中日(☆3対1★)巨人 =リーグ戦8回戦(2020.08.08)・ナゴヤドーム=
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巨人
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中日
00000030X3501
勝利投手:福 敬登(3勝2敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(1勝0敗6S))
敗戦投手:畠 世周(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(15号・4回表ソロ)
【中日】福田 永将(2号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆中日は1点ビハインドで迎えた7回裏、1死一三塁から福田の3ランが飛び出し、逆転に成功する。投げては、2番手・福が1回無失点。その後は祖父江、R.マルティネスの継投でリードを守り、福は今季3勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が1得点と振るわなかった。

◆巨人の「2代目・若大将」岡本和真内野手が両リーグ最速で15号をマークした。 0-0の4回1死。ど真ん中の148キロをバックスクリーンへ運んだ。6試合23打席ぶりの1発に「しっかり振り抜くことが出来ました。いい感覚で打てました」。原監督も「久しぶりにいい当たりでしたね」と評価したが、空砲に終わった。

◆中日は勝野、巨人は畠が先発。勝野は3回まで1安打無失点。畠は初回に3四死球と乱れながらも、3回まで1安打無失点。 巨人は4回1死から岡本の15号ソロで先制した。巨人畠は6回まで1安打無失点と好投。中日勝野は6回1失点で降板した。 中日は7回の福田の2号3ランで逆転勝ち。2番手福が3勝目、R・マルティネスが6セーブ目を挙げた。巨人は3連敗。

◆今季2度目の先発マウンドに上がった巨人畠世周投手(26)が、痛恨の逆転3ランを浴びて2年ぶりの勝利を逃した。前回登板は勝ち投手目前の5回1死から広島会沢への頭部死球で危険球退場。17年にも阪神上本への危険球退場を経験した。1回は2死二塁から再び右打者ビシエドに死球を当てるなど3四死球で2死満塁のピンチを招いた。 試合前「野球人生を賭けていけ」と送り出された宮本投手チーフコーチがマウンドに駆け寄ってきた。「後悔するピッチングをするんじゃないぞ」とゲキを受け、腕を振る。三塁ゴロで無失点に切り抜けた畠は「立ち上がりを修正して投げることはできていました」と言った。2回以降、6回までは内野安打1本に抑える好投。だからこそ7回1死一、三塁から真ん中に入った直球を「ピンチの時こそ厳しく、強く投げる意識が必要」と悔やんだ。 原監督は「ナイスピッチングですよ。いいピッチングはしているけど、勝ち運というものを次は背負ってくるでしょう」とねぎらった。直前の7回1死一、三塁のチャンスでは畠を打席に向かわせたが3球三振に倒れ、追加点を逃した。代打は送らず、畠の続投を選択したが「結果的に、果たしてどうだったか、というところでしょうね」と勝負の分岐点は裏目に出た。 今季2度目の3連敗。3試合で得点はソロによる2点と投手陣を援護できていない。坂本は13打席、丸は18打席無安打が続く。指揮官は「1点じゃ厳しいね。打線がつながらない。1番、2番、3番あの辺がなかなかかき回せない」。9日は今季初のオープナーを導入して流れを変える。【前田祐輔】

◆一振りで勝利を運んだ。中日福田永将内野手(32)が、1点を追う7回に2号3ランを左中間に運んだ。チームにとっては今季初の巨人戦連勝で、初の勝ち越し。昨季チーム最多タイの18本塁打を放った和製大砲の会心の一撃は、首位巨人をたたく頼もしい1発となった。快音がナゴヤドームに反響した。7回1死一、三塁。今季初勝利目前の巨人先発畠の2球目149キロ直球を、見逃さなかった。打球は左中間スタンドに吸い込まれる。福田は、スピードを上げてダイヤモンドを駆け抜けた。 「感触は入ったかなって感じ。ホームランは気持ちいいっすね。畠投手はいい球を投げていた。一番いいのはストレート。ストレートに合わせて行きました」。今季初の本拠地でのお立ち台で、ヒーローは笑顔を振りまいた。本塁打は7月26日阪神戦(ナゴヤドーム)以来34打席ぶり。久々の感触を堪能した。 昨季は9月に13年目で初めて月間MVPを受賞した。主砲ビシエドと並ぶ自己最多タイの18本塁打を放ち、チーム本塁打王。しかし、今季は出遅れた。昨季チーム6試合目で放った1号は、同33試合目までずれ込んだ。 7月下旬からナゴヤドームでの試合前には早出でのロングティーを採り入れた。三塁側からレフトへ向かってひたすらノックバットを振り続けた。「長打が出なくて飛ばす感覚を思い出すためにチャレンジしていた」。通常の試合前練習が始まる前に、スタッフとともにレフトスタンドで自らが放ったボール拾いをする日課が、チームの勝利につながった。 一振りで今季チーム初の巨人戦連勝をもたらした。「(福田は)それまでの打席でタイミングが取れなかったが、我々は常に選手を信じて使う。それによく応えてくれた」と与田監督はスラッガーに目を細めた。 福田は「与えられたポジションで試合に出られればいいんです」と控えめに話す。9回2死。吉川尚のショート後方への飛球を、福田は全力ダッシュして、球場に響き渡る大声を上げてアピールし捕球した。背番号55が遅れを取り戻すのはこれからだ。【伊東大介】

◆7回に2番手で登板した中日福敬登投手が、今季3勝目を手にした。パーラ、炭谷に安打を許しながら要所を締めて無失点リリーフ。 「走者を出すことは気にしてませんが、丁寧に投げすぎてしまった。そこが反省です」と、振り返った。18試合目の登板で、投手陣の勝ち頭となった。

◆巨人は今季2度目の3連敗。3試合で得点はソロによる2点と投手陣を援護できていない。坂本は13打席、丸は18打席無安打が続く。巨人元木ヘッドコーチ(打線について)「1発だけというのが多いね。今日は1番重信を推薦したんだけどね。結果出なかったけどね。もう1回ゆっくり考えて、打線組み直そうかな」

◆今季2度目の先発マウンドに上がった巨人畠世周投手(26)が、痛恨の逆転3ランを浴びて2年ぶりの勝利を逃した。前回登板は勝ち投手目前の5回1死から広島会沢への頭部死球で危険球退場。17年にも阪神上本への危険球退場を経験した。1回は2死二塁から再び右打者ビシエドに死球を当てるなど3四死球で2死満塁のピンチを招いた。 試合前「野球人生をかけていけ」と送り出された宮本投手チーフコーチがマウンドに駆け寄ってきた。「後悔するピッチングをするんじゃないぞ」とゲキを受け、腕を振る。三塁ゴロで無失点に切り抜けた畠は「立ち上がりを修正して投げることはできていました」と言った。2回以降、6回までは内野安打1本に抑える好投。だからこそ7回1死一、三塁から真ん中に入った直球を「ピンチの時こそ厳しく、強く投げる意識が必要」と悔やんだ。 原監督は「ナイスピッチングですよ。いいピッチングはしているけど、勝ち運というものを次は背負ってくるでしょう」とねぎらった。直前の7回1死一、三塁のチャンスでは畠を打席に向かわせたが3球三振に倒れ、追加点を逃した。代打は送らず、畠の続投を選択したが「結果的に、果たしてどうだったか、というところでしょうね」と勝負の分岐点は裏目に出た。 今季2度目の3連敗。3試合で得点はソロによる2点と投手陣を援護できていない。坂本は13打席、丸は18打席無安打が続く。指揮官は「1点じゃ厳しいね。打線がつながらない。1番、2番、3番あの辺がなかなかかき回せない」。9日は今季初のオープナーを導入して流れを変える。【前田祐輔】 ◆立て直した畠 初回は直球、変化球ともに制球を欠き27球を要したが、2回からは持ち直した。球威ある真っすぐを軸に変化球を散らし的を絞らせず、2回以降の球数は16→14→9→10→15→18。福田に浴びた3ランは初球スライダー、打たれた2球目の直球ともにど真ん中。悔やまれる打席となった。

◆巨人・岡本和真内野手(24)が8日の中日戦(ナゴヤドーム)で12球団トップの15号ソロを放った。  四回1死の第2打席。カウント2-1からの4球目、中日・勝野の148キロ直球をガツンと振り抜いた。白球はぐんぐん伸びてそのままバックスクリーンに着弾。こちらもリーグトップの40打点に到達した。  岡本は6日の阪神戦(甲子園)の第1打席からこの日の第1打席まで9打席連続で無安打に終わっていたが、お目覚めの一発。貴重な先制点を挙げた。

◆中日・福田永将内野手(32)が8日、巨人8回戦(ナゴヤドーム)に「8番・左翼」で出場。0-1の七回1死一、三塁で左中間席へ逆転3ランを放った。  「コンパクトにスイングしようと思っていた。最高の形になってくれたのでよかったです」  打線は六回まで畠に対し、内野安打の1安打のみと苦しんでいた。しかし、七回に1死からA・マルティネスと井領の連打でチャンスを作り、背番号55の出番。2球目、真ん中に入ってきた149キロ直球を振り抜くと、打球は一直線で左中間席へ突き刺さった。竜党が総立ちになる、12試合ぶりの今季第2号だった。

◆巨人が1-3で敗れ、今季2度目の3連敗を喫した。四回に4番・岡本が12球団トップの15号ソロを放ち先制。先発の畠は四死球で満塁のピンチなどを作りながらも六回まで1安打無失点に抑えていたが、七回1死一、三塁から福田に左中間スタンドへの逆転3ランを浴びた。  打線は岡本の一発を含めて5安打。2番・坂本、3番・丸に快音がなく、反撃ムードに火はつかなかった。

◆中日は8日、巨人8回戦(ナゴヤドーム)に3-1で勝利。「8番・左翼」で出場した福田永将内野手(32)が七回に逆転3ランを放った。  「真っすぐをとらえられていなかった。真っすぐを打たなきゃダメだなと思っていた」  相手先発・畠に対して打線は六回まで1安打のみ。四-六回はパーフェクトに抑えられるなど苦しんでいた。しかし、七回に1死からA・マルティネスと井領の連打でチャンスを作ると、背番号55の出番。相手の自信のある球種に狙いを定め、1ストライクからの2球目、真ん中に入ってきた149キロ直球を振り抜くと、打球は左中間席へ突き刺さった。7月26日の阪神戦(同)で放って以来、12試合ぶりの今季2号。試合をひっくり返す値千金の一発で、竜党の大喝采を浴びた。  ホームゲーム開催時、プレーボールの5時間前にはすでに、グラウンドでバットを振る福田の姿がある。三塁側ベンチの付近から左翼席に向かい、ロングティーを行うのがここ最近の日課。持ち味の長打力が示せていなかったことから取り組んでいる。もともと「他の人よりも飛ばせなくて、やると崩れたりしていた」と苦手な練習だったが、連日、コーチと話し合いながら取り組み、バットの面で捉えること意識。「形になっているな...という感覚はあったし、あとは一本が出るか、というところだった」と自信も深めていたなか、大事なところで一発を放ってみせた。先発起用された試合はこれで10試合連続安打。首脳陣の期待に応えてみせた。  「とにかく明日、絶対に勝つという気持ちでグラウンドに来たい」  ヒーローは力強く3連勝を誓った。首位・巨人に完勝し、まずはこの9連戦の星を戻す。

◆巨人の畠は1-0の七回1死一、三塁から福田に3ランを浴び、逆転を許した。2年ぶりの勝利を逃し「甘いところを打たれてしまった。ピンチの時こそ厳しく強く投げる意識をもっと持たなければいけなかった」と反省した。  打線の援護が乏しい中、試合はつくった。3四死球で2死満塁とした一回はA・マルティネスを三ゴロに仕留め、そこから立ち直った。宮本投手チーフコーチは「初回は自分の投球ができなかったのかな。あとはあいつらしいピッチングだった。完璧だったと思う。あの投球をしてくれればローテーションに入ってくる」と評価した。

◆大敗、大敗、そして惜敗...。逆転負けで今季2度目の3連敗を喫した巨人・原辰徳監督(62)は、3試合で2得点、この日は5安打1得点の攻撃陣を嘆いた。  「1点じゃ難しいね、なかなか。1、2、3番が、なかなかかき回せない」  切り込み隊長に重信を抜てきしたが機能せず、調子が上がらない2番・坂本、3番・丸は3試合で計22打数無安打と沈んでいる。得点は岡本のソロ本塁打のみ。7月5-12日(4連敗)以来の3連敗となった。  先発の畠は最速151キロの直球を軸に、六回までわずか1安打と好投。1点リードの七回1死一、三塁の好機も打席に立たせて続投させたが、その裏、福田に逆転3ランを浴びた。2017年9月以来の先発白星を逃した右腕を指揮官は「ナイスピッチングですよ」と責めなかった。  「つながりが出てこないね」と元木ヘッドコーチも打線に頭を抱えた。首位の座はキープしているが、中心打者の奮起なしには、リーグ連覇は見えてこない。 (谷川直之)

◆七回の攻防には考えさせられるものがあった。  巨人は1死一、三塁として、投手の畠をそのまま打席に送り、見逃し三振。結局、追加点が取れず、その裏、畠が逆転3ランを浴びた。  畠が打席に向かうとき、原監督は「三振でもいいよ」と耳打ちしたはず。このケースでは通常、〔1〕投手に代打を出す〔2〕投手にバントさせて最低でも二、三塁の形をつくる〔3〕三振してもいいから投手に打たせる。この3通りの策があり、並の監督なら〔1〕か〔2〕だ。  〔3〕を選んだ原監督の意図は、恐らくこう。バントは警戒され、容易にはできない。失敗の公算は大。ならば代打か? いや、それより、畠に長いイニングを任せ、できれば完投で自信をつけさせたい-。打線に頼らないで済むよう、投手力強化を優先したのだろう。  そこまでは、よかった。問題は最近の先発投手の心構え。5回を投げれば、ひと仕事! 6回まで抑えようものなら、大仕事!! どうも、そう思っている節が随所で見受けられるんだ。  要するに、経験豊富な監督と、最近の若手投手の思考にズレがある。だから、笛吹けど踊らず。いやはや、難しいね。 (本紙専属評論家)

◆中日・福田永将内野手が9日、巨人9回戦(ナゴヤドーム)に「6番・左翼」で出場する。  福田は前日8日の同戦で、0-1の七回に左中間席へ値千金の逆転3ランを放ち、ヒーローになった。お立ち台では「とにかく明日、絶対に勝つという気持ちでグラウンドに来たい」と話し、この日も試合前から、連日行うロングティー打撃を行うなど準備を整えた。「試合に出られれば何番でもいい」と話していたが、8番だった打順は2試合ぶりに6番となった。  また、加藤匠馬捕手(28)が「8番・捕手」で、7月23日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来、15試合ぶりに先発出場。来日初登板初先発するヤリエル・ロドリゲス投手(23)をリードする。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
24152 0.615
(↓0.017)
-
(-)
79194
(+1)
143
(+3)
58
(+1)
24
(-)
0.251
(↓0.003)
3.440
(-)
2
(1↑)
DeNA
22192 0.537
(↑0.012)
3
(↑1)
77180
(+5)
155
(+4)
51
(+2)
8
(+1)
0.275
(↑0.001)
3.490
(↑0.04)
3
(1↓)
ヤクルト
19185 0.514
(↓0.014)
4
(-)
78191
(+4)
209
(+5)
37
(+1)
29
(+1)
0.254
(↓0.001)
4.580
(↓0.01)
4
(-)
阪神
18212 0.462
(↓0.012)
6
(-)
79169
(+1)
170
(+2)
40
(+1)
35
(-)
0.245
(↓0.001)
3.700
(↑0.06)
5
(-)
広島
17204 0.459
(↑0.015)
6
(↑1)
79193
(+2)
193
(+1)
48
(+1)
16
(-)
0.283
(↓0.002)
4.340
(↑0.09)
6
(-)
中日
17243 0.415
(↑0.015)
8
(↑1)
76132
(+3)
189
(+1)
21
(+1)
9
(+2)
0.237
(↓0.002)
3.980
(↑0.07)