オリックス(★3対6☆)ロッテ =リーグ戦10回戦(2020.08.07)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
02200002061102
ORIX
00000100231710
勝利投手:石川 歩(2勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝2敗12S))
敗戦投手:榊原 翼(1勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(10号・2回表ソロ),マーティン(9号・8回表2ラン)

  DAZN
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◆ロッテは2回表、井上のソロと田村の適時打で2点を先制する。続く3回には、田村が2点適時打を放ちリードを広げた。投げては、先発・石川が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れたオリックスは、打線が相手を上回る17安打を放つも、4併殺打と拙攻に泣いた。

◆ロッテ井上晴哉内野手(31)が3年連続2ケタ本塁打となる、先制10号ソロを放った。 2回無死、オリックス榊原の低め148キロ直球を豪快にかち上げた。打球は左翼席へ突き刺さり、ベンチ前ではいつもの「ごっちゃし」パフォーマンス。広報を通じて「投手の援護をできるようにと思っているので、まず先制できて良かったです。決まり手は左下手投げです」とコメントした。

◆ロッテは2回、井上の10号ソロで先制。藤岡の左越え三塁打、田村の中前適時打で追加点。3回にも田村が2点適時打を放った。 オリックスは先発榊原が3回6安打4失点でマウンドを降りた。打線は6回にT-岡田の中前適時打で1点を返した。 オリックスは9回に反撃するもあと1歩及ばず。ロッテ益田は通算100セーブ達成。石川は2勝目。榊原は2敗目。

◆ロッテ益田直也投手(30)が、史上33人目となる通算100セーブを達成した。 今季19試合目の登板となったこの日は、9回無死満塁のピンチでマウンドへ。2失点したものの、今季12セーブ目を挙げた。 市和歌山商から関西国際大を経て、11年ドラフト4位に入団。13年には、33セーブで最多セーブのタイトルを獲得した。16年7月には通算100ホールドにも到達。「100ホールド&100セーブ」は、史上5人目の記録となった。 ▼通算100セーブ=益田(ロッテ) 7日のオリックス10回戦(京セラドーム大阪)で今季12セーブ目を挙げて達成。プロ野球33人目。初セーブは12年8月5日のオリックス14回戦(京セラドーム大阪)。益田は通算142ホールドをマークしており、100セーブ、100ホールドを両方記録したのは藤川球児、武田久、平野佳寿、増井浩俊に次ぎプロ野球5人目。

◆オリックスが決定打不足に泣いた。今季最多の17安打を放つも3得点止まり。さらには今季初となる先発全員安打&毎回安打を放つも4併殺が響いた。 9回には2番吉田正の適時打などで2点を返し、見せ場は作った。西村監督は「17安打で3点というね。最後に2点取ったけども。それまでに取っておかないと。そういうゲームじゃないですか」と嘆いた。 3、4、5、9回はいずれも併殺打で好機を失った。指揮官は「(3、4、5回は)無死一塁のところでね。もちろん痛いことは痛い。やっぱり(直後に)ヒットが出ていることですから」と唇をかみしめた。これで借金は今季ワーストタイの8。救世主を待つしかない。

◆超・変則シーズンの3分の1を経過し「救援防御率」に傾向が出てきた。 多くのチームが昨季より数字を落とし、順位との相関関係がじわりと出てきた。ロッテは益田直也投手(30)が史上33人目の通算100セーブを達成し貯金1。日本ハムはブルペンの奮闘で勝率を5割に戻した。酷暑の連戦、救援が浮沈のカギを握っている。守護神は最後のとりでだ。ロッテ益田も骨の髄まで理解する。「みんなの思いが詰まっている。同じ1回でも重みが違う。無責任なボールは投げられない」。強い自負で99セーブを積み重ねた。100セーブへのマウンドは、5点差の9回無死満塁。想定外の場面でも、やることは1つ。 2点を失ってなお2死満塁。最後は4番ジョーンズを追い込んだ。「低めにさえ投げられれば長打はない。大丈夫」。得意のシンカーではなく直球を選んだ。 球筋にはこだわりがある。「ぼく、直球の握りがシュートの握りなんです」。独特のフォームから投じる球はなぜか、遠投でさえシュート回転しない。豊かな球威で二ゴロに打ち取ると、帽子を頭に軽く乗せ直し、息を吹き出した。 いくら修羅場をくぐっても、緊張はする。円陣の中央でキャンプ打ち上げの手締めをする時は、朝からドキドキした。開幕戦前のファンへの言葉も、何度も練習を重ねた。「マウンドには持ち込めない。地に足がつかないような緊張はできない。対打者にどう投げるかだけを考える。そっちまで緊張が回らないです」。 そうして重ねた「100セーブ&100ホールド」は、史上5人目となるリリーフに生きる男の勲章だ。 浅くかぶり直した帽子のひさし裏に、家族のイニシャルがのぞく。夫人からは「できればホーム(ZOZOマリン)までセーブしないで帰ってきて」と冗談交じりで頼まれたが、今の混パでは1勝が何より大事だ。「誰がどこでこけるか、どこが勝つか分からない。自分たちにもチャンスはある」。今季チームの21勝中10勝が1点差勝利。守護神にして選手会長。益田が思いを束ねる。【金子真仁】

◆ロッテの井上が3年連続となる10号本塁打を放った。0-0の二回に先頭打者で、2ボール2ストライクから榊原の低めの直球を完璧に捉えて左翼席中段へ運び「投手を援護できるようにと思っている。先に点が取れて良かった」とうなずいた。  1、2球目の甘い直球を平然と見送り、ボールが2球続いた後の5球目を、この試合最初のスイングで仕留めた。これで7月31日の楽天戦から7試合連続安打。三回2死では右前打を放って2試合ぶりの複数安打をマークし、この回の2得点につなげた。  今季42試合目での10号到達。開幕が約3カ月遅れて120試合に短縮されたシーズンでも28本を超えるペースで、ともに24本を放った2018、19年を上回る自己最多本塁打に向け、着実に歩みを進めている。

◆ロッテは二回に井上のソロと田村の適時打で2点を先制した。三回に田村の2点適時打、八回にマーティンの2ランで加点。石川が7回1失点で2勝目。オリックスは17安打と先発全員で毎回安打を記録しながら4併殺打の拙攻だった。

◆ロッテの石川は7回を投げて12安打を浴びながらも1失点と粘り、2連勝をマークした。毎回安打を許し、先頭打者に4度出塁されたが、3併殺でピンチを切り抜け「ツーシームが結構良かったので、ある程度のところに投げられれば、内野ゴロを打たせることができるかなと思っていた」と冷静に話した。  無四球と制球が安定し、大崩れすることはなかった。井口監督は「ヒットは打たれたが、うまくゴロを打たせていた。ああいうスタイルに変わりつつある」と信頼を寄せた。

◆オリックスは先発全員で毎回の17安打を放ちながらも3得点に終わった。三、四、五回といずれも無死一塁の場面で3イニング連続の併殺打に倒れ、西村監督は「痛いことは痛い。その後もヒットは出ているわけだから」とぼやいた。  1-6の九回無死満塁から2点を奪った。だが、続く伏見の投ゴロが四つ目の併殺打となり反撃の機運はしぼんだ。今季最多の安打数も勝利に結び付かず、西村監督は「最後に2点を取ってもそれまでに取っておかないと」と嘆いた。

◆ロッテの益田が通算100セーブを達成した。6-1の九回無死満塁で登板。2点を返されたが、なお無死満塁で伏見を投ゴロ併殺に、ジョーンズを二ゴロに仕留め「まさか100セーブがこんなピンチで来ると思わなかった。どきどきした」と安堵の笑みを浮かべた。  30歳で選手会長を務める。昨オフ、取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留し、ロッテと3年契約を結んだ。1年目から救援陣を支え、2016年には100ホールドを達成している。「みんなの思いを背負ってマウンドに上がっている」と矜持を口にした。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
23181 0.561
(↓0.014)
-
(-)
78184
(+4)
162
(+7)
45
(+2)
22
(+1)
0.246
(-)
3.700
(↓0.09)
1
(1↑)
楽天
23181 0.561
(↑0.011)
0
(↓1)
78237
(+7)
178
(+4)
47
(+2)
30
(-)
0.274
(-)
4.020
(-)
3
(-)
ロッテ
21201 0.512
(↑0.012)
2
(↑1)
78176
(+6)
191
(+3)
37
(+2)
36
(-)
0.243
(↑0.002
4.410
(↑0.04)
4
(-)
日本ハム
20202 0.500
(↑0.013)
2.5
(↑1)
78167
(+3)
180
(+2)
36
(+1)
23
(+1)
0.236
(-)
3.910
(↑0.04)
5
(-)
西武
18211 0.462
(↓0.012)
4
(-)
80170
(+2)
189
(+3)
38
(-)
23
(-)
0.238
(↓0.003)
4.590
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
15234 0.395
(↓0.01)
6.5
(-)
78157
(+3)
191
(+6)
31
(-)
35
(-)
0.250
(↑0.006
4.260
(↓0.05)