ヤクルト(☆10対3★)中日 =リーグ戦15回戦(2020.09.06)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:小川 泰弘(8勝2敗0S)
敗戦投手:ロドリゲス(2勝2敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(13号・9回表ソロ)
【ヤクルト】西浦 直亨(7号・8回裏ソロ),廣岡 大志(3号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは1点を追う6回裏、山田哲、雄平、エスコバーの適時打などで5点を奪い、逆転に成功する。その後は8回に西浦と廣岡の一発が飛び出すなど、終わってみれば15安打で10得点を挙げた。投げては、先発・小川が8回1失点の快投で今季8勝目。敗れた中日は、投打ともに精彩を欠いた。

◆「5番左翼」でスタメン出場したヤクルト青木宣親外野手が、5回の守備から退いた。 4回無死二塁、中日ビシエドの打球に対し前方に猛ダッシュして捕球する好プレー。直後に顔をしかめ、左手首を痛がるそぶりを見せていた。 4回の第2打席で遊ゴロに倒れ、そのまま交代となった。 5回からは「5番右翼」で雄平が入った。右翼で先発した坂口が左翼に回った。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手が、初回2死二塁で三塁強襲の適時内野安打を放った。 痛烈に引っ張った打球はエスコバーのグラブをはじき、ファウルゾーンを転々。大島洋平外野手が二塁から一気にホームを突き、中村のタッチをかいくぐった。2試合連続先制打に「ファウルにすることなく、いいスイングで打つことができたよ」と笑顔を見せた。

◆ヤクルトが雨天中断明けの6回、一挙5点を奪って勝ち越しに成功した。 1点を追う6回、先頭の塩見、坂口が連続安打で無死一、二塁のチャンスを作った。山田哲が中日先発ロドリゲスのカットボールを捉えて右前打で続き、1点を返した。山田哲は「(先発の)小川さんが頑張って投げているので、何とか援護してあげたかった。中断もあったので、いい流れになればと思います」とコメントした。 さらに1死一、三塁で青木に代わって途中出場した雄平が、一塁手ビシエドの右脇を抜ける右前打を放ち、1点を追加した。雄平は「いい流れで打席が回ってきたので、流れを切らないように打席に入りました。いい結果になってくれてよかったです」と話した。 エスコバーも左翼線への二塁打で続き、さらに2点を追加。1死一、三塁で中村の三ゴロの間に1点を追加し、5点を奪った。 5回まで2安打に抑えられていた中日ロドリゲスを一気に捉え、マウンドから引きずり下ろした。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、7回守備から交代した。 6回無死一、二塁で、同点の右前打。雄平の右前打で一塁から三塁まで走った。三塁に到達すると、左足首を気にするそぶりを見せていた。 エスコバーの二塁打で生還した際にも全力ではなく、軽めに走っていた。 7回からは、「3番二塁」に宮本が入った。

◆ヤクルトは小川、中日はロドリゲスの先発。中日は1回、ビシエドの内野安打で1点先制。ヤクルトは3回まで1安打無得点。 5回終了後、降雨で28分間中断。ヤクルトは6回、山田哲の右前打、雄平の右前打、エスコバーの二塁打、中村の三ゴロで5点。 ヤクルトが連敗を3で止め5位浮上。小川が8勝目。中日の連勝は3で止まり、ロドリゲスは2敗目。降雨中断で流れが変わった。

◆ヤクルト青木宣親外野手(38)が中日15回戦(神宮)に5番左翼でスタメン出場したが、5回から退いた。 4回、中日ビシエドの打球を捕球した直後に顔をしかめ、左手首を痛がった。山田哲人内野手(28)は7回守備から交代。6回に右前打を放ち、雄平の右前打で三塁まで走った時、左足首を気にするそぶりを見せていた。アルシデス・エスコバー内野手(33)は、8回守備から交代。6回の打席で空振りをした際に左手首を気にしていた。 高津監督は「ちょっとお疲れ。特に問題はない」と話した。

◆中日が初回、ビシエドの適時内野安打で先制。ヤクルトも好機を作るが、ロドリゲスを打ち崩せず。試合は5回裏途中から雨が強くなり、5回終了時から一時中断へ。約30分の中断を経て試合が再開。雨天中断明けの6回、ヤクルトが一挙5点を奪って勝ち越しに成功、その後も得点を重ね勝利した。

◆雨で変調した中日新外国人ヤリエル・ロドリゲス投手が6回途中5失点で2敗目を喫した。5回まで2安打無失点と好投した後、降雨のため28分中断。 すると「中断中も集中力を切ることはなかったが、再開後は少しリズム、流れがおかしくなった」と6回は先頭塩見から3連打で同点、1死から連打を浴びて降板した。1軍では初の屋外球場で、チームの連勝も3で止めてしまった。

◆ヤクルトエース小川泰弘投手が、またも連敗を止めた。立ち上がりは制球に苦しみ先制を許したが、最少失点でしのいだ。 2回以降は雨の中断にも集中力を切らさず、8回4安打1失点。106球でまとめた。自身4連勝の8勝目で今季5度目の連敗ストップ。「一歩も引かないという気持ちで、1球1球を積み重ねていった。雨がいい流れを持ってきてくれたのかなと思う」と話した。

◆雨を味方につけ、ヤクルトが連敗を3で止めて5位に浮上した。 5回終了後、降雨のため28分間の中断。傘を振るチャンスとばかりに集中力を高め、1点を追う再開後の6回、散発2安打と封じ込まれていた中日ロドリゲスに一気に襲いかかった。3連打で同点とし、なお1死一、三塁で途中出場の雄平の第1打席。1球目をファウルとすると、2球目はしっかり合わせて一塁の横を抜ける右前打を放ち、勝ち越した。 青木の途中交代で急にきた出番だったが、序盤から準備していた。試合中、ベンチで坂口や青木ら同じ左打者から情報を聞き、打線が苦しめられていたスライダーを捉えた。今季は不調で7月に登録抹消を経験。悔しさをこらえ、2軍で必死にバットを振った。1カ月後に再昇格してからも若手に交じって早出練習に参加し、汗を流した。 高津監督は「何とかしてやろうという気持ちがすごく出ていたし、ヒット1本に飢えてる感じ。そういう姿勢が大事だし必要」と評価。本人も「飢えまくっている。チームに貢献したい思いが強いし、こういう日のために毎日一生懸命やっている」と笑顔を見せた。【保坂恭子】

◆中日は降雨中断から逆転され連勝が3でストップした。 与田剛監督は「雨を理由にしたくない。2点目をウチが早く取っておけば流れは変わっていたと思う」。

◆中日の新外国人ヤリエル・ロドリゲス投手(23)が1軍では初の屋外試合で雨に泣き、2敗目を喫した。 5回までヤクルト打線を相手に2安打無失点で、1点のリードを守った。しかし、ベンチに戻ると豪雨による28分の中断。ブルペンで再調整して試合再開に備えたが、6回に捕まった。先頭塩見から3連打で一気に同点。村上こそ149キロの直球で空振り三振に仕留めたが、雄平、エスコバーに連打を浴びたところでマウンドを降りた。 「今日はものすごく調子が良かったのですが...。中断中も集中力を切ることはなかったが、再開後は少しリズム、流れがおかしくなってしまった」 8月に支配下選手登録を勝ち取り、巨人、DeNAに連勝して一躍注目された。しかし、8月29日巨人戦(東京ドーム)では4回5失点KO。今回は初のヤクルト戦で5回1/3を投げ7安打5失点と連敗となった。 与田監督は「ボールが高めに浮いてきたとか、相手が球種を絞ってきた感じはした」と、ロドリゲスの降板理由を説明。6回無死一塁から坂口を2球で追い込みながら3球目スライダーを右前打されてピンチを広げたことには「追い込んでからボール球を使いたい思いはみんなが持つ。それはしょうがない」と助っ人右腕をかばった。【伊東大介】

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が6日、中日15回戦(神宮)に「3番・二塁」で先発し、0-1の六回、無死一、二塁から右前適時打を放った。  背番号「1」は「(先発の)小川さんが頑張っているので何とか援護してあげたかった。(雨天)中断もあったのでいい流れになればと思います」と話した。  これで8月25日の巨人戦(神宮)から12試合連続安打となった。7月には上半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消された時期もあったが、徐々に調子を上げている。

◆ヤクルトが中盤以降に得点を重ねて連敗を3で止めた。先発の小川は8回を4安打1失点と好投し8勝目(2敗)。中日は降雨中断後に連打を浴び、連勝が3でストップした。  小川は一回2死二塁の場面でビシエドに三塁手を強襲する適時打を浴び、先制されたが、その後は得点を許さない。中日の先発・ロドリゲスもヤクルト打線を五回まで2安打に抑えた。  五回終了後、雨脚が強まり試合が中断。再開後にヤクルト打線が火を噴く。六回、塩見、坂口の連打で無死一、二塁とし、山田の右前適時打で同点。その後一死一、三塁とし、雄平が右前適時打を放ち、勝ち越しに成功。さらにエスコバーの2点二塁打などで、この回5点を奪った。  ヤクルトは七回には雄平の2点二塁打、八回には西浦の7号ソロと広岡の3号2ランで10-1とリードを広げた。中日は九回二死からビシエドの13号ソロなどで2点を返したが及ばなかった。

◆ヤクルトの青木と山田哲が途中交代した。青木は四回、左翼の守備で前方に落ちそうな当たりを好捕した際、左前腕部が体と地面に挟まれるような体勢になり顔をゆがめた。その裏の攻撃で遊ゴロに倒れ、五回の守備には就かなかった。  山田哲は0-1の六回、「小川さんを援護したかった」と同点打を放った。その後、三塁への走塁で左脚を痛めたようなしぐさをみせた。エスコバーの2点二塁打で足を引きずりながら生還し、七回の守りから退いた。高津監督は「特に問題はない。お疲れというところで」と話した。

◆連敗ストッパーに再び連敗阻止を託した。今季4度、チームの連敗を止めているヤクルト・小川が先発。一回、2死二塁からビシエドに三塁強襲の適時内野安打を浴び1点を失ったが、その後は八回までゼロを並べた。  「勝ち負けを意識するというよりはしっかり戦うという意識」でマウンドに上がるという小川。登板前の時点でチームトップの7勝(2敗)を挙げ、防御率3・27の成績。8月15日のDeNA戦(横浜)で達成したノーヒットノーランを含め3試合連続でハイクオリティースタート(7回以上、自責点2以下)をマークしている。  昨季は5勝12敗と苦しんだが、今季は本来の姿を見せている。「フォームの微調整もありますし、試合の流れを考えながらの投球や、打者を見ながらの投球ができるようになっている」。右腕の粘りに打線が応え、六回に逆転。山田哲、雄平、エスコバーなどで適時打で5点を奪った。(横山尚杜)

◆ヤクルトは6日、中日15回戦(神宮)に10-3で快勝し、連敗が3でストップ。先発の小川泰弘投手(30)が8回4安打1失点でリーグ2位となる8勝目(2敗)を挙げた。右腕エースは4試合連続でハイ・クオリティスタート(7回以上、自責点2以下)をマークする安定感で、チームは5位に浮上した。  雨も嵐も関係ない。投手陣の柱として崩れるわけにはいかなかった。小川が安定した投球で8回4安打1失点。チームの連敗を3で止め、リーグ2位の8勝目を挙げた。  「連敗していたので、絶対に止めるという強い気持ちで投げましたし、一歩も引かないという気持ちでした」  台風10号の影響で試合前から雨が降ったり、止んだりの難しいコンディション。一回2死二塁でビシエドに三塁強襲の適時打を浴び、先制を許したが、最後まで粘り抜いた。雨脚が強くなった五回終了後には28分間の中断を挟んだが、最速145キロの直球を軸に変化球も両コーナーに集めた。  米大リーグを中心に近年は投手の安定感を示す指標として、6回以上を投げ、自責点3以下が「クオリティスタート」と呼ばれている。だが、ライアンは8月15日のDeNA戦で達成したノーヒットノーランを皮切りに4試合連続で7回以上で自責点2以下。「ハイ・クオリティスタート」をクリアしている。  昨季は5勝12敗と苦しんだ。巻き返しへ、小さなことも変化を求めた。今季から緑色の米ローリングス社製のグラブを愛用。担当者と意見をすり合わせ、昨季までのものよりも軽量化した。「投げ方に合ったグラブというか、自分が投げたいフォームをイメージしやすいグラブの形」と新たな相棒で好結果を残している。  チームの連敗を止めたのは今季5度目。高津監督は「立ち上がりがいつもと違う感じがしたけど、二回以降はしっかり投げられた、というところがちょっと成長したことかな」と目尻を下げた。  「何とか勝ちを拾って、1つでも上にいけるように頑張っていきたい」と小川。チームは5位に浮上した。ここから燕の逆襲がスタートする。(横山尚杜)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
39223 0.639
(-)
-
(-)
56317
(-)
215
(-)
83
(-)
38
(-)
0.260
(-)
3.310
(-)
2
(-)
阪神
32303 0.516
(-)
7.5
(-)
55273
(-)
260
(-)
62
(-)
44
(-)
0.242
(-)
3.500
(-)
3
(-)
DeNA
33314 0.516
(↑0.008)
7.5
(↑0.5)
52291
(+8)
268
(+5)
67
(+1)
13
(-)
0.273
(↑0.002)
3.800
(↓0.02)
4
(-)
中日
31344 0.477
(↓0.007)
10
(↓0.5)
51235
(+3)
285
(+10)
37
(+1)
18
(-)
0.240
(-)
3.800
(↓0.06)
5
(1↑)
ヤクルト
26355 0.426
(↑0.009)
13
(↑0.5)
54280
(+10)
335
(+3)
58
(+2)
39
(-)
0.253
(↑0.002
4.620
(↑0.02)
6
(1↓)
広島
25347 0.424
(↓0.007)
13
(↓0.5)
54286
(+5)
319
(+8)
68
(+2)
25
(-)
0.265
(↓0.001)
4.430
(↓0.06)