楽天(★1対2☆)日本ハム =リーグ戦18回戦(2020.09.14)・楽天生命パーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0001001002721
楽天
0000000011311
勝利投手:バーヘイゲン(6勝3敗0S)
(セーブ:宮西 尚生(1勝1敗1S))
敗戦投手:塩見 貴洋(4勝6敗0S)

本塁打
【日本ハム】近藤 健介(3号・4回表ソロ)
【楽天】田中 和基(5号・9回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆日本ハムは0-0で迎えた4回表、近藤がソロを放ち先制に成功する。そのまま迎えた7回には、大田の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・バーヘイゲンが8回1安打無失点の快投で今季6勝目。敗れた楽天は、9回に田中のソロで1点差まで迫るも、反撃が遅かった。

◆日本ハム近藤健介外野手(27)が均衡を破る先制の1発をたたき込んだ。 4回1死で迎えた第2打席。カウント2-2から、塩見の投じた128キロ外寄り変化球を振り抜き、左翼スタンドへと運ぶ3号ソロを放った。 8月7日西武戦(札幌ドーム)以来の本塁打に「打ったのはスライダー。逆方向にいい形で打てたと思います。連敗中なので先制したかったですし、この後も追加点を取ってピッチャーを援護したいです」とコメント。ベンチへ戻ると、チームメートらを前に笑顔をみせた。

◆先発は楽天塩見、日本ハム・バーヘイゲン。楽天塩見は3回まで1安打無失点。日本ハム・バーヘイゲンも3回まで1安打投球。 日本ハムは4回、近藤の3号ソロで先制。先発バーヘイゲンは6回まで1安打無失点。楽天は5回1死一、二塁の好機も無得点。 日本ハムが連敗を2で止めた。バーヘイゲンが8回1安打無失点で6勝目、宮西1セーブ目。楽天は2連勝でストップ。塩見が6敗目。

◆前日17安打14得点の楽天打線が、苦手とする日本ハム・バーヘイゲンに封じられ、2連勝で止まった。 適度な荒れ加減に動く速球、スライダー、カーブ、チェンジアップに惑わされた。8回まで1安打無得点。右腕には今季3戦3敗、計20回で2得点。三木監督は「スピードもあり。球が動いてゴロが多い。対策はしたが前回もやられている。何とかしないとダメ」と頭を悩ませた。

◆日本ハム近藤健介外野手が"神風弾"で、チームを自力V消滅の危機から救った。 4回に左翼席へ先制3号ソロ。逆方向への打球は「風っす」とニヤリ。打たれた塩見も驚く1発で「僕がびっくりしたんだから、投手はもっとびっくりしたでしょうね」。 この日3打数2安打1四球で3度出塁し、出塁率4割8分6厘。残り46試合。日本記録更新も夢ではなくなってきた。

◆日本ハム大田泰示外野手が2安打1打点とバットで貢献した。 7回1死一、三塁で、楽天寺岡から左前適時打を放ち、8月27日西武戦以来となる打点をマーク。「みんながつないで、ナベ(渡辺)も一生懸命走ってチャンスをつくってくれたので、自分も気持ちを入れて打ちました」。先頭の9回にも左前打で出塁しチャンスを演出するなど、存在感を示した。

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手が、チームトップの6勝目を挙げた。 12日の雨天中止により登板日がずれたが、最速154キロの直球と120キロ台のカーブなどで、楽天打線に的を絞らせなかった。来日最長8回1安打無失点の快投。9回のマウンドを直訴するほど、余力を残しての降板となった。 研究熱心な助っ人は、課題と向き合いながら前進してきた。被打率は右打者1割8分1厘に対し、左打者には2割5分6厘と差が広がっている。「(日本では)特に左打者と対戦する機会が多い」と登板中に修正しながら、日本野球への適応に努めてきた。この日は、左打者へのチェンジアップが効果的。「今日、勝てた要因かな」と勝利につなげた。 栗山監督は「これがバギーの感じだよね。力で圧倒できるタイプ」と評価した。楽天戦は3戦3勝。防御率は0・45とさらに下げ、自身3試合ぶりの白星を手にした。6月に来日初勝利を挙げた場所で、再びヒーローインタビュー。「自分のピッチングが、クライマックスシリーズに進出できるようなピッチングになるように頑張っていきたい」と頼もしさを増して、宣言した。

◆崖っぷちのチームに"神風"が吹いた。日本ハム近藤健介外野手(27)が、楽天18回戦(楽天生命パーク)の4回、左翼席へ先制&決勝の3号ソロを放った。風に乗ったアーチで、引き分け以下で自力V消滅の危機だったチームを救った。2安打1四球で3度出塁。出塁率を4割8分6厘に上げ、日本記録更新も夢ではなくなってきた。その時"神風"が吹いた。0-0で迎えた4回1死、近藤の打席だ。カウント2-2からの5球目。楽天塩見の外角低めスライダーを逆らわず、うまくすくった。逆方向へふわりと上がった打球に、左翼手は1度、前進して足を止め、今度は慌てて背走。ゆるやかな弧を描いた打球は、左翼フェンスを越えて軽やかに弾んだ。 「風っす。感触は良かったんですけど、レフトフライかなって」。守っていた左翼手も、打たれた塩見も、ぼうぜん。「僕もびっくりしたんで、ピッチャーはもっとびっくりしたと思います」。カクテル光線に照らされて"コンちゃんスマイル"が輝いた。 8月21日楽天戦(札幌ドーム)で自打球を右ふくらはぎ付近に当て、1週間ほど欠場した。復帰後は定位置の3番だけでなく、2番や5番での起用が増加。「監督の狙いをくみ取ってプレーできるのが長所」。どの打順でも高い出塁率を維持し続け、この日も3打数2安打1四球で4打席中3度出塁。出塁率は4割8分6厘となった。 「昔はガンガンやっていた」練習の虫も、過密日程の今季は、思い切って体を休める時間を作る。「やりたいけど、疲れてしまったら次の日に良いパフォーマンスができないので、我慢しています」。セルフコントロールを身につけた背番号8が視界に捉えるのは、86年落合(ロッテ)が作った出塁率4割8分7厘のシーズン記録だ。【中島宙恵】

◆日本ハムは四回に近藤のソロで先制し、七回に大田の適時打で加点した。バーヘイゲンは8回1安打無失点で6勝目。九回は宮西がしのぎ4年ぶりのセーブを挙げた。楽天は九回に田中の本塁打で1点を返したがあと一本が出なかった。

◆楽天の塩見は七回途中5安打2失点の力投が実らず6敗目を喫した。打線の援護がなく、四回に近藤にソロを浴びて先制され、七回に先頭打者から連打を浴びて降板。「もっと長いイニングを投げたかった」と悔やんだ。  ただ、無四球と持ち味の制球力を発揮して崩れなかった。日本ハムには前回8月22日の対戦で、5回4失点でKOされていただけに「球が行っていなかった分、低めに丁寧に投げた。変化球も打者との駆け引きも悪いなりに良かった」と収穫も口にした。

◆負ければ自力優勝の可能性が消滅する"土俵際"で、日本ハムは何とか残った。近藤健介外野手(27)が3号ソロを含む2安打でチームの連敗を2で止めた。  「(本塁打は)風です。感触はよかったけどレフトフライかと思いました。僕もびっくりしたので、投手もびっくりしたと思います」  四回に塩見の外角へ逃げるスライダーを捉えた。バットでこするように舞い上がった打球は、そのまま左翼フェンスを越え、塩見も「まさか」の表情で立ち尽くした。  規定打席に到達した直近の3シーズンは全て打率3割超え。今季は両リーグ断トツの出塁率・486をマークする。両リーグで最高出塁率がタイトルとなった1985年以降では86年の落合(ロッテ)が記録した最高記録(・487)の更新も視野に入る。  打率も・344としリーグ2位に浮上。自力V消滅危機を救った好打者は「一試合の勝利を目指してやっている」と言葉に力を込めた。(湯浅大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43283 0.606
(-)
-
(-)
46322
(-)
257
(-)
89
(-)
47
(-)
0.241
(-)
3.160
(-)
2
(-)
ロッテ
43292 0.597
(↑0.005)
0.5
(↓0.5)
46316
(+5)
319
(-)
65
(+3)
60
(-)
0.242
(-)
4.120
(↑0.06)
3
(-)
楽天
36353 0.507
(↓0.007)
7
(↓0.5)
46368
(+1)
337
(+2)
76
(+1)
45
(+2)
0.263
(↓0.002)
4.350
(↑0.04)
4
(-)
日本ハム
34373 0.479
(↑0.008)
9
(↑0.5)
46315
(+2)
326
(+1)
58
(+1)
37
(-)
0.253
(-)
4.030
(↑0.04)
5
(1↓)
西武
33372 0.471
(-)
9.5
(-)
48318
(-)
328
(-)
75
(-)
48
(-)
0.246
(-)
4.410
(-)
6
(-)
ORIX
23465 0.333
(↓0.005)
19
(↓0.5)
46263
(-)
335
(+5)
46
(-)
54
(-)
0.239
(↓0.002)
4.290
(↓0.02)