ロッテ(★0対1☆)西武 =リーグ戦18回戦(2020.10.02)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:増田 達至(3勝0敗23S)
(セーブ:森脇 亮介(5勝0敗1S))
敗戦投手:澤村 拓一(0勝1敗1S)

本塁打
【西武】メヒア(10号・10回表ソロ)

  DAZN
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◆西武が接戦を制した。西武は0-0で迎えた延長10回表、4番・メヒアに値千金のソロが飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・ニールが7回無失点の好投。その後も3投手が無失点に抑え、完封リレーを飾った。敗れたロッテは、打線が3安打と振るわなかった。

◆ロッテ沢村拓一投手(32)が巨人から移籍後、10試合目で初黒星を喫した。 0-0で迎えた延長10回、先頭の西武メヒアに左翼へ本塁打を許した。カウント1-0から2球目、150キロの真ん中直球を打たれた。

◆ロッテ二木、西武ニールが先発。二木は直球、ニールはツーシームがさえ、ともに3回まで30球少々で無失点に抑えた。 ロッテ二木は5回、西武ニールは6回に得点圏に走者を背負ったが、無失点でしのいだ。6回まで0-0で終盤に入った。 ロッテは7、8、9回とチャンスを作るが、あと1本が出なかった。両軍とも救援陣に託し、試合は0-0のまま延長に入った。 西武は両軍無得点の10回、メヒアが決勝の10号ソロを放った。増田が3勝目、森脇がプロ初セーブ。ロッテ沢村は移籍後10試合目の登板で初黒星を喫した。

◆西武ザック・ニール投手が7回1安打無失点と好投した。 2回以降は4イニング連続3者凡退。6回に初安打を許し、7回には2死満塁としたが、ロッテ中村奨を見逃し三振に打ち取った。白星はつかなかったが「ここ2週間くらい、状態を上げるために積んできたトレーニングの成果を出せた」と手応えを口にした。

◆ロッテ二木康太投手の頼もしさが増している。今季初対戦の西武打線に8回3安打無失点と粘り、ニールとの投手戦を繰り広げた。 「こういう我慢比べの状況でしたが、何とか最後まで我慢できたかなと思います」。白星には恵まれなかったが、6月末には12・86だった防御率も、この日で3・55まで改善した。

◆ロッテ二木康太投手(25)が攻略至難な投手になりつつある。 白星には恵まれなかったが、今季初対戦の西武打線を8回3安打無失点に抑えた。持ち前の制球もさえ、無四球。フォークの使い方にも工夫をこらしたマウンドだった。8回85球で西武ニールとの投手戦を終え「こういう我慢比べの状況でしたが、何とか最後まで我慢できたかなと思います」と振り返った。 190センチの長身から投げ下ろす直球は、140キロ少々。130キロ台もある。驚く速さはないが、フォークにスライダーを交え、独特の間で投げ込む。他球団からは「直球とフォークで腕の振りが同じ。打ちづらい」との評価がある。 攻略の難しさは、数字にも出る。セイバーメトリクスの投手評価の重要指標に「WHIP」がある。投手が1イニングあたりに許した走者数を示す。二木の数値は西武戦を終え「0・92」までに下がった。 一般的に先発投手で「1」を切れば、かなり優秀とされる。2日終了時点で、パ・リーグで今季50イニング以上投げた投手は28人おり、二木はその中でWHIPが1位になる。「いま最も出塁しづらい先発投手」なのだ。 開幕直後は打ち込まれ、防御率も12・86。2軍でフォーム、主に右足親指の使い方を改善し、一気に安定感を増した。井口監督も「直球が走っているのが一番。自信を持って投げていますし、追い込んでも直球投げられるようになってきている」と成長を喜ぶ。 優勝争いをする首位ソフトバンクにも今季すでに2勝。残り9試合の直接対決を残す中で、逆転優勝へのキーマンの1人になりそうだ。【金子真仁】

◆力と力の真っ向勝負が勝敗を決めた。0-0の延長10回無死。ロッテ沢村拓一投手(32)が150キロ直球を左翼席へ運ばれる痛恨の1発を被弾。移籍後初黒星を喫し、首位ソフトバンクとのゲーム差は2に開いた。打った西武エルネスト・メヒア内野手(34)は、4番の意地のフルスイングで決勝弾。負ければ自力Vの可能性が消滅するチームを勝利に導き、上位争いに踏みとどまった。まだまだパの熱い戦いは続く。西武メヒアの思考回路はシンプルだった。「ホームランは頭の中にありました。今年延長戦が10回までということも分かっていた。1点を取るということを意識して打席に入りました」。沢村の2球目、150キロの直球をとらえ、高々と上がった打球は左翼席へ。捕手の嘆く声を尻目に、ダイヤモンドを1周した。両チーム0行進のスコアボードに、10号ソロで決勝V打の1点を記した。 対沢村は3度目だった。巨人時代の交流戦で16年と19年に1打席ずつ対戦し、いずれも凡退。打てなかったイメージは消し去り「初めての対戦ではない。でもしばらく対戦がなかったから、具体的に考えるよりは力強い球を投げることは分かっていたから、振り負けないように意識した」。2ケタ本塁打は3年ぶり。苦しむ山賊打線で、存在感は日に日に増している。 延長直前に外崎から「ホームラン打ってくれ」と言われ、4番の仕事を遂行。帽子には先月亡くなったおじのイニシャル「CM」と刻んで臨む。「ラインアップに自分の名前を戻すことができて、毎日試合に出られていることが一番自分にとって重要。信頼してくれている首脳陣には非常に感謝しています」。負けた時点で自力Vが消滅する今カード。来日7年目の助っ人が、パの灯を絶やさない。【栗田成芳】 ▽西武辻監督(延長戦を制して2連勝)「メヒアさまさまです。非常にいい形で、勢いが出るような勝ち方。明日もこういう感じでいけたらいい」

◆力と力の真っ向勝負が勝敗を決めた。0-0の延長10回無死。ロッテ沢村拓一投手(32)が150キロ直球を左翼席へ運ばれる痛恨の1発を被弾。移籍後初黒星を喫し、首位ソフトバンクとのゲーム差は2に開いた。打った西武エルネスト・メヒア内野手(34)は、4番の意地のフルスイングで決勝弾。負ければ自力Vの可能性が消滅するチームを勝利に導き、上位争いに踏みとどまった。まだまだパの熱い戦いは続く。嫌な衝撃音が響いた。ロッテ沢村がカウント1-0から投じた150キロは、高々と夜空へ消えていった。両手を腰に当て、唇をかむ。力勝負に敗れた。 責められない。ここ2週間で8度目の登板。9月に巨人からの電撃移籍で入団し、力強く腕を振り続けた。1発を打たれてもなお、防御率は1・86。奪三振率は13・03。リリーフ陣に疲労がたまり始める秋に、チームの救世主になっている。井口監督も「投手に本当に申し訳ないなと思います」と声を落とした。 先発二木は8回まで西武打線を3安打無失点に封じた。本来8回を任される沢村が準備する必要がないほど、淡々とアウトを重ねていった。「中継ぎがいま頑張っているので、そこに託しましたけど、これは投手のせいじゃないと思います」と指揮官は繰り返した。 2日連続で1点差負け。6回以降に7四球をもぎとるも、3度の併殺などで誰もホームを踏めなかった。打てない。それでも、沢村がベンチで新しい仲間たちを鼓舞する姿がある。チーム防御率は4・09と3点台が見えてきた。野手たちがきっと、一番分かっている。逆転優勝は、打つことでかなう。【金子真仁】

◆西武が延長十回に均衡を破った。メヒアが先頭打者で3年ぶりに10号本塁打を放ち、試合を決めた。最後を締めた2年目の森脇がプロ初セーブを挙げた。ロッテは打線が4併殺打と好機を生かせず、沢村が移籍後初黒星を喫した。

◆ロッテは六回以降に塁上をにぎわせながら得点できず、延長十回に沢村がメヒアにソロを浴びた。併殺打やバントミスが響いて0-1で敗れ、井口監督は「やるべきことをできず勝てなかった。投手に申し訳ない」と頭を下げた。  六回無死一、二塁で柿沼が痛恨のスリーバント失敗。続く荻野は遊ゴロ併殺打に倒れた。井口監督は「バントの場面。あそこが全てじゃないですか。しっかりできるように気を引き締めてやっていきたい」と語気を強めた。(ZOZOマリン)

◆西武のエルネスト・メヒア内野手(34)が沢村を粉砕した。0-0の延長十回。先頭で1ボールからの2球目、内角寄りの150キロの直球を強振。打球は左翼席上段に突き刺さった。  「九回が終わったときに、外崎から『ホームランを打ってくれ』と言われていた。だから、すごく前向きな気持ちで打席に入れた。今季は延長は十回までなのでホームランは頭の中にあった。積極的に甘い球を仕留めてやろうと思っていた。打った瞬間、相手捕手の悲鳴が聞こえたよ」  完璧な一撃は9月11日以来の一発。自身3年ぶりの2桁本塁打ともなり、満面の笑みを浮かべた。沢村とは過去2打数2三振。それだけに「速い球に振り負けないようにした」と喜びもひとしお。辻監督も「メヒアさまさま。あそこの球をあそこまで飛ばせるのはメヒアしかいない」と最敬礼した。  2018、19年と最近2年間は出場機会が激減し、昨オフに4億円の大幅減俸を飲んで年俸1億円で残留した。今季は山川の不調もあって4番を担う助っ人は「ラインアップに自分の名前を戻すことができて、毎日試合に出られるのが一番」と充実感を漂わせた。9月25日に大好きだった叔父が他界し、帽子に故人のイニシャル「C・M」と書き込んでプレーしている。  敗れれば、自力Vの可能性が消滅する一戦でチームを救ったメヒア。残り32試合。「チームが本塁打を必要としているときに打てたことがうれしい。残り1カ月。まだ何が起こってもおかしくないだけの試合数が残っている」とどこまでも力強かった。

◆西武の森脇が2年目でプロ初セーブを挙げた。1点を勝ち越した延長十回に登板。先頭打者の藤岡を変化球で空振り三振に仕留めると、佐藤には四球を与えたが、荻野を遊ゴロ併殺打に仕留めて試合を締めた。「今までにない緊張感があったが、何とか抑えることができて良かった」と安堵した。  9月に入ってから9試合連続無失点と安定感のある投球を続けている。緊迫した場面でも好結果で応え「しびれる登板だったが、またこういう感覚を味わいたいと思えるような試合だった」と充実した表情だった。(ZOZOマリン)

◆幕張の夜空に高く舞い上がった白球を呆然(ぼうぜん)と見つめた。0-0の十回、ロッテ・沢村拓一投手(32)が、先頭のメヒアに勝ち越しソロを被弾。巨人から移籍後、10試合目の登板で初黒星を喫した。  150キロの速球を完璧に捉えられた打球は、打った瞬間に本塁打と分かる左翼席への一発。9月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)での移籍後初失点に続き、得点を許した。  先発の二木が8回無失点と好投したが、打線が終盤に3つの併殺打を重ねて零封負け。井口監督は「(敗戦は)投手のせいではない。(打線が)やるべきことができないので、勝てなかった」と厳しい表情だった。  今回の西武3連戦で、2005年に優勝を飾った年の「誠ユニホーム」を着用。15年ぶりの歓喜へ向けて弾みをつけたかったが、首位・ソフトバンクとのゲーム差は2に。優勝争いの勝負どころで痛恨の2連敗となった。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
50364 0.581
(↑0.005)
-
(-)
30386
(+7)
323
(+5)
100
(+1)
66
(+1)
0.245
(↑0.002)
3.250
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
49392 0.557
(↓0.006)
2
(↓1)
30370
(-)
383
(+1)
71
(-)
70
(+1)
0.242
(↓0.001)
4.090
(↑0.04)
3
(-)
楽天
44433 0.506
(↑0.006)
6.5
(-)
30426
(+4)
396
(-)
94
(+1)
51
(+1)
0.258
(↑0.001)
4.220
(↑0.05)
4
(-)
西武
42442 0.488
(↑0.006)
8
(-)
32369
(+1)
401
(-)
88
(+1)
57
(-)
0.243
(↓0.001)
4.350
(↑0.06)
5
(-)
日本ハム
41463 0.471
(↓0.006)
9.5
(↓1)
30386
(+5)
394
(+7)
71
(+2)
50
(+2)
0.256
(-)
3.980
(↓0.04)
6
(-)
ORIX
33516 0.393
(↓0.005)
16
(↓1)
30346
(-)
386
(+4)
69
(-)
72
(+1)
0.247
(-)
4.080
(-)