DeNA(★7対8☆)阪神 =リーグ戦15回戦(2020.09.10)・横浜スタジアム=
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阪神
00231020081202
DeNA
00220300071102
勝利投手:ガンケル(1勝2敗0S)
(セーブ:スアレス(1勝0敗14S))
敗戦投手:国吉 佑樹(3勝3敗0S)

本塁打
【阪神】陽川 尚将(2号・4回表3ラン),サンズ(17号・7回表2ラン)
【DeNA】蝦名 達夫(1号・4回裏ソロ),戸柱 恭孝(3号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆阪神が乱打戦を制した。阪神は2-2で迎えた4回表、代打・陽川の3ランが飛び出し、勝ち越しに成功する。その後逆転を許すも、7回にサンズが2ランを放ち、再びリードを奪った。投げては、4番手・ガンケルが来日初勝利。敗れたDeNAは、先発・ピープルズが振るわなかった。

◆阪神2年目の斎藤友貴哉投手が10日DeNA戦(横浜)でプロ初先発する。1軍では昨季中継ぎとして1試合登板のみ。18年ドラフト4位で入団した当時は、すでに結婚していたが、入寮して1年間の"単身赴任"生活を送った。 現在は退寮しており、愛妻からは「活躍する姿を見せてほしい」と背中を押され、息子からも「パパ、頑張って」とエールを送られた。「マウンドで躍動している姿を家族に見せたいと思います」と意気込む。家族の応援を胸に、プロ初勝利を目指す。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が斎藤友貴哉投手(25)、DeNAがマイケル・ピープルズ投手(29)。 社会人出身の2年目右腕斎藤は、プロ初先発。昨季の1軍登板は救援で1試合のみだった。今季は8月から先発転向してウエスタン・リーグで3試合で13イニングを無失点とその適性をアピール。先発では17三振を記録し、奪三振率は11・77を誇る。持ち味である最速154キロの直球を主体に、強打DeNA打線に挑む。プロ初先発で勝利を飾れば、18年高橋以来だ。 引き分けを挟んで3連敗中の3位阪神は、首位巨人と10ゲーム差。この日の試合で敗れ、巨人が勝てば自力優勝の可能性が消滅する。

◆プロ初先発の阪神2年目右腕、斎藤友貴哉投手(25)は、3回3安打2失点でマウンドを降りた。 2回までは力のある直球を軸に、DeNA打線を無安打投球。しかし3回に先頭戸柱に左前打を浴び、その後四球、安打とつながれて無死満塁のピンチを背負った。3番ソトは直球で空振り三振に仕留めたが、現在セ・リーグ首位打者の4番佐野には詰まりながら中前適時打を許して失点。さらに1死満塁から5番宮崎にも中犠飛を浴びた。 バットでは0-0の3回第1打席で、DeNA先発ピープルズのツーシームに食らいついた。投手への内野安打をもぎ取り、プロ初打席で初安打を記録。記念球はベンチに返され、塁上では笑顔も見せた。続く1番近本の二塁打で無死二、三塁となり、2番糸原が一塁への適時内野安打。斎藤が先制の本塁を踏み、プロ初得点も記録した。 1死一、二塁で迎えた4回の第2打席で、代打・陽川を送られて降板。その陽川が右翼席へ勝ち越し3ランを放った。ベンチでは斎藤も陽川のホームランパフォーマンスである「ゴリラポーズ」で笑顔を見せていた。   プロ初先発の阪神2年目右腕、斎藤友貴哉投手(25)は、3回3安打2失点でマウンドを降りた。 2回までは力のある直球を軸に、DeNA打線を無安打投球。しかし3回に先頭戸柱に左前打を浴び、その後四球、安打とつながれて無死満塁のピンチを背負った。3番ソトは直球で空振り三振に仕留めたが、現在セ・リーグ首位打者の4番佐野には詰まりながら中前適時打を許して失点。さらに1死満塁から5番宮崎にも中犠飛を浴びた。「無駄な四球を出してしまった点や、投球リズムが悪くなったことが反省ですし、早い回でマウンドを降りてしまいチームのみなさんに申し訳ない気持ちです」と振り返った。 バットでは0-0の3回第1打席で、DeNA先発ピープルズのツーシームに食らいついた。投手への内野安打をもぎ取り、プロ初打席で初安打を記録。記念球はベンチに返され、塁上では笑顔も見せた。続く1番近本の二塁打で無死二、三塁となり、2番糸原が一塁への適時内野安打。斎藤が先制の本塁を踏み、プロ初得点も記録した。 1死一、二塁で迎えた4回の第2打席で、代打・陽川を送られて降板。その陽川が右翼席へ勝ち越し3ランを放った。ベンチでは斎藤も陽川のホームランパフォーマンスである「ゴリラポーズ」で笑顔。「悔しい結果になりましたが、この経験をしっかり次に生かすことができるようにしていきます」と雪辱を誓った。

◆DeNAのドラ6ルーキー蝦名達夫外野手(22)が、デビューから4打席目でプロ初安打初本塁打をマークした。 3点を追う4回1死でピープルズの代打で登場。阪神の2番手能見のフルカウントからの8球目、低めの直球をバックスクリーンにたたき込んだ。 「チャンスを与えられている中で、なかなか結果を残せず苦しい思いをしていましたが、初ヒットが初本塁打と最高の結果になりうれしいです」と少し興奮気味に振り返った。

◆阪神のベテラン左腕、能見篤史投手(41)が痛恨の2者連続アーチを許した。 5-2の4回から2番手で登板し、先頭の大和は3球三振。しかし、DeNA先発ピープルズの代打でドラフト6位ルーキー蝦名に直球をバックスクリーンに運ばれるプロ1号を献上した。さらに続く9番戸柱にもフォークを右翼席へ運ばれる2者連続弾。ソロアーチ2本で一気に1点差に迫られた。 能見は1番梶谷にも中前打を浴びて降板。今カード3連投となったが、1死しか取れずにマウンドを3番手馬場に託した。

◆阪神の4番ジェリー・サンズ外野手(32)が逆転2ランを放った。 6-7で1点を追う7回1死一塁。4番手国吉の真ん中カットボールを捉え、左中間席に突き刺す17号2ラン。外野手もほとんど動かないほどの完璧な1発だった。 「1点負けてる展開で糸原が(四球で)何とか出てくれたので、それに続こうという気持ちで打席に入ったよ。甘く入ってきたボールをしっかり仕留めることができたし、逆転することができて良かったよ」 初回に2点を先制するもすぐに追いつかれ、4回に陽川の代打3ランで勝ち越したが、6回に逆転されていた。接戦の中、頼れる4番の一振りで再びリードを奪った。

◆阪神3番手馬場皐輔投手が好救援で火消しに成功した。 4回、能見が2者連続弾を含む3連打を浴びて5-4と追い上げられ、なお1死一塁でマウンドへ。細川をスプリットで空振り三振に仕留め、ソトは右飛で相手打線の勢いを止めた。回をまたいだ5回も無失点投球。今季初めて1軍に定着している17年のドラフト1位右腕が存在感を出した。

◆負ければ自力優勝消滅の可能性もあった阪神はシーソーゲームを制し、引き分けを挟んでの連敗を3で止めた。 6-7と1点を追う7回表、4番ジェリー・サンズ外野手(32)のチーム最多に並ぶ17号左越え2ランで逆転。首位巨人とのゲーム差を9・5に縮め、2位DeNAに0・5ゲーム差とした。 2年目右腕の斎藤友貴哉投手(25)がプロ初先発。3回表無死から9番打者としてプロ初打席初安打となる内野安打を放ち、この回の2点先制を呼び込む。だが、直後の3回裏に3安打1四球で2失点。3回2失点で降板し、プロ初勝利はならなかった。 打線は同点の4回、代打陽川尚将内野手(29)が勝ち越し3ラン。5回にも1点を追加した。6回裏に3失点で2点リードを逆転されたが、直後の7回表にサンズが値千金の逆転弾を決めた。 7回裏以降は登板2試合連続イニングまたぎとなった岩貞祐太投手(29)、登板3試合連続イニングまたぎとなったロベルト・スアレス投手(29)が無失点リレーで耐え抜いた。

◆3回に阪神が糸原の適時内野安打、サンズの犠飛で2点を先制。直後にDeNAも佐野の適時打、宮崎の犠飛で同点に追いついた。 4回に阪神が陽川の3ランで勝ち越し。DeNAは直後に蝦名、戸柱の2者連続ソロで追い上げ、6回にソトの適時打などで逆転。 阪神は7回にサンズが決勝2ラン。引き分けを挟んでの連敗を3で止めた。DeNAは7戦連続2ケタ安打も投手陣が踏ん張れず2連勝ならず。 阪神ガンケルが1勝目、スアレスは14セーブ目を挙げた。DeNA国吉は3敗目。

◆阪神大山悠輔内野手の犠飛も効果的だった。1点差に迫られた直後の5回無死一、三塁。 山崎に2ボール2ストライクと追い込まれながら、低めツーシームに食らいついて右翼に打ち上げた。 「何が起きるか分からない球場ですし、1点でも多く追加点がほしい。最低限の仕事ができて良かったです」。9回にも右前打。好調を持続している。

◆阪神の主将糸原健斗は先制打でチームを勢いづけた。 3回、先頭の斎藤の内野安打、近本二塁打で無死二、三塁となった場面、たたきつけて一塁への適時内野安打とした。「(斎藤)友貴哉がよく走ってくれたので、何としてもかえしたいと思っていました」。1点を追う7回は先頭打者として四球で出塁し、4番サンズの逆転弾を呼び込んだ。

◆「ハマのにんにくマン」がプロ初安打をプロ1号で刻んだ。3点を追う4回1死、DeNAドラフト6位ルーキー蝦名達夫外野手が代打で登場。 阪神能見の低め直球をバックスクリーンに放り込み「初ヒットが初本塁打と最高の結果になり、うれしいです」と振り返った。 青森商から青森大を経てプロ入り。入寮時は故郷の特産品「黒にんにく」を携えた。子どものころから、おやつ代わりのソウルフード。「寮で毎日欠かさず、食べています」と蓄えてきたパワーを披露した。

◆阪神ガンケル投手は笑顔なき来日初勝利となった。 2点リードの6回にマウンドへ上がると、いきなり先頭の蝦名に四球。その後無死一、二塁とされ、梶谷に左越え適時二塁打で1点差。さらに1死二、三塁でソトに初球151キロを捉えられ、中前への逆転の2点適時打を浴びた。連続無失点も4試合でストップ。7回の攻撃でサンズが決勝2ランを放って、勝利投手となったが悔しさが残った。

◆阪神の守護神ロベルト・スアレス投手はリーグトップ独走の14セーブ目を記録した。 1点リードの8回2死一塁から登場し、1回1/3を完全投球。9回はすべて直球を決め球にして4番佐野を空振り三振、5番宮崎を二飛、代打山下を空振り三振に仕留めた。 登板3試合連続でイニングまたぎを成功させ、「難しい試合展開であればあるほど、自分の投球に集中するだけ。リードを守って勝てて良かった」と喜んだ。

◆阪神陽川尚将内野手は一時勝ち越しの2号3ランを放った。2-2の4回1死一、二塁に先発斎藤の代打で登場。カウント2-2でDeNAピープルズの外角カットボールを右翼席ギリギリへ運んだ。 「チャンスの場面での代打だったので、何としてもランナーをかえす気持ちで打ちました。入れ! と思いながら走りました」。ダイヤモンドを1周すると、恒例の「ゴリラポーズ」を満面の笑みで披露した。 チームの代打本塁打は、8月6日巨人戦で中谷が満塁弾を放って以来今季2本目。試合前まで、チームの代打打率はリーグ最低の1割7分1厘だったが、そんな負のデータを一振りで吹き飛ばした。矢野監督も「なんか打ちそうな予感していたんだよね。あそこ(中盤)で流れが一進一退になったけど、あそこの3点というのはむちゃくちゃデカイ」と舌を巻いた。打線が日替わり3番を続ける中、絶好のアピールとなった。

◆阪神5番手岩貞祐太投手は安定感のある投球を見せた。 1点リードの7回にマウンドへ上がり、この試合初めてDeNA打線を3者凡退に抑えた。8回は2死を奪ったところで、倉本に遊撃への内野安打を許して守護神スアレスにスイッチした。今季途中に先発から中継ぎに配置転換され9試合連続無失点で、矢野監督も「最近本当に流れを止めてくれている」とうなずいた。

◆可能性がある限り諦めない。阪神が4番ジェリー・サンズ外野手(32)のバットでDeNAとのシーソーゲームを制した。一時逆転された直後の7回に再逆転となる2ラン。大山に並ぶチーム最多の17号でそのまま逃げ切り、連敗を3で止めた。負ければ自力V消滅の可能性があったが、引き分けた首位巨人とのゲーム差を9・5に縮めた。サンズの一撃が危機を救った。直前に逆転を許し、6-7で迎えた7回1死一塁。4番手国吉の失投を見逃さなかった。初球、真ん中に入ったカットボールを振り抜いた。完璧に捉えた打球は、左中間席に突き刺さる17号2ラン。「糸原が(四球で)何とか出てくれたので、それに続こうという気持ちで打席に入った。甘く入ってきたボールをしっかり仕留めることができたし、逆転することができて良かったね」。4番の一振りで逆転し、試合を決めた。 取っては取られる乱打戦だった。3回は2点を先制した直後に追いつかれた。4回に勝ち越しても、6回に逆転を許した。「大変厳しい状況だったので、どうにか打ちたい場面だった。1点負けてる状況で、2ランホームランという形で逆転できて本当に良かったよ」。10ゲーム差で追う1位巨人が勝ち、阪神が負ければ自力Vの可能性が消えていた。その巨人が終盤に追いつかれて引き分けた。希望をつなぐ1発となった。 開幕は2軍で迎えた新助っ人も、今では頼れる存在として4番に座る。活躍に比例してファンの人気も急上昇。甲子園近くのグッズショップではサンズのネームタオルだけ売り切れることもしばしば。代名詞「ハッピーハンズ」がデザインされたタオルも、入荷即売り切れが続く大盛況ぶりだ。ヒーローインタビューでも流ちょうな日本語で「タイガースファン、オオキニ!」とあいさつし、虎党の心をつかんでいる。 矢野監督も「何とかランナーを置いて、ジェリーに回すというのが今、野手としてやること」と厚い信頼を寄せた。9月のサンズは9戦5発で月間本塁打数はリーグトップ。シーズン17本塁打も大山と並んでリーグ2位で、巨人岡本に2本差まで迫ってきた。11日からは本拠地甲子園に戻って広島3連戦。「調子はすごくいいよ。この調子を続けられるように」。頼れるサンズのバットで一戦必勝を重ねるのみ。意地でも首位巨人に、食らいついていく。【奥田隼人】

◆プロ初先発した阪神斎藤友貴哉投手(25)が、投げて打って走って、奮闘した。3回3安打2失点での降板に「無駄な四球を出してしまった点や、投球リズムが悪くなったことが反省ですし、早い回でマウンドを降りてしまいチームの皆さんに申し訳ない気持ちです」と反省しきりだったが、立ち向かう姿がチームを勇気づけた。 懸命に投げた。初回2死一塁、迎えたのは前夜に3安打を放った4番佐野。初球に144キロ直球を投じた後、3球連続で内角へ投げ込んだ。最後は低めの直球で二ゴロ。持ち味の力強い直球を武器に、思い切り腕を振った。 必死に走った。3回先頭でプロ初打席に立つと、高めの速球をたたきつけて激走。投手への内野安打を奪い、プロ初安打を記録した。続く近本の二塁打で三塁まで再び激走すると、糸原の内野安打で生還。先制のホームを踏んだのは斎藤だった。 直後の3回1死満塁から同点に追いつかれ、4回に代打を送られ降板。プロ初勝利はお預けとなったが「力が入ってしまいましたし、悔しい結果になりましたが、この経験をしっかり次に生かすことができるようにしていきます」と今後の糧にする。矢野監督も斎藤の粘投に「それはでかいよ。だから、まるっきりダメとかそういうわけではない」と口にした。プロ2年目右腕の力投は、連敗の重い空気を振り払った。【磯綾乃】 阪神福原投手コーチ(初先発の斎藤について)「当然緊張はあったと思う。反省しなければいけない部分は多かったけど、強いボールはいっていた。調子の良いDeNA打線に対して差し込めていたので、この経験を糧にもっともっと上を目指して取り組んでいってもらえたらと思います」

◆負ければ自力優勝消滅の可能性もあった阪神はシーソーゲームを制し、引き分けを挟んでの連敗を3で止めた。 矢野燿大監督の一問一答 -一進一退の試合だった。きょうのポイントは いやぁ、どうなんやろうなぁ。まぁ勝ったっていうところでは岩貞が粘ってくれたっていうのと、サンズの一振りで流れがまた、ね。追い越された後にあそこで追い越せたっていうのは。その2つじゃないかな」 -岩貞はこの試合最初の3者凡退で 最近本当に流れを止めてくれてるし、きょうもイニングまたぎってすごくしんどいところ。だからポイントに挙げてるんだけど -イニングまたぎは今の状態を考慮して みんな結構、ね。同じ投手の登板疲労があるから、球数も少なかったし。そういうところでは疲れてるの分かってるけど、いってもらおうかなと -3番ソトの場面で守護神スアレス投入は迷いなく ここまでいったら、つぎ込むしかないんでね -サンズは持ち味を出した 中身がしっかりあるから。最後のヒットで、ああいうふうに出るし。本当に、何とかランナーを置いてジェリー(サンズ)に回すというのが、今、野手としてやることかなと。あとは、その後でユウスケ(大山)やボーアが打つということが大量得点というところになるんでね。打線はそういうところかな -サンズがチーム打撃3冠 さっきも言ったようにしっかり内容が、中身があるんでね。自分の打撃とピッチャーとの駆け引きと、技術と。頭もしっかり使ってというか。そういうところが成績につながっているのかなと -陽川は なんか打ちそうな予感していたんだよね。まあ、ホームランっていうのは最高の結果だけど。代打でね。ああいう場面で打つというのは、簡単じゃないけど、あそこで流れが一進一退になったけど、あそこの3点というのはむちゃくちゃデカイ -打線も打った。チームとしてもいい勝ち方 先発がね。もうちょっと。まあ、斎藤なんでね。そこまで期待はしてないけど、勝負いった結果のことだから、初登板(初先発)でまあまあ、何て言うんかな、いきなり崩れるとかそういうのではなかったので。本人もここから収穫と課題というのが見えてと思うし。ただ、全体の理想としてはあの流れの中でも先発がもう少し頑張ってもらって、打線が点取っていけば向こうだってピッチャー(レベル)が下がってくるわけだから -斎藤は3回を2点でしのいだ それはでかいよ。だから、まるっきりダメとかそういうわけではない。ファームでやってきたことと、2軍と1軍の打者のレベルの違いというところでね。力むなというのは無理なんで、プラスでいえば、粘れたというところ。マイナスでいえば、どうしても細かい制球で勝負する投手じゃないにしても、四球を減らす必要がある。さっき言った課題と収穫はそういうところ。力が入るところで -9連戦もあるが、斎藤の次回登板は まあちょっと、様子見る

◆阪神の矢野燿大監督(51)が執念継投で勝利をたぐり寄せた。サンズの2ランで1点を勝ち越した7回。マウンドへ送り込んだのは岩貞だった。 その岩貞が、この試合初めてDeNA打線を3者凡退に抑えると2イニング目も続投。8回2死から倉本に遊撃への内野安打を許した場面で「ここまでいったら、つぎ込むしかないんでね」と守護神スアレスにスイッチした。スアレスは続くソトを遊ゴロに仕留めると、9回を3者凡退。勝ちパターン2人で3イニングをゼロに封じて、逃げ切った。 今季途中に先発から中継ぎに配置転換された岩貞は、9試合連続無失点と抜群の安定感を発揮している。矢野監督も試合のポイントの1つとして「岩貞が粘ってくれたっていうこと」と名前を挙げて称賛。回またぎについては「同じ投手の登板疲労があるから、球数も少なかったし。疲れてるの分かってるけど、いってもらおうかなと」とタクトを振り返り、「最近本当に流れを止めてくれてる。今日もイニングまたぎってすごくしんどいところ」とうなずいた。 守護神スアレスは1回1/3を完全投球でリーグトップ独走の14セーブ目。こちらは、登板3試合連続でイニングまたぎを成功させ「難しい試合展開であればあるほど、自分の投球に集中するだけ。リードを守って勝ててよかった」と喜んだ。乱打戦の最後を指揮官の大胆な継投がグッと引き締めた。【桝井聡】

◆阪神・斎藤友貴哉投手(25)がプロ2年目で初先発。三回先頭でプロ初打席に立つと、投手への内野安打で初安打を記録した。さらに続く近本の左翼線二塁打で三塁に進むと、糸原の一塁内野安打で生還。プロ初先発の試合で、初打席初安打から初得点まで記録し、自らを援護した。  さらにチームはその後、1死一、三塁からサンズの中犠飛で追加点。阪神は首位を走る巨人の結果次第で、自力優勝が消滅する可能性がある一戦。先手を取ることに成功した。

◆阪神・陽川尚将内野手(29)が2-2の四回1死一、二塁で代打出場。右越えに勝ち越し3ランを放ち、矢野燿大監督(51)の起用に応えた。  2年目でプロ初先発の斎藤が三回、初安打から先制のホームを踏むなどして2点を先行。しかしその裏に無死満塁のピンチを招くと、2点を失い同点に。ここまで77球を投じ、3安打3四球と苦しい内容だった。  直後の四回、梅野、木浪と下位打線の連打で1死一、二塁とすると、矢野監督は早々に斎藤を諦めて代打・陽川を投入。これがズバリと当たり、2号3ランという最高の結果に。陽川は「何としてもランナーを返す気持ちで打ちました。入れ!と思いながら走りました」とコメントした。

◆阪神が連敗を「3」で止めた。  三回に2点を先制したが、プロ初先発となった2年目の斎藤がその裏に1死満塁のピンチを招き、4番・佐野の適時打と宮崎の犠飛で同点とされた。  四回は代打・陽川の勝ち越し3ランで再びリードしたが、その裏に2番手の能見が1死から代打・蝦名、戸柱に2者連続被弾。六回には4番手のガンケルが1死満塁でソトに2点打を許して試合をひっくり返された。  それでも七回にサンズの逆転2ランで再びリードを奪うと、岩貞、スアレスのリレーで1点差を守り切り、逃げ切った。  首位の巨人が引き分けたため、自力優勝の可能性を残したまま、明日11日から甲子園で広島3連戦に臨む。

◆DeNAのルーキー蝦名がプロ初安打を本塁打でマークした。四回1死で代打に起用されると粘った末に8球目の内角低めの直球を完璧に捉えてバックスクリーンに運んだ。「チャンスを与えられている中で、なかなか結果を残せず苦しい思いをしていたが、最高の結果になりうれしい」と笑みを浮かべた。  青森商高から青森大を経てドラフト6位で入団した。開幕1軍に滑り込んだが、代打で1試合に出場しただけで降格。2軍で打率3割3分3厘、6本塁打とアピールして今月8日に再昇格し、プロ4打席目で持ち味を発揮した。(横浜)

◆DeNAは阪神に逆転負け。球団19年ぶりとなる7試合連続2桁安打をマークしたが、七回に4番手・国吉がサンズに痛恨の逆転2ランを浴びた。引き分けを挟んでの連勝は3でストップし、首位・巨人とのゲーム差は9に広がった。▼ラミレス監督の主な一問一答  --最後は逆転負け  「非常に接戦。われわれも勝つためにベストを尽くした。それで勝てなかったことは、仕方のないこと」  --蝦名が本塁打  「初めてのヒットがホームラン、すごいこと。しかも打球がバックスクリーンにいった。非常にうれしく思う」  --明日から中日3連戦  「いつも言っていますが、きょうの結果は変えることできない。明日は明日。しっかり準備して勝ちたい」  --ピープルズが4回5失点  「初回は非常にいい立ち上がりだったが、三回ぐらいからボールが浮き出した。ただ、アンラッキーなヒットもあって、ポジティブな要素も多く見られた。(起用法を)次どうするかはまた考えたい」

◆2軍とは打者のレベルも雰囲気も違った。2年目右腕、斎藤は3回77球を投げて3安打2失点、3四球。制球が定まらず、2-2の四回の攻撃で、代打を告げられて交代した。  「無駄な四球を出してしまった点や、投球リズムが悪くなったことが反省ですし、早い回でマウンドを降りてしまいチームのみなさんに申し訳ない気持ちです」  直球は最速150キロを計測したが、1軍では低めに投げないと痛打される。2-0の三回、2安打と1四球で無死満塁。ソトは空振り三振に封じたが、佐野に中前にポトリと落とされる適時打、続く宮崎の中犠飛で同点とされた。  「力が入ってしまいましたし、悔しい結果になりましたが、この経験をしっかり次に生かすことができるようにしていきます」  三回の攻撃では先頭でプロ初打席初安打となる投前への内野安打。三進後、糸原の一塁内野安打の間の先制のホームを踏んだ。気をよくして三回のマウンドに上がったが、1軍の世界は甘くはなかった。  山形中央高から桐蔭横浜大、ホンダを経て、2018年ドラフト4位で入団し、昨年の1軍登板は中継ぎでの1試合だった。  「奥さんには『活躍する姿を見せてほしい』と言われましたし、子供には『パパ頑張って』と背中を押してもらった。マウンドで躍動している姿を家族に見せたい」  社会人時代に結婚した幸恵夫人と長男の応援を受けて、大学時代に慣れ親しんだ横浜スタジアムのマウンドだったが...。プロ初勝利はならなかった。(三木建次)

◆阪神は乱打戦を制し、連敗を3で止めた。自力優勝の可能性は消滅しなかった。以下、矢野監督の一問一答。--一進一退の試合だった。ポイントとなったのは  「いやぁ、どうなんやろうなぁ。勝ったっていうところでは、岩貞が粘ってくれたっていうのと、サンズのひと振りで流れがまた、ね。追い越された後にあそこで追い越せたっていうのは。その2つじゃないかな」  --岩貞はこの試合最初の三者凡退で  「最近本当に流れを止めてくれてるし、きょうもイニングまたぎってすごくしんどいところ。だからポイントにあげてるんだけど」  --その後、ソトのところでスアレス投入は迷いなく  「ここまでいったらつぎ込むしかないんでね」  --サンズは持ち味を出した  「中身がしっかりあるから。最後のヒットで、ああいうふうに出るし。本当に、何とかランナーを置いてジェリー(サンズ)に回すというのが、今、野手としてやることかなと。あとは、その後で悠輔(大山)やボーアが打つということが大量得点というところになるんでね。打線はそういうところかな」  --陽川も仕事を  「なんか打ちそうな予感していたんだよね。まあ、ホームランっていうのは最高の結果だけど。代打でね。ああいう場面で打つというのは、簡単じゃないけど、あそこで流れが一進一退になったけど、あそこの3点というのはむちゃくちゃデカイ」  --斎藤は3回を2点でしのいだ  「それはでかいよ。だから、まるっきりダメとかそういうわけではない。ファームでやってきたことと、2軍と1軍の打者のレベルの違いというところでね。力むなというのは無理なんで、プラスでいえば、粘れたというところ。マイナスでいえば、どうしても細かい制球で勝負する投手じゃないにしても、四球を減らす必要がある」

◆5番手の岩貞が1点のリードを守り切った。七回を三者凡退に抑えると、八回もマウンドへ。2死から代打・倉本に遊撃内野安打を許したところでスアレスにバトンを渡したが、イニングをまたいでの登板は2試合連続で今季4度目。1日のヤクルト戦(甲子園)以来となる2ホールド目をマークし、中継ぎ転向後、防御率1・32と好投を続けている。

◆六回に登板した阪神・ガンケルは1回3失点も直後に味方が逆転したため、20試合目の登板で来日初勝利を挙げた。ただし、内容は不安そのもの。四球と安打で無死一、二塁とされ、梶谷に適時二塁打。その後も1死二、三塁でソトに逆転の2点打を許し、8月27日の中日戦(甲子園)以来、5試合ぶりの失点を喫した。

◆"超新星"の誕生だ。DeNAのドラフト6位・蝦名達夫外野手(22)=青森大=が、四回1死から代打でプロ初安打となる1号ソロ。「なかなか結果を残せず苦しい思いをしていたが、最高の結果になりうれしいです」と拳を握った。  阪神2番手・能見の低めの直球をすくい上げ、バックスクリーンへ。DeNAの新人選手でプロ初安打が代打本塁打だったのは、2018年8月19日の山本祐大(対広島、プロ初打席)以来2年ぶりだった。  今年1月の入寮時に故郷・青森の特産品「黒にんにく」を持参。現在も毎日欠かさず食べ続けている。プロ4打席目で放った初アーチの記念球は「両親に送ります」。  チームは19年ぶりとなる7試合連続2桁安打をマークしながら、悔しい逆転負け。ルーキーの一発が希望の光となった。(浜浦日向)

◆"虎のゴリラ"が汚名返上弾や! フルスイングした瞬間、白球は右翼スタンドに一直線-。代打で登場した陽川が一時勝ち越しとなる2号3ラン。相手に傾きかけた流れをグイッと引き寄せた。  「『入れ!』と思いながら走りました。チャンスの場面での代打だったので、何としてもランナーをかえす気持ちで打ちました。入ってくれてよかったです」  2-2の四回1死一、二塁の好機。先発の斎藤に代わって打席へ。ピープルズのカットボールを持ち前のパワーで逆方向に運んだ。3番でスタメン出場した8月26日の中日戦(甲子園)以来の一発。久しぶりに胸をたたく"ゴリラポーズ"で矢野監督やナインの笑いを誘った。  糸井の犠飛の1点のみで敗れた前日9日、「3番が決まらないからしんどいわな、どうしても」という指揮官のコメントが、陽川の胸にグサリと突き刺さった。  8月20日の巨人戦(東京ドーム)からサンズが4番に昇格して以降、糸井、福留、陽川、中谷の4人が3番を任されたが、決め手に欠ける内容が続いている。陽川も6試合で打率・158(19打数3安打)、1本塁打、5打点。ベンチスタートが多かっただけに喜びも格別だ。  矢野監督は「なんか打ちそうな予感していたんだよね。代打で、ああいう場面で打つというのは、簡単じゃない。あそこの3点というのは、むちゃくちゃデカイ」と大絶賛。七回に逆転2ランを放ったサンズに負けないぐらい褒めちぎった。  陽川は「チャンスというのはすぐなくなる。1打席1打席が勝負という気持ちでやっています」と話す。このまま巨人を走らせるわけにはいかない。目を覚ました"虎のゴリラ"が、セ・リーグを盛り上げるためにグラウンドで暴れまくる。(三木建次)

◆少しでも漂った嫌な流れを断ち切るには、これしかなかった。1点リードの八回2死一塁で、打席にはソト。矢野監督は2イニング目だった岩貞を下げ、迷わず守護神・スアレスを投入した。助っ人が自慢の剛球でねじ伏せ、期待に応えた。  「難しい試合展開であればあるほど、自分の仕事に集中するだけ。イニングの途中でいったけど、リードをそのまま守れたし、勝つことができてよかった。仕事ができてほっとしてます」  2年連続ホームラン王を相手に、一発を浴びれば逆転の危機。初球ツーシームで内角を攻めて遊ゴロに仕留め、まずは事なきを得た。九回のマウンドも当然そのまま続投。最速156キロの直球を軸に三者凡退で仕留め、リーグ単独トップの14セーブ目でシーソーゲームに終止符を打った。  6人の必死のパッチ継投に矢野監督は「ここまでいったらつぎ込むしかないんでね」と力を込めた。スアレスは8日に2回を投げており、中1日とはいえ登板3試合連続でイニングまたぎ。まだ51試合も残っていることを考えれば、異例ともいえる守護神の起用だ。負ければ自力V消滅の危機だったところで、打つ手はこれしかなかった。  プロ初先発の斎藤は3回で諦めざるを得ず、先発投手は3試合連続で6回を投げられなかった。雨天中止を挟んだものの、13連戦だった3カード目は大きな負担を強いられることになった。  「みんな結構ね。同じ投手の登板疲労がある」  リリーフ陣の負担が大きくなっていることは、指揮官も承知の上。それでも崖っぷちから巨人を追いかけるには、温存できるものは何もない。今はギリギリの戦いを続け、道をつなぐだけだ。(大石豊佳)

◆崖っ縁の虎を救ってくれてサンキュー! 阪神はDeNAに逆転勝ち。自力優勝が消滅する可能性があった試合でジェリー・サンズ外野手(32)が七回に逆転2ラン。引き分けを挟んだ連敗を3で止めた。最もおもしろいといわれるルーズベルト・ゲームの8-7。ヒヤヒヤしたけど、頼れる主砲に感謝!  横浜の夜空に最後の希望が舞い上がる。白球が音を立てて無人の左中間スタンドに着弾した。ベンチに漂う重苦しい空気をなぎ払う4番のひと振り。殴り殴られ、一歩も引かぬ壮絶な乱打戦。とどめを刺したサンズの一撃が、自力優勝への望みをつないだ。  「1点負けている展開で糸原が何とか塁に出てくれたから、それに続こうという気持ちで打席に入ったよ。すごく厳しい状況だったけど、2ランホームランという形で逆転できてよかったね」  6-7と、この日初めて逆転を許した直後の七回だった。1死一塁で打席に向かうと、国吉のカットボールを一閃した。  4試合連続安打で9月は打率・375、10打点5本塁打と絶好調。両軍合わせて23安打15得点、かつての米大統領、フランクリン・ルーズベルトが「8対7で決着する試合が一番おもしろい」と話した"ルーズベルト・ゲーム"の主役に躍り出た。負ければ自力優勝消滅の可能性があった一戦で、虎の危機を救った。  これで17本塁打となり、チームトップの大山に並んだ。51打点、打率・292も虎1位と、3冠の活躍。いまやS砲なしの猛虎打線は考えられない中、セ・リーグ全体に目を向けても、頼もしい存在となってきた。本塁打数は巨人・岡本(19本)に次ぐリーグ2位タイ。打点でも岡本(56打点)を5差で追う4位だ。岡本はここ3試合で本塁打も打点も伸ばしておらず、まだまだ追いすがる余地がある。リーグ2冠だって夢ではない。  練習試合の期間は結果を出せず、開幕を2軍で迎えたが、昨季韓国で打点王を獲得した男は頭脳で適応力を身につけた。  「前の打者がどういう攻められ方をしたか、もともと、どの球種を投げて、どのシチュエーションでそのボールを投げてくるのか。それを整理するんだ」  ネクストにいても、投手が代わればベンチに戻り、スコアラーから情報収集。投球練習から目を離すことはなく、攻略法を頭のなかでイメージする。サンズにとっては打席に向かう前から勝負が始まっている。矢野監督は「自分の打撃とピッチャーとの駆け引きと技術と。頭もしっかり使って」と分析する。  首位巨人とのゲーム差は9・5。風前の灯であることに変わりはないが、ハッピーハンズのパフォーマンスがファンの胸を熱くする。  「調子はすごくいいよ。この状態を続けられるように、集中を切らさずにこれからも頑張るよ。タイガースファン、オオキニ!」  ヒーローインタビューの最後でサンズは虎の先輩・マートンから伝授された日本語で締めた。きょう11日は甲子園に帰っての広島戦。大逆転を信じ続ける虎党へ、この男の恩返しは終わらない。(原田遼太郎)

◆サンズ~! なんで七回逆転の17号打ちよるね~ん!!(いや、内心は嬉しいんだけどさ~)  首位・巨人に大きく離された試合だし...。なんなら、DeNAの苦労人・武藤投手に白星つくのも悪くないんじゃない~!? ってダハハ...。  武藤は俺と同じ都心から1時間の小さな町である埼玉・毛呂山(もろやま)の出身なんだよね~(ちなみに競泳の瀬戸大也くんもさらに、あの大女優の大竹しのぶさんも毛呂山で育ってるんです)。いや、そんな同郷はともかく、俺は三回終了時点でイライラしてたんです!!  「なんで? 2年目で初先発の斎藤友貴哉が降板なんやー」って。あのさ~、まだ2-2の同点やろー。てか、ホヤホヤの若虎に先発マウンドをまかせると決めたら、例えボロ雑巾のように打ち込まれようが腹をくくって白星ハッキリつくまで放らせんかー。  例えそれでやられても財産になるわ!! いや、重々わかります、その気持ちだって『人間だもの(相田みつを)』。でも、普通に人間だものをやっていたら、巨人に永遠に勝てない!?

◆勝ったからいいという問題でなく、リリーフ陣が心配だ。スアレスも前日は登板がなかったとはいえ、登板3戦連続のイニングまたぎになった。  先発陣が踏ん張ることができないと、どうしても負の連鎖で苦しい継投になっていってしまう。  本来ならば勝ちゲームの決まったポジションで登板する分には、そこまでの疲労は出てこないもの。ストレスもたまらずに投げていける。ところが、イニング途中や追いかける展開、点差の開いた場面ところで出ていって打たれでもしたら一気に尾を引く。  リリーフ投手にはそういう難しさがある。準備して気持ちをグッと高めて上れるマウンドと、ホールドやセーブ数がはね返ってくる場面を、打線と先発陣が奮起して1つでも多く用意してやらなくてはいけない。  今の能見はまさに、いろんな使われ方をするしんどいポジションを担っているといえるだろう。結果を出せていないのも苦しいが、表情には出さず、マウンドで答えを出すのが投手だと知っている男だ。思い切って、気持ちが張るような場面で起用してみてもいい。苦しいチームのためにも能見に踏ん張ってほしい。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
42224 0.656
(-)
-
(-)
52329
(+2)
223
(+2)
87
(-)
38
(-)
0.258
(↓0.001)
3.230
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
34325 0.515
(↓0.008)
9
(↓0.5)
49311
(+7)
284
(+8)
70
(+2)
14
(-)
0.274
(-)
3.850
(↓0.05)
3
(-)
阪神
33324 0.508
(↑0.008)
9.5
(↑0.5)
51291
(+8)
283
(+7)
68
(+2)
46
(+1)
0.243
(↑0.001
3.570
(↓0.05)
4
(-)
中日
31365 0.463
(-)
12.5
(-)
48241
(+2)
294
(+2)
39
(-)
18
(-)
0.240
(-)
3.760
(↑0.03)
5
(-)
広島
27348 0.443
(↑0.01)
13.5
(↑0.5)
51303
(+2)
331
(+1)
70
(-)
27
(+1)
0.266
(-)
4.400
(↑0.05)
6
(-)
ヤクルト
26376 0.413
(↓0.006)
15.5
(↓0.5)
51292
(+1)
352
(+2)
62
(+1)
42
(+1)
0.253
(↓0.001)
4.640
(↑0.03)