巨人(☆12対3★)中日 =リーグ戦14回戦(2020.08.29)・東京ドーム=
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中日
0100000203811
巨人
05001240X121301
勝利投手:今村 信貴(2勝0敗0S)
敗戦投手:ロドリゲス(2勝1敗0S)

本塁打
【中日】アルモンテ(4号・8回表2ラン)
【巨人】ウィーラー(8号・6回裏2ラン)

  DAZN
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◆巨人は1点を追う2回裏、今村と坂本の連続適時打などで5点を挙げ、逆転に成功する。その後は6回にウィーラーの2ランが飛び出すなど、終わってみれば13安打で12得点を挙げた。投げては、先発・今村が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、投手陣が崩壊した。

◆中日ヤリエル・ロドリゲス投手(23)は3試合で2勝0敗。 19回1/3を投げて3失点しているが、イニング別の失点は4回に1点、7回に2点。1~3回はまだ無失点で、この間被打率1割3厘に抑えるなど序盤の好投が目立つ。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が、勝ち越し打を放った。先発今村の適時打で同点に追いついた直後の2回1死満塁。ロドリゲスの初球スライダーを捉え、中前へ運んだ。 「のぶ(今村)がいい形でつないでくれたのでより気持ちが入りました。少しバットの先でしたがランナーをかえすことができて良かったです」とコメントした。

◆巨人岡本和真内野手(24)が、追加点を挙げた。 3点リードの2回2死一、二塁。スライダーを左前へ運んだ。「勇人さん(坂本)がしっかり走ってくれて打点がついたのでうれしい。打てて良かったですし、いい追加点になったと思います」とコメントした。

◆中日が2回、京田の投ゴロの間に先制したが、巨人はその裏、今村の適時打で同点に追いつき、坂本の適時打で勝ち越した。 巨人が5回、押し出し四球で1点を追加。6回にもウィーラーの2ランで2点を追加した。中日ロドリゲスは4回5失点でKO。 巨人が7回、重信、モタ、北村の適時打でダメ押しした。今村は7回1失点の好投で2勝目をマーク。中日は自力優勝が消滅した。中日ロドリゲスが1敗目。

◆中日が首位巨人に大敗し、自力優勝の可能性が消滅した。 頼みの新外国人ロドリゲスが2回、まさかの5失点。1死満塁から投手の今村に153キロの直球を左前に同点打されると坂本、岡本にも適時打を許した。9日のデビュー戦から2度巨人相手に好投。15日には7回1失点で初勝利を挙げた。自信を持って臨んだ先発マウンドは4回6安打5失点でプロ初黒星。チームにとっても62試合目で自力優勝の可能性が消える重い1敗となった。 「3度目の対戦だったけど特に何かを変えることなく、いつも通りの自分の投球をしようと心がけました。前回、前々回と比べると今日はコントロールが良くなかった。甘くなった球を打たれてしまいました」。ロドリゲスはガックリうなだれた。 28日からの東京ドーム3連戦は1つ負ければ自力Vが消滅する厳しい条件で臨んだ。初戦は3点差を逆転勝ちしてしのいだが、この日は2番手以降の投手も失点を重ね12点を奪われた。それでも与田監督は7回、山井が4点を失った際、今季初めて自らマウンドに向かい「これからはベテランの力も必要」と42歳の球界最年長投手を激励するなどあきらめるつもりは毛頭ない。「いつも言うようにいろんな数字というのは当然出てきますけど、1試合1試合戦うというのは変わらない。どんな状況になっても最後までしっかり戦う」と与田監督。借金4、首位巨人と8・5ゲーム差。つきつけられた数字は厳しいが、巻き返しにかける。【安藤宏樹】   ▼中日は今季の自力優勝の可能性が消滅した。残り58試合に全勝しても、最終成績は85勝31敗4分けで勝率7割3分3厘。巨人は中日戦の残り10試合に全敗しても、他球団との52試合に全勝すれば86勝31敗3分けで7割3分5厘となり、中日を上回るため。

◆動きだす人形ならば、動く前にやるしかない。巨人打線が「チャッキー」をしばいた。 中日先発はロドリゲス。ホラー映画「チャイルド・プレイ」シリーズの人形「チャッキー」のニックネームを持つ右腕に、初対決は6回まで無安打。2度目も7回1得点でプロ初勝利を献上。本家の殺人人形のごとく、予想できない動きで暴れ回る直球に手を焼いた。カットしたり、シュートしたり...独特な軌道で首を刈られてきた。 マウンドで不適に笑うチャッキー。黙っていたらやられる...が、狙いはあった。原辰徳監督は「センターを中心に打ち返していこうと」。同点に追いついた直後の2回1死満塁。言葉通りに坂本勇人内野手は外寄り高めのスライダーを中前へ。2死一、二塁から岡本和真内野手は、同じく外寄りのスライダーを左前へ適時打とした。ナイフのように襲いかかる予測不能な直球でも、3度目ならある程度軌道が分かる。束になれば...相手の上をいった。 チャッキーに2戦連続で無安打に陥れられていた2人を中心に、この回5得点。息の根が絶えるのは時間の問題だった。原監督は「手ごわい、力のある投手を打てたというのは大きいと思います」。第8弾まで展開する「チャイルド・プレイ」。中日が誇る恐怖のチャッキーを、第2作で公開中止とした。【栗田尚樹】 ◆チャッキー 世界中に多くのファンを持つホラー映画「チャイルド・プレイ」シリーズに登場する殺人人形。殺人鬼が瀕死(ひんし)状態の中、人形に魂を移すことに成功。人々を恐怖に陥れる「チャッキー」が誕生した。人形が動きだし、人間に襲いかかる非現実的な話で、シリーズ第8弾まで公開されている

◆愛娘に初のウイニングボールをプレゼントする。巨人今村信貴投手(26)が、7回1失点の好投で2勝目。先発陣では1日の田口を最後に、菅野、戸郷以外に白星がなかったが、28日ぶりの勝利を挙げた。戸郷、直江ら高卒2年目の20歳が頭角を現す中、高卒9年目左腕が意地の投球。昨年12月に長女の稀子ちゃんが誕生した新米パパが、マウンドで父の威厳を示した。 沼田から手渡されたウイニングボールを今村は大事に握りしめた。7月17日のDeNA戦で今季初勝利を挙げたが、6回降雨コールドで勝利球は行方不明に。「次こそは」と誓った雨の横浜から43日。7回1失点の好投で、長女稀子ちゃんに初めて贈ることができた。 デジタルが当たり前の中で生まれてきた「Z世代」が注目される中、巨人の先発陣も戸郷、直江ら高卒2年目が台頭。高卒9年目、26歳の左腕は、原監督が「キャリア、経験はある。結果を出す時期」と言ったように、チャンスを与えられる年齢は過ぎた。 新鮮味や勢いはない。ただ、守るべき家族がいる。新型コロナウイルスの自粛期間、2軍調整中。夜はぐずる娘を抱っこして寝かしつけた。なかなか寝ずに夫婦で寝不足となる日もあったが、腕の中で眠りにつく娘に誓った。「パパ、頑張るからね」。 父になって、母百代さんの涙の理由が分かった。 毎年、年末年始は大阪の実家に帰省。別れ際はいつも、号泣する母の姿を見ている。「ほんまに大事に育ててもらった」。感謝し、同じ思いを娘に抱く。「ほんまにかわいくて。子どもはいつまでもかわいくて、その分、心配なんやろなと」と親の涙が身に染みた。 目に見える結果だけを求めた。2軍調整中、プレートの位置を一塁側から真ん中に変更。阿部2軍監督が直々に捕手役を務め、カットボールの球速を速く、曲がりは小さく修正。新たな武器も織り交ぜ、最速146キロの直球で攻めに攻めた。プロ入り最多の126球を投げ、1日の田口以来、先発では菅野、戸郷以外なかった白星を挙げた。 バットでも、パパはかっこよかった。1点を追う2回1死満塁。小学6年時の文集に「イチローみたいになる」と記した男は、ロドリゲスの153キロの速球を左前にはじき返した。「9年目の立場で、ノロノロやっていたらダメ。今日は少し結果が出て良かった」。笑顔で家に帰ろう。家族が待っている。【久保賢吾】

◆巨人が13安打12得点の大量得点を奪い、中日に大勝。ここまで巨人戦に2度の先発で、いずれも好投していた中日先発のロドリゲスを攻略した。  中日は二回、1死一、二塁で京田の投ゴロの間に三走・ビシエドが生還し、先制する。巨人はその裏、1死満塁から今村の三遊間を抜ける左前適時打で同点とすると、続く坂本の中前打を中堅・大島がまさかの後逸。その間に3点を追加し、一気に逆転に成功した。  巨人は序盤以降も攻撃の手を緩めず。五回、1死満塁で大城が中日2番手・木下から四球を選び、押し出し。六回はウィーラーが8号2ラン。七回は2死満塁から重信、モタ、北村の3連打で4点を奪った。  巨人先発の今村は二回の失点以降は得点を許さず7回6安打1失点の好投で2勝目。中日は八回にアルモンテが意地の4号2ランを放つも、最後は九回からマウンドに上がった沼田に三者凡退に打ち取られ、悔しい敗戦となった。

◆巨人が13安打12得点の大量得点を奪い、中日に大勝。巨人先発・今村は二回の失点以降は得点を許さず7回6安打1失点の好投で2勝目を挙げた。  お立ち台に上がった今村は、今シーズン最長の7回を投げ終えた感想を聞かれると、「疲れました」とポツリ。「いっぱい点を取ってもらったので、しっかり投げようと思って投げました。とにかくストレートで押そうと思っていた。きょうは攻めれたと思います」と振り返った。  巨人の先発陣は菅野(9勝)と戸郷(7勝2敗)が引っ張り、第3の柱の存在が待ち望まれている。今村は「菅野さん、戸郷に任せっきりじゃダメなのでしっかり今後もいいピッチングを続けていきたい」と誓った。  この日、今村はバットでも活躍。二回、1死満塁から三遊間を抜ける左前適時打で同点とした。「振ったら当たりました」と淡々と話し、スタンドを沸かせていた。

◆巨人の坂本が1-1に追い付いてなおも二回1死満塁で、ロドリゲスの外角高めの変化球を中前へはじき返し2点適時打をマークした。「少しバットの先だったがランナーをかえすことができて良かった」と誇った。  ロドリゲスとは8月に3度目の対戦。過去2戦は抑え込まれていたが、センターから逆方向への打撃を徹底してチームとして攻略に成功。7番大城を起点にした4連打を締めくくり「いい形でつないでくれたので、より気持ちが入った」と振り返った。

◆中日のアルモンテが大敗した中で一矢報いた。11点差をつけられた八回無死一塁で真ん中の直球を捉えて、19日以来となる4号2ラン。「少しこすった感じだったけど、ボールにしっかり力を伝えることができた」と納得の内容だった。  上位打線での起用が続いているが、ボール球に手を出す場面も目立つ。打率は2割1分6厘まで下がっており「この一本を次につなげたい」と復調を期した。

◆セ・リーグ首位の巨人は中日14回戦(東京ドーム)に12-3で快勝。先発の今村信貴投手(26)が7回6安打1失点の好投で2勝目を挙げた。菅野、戸郷以外の先発投手では28日ぶりの勝ち星で、週末(金、土、日曜)の連敗も「6」でストップ。9年目左腕が負の連鎖を見事に断ち切った。  流れる汗もそのままに、白球に魂を込めた。今村が自己最多の126球の熱投で今季2勝目。試合後は人懐っこい笑顔を見せた。  「疲れました...。直球で押そうと思い、攻められた。今日は少し結果が出てよかったです」  最速146キロの直球と、カーブやシュートなど多彩な変化球で中日打線を最少失点に抑えた。0-1の二回1死満塁の場面では同点の左前適時打。打って、投げての奮闘ぶりで、7月17日のDeNA戦(横浜)以来となる勝利をつかんだ。  チームにとっても価値ある1勝だ。今月1日に田口が勝って以降、先発で勝利投手となったのは菅野と戸郷のみ。5、6番手が投げる"裏カード"の週末は6連敗中だった。2枚看板以外では28日ぶりの勝利に原監督は「そこ(菅野、戸郷に続く先発)が一番、わが軍の課題。逆にいうと投手の中にはチャンスがある。今村の投球はチームにとっても大きい」と目尻を下げた。  背中を押してくれたのは、現役時代から慕う阿部2軍監督だった。2015年のグアム自主トレでは「お前と宮国が出てこないと巨人は終わる。そのぐらいの覚悟でやれ」と、バリカンで散髪してもらいながらハッパをかけてくれた大先輩。前回登板から約3週間の2軍調整期間には投球を受けてもらい、カットボールを鋭く変化させるよう助言された。プレートを踏む位置を一塁側から真ん中に変える改良も手助けしてくれた。  「9年目の立場でノロノロやっていたら駄目。菅野さんと戸郷に任せっきりじゃ駄目」と今村。26歳が投手陣を救い、チームは貯金13。リーグ連覇を狙う原巨人の懸念がまた一つ、解消された。(谷川直之)

◆巨人が中日に競り勝ち、このカードの勝ち越しを決めた。今季初勝利を目指した高卒2年目の先発・直江は3回まで無安打投球。しかし四回、高橋の中前適時打で1点を失うと、さらに2死満塁となったところで無念の降板となった。  原監督は直江について、「前回よりも成長していると思います。課題はもちろんあるんですけども。次を期待させてくれるようなピッチングでした」と評価。交代のタイミングについては、「思っているようなボールが行っていなかった。行っている確率が少なくなっていた。なのでリリーフをあおいだ」と説明した。  中継ぎ陣は粘りのピッチングで六回以降を無失点。「初回に3点を取って、ずっと0点で来ているというのは苦しい展開になる。そんな中で守り切ったということは投手陣はもちろん、守備陣もしっかり守った」と冷静に振り返った。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
34213 0.618
(↑0.007)
-
(-)
62280
(+12)
199
(+3)
78
(+1)
37
(-)
0.259
(↑0.002
3.410
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
31273 0.534
(↑0.008)
4.5
(-)
59250
(+9)
225
(+3)
60
(-)
13
(-)
0.270
(↑0.002)
3.540
(↑0.01)
3
(-)
阪神
28283 0.500
(↑0.009)
6.5
(-)
61253
(+6)
235
(+5)
56
(+1)
40
(-)
0.243
(-)
3.620
(↓0.03)
4
(-)
中日
27314 0.466
(↓0.008)
8.5
(↓1)
58207
(+3)
260
(+12)
34
(+1)
15
(-)
0.240
(-)
3.880
(↓0.13)
5
(-)
広島
24296 0.453
(↓0.009)
9
(↓1)
61256
(+5)
268
(+6)
62
(-)
25
(+1)
0.266
(↓0.001)
4.140
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
23315 0.426
(↓0.008)
10.5
(↓1)
61254
(+3)
313
(+9)
54
(+2)
37
(+1)
0.249
(↑0.001)
4.840
(↑0.01)