◆中日は初回、福田が適時打を放ち１点を先制する。その後は、４回表にビシエドの２ランが飛び出すと、８回には阿部の適時二塁打などで一挙４点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・ロドリゲスが７回１失点の好投で来日初勝利。敗れた巨人は、先発・田口が試合をつくれなかった。

◆巨人ヘラルド・パーラ外野手（33）が、4回表の守備から交代した。「2番右翼」で先発出場も、中日ロドリゲスを相手に1回、3回の打席で連続で空振り三振。 代わって、右翼には松原聖弥外野手（25）が入った。

◆巨人吉川尚輝内野手（25）が、しぶとく適時打を放った。3点を追う4回1死満塁、中日ロドリゲスの153キロ直球に食らいつき、前進守備の二塁手と中堅手の間に落とした。「間に落ちてくれて良かったです」と笑顔を見せた。

◆巨人田口麗斗投手（24）が4回3失点で降板した。初回、先頭大島のボテボテの打球が内野安打になり、1死二塁から福田に先制打を浴びた。 4回には先頭の福田に四球を与えた直後の無死一塁から、ビシエドに左翼席に2ランを被弾。4回の打席で代打が送られた。「初回であったり、4回の四球後であったり、大事なポイントで自分自身のミス（失投）で失点してしまいました。防げるミスをなくさなければいけません」と悔やんだ。

◆中日は1回1死二塁から福田の右前適時打で先制した。先発ロドリゲスは3回まで3安打無失点、巨人先発の田口は3安打1失点。 中日は4回にビシエドの10号2ランで2点を追加した。巨人は4回1死満塁から吉川尚の中前適時打で1点を返した。 中日は8回に阿部の2点適時二塁打などで4点を加え逃げ切り。先発ロドリゲスは来日初勝利。巨人は田口が4回3失点で2敗目。

◆巨人は天敵ロドリゲスに7回1得点に封じられ、連勝が3でストップした。150キロを超えるボールが打者の手元で動き、前回対戦の9日は7回1死まで無安打に抑えられた。4回無死満塁は1点止まり、5回は1死三塁を生かせず、原監督は「やっぱり4回、5回の攻撃。チャンスはありましたけど、粘り強く放られた」と受け止めた。 4回は1点返した直後の1死満塁で先発田口に代打田中俊を送ったが空振り三振。田口は第1打席で中前打を放つなど打率4割で、指揮官は「追い上げムードだったので代えましたけど（田口なら）センター前打ってたかもしれないね。俊太は30センチぐらい離れて空振りしてた。勝負がどう転ぶかは何年監督やっていても、どうだったかなと感じるところ」と言った。2度得点圏で凡退した4番岡本の8月の月間打率は1割7分まで下がり「本人も必死。明日からまた変わるでしょう。本人が超えていかないと」と復調を待っている。

◆巨人田口麗斗投手が4回3失点で2敗目を喫した。4回先頭に四球を与えた直後にビシエドに2ランを浴び「自分自身のミス（失投）で失点してしまいました」。 4番手宮国椋丞投手は8回に3四球が絡んで4失点。原辰徳監督は「もう少し強気に今シーズンはね、シーサーのごとく投げていたんだけど、ちょっと弱気になっていたかな」と奮起を求めた。

◆中日のベテラン大島洋平外野手が初回先制点につながる内野安打を含め、今季3度目の猛打賞で通算1500安打にあと2本に迫った。 「（数字は）意識しません。勝利に貢献する一打を打って、結果が1500本になればいいと思う。明日（16日）も勝ってカード勝ち越しをしたい」と、34歳のベテランは冷静に話した。

◆巨人・田口麗斗投手（２４）が１５日の中日戦（東京ドーム）に先発し、４回４安打３失点で３勝目をつかむことはできなかった。 　一回先頭の大島に二塁内野安打と盗塁を許して無死二塁のピンチを迎えると、１死から福田に右前打を浴びて１点を先制された。二、三回は無失点としたが、四回には先頭福田に四球、続くビシエドに左越え２ランを献上して０－３に。悔しそうな表情で左翼席を見つめた。 　７日の前回対戦（ナゴヤドーム）では５回７安打５失点で今季初黒星を喫していた。「前回の反省を生かして、しっかりゲームメイクできるようにしたい。長いイニングを投げてリリーフ陣を助けられるようにアウトを積み重ねたい」と意気込んだマウンドだったが、会心の投球とはいかなかった。

◆３日に育成選手から支配下登録されたヤリエル・ロドリゲス投手（２３）が、来日２度目の先発で初勝利を挙げた。 　中日は一回、１死二塁のチャンスを作ると、福田が右前適時打を放って１点を先制。四回にはビシエドが約１カ月ぶりとなる１０号２ランを左翼席へたたき込んでリードを広げた。巨人先発の田口は４回４安打３失点で降板。中日は八回に４番手の宮国を攻めて４点を加点し、試合を決定づけた。 　中日先発のロドリゲスは四回、吉川尚に中前適時打を浴びて１点を失うも、１５０キロを超える速球と鋭く曲がるスライダーで巨人打線を翻弄。七回のマウンドを降りるときには右拳を握りしめ、先発の役目を果たした。 　八回、中日の２番手・祖父江が２点を失い、九回にはＲ・マルティネスがウィーラーにソロ本塁打を浴びて点差を縮められたが、逃げ切った。ロドリゲスは７回６安打１失点で来日初勝利。

◆３日に育成から支配下登録された中日のヤリエル・ロドリゲス投手（２３）が、来日２度目の先発で初勝利を挙げた。 　ヒーローインタビューで「本当に本当にうれしいです！」と第一声。９日の巨人９回戦（ナゴヤドーム）での初登板から中５日での先発だったが「前回の登板からしっかり準備してきました」と胸を張った。 　初勝利を誰に報告したいか問われると「キューバにいる父親、彼女に勝利の報告をしたい。（ウイニングボールは）両親にこのボールを渡したい。両親には感謝しています」と笑顔で語った。

◆巨人の田口は４回３失点と試合をつくれず、２敗目を喫した。一回１死二塁で福田にスライダーを右前にはじき返されて先制を許し、四回は先頭にストレートの四球を与えた直後にビシエドに甘いカットボールを左翼席に運ばれる２ランを喫した。 　四回１死満塁で代打を送られて降板し「大事なポイントで自分自身のミスで失点した。防げる失点をなくさないといけない」と失投を反省した。５回５失点と打ち込まれた７日に続き、中日戦は黒星となった。（東京ドーム）

◆主砲が力強いスイングを見せた。中日のビシエドは四回無死一塁で田口のカットボールを左翼ポール際へ運ぶ１０号２ランを放った。７月１９日の阪神戦以来となる本塁打に、ビシエドは「感触がよかったから、打った瞬間にわかった」と上機嫌だった。 　約１カ月ぶりの快音に、与田監督は「４番の一振りはチームの雰囲気を変える。どんどん調子を上げてほしい」と期待を込めた。（東京ドーム）

◆巨人のパーラが四回の守備からベンチに退き、右膝を痛めていたため試合後に出場選手登録を抹消されることが決まった。元木ヘッドコーチは「もともと膝が悪かったから。痛そうだったから無理させないように」と説明した。 　今季加入したパーラはここまで３９試合に出場して打率２割８分９厘、４本塁打、１３打点の成績だった。（東京ドーム）

◆連勝が３でストップ。原監督は「四、五回の攻撃だと思いますね。なかなか、われわれが点を入れられなかったというところ。粘り強くほうられた」と勝敗の分岐点を挙げた。育成出身の右腕、中日・ロドリゲスには初登板だった９日の試合で七回途中まで無安打無得点に抑えられた。６日ぶりの再戦で四回無死満塁から１点しか奪えず、五回の好機では岡本と丸が凡退した。

◆巨人のヘラルド・パーラ外野手（３３）が右膝の違和感のため、１６日に出場選手登録を外れることが１５日、決まった。 　この日の中日戦（東京ドーム）は「２番・右翼」で出場したが、２打席連続で空振り三振を喫し、四回の守備から交代していた。元木ヘッドコーチは「しっかり治しておいでということで、２軍に。１日でも早く戻ってきてくれたらとは思いますけど」と説明した。