オリックス(★0対4☆)楽天 =リーグ戦16回戦(2020.10.02)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:松井 裕樹(4勝4敗0S)
敗戦投手:富山 凌雅(0勝2敗0S)

本塁打
【楽天】辰己 涼介(7号・8回表3ラン)

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◆楽天は0-0で迎えた8回表、島内の適時打で試合の均衡を破る。さらにこの回、辰己が3ランを放ち、試合の大勢を決めた。投げては、6投手が無失点に抑える完封リレー。好救援を見せた4番手・松井が今季4勝目を挙げた。敗れたオリックスは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆オリックス山岡泰輔投手(25)は京セラドーム大阪で昨年7月16日楽天戦から6連勝中。オリックス選手の京セラドーム大阪での最多連勝は金子(現日本ハム)と西(現阪神)の7連勝。今日勝てば2人の連勝記録に並ぶ。

◆楽天ステフェン・ロメロ外野手が、2回の打席で京セラドーム大阪の左翼へ大飛球を打ち上げたが、アウトとなった。打球は天井にある、外から2番目のスーパーリングを直撃。レフトにぽとりと落ちた。 ボールを拾った遊撃安達が三塁福田に送球し、ロメロは三塁手前でタッチアウトに。ルールでは「打球がフェア地域の天井もしくはスーパーリングに当たった場合はボールインプレー」となっている。ただし一番外側のリングに当たった場合と、一番外と2番目のスーパーリングの間に当たった場合は本塁打になるため、ロメロは本塁打と勘違いしてゆっくりベースを回った様子だった。三木監督が打球が当たった位置を確認するためにリクエストしたが判定は覆らなかった。

◆楽天は初回1死一、三塁の好機をつくるも、4番島内が遊併殺に倒れるなど、3回まで無得点。オリックスも3回まで無得点。 オリックスは4回1死一、二塁のチャンスを作るも後続が倒れて無得点に終わった。楽天打線も6回まで無得点。 楽天は8回に辰己の7号3ランなどで4点を奪い、試合を決めた。松井は4勝目。オリックス富山は2敗目。

◆オリックスが今季9度目の0封負けを喫し、6カード連続の初戦白星とはならなかった。 エース山岡は7回7安打無失点と粘投するも、2番手富山が楽天打線に捕まった。中嶋聡監督代行は「粘れるかなと思ったんですが。あと1アウトをどう取るかというのはこれからの勉強だと思います」と8回2死から3ランを浴びた富山を責めなかった。

◆オリックスは今季9度目の0封負けを喫し、6カード連続の初戦白星とはならなかった。 エース山岡は7回7安打無失点と粘投するも、2番手富山が楽天打線に捕まった。中嶋監督代行は「粘れるかなと思ったんですが。あと1アウトをどう取るかというのはこれからの勉強だと思います」と8回2死から3ランを浴びた富山を責めなかった。 9安打したが無得点だった打線には「いつもいつも取れるわけでは、もちろんないのでね。その中でどう点を取っていくかということだと思います。少ない安打でも点は取れるわけですから。安打数が出たからといって、点を取れなかったら一緒なので」と反省を求めた。「どうやってつないでいくか、どうやって皆で点を取っていくかということをもっともっとこっちも考えないといけない」とベンチとしての工夫も再検討する。

◆リリーフ再転向の楽天松井裕樹投手が、前日の借りを返した。1日ソフトバンク戦では1点を守りきれず敗戦投手に。 この日も同点の7回1死一、二塁で登場。福田を全て直球の3球三振とし、大城も全球直球で右飛。8回の打線爆発につなげて勝利投手となり「ゼロで帰ってくる最低限の仕事はできた。(中継ぎのやりがいは)今日もそうですけど、仲間と助け合えるところです」と喜んだ。

◆楽天は8回に辰己の7号3ランなどで4点を奪い、試合を決めた。松井は4勝目。オリックス富山は2敗目。楽天三木監督(8回に3ランを放った辰己に)「昨日(1日ソフトバンク戦)走塁で失敗して。何とか結果を出して取りかえそうとする姿勢。危機感とか緊張感があの打席で出た」

◆悔しさを力に変えた。前日1日の試合で走塁ミスを犯した楽天辰己涼介外野手(23)が、8回に試合を決めるバックスクリーンへの7号3ランを放った。最近はスタメンを外れることも多く、安打自体が9月9日以来。もがき続ける18年ドラフト1位が、久しぶりに実力の片りんを示し、直近6試合で1勝5敗だったチームを救った。左対左でも関係ない。先制直後の8回2死二、三塁。辰己が左腕富山の145キロ真ん中高め直球を完璧に捉えた。打った瞬間にそれと分かる大きな放物線を描いた打球が、中堅手のはるか上を越えていった。「先月29日に誕生日だったお母さんおめでとう」。勝利を引き寄せる7号3ランは、母洋子さんへの最高のプレゼントだった。 リリーフに再転向した松井が、前日1日のソフトバンク戦で1点リードを守りきれず敗戦投手となった。その松井が、この日も7回途中から登板。見事ピンチを脱し、直後の辰己の本塁打などで勝ち投手となった。「投」でやり返したのが松井なら「打」で意地を見せたのはまぎれもなく辰己だ。 このところスタメンを外されることが多く、1日の試合では代走で出場。しかしソフトバンク嘉弥真のけん制に飛び出し、二塁でタッチアウトとなった。その翌日に放った汚名返上の1発に「最近、打撃も走塁も守備も足を引っ張ってばっかりだったので。久しぶりにチームに貢献したいなと思って」と会心の笑みを浮かべた。 「自分の力で何とかスタメンに返り咲けるように、またチームに貢献できるように頑張りたい」という辰己に対し、三木監督も愛情のこもったエールを送る。「僕の求めるものは多いので。今日のことは良かったですけど、そこでホッとしないで。勉強、成長の繰り返しだと思うから。試合でいろんなことを学んでほしい」。 復活の兆しを見せたのは辰己だけではない。主砲浅村は8回に好機を広げる右二塁打。これも実に29打席ぶりの安打だった。活躍すべき選手たちが徐々に調子を取り戻せば、残り30試合でも、まだまだ戦える。【千葉修宏】 ▽楽天三木監督(8回に3ランを放った辰己に)「昨日(1日ソフトバンク戦)走塁で失敗して。何とか結果を出して取りかえそうとする姿勢。危機感とか緊張感があの打席で出た」

◆楽天のステフェン・ロメロ外野手(31)が"天井弾"を放ったが幻となった。  二回先頭。山岡の直球をたたき、打球が左翼付近の天井、外側から2枚目のスーパーリングに直撃。落下してきた球は外野から三塁手・福田に送られ、ロメロはタッチアウトとなった。  直後、審判団の審議の結果、京セラドームの規則により、インプレーと判断されアウトに(記録は二塁打)。楽天・三木監督がリプレー検証を申し立てたが、判定は覆らなかった。

◆楽天は八回に島内の適時打で均衡を破り、辰己が7号3ランを放った。七回のピンチで好救援した松井が4勝目を挙げた。オリックスは再三の好機であと一本が出ず。7回無失点と好投した山岡を援護できなかった。

◆オリックスの山岡は7安打を許したが、7回無失点で粘った。制球に苦しむ場面もあった。多彩な変化球を駆使してしのいだ。「ピンチの場面で粘れたところは良かった」とうなずいた。  今季は左脇腹を痛めて離脱。球質が本調子には戻っていない中でも勝てる投球を模索している。「ここまでの登板に比べて少しずつだけど良くなってきている」と手応えを口にした。(京セラ)

◆楽天の島内が八回に、均衡を破る殊勲打を放った。「感覚は良かった。好機で打てて良かった」と喜んだ。  9月26日から4番を任されている。一回の好機で併殺打に倒れていただけに「チャンスをつぶしたので、絶対打ってやろうと思って打席に入った」と実感を込めて振り返った。(京セラ)

◆豪快な一発は幻となった。楽天のステフェン・ロメロ外野手(31)が二回に左翼へ特大の飛球を放ったが...。打球は京セラドーム大阪の天井のスーパーリングと言われる部分に当たり、グラウンドに落ちた。ロメロは手応え十分ゆえに本塁打と確信したのか、ゆっくり走り三塁手前でタッチアウトとなった。  審判団が協議し、責任審判の嶋田三塁塁審は「外から2番目のスーパーリングの上の方に当たり、グラウンドルールによりインプレー」と説明した。記録は二塁打。三木監督はリクエストしたが、判定は覆らず試合は再開された。  ロメロは昨季まで3年間、オリックスに在籍。古巣で69発を放っているが、ルールを把握していなかったのか...。  得点をフイにした打線はゼロ行進が続いた。それでも八回、島内の適時打で均衡を破り、辰己の中越え7号3ランで4得点。辰己にとっては、9月27日に53歳の誕生日を迎えた母・洋子さんに贈る一発となった。  「お母さん、おめでとう。完璧に捉えることができた。最近、走攻守で足を引っ張っていた。チームに貢献したかった」  立命大から入団して2年目の外野手は、前日1日のソフトバンク戦の七回に代走で出場し、二盗に失敗。汚名を返上した23歳に、三木監督は「結果を出して、失敗を取り返そうとする姿勢がよかった」とたたえた。  首位・ソフトバンクと6・5ゲーム差で、2位・ロッテとは4・5ゲーム差。優勝争いに踏みとどまった。残り30試合。一戦必勝の戦いが続く。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
50364 0.581
(↑0.005)
-
(-)
30386
(+7)
323
(+5)
100
(+1)
66
(+1)
0.245
(↑0.002)
3.250
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
49392 0.557
(↓0.006)
2
(↓1)
30370
(-)
383
(+1)
71
(-)
70
(+1)
0.242
(↓0.001)
4.090
(↑0.04)
3
(-)
楽天
44433 0.506
(↑0.006)
6.5
(-)
30426
(+4)
396
(-)
94
(+1)
51
(+1)
0.258
(↑0.001
4.220
(↑0.05)
4
(-)
西武
42442 0.488
(↑0.006)
8
(-)
32369
(+1)
401
(-)
88
(+1)
57
(-)
0.243
(↓0.001)
4.350
(↑0.06)
5
(-)
日本ハム
41463 0.471
(↓0.006)
9.5
(↓1)
30386
(+5)
394
(+7)
71
(+2)
50
(+2)
0.256
(-)
3.980
(↓0.04)
6
(-)
ORIX
33516 0.393
(↓0.005)
16
(↓1)
30346
(-)
386
(+4)
69
(-)
72
(+1)
0.247
(-)
4.080
(-)