巨人(☆5対1★)中日 =リーグ戦21回戦(2020.09.27)・東京ドーム=
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中日
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巨人
20001110X51200
勝利投手:戸郷 翔征(8勝4敗0S)
敗戦投手:松葉 貴大(3勝5敗0S)
  DAZN
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◆巨人は初回、松原の適時三塁打などで2点を先制する。その後は5回裏に岡本の適時打で1点を加えると、7回には丸の適時打が飛び出し、リードを5点に広げた。投げては、先発・戸郷が7回4安打無失点の好投で今季8勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆巨人エスタミー・ウレーニャ内野手(21)が、中日戦に「7番左翼」で来日初スタメン出場する。 昨秋に阿部2軍監督らが視察したドミニカ共和国のトライアウトを経て、巨人に入団。阿部2軍監督らから指導を受け、17日に支配下選手契約を結んだ。1軍昇格後は4打席に立ち、無安打で来日初安打を目指す。

◆巨人は戸郷、中日は松葉が先発。巨人が1回、松原の適時三塁打で先制。坂本の二ゴロの間に追加点を挙げた。 巨人が4回、岡本の適時打で1点を追加し、5回にも炭谷の犠飛でリードを広げた。中日松葉は5回途中3失点で降板した。 巨人が危なげなく逃げ切り、貯金を27とした。新人王候補の戸郷が7回無失点で8勝目を挙げ、防御率を2・70とした。中日松葉は5敗目。

◆中日松葉貴大投手(30)が5敗目を喫した。初回、先頭吉川尚に中越え二塁打を許すと、2番松原には左中間フェンス最上段直撃の三塁打で1点を献上。続く坂本の二ゴロで、打者3人であっさり2点を失った。2~4回は無失点で粘ったが、5回2死から松原にヒット、坂本にカウント3-0でベンチが申告敬遠を選択。与田監督に交代を告げられ、ベンチに下がった。中日のカード連続勝ち越しは2カードでストップした。 降板直後のベンチでは、悔しさをにじませた。「大事な立ち上がりに、簡単に先制点を与えてしまいました。その後も、毎回走者を出してしまい、チームにいい流れを持ってくることができませんでした。先発としての役割を果たすことができず、チームに申し訳ないです」。 今季の東京ドームでは3試合に登板して白星なしの2敗目。オリックス時代の17年6月3日巨人戦以来の東京ドーム2勝目は、来季に持ち越された。

◆巨人は投打で「ヤングG」が躍動し、中日3連戦に勝ち越した。 1回、1番吉川尚、2番松原の連打で1点を先制。松原は5回にも2死から中前打、7回にも三塁打を放ち、全てホームに生還した。原辰徳監督(62)は「左ピッチャーということでね、左バッタがー非常にいい当たりの中で、ツーベース、スリーベースと非常に火をつけたと思います」と評価した。 守っては、中8日で先発の戸郷が7回4安打無失点と好投し、8勝目を挙げた。原監督は「まぁ、糧としたというところじゃないでしょうかね。1点もやらなかったわけですから。まだ手放しにというわけにはいかないですが、7回を0点に抑えたというのはチームにとっても、彼にとっても大きいですね」と拍手を送った。

◆育成出身の巨人エスタミー・ウレーニャ内野手が、来日初スタメンで初安打を刻んだ。 3点リードの6回無死一塁、中日谷元から右前に運んだ。17日に支配下登録され、23日に1軍昇格。自身7打席目の一打だった。原監督は「潜在能力も含めて将来楽しみな選手。今日は『ビッグチャンスだよ』という中で揚々とゲームに出て、結果的に一番いいところでヒットが出た。チームにとっても彼にとっても、非常に大きな一打」と賛辞を贈った。

◆中日木下雄介投手(26)が、27日の巨人戦(東京ドーム)で負傷降板した。 7回に登板した際、巨人丸の打球が右前腕を直撃。ベンチに下がり、藤嶋健人投手と交代した。試合後、与田剛監督は「今日、名古屋に戻って病院に行く。全治がどうとかはまだわからない。腫れていた」と話した。

◆「9・27」は「TOGO」の日。巨人戸郷翔征投手(20)がメモリアルな日に今季8勝目を挙げた。 ちょうど1年前の19年9月27日は、阿部慎之助ヘッドコーチ代行(41)の引退記念試合だった。プロ初勝利をマークした日から1年後も白星を奪取。「GOTO」新人王&優勝へ突き進む。チームの優勝マジックは24となった。戸郷は「あんまり意識はしていなかったですけど、試合前に勝てたらいいなとは思っていました」と記憶を思い起こした。ちょうど1年前。同じ東京ドーム。阿部の引退記念試合。相手はDeNAだった。同点の5回。5番手でプロ2戦目のマウンドに上がった。直前の4回裏、背番号「10」阿部が同点の1発を放っていた。そんなメモリアルな試合で4イニングを2安打無失点。プロ初勝利を手にした。 20年9月27日。相手は中日。中継ぎではなく先発として、本拠地のマウンドに上がった。初回先頭から連打でピンチを背負ったが、落ち着いていた。1死一、二塁からビシエドに3球勝負。全球直球で見逃し三振に片付けると、高橋はスライダーで投ゴロ。「宮本さん、炭谷さんから『思い切り行け』と言われて切り替えられた」と背中を押され、2回以降は安定感を増した。最速150キロ直球と落差のあるフォークを軸に7回4安打無失点。背番号「80」に変わった阿部ヘッド代行とともに、ベンチで勝利の瞬間を見届けた。 プロ1勝を挙げた日から1年後。今季8勝をマーク。目標に掲げる「新人王」でライバルの広島森下に2勝差をつけた。「どのくらい差があるとかはあまり気にしていない。ただ、チームのためにやっていかないといけない」と20歳ながら、周囲の雑音にとらわれることはない。3戦連続で勝利から遠ざかり、前回はプレートの位置を一塁側に挑戦するなど試行錯誤。エース菅野、阿部ヘッド代行からアドバイスを受け、つかんだ8月27日ヤクルト戦以来の白星。「TOGO」が新人王、優勝へ「GOTO」だ。【栗田尚樹】

◆巨人松原聖弥外野手が先制打を含む3安打と躍動した。1回無死二塁。1度は本塁打判定も、リプレー検証で三塁打となる一打に「力不足で入らなかったので、しっかりご飯を食べてホームランになるように」と苦笑。 5回は中前打、7回には3ボールから、この日2本目の三塁打を放った。原監督は「ノースリーから、初めて彼に打てのサインを出した。思い切りの良さというか、天才的に野球をやる方ですから、いい方向にそれが出た」と評した。

◆初回で明暗が分かれた。無死一、二塁の先制機を逃した中日に対し、巨人は打者3人で2得点。先発松葉貴大投手は先頭吉川尚に中越え二塁打を浴び、2番松原には三塁打。続く坂本の二ゴロで、2点の先行を許した。 与田監督も「あそこで点を取れるとね。無死一、二塁だったんでね。それは言ってもしょうがない」と悔やんだ。相手先発の戸郷には東京ドーム2戦2敗で敵地最終戦を終える結果に「ウチの打線は速い球には弱い。克服しないといけない」と、監督は嘆いた。 5回途中で降板した松葉は、悔しさで目を潤ませた。「大事な立ち上がりに、簡単に先制点を与えてしまった。先発としての役割を果たせず、チームに申し訳ない」と肩を落とした。 29日からは、今季6戦全敗の甲子園で阪神と3連戦を戦う。「甲子園だろうが横浜だろうが、1つ1つ全力をつくす」と与田監督は声を振り絞った。勝てば40勝に到達し、8月25日以来のAクラス浮上の可能性もあった。3位DeNAとは2差。上位への壁は厚い。

◆巨人のエスタミー・ウレーニャ内野手(21)がプロ7打席目で初安打となる右前打を放った。この日は「7番・左翼」で初スタメンに名を連ねると、六回無死一塁での第3打席で待望のHランプをともした。1ストライクからの2球目、中日・谷元の外角135キロを捉えて右翼手の手前へ落ちる安打に。一塁へ走りながら笑顔で右手でガッツポーズをつくり、喜びをあらわにした。  ウレーニャは育成選手として今季から入団。2軍でアピールを続け、17日に支配下登録の最後の枠を勝ち取った。23日に1軍に初昇格し、この日までは代打で3試合に出場していた。

◆巨人・戸郷翔征投手(20)が7回4安打無失点と好投し、先月27日のヤクルト戦以来、1カ月ぶりの白星となる8勝目(4敗)を挙げた。  今季の新人王候補に挙がる高卒2年目の戸郷。しかし、9月は3試合で0勝2敗と苦しんでいた。この日は中8日のマウンド。一回に無死一、二塁のピンチを招いたが、アルモンテ、ビシエド、高橋の中軸を抑えて無失点で切り抜けた。二回、三回に1安打ずつを浴びたが、四回以降は完璧なピッチング。1安打も許さず、先発の役割を果たし、マウンドを降りた。  打線は一回、先頭の吉川尚が二塁打で出ると、松原の適時三塁打で先制。続く坂本の二ゴロの間に三走が生還し、主導権を奪った。五回には2死一、二塁から岡本の右前適時打で3点目、六回には炭谷の犠飛で4点目、七回には丸の適時内野安打で点を重ねた。  ◆巨人・戸郷翔征投手 「今月は勝ちがなくチームには迷惑をかけていたので、なんとか1勝挙げられればな、という思いで投げました。勝ちはうれしいですが、久々の勝ちが一番うれしいと実感しています」

◆中日は打線が相手先発・戸郷を攻めきれず、7回4安打無得点と抑え込まれた。  一回は先頭・大島と京田の連打で無死一、二塁の好機を作ったが、アルモンテ、ビシエド、高橋のクリーンアップが先制機をフイに。対する巨人打線は1番・吉川が右中間二塁打を放ち、続く松原が左中間フェンス直撃の三塁打と、わずか6球で先制。3番・坂本も最低限の遊ゴロで2点目を追加するなど、対照的だった。  試合後、村上打撃コーチは「初回のチャンスについては見ての通り、3、4、5番が打てなかったら点は入らない」と話した。特にビシエドに関しては「本来の姿ではない。責任感がとても強い選手なので、打ちたい、打ちたい、でボール球に手を出してしまい、自分を苦しめてしまっている」と状態について言及した。  ただ、0-5の九回無死1塁では左中間へ、意地の適時二塁打。この3連戦での初安打に主砲が、「東京ドーム最後の打席で、試合には負けてしまったが、いい打撃をみせることはできたかな」と前を向けば、村上コーチも「少しずつボール球を見送れたり、兆しは見えてきている。何とか早く、ビシエド本来の姿に戻れるようにしたい」と話した。  週明けは上位にいる阪神、DeNAとの6連戦。Aクラス返り咲きへ負けられない試合が続くだけに、4番の打棒復活は不可欠だ。

◆中日・木下雄介投手(26)が七回から4番手として登板。2死三塁で巨人・丸の放ったライナーが右腕に直撃(記録は投手強襲の内野安打)し、負傷交代した。  試合後、与田剛監督(54)は「まだ正式には分かっていないですね。きょう、名古屋に戻って病院に行くんじゃないですか。大事なところに当たっているので、きちんと検査をして。腫れていました」と話した。

◆中日は巨人に1-5で敗れ、3カードぶりの負け越しを喫した。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。  --松葉の投球をどう見ていた?  「特にそんなに、特別おかしかったわけではない。うまくジャイアンツ打線に、センター中心にうまく打たれたなという感じ」  --一回の攻撃はクリーンアップで点を取れなかった  「あそこは点を取れるともちろん(よかった)。無死一、二塁だったのでね。言っても仕方ない」  --ビシエドは最後に一本出たが、状態はどう見ている?  「状態がいいとは言えないでしょう。いろんな部分でね」  --二回以降は受けに回った?  「受けに回ったとは思っていない。(戸郷は)スピードも150キロを超えるいい投手なのでなかなか的を絞ってもタイミングを簡単に取れる投手ではない。仕留められないということはしっかりと練習していかないといけない。うちの打線が速いボールに対して弱いというところもあるので、そこは克服しないといけないところ」

◆中日は巨人に連敗し、3カードぶりの負け越しを喫した。先発・松葉が4回2/3を3失点。0-2の五回2死一塁で坂本との対戦を迎えたが3ボールとなり、ここでベンチは敬遠を申告。さらに2番手・又吉へとスイッチした。  だが、走者を得点圏に進める形となり、対するのは23本塁打、69打点がリーグトップの4番・岡本。真ん中低めのシュートを右前にはじき返され、大きな3点目を与えてしまった。  試合後、与田剛監督(54)は「(岡本は)てんびんにかけられるような打者ではない。2球目の抜けたボール球だとか、(を見て)坂本との勝負は厳しいなという判断。次の岡本が楽だということではない」と説明。目付けを変えて岡本を抑えるためにサイド右腕の又吉にスイッチしたが奏功せず、「あそこで何とか3点目を防ぎたかったところ。うまく結果は出せませんでしたけど」と振り返っていた。

◆巨人の松原が2本の三塁打を含む3安打1打点で勝利に貢献した。一回無死二塁で左中間フェンス最上部に当たる先制の三塁打。一度は本塁打と判定されながらリプレー検証で三塁打となり「力不足で入らなかったので、しっかりご飯を食べて(次は)ホームランになるように頑張ります」とヒーローインタビューで笑いを誘った。  七回は先頭で右中間を割る三塁打を放った。成長著しい4年目の25歳。「優勝に向かって一試合でも貢献したい」と意気込んだ。 原監督(戸郷に) 「粘り強く、球速も良かった。欲を言えば、スライダーの精度。もう少し出し入れができれば、相手打者からすれば嫌でしょう」

◆中日のビシエドが0-5の九回に適時二塁打を放ち「1点だけでも取れたことはよかった」と話した。  ビシエドは2018、19年と打率3割をマークしたが、今季は2割6分台と低迷している。村上打撃コーチは「ボール球を振っている以上、状態は上がってこないと思う。何とか早く、本来の姿に戻れるようにしたい」と力を込めた。 与田監督(松葉に) 「特別何かおかしかったわけではない。二回以降はしっかり立て直した」

◆七回から登板した中日の木下雄は、2死三塁で丸の打球が右肘付近に直撃し、降板した。一度ベンチに下がり、そのまま交代が告げられた。与田監督は「名古屋に帰って病院へ行くと思う。大事なところに当たっているので、きちんと検査をする。腫れている」と話した。

◆俊足の松原が2本の三塁打を含む3安打1打点。一回は左中間への打球が一度は本塁打と判定され、審判団のリプレー検証で三塁打となったが、「入っていないと思って走っていたので悔しさはなかった。珍しい経験ができた」と笑った。原監督は七回の右中間三塁打について「(カウント)3-0から初めて打てというサインを出した。思い切りがよく、天才的に野球をやる」とほめた。

◆久しぶりの勝利の味をかみしめた。巨人・戸郷翔征投手(20)が7回4安打無失点で8勝目。1カ月ぶりに白星をつかみ、お立ち台でフラッシュを浴びた。  「今月は勝ちがなく、チームに迷惑をかけていた。何とか月の終わり、1勝でも挙げられればと試合に入りました」  一回は連打を浴びて無死一、二塁のピンチを招いたが、アルモンテを二飛、ビシエドを直球で3球三振に仕留め、高橋も投ゴロに打ち取った。その後は尻上がりに調子を上げ、四回以降は竜打線を無安打に封じた。  高卒2年目で開幕から先発ローテーションを守り、13試合目の登板。9月は3試合で2敗と白星がなかった。負担軽減のため、中8日で臨んだマウンドは「少し休憩できてリフレッシュになった」という。  気持ちが落ちても「必ず人生負けはある」と前を向いた。前回登板ではエース・菅野に相談しプレートの踏む位置を一塁側にするなど試行錯誤。この日は従来通り三塁側を踏んだが「勝てない時に策を練るのは大事。悩んだ時に使えるように」と引き出しを増やしたことが自信につながった。  1年前の9月27日は、ちょうどプロ初勝利を挙げた日。1年で菅野に次ぐチームの勝ち頭に成長した。8勝はリーグ3位。新人王を争う広島D1位・森下(明大)に2勝差をつけ、防御率も0・07差の2・70とした。  「原監督とも話をして『新人王を取るぞ』と。自分もそれに向けてやってきたので気持ち的にも上がりました」と戸郷はうなずいた。優勝へのマジックナンバーは1つ減って「24」。リーグ2連覇へ、20歳のホープがチームを加速させる。(箭内桃子)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
53264 0.671
(↑0.004)
M24
(↑1)
37395
(+5)
280
(+1)
103
(-)
51
(+1)
0.260
(↑0.001
3.260
(↑0.02)
2
(-)
阪神
41394 0.513
(↑0.007)
12.5
(-)
36360
(+9)
336
(+3)
86
(+1)
53
(+1)
0.246
(↑0.002)
3.550
(-)
3
(-)
DeNA
41405 0.506
(↑0.006)
13
(-)
34366
(+3)
333
(+1)
88
(+1)
21
(-)
0.268
(↓0.001)
3.700
(↑0.03)
4
(-)
中日
39425 0.481
(↓0.007)
15
(↓1)
34298
(+1)
354
(+5)
51
(-)
20
(-)
0.245
(-)
3.850
(↓0.02)
5
(-)
広島
31448 0.413
(↓0.006)
20
(↓1)
37357
(+1)
407
(+3)
83
(+1)
34
(-)
0.263
(↓0.002)
4.530
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
32466 0.410
(↓0.006)
20.5
(↓1)
36356
(+3)
422
(+9)
83
(-)
48
(+1)
0.252
(-)
4.630
(↓0.05)