に大勢の虎党が甲子園に詰めかけた。チームは首位巨人に今季初の連勝で、貯金4。ゲーム差は11・5差と、背中はまだまだ遠いが、望みはある。お立ち台の大山が、ファンへ向けて誓った。 「最後まであきらめず、一球一球泥臭くやるだけだと思うので、応援よろしくお願いします」 勝利、そしてその先のキングの座を目指して-。大山がひと振りに猛虎の魂を込める。(原田遼太郎)
◆抜けたフォークだったとはいえ、1球で仕留めた大山には"凄み"を感じた。きっちりとあれだけ振っていけるのは、堂々と落ち着いて打席に入っている証拠だろう。 中飛となった五回の左中間への当たりもいい角度で上がっていた。「東京ドームなら...」と痛感する場面でもあったが、残す3連戦で一気に岡本を抜き去ってしまえばいい。それができる雰囲気が今の大山にはある。 気になるのは4番のサンズ、6番のボーアだ。特に後ろを打つボーアの状態が上がらなくては、大山が歩かされるケースも出てきてしまう。もちろん、ここで巨人を4つ叩くためにも、助っ人2人の奮起は不可欠だ。 8番では小幡が光るものを見せている。欲張らず素直にセンター、センターへ。3打席目は巨人バッテリーも厳しく攻めてきたが、それもセンターへはじき返した。まさに「巧打」で、技術が高い、やって行ける、というところを見せた。脚力があって守備範囲も広い。肩も強い。慣れと練習で、もっとうまくなる選手だ。 (本紙専属評論家)
◆初球の注意力をしっかりせい! 今村には厳しく、言わせてもらうよ。 大山の先制本塁打は初球、高めに浮いたスライダー。ただでさえ甘い球に加えて、右打者VS左投手では、体に向かって入って来る高めの変化球は、明らかな失投よ。 さらに、近本のセーフティーバントも初球。糸井のタイムリーも初球。どちらも高めのストレート系。これらが問題なんだ。 初球は投手にとって、ケアできる状況だよ。甘い球は投げない、様子を見る、厳しいところを突く...。状況に応じ、いくらでも対処できるんだ。ところが、ことごとく、初球に痛打を浴びる。 まして大山は、岡本と本塁打王を争うライバル。簡単に一発を献上するようでは、チームメートの連帯感、信頼感にも影響するよ。 仮にカウント2-2からの勝負球が甘くなって打たれた-。そのケースはよくあるし、しかたのないこともあるけど、初球に打たれるのは、間違いなく注意力不足。防げることは、防がないといかんよ。 (本紙専属評論家)
◆惜しい~! ウィーラーの一発さえなければ、西勇が対巨人2試合連続の完封勝利となったのに...。でもさすが、虎のエースのマウンドに酔わせていただきました! 大拍手~パチパチパチ~!! ホームランキング争いトップの岡本に1本差に迫る、大山の特大の先制23号も良かったー!! 大山に逆転キングをとらせようと岡本を封じた西勇-スアレスも、いい助太刀をしてくれたけど、実は最も後押ししてくれたのは、近本の2本の三塁・岡本の前へのセーフティーバントの内野安打だと、俺は考えるのだ!! 人間って何か気になっていることがあると、なかなか思い切れないじゃないですか? そーなると、2つのバント処理(八回は悪送球もやらかした)のモヤモヤが打席まで影響するのでは...。 大山よ、こんなチャンスはないで!! 外のクソボールはいかんけど、ストライクが来たらホームランか三振かで、振って、振りまくったれー!! 最後に20歳の小幡のプロ初の3安打はうれしいけど、甘やかすかー! 次は4安打やー!!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
55 | 28 | 4 | 0.663 (↓0.008) | M21 (-) |
33 | 408 (+1) | 292 (+4) | 105 (+1) | 52 (-) |
0.258 (↓0.001) | 3.230 (-) |
2 (-) |
阪神 |
44 | 40 | 4 | 0.524 (↑0.006) | 11.5 (↑1) |
32 | 373 (+4) | 349 (+1) | 90 (+1) | 57 (+1) |
0.246 (↑0.001) | 3.500 (↑0.03) |
3 (-) |
DeNA |
42 | 44 | 5 | 0.488 (↓0.006) | 14.5 (-) |
29 | 382 (+5) | 356 (+8) | 93 (+3) | 22 (-) |
0.266 (-) | 3.720 (↓0.04) |
4 (-) |
中日 |
41 | 44 | 5 | 0.482 (↑0.006) | 15 (↑1) |
30 | 318 (+8) | 368 (+5) | 53 (+1) | 22 (-) |
0.246 (↑0.001) | 3.840 (↓0.01) |
5 (1↑) |
広島 |
34 | 46 | 8 | 0.425 (↑0.007) | 19.5 (↑1) |
32 | 376 (+7) | 424 (+5) | 86 (-) | 41 (+3) |
0.262 (↑0.001) | 4.470 (↓0.01) |
6 (1↓) |
ヤクルト |
34 | 48 | 6 | 0.415 (↓0.005) | 20.5 (-) |
32 | 372 (+5) | 440 (+7) | 87 (+2) | 51 (-) |
0.250 (↓0.001) | 4.620 (↓0.02) |
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