ヤクルト(☆9対5★)広島 =リーグ戦8回戦(2020.08.06)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0003101005823
ヤクルト
11300031X91320
勝利投手:マクガフ(3勝0敗0S)
敗戦投手:薮田 和樹(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】松山 竜平(2号・4回表ソロ),菊池 涼介(4号・4回表2ラン),長野 久義(2号・5回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆ヤクルトは初回、青木の適時打で1点を先制する。5-5で迎えた7回裏には、坂口と塩見の連続適時二塁打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・マクガフが今季3勝目。敗れた広島は、先発のK.ジョンソンが3回5失点と試合をつくれなかった。

◆広島松山竜平外野手(34)が反撃ののろしをあげる特大の2号ソロを放った。 5点を追う4回にヤクルト高橋の140キロ直球を完璧に捉え、バックスクリーン左へ放り込んだ。松山は「まず1点返すことができて良かったです。まだまだ粘り強く頑張ります」。続く会沢が四球で出塁した直後、無死一塁から菊池涼介内野手(30)が外角低めのチェンジアップを右翼スタンドまで運ぶ4号2ランで2点差に迫った。「チームにとっていい追加点になりました」とコメントした。

◆絶好調の広島長野久義外野手(35)が2号ソロを放った。2点を追う5回。カウント2-2からの8球目、ヤクルト高橋の外角145キロ直球をはじき返し、打球は右翼スタンドへ。 最大5点差を1点差まで追い詰める一撃となった。「風に乗って、よく入ってくれました」。初回にも右前打を放ち、5試合連続マルチ安打、4試合連続打点と勢いが止まらない。

◆先発した広島クリス・ジョンソン投手(35)が3回7安打5失点(自責点4)で降板した。 初回1死二塁から青木に中前打であっさりと先制されると、2回にも追加点を献上。3回には1死満塁から西田に左前の2点適時打。堂林の失策も重なり、この回3失点。毎回先頭打者を出塁させる展開で、終始制球が安定しなかった。今季6試合目の先発で、またしても1勝目はお預けとなった。

◆先発はヤクルト高橋、広島K・ジョンソン。ヤクルトが1回、青木の適時打で先制。西田の適時打などで2、3回も得点を重ねた。 広島が4回に松山の2号ソロ、菊池涼の4号2ランで3点。5回にも長野の2号ソロと、3本塁打で1点差に迫って終盤へ。 広島が7回に追いつくも、ヤクルトが広岡の犠飛で勝ち越し。連敗は4でストップ。マクガフ3勝目。広島は連勝が3で止まった。薮田2敗目。

◆カープ打線が5点差を追い上げる粘りをみせた。4回の松山竜平外野手(34)の中越えの号砲を皮切りに、菊池涼介内野手(30)、長野久義外野手(35)の3発攻勢に加え、主砲鈴木誠也外野手(25)の一打で試合を振り出しに戻した。連勝は「3」で止まったものの、この日の粘りは次戦につながるに違いない。松山の豪快な一振りから反撃が始まった。先発K・ジョンソンが3回5失点と乱調。暗雲たちこめる中で迎えた4回の攻撃。先頭の松山が高橋の140キロ直球を完璧に捉え、バックスクリーンへ2号ソロをぶち込んだ。「まず1点かえすことができて良かった」。続く会沢の四球を挟み、無死一塁から菊池涼が外角チェンジアップを右翼スタンドまで運ぶ4号2ランでさらに2点を追加。「チームにとって良い追加点になりました」。この回2発で2点差まで追い上げた。 勢いは絶好調男のバットにも追い風を送った。2点を追う5回、先頭の長野が高橋の外角145キロ直球をはじき返し、右翼スタンドへ運ぶ2号ソロで1点差まで追い詰めた。「風に乗ってよく入ってくれました」。長野は初回にも右前打を放ち、5試合連続マルチ安打、4試合連続打点とこの日も結果を残した。 追い上げムードは続いた。1点を追う7回、2死二塁から打席には4番鈴木誠。ヤクルト3番手マクガフの152キロ直球を左前に弾き、二塁走者ピレラが激走。同点の本塁を踏んだ。主軸中心の猛攻で、5点差を追い上げ、いったんは試合を振り出しに戻した。 粘りをみせたリリーフ陣が終盤に崩れた。ケムナ、菊池保、島内が無失点リレーで流れを作ったが、同点に追いついた直後の7回裏、5番手薮田が先頭の井野に三塁打を許し、広岡の犠飛で勝ち越しを許し、この回3失点。8回にもD・ジョンソンが1点を失い、再び開いたリードを追い上げることはできなかった。 連勝は「3」でストップ。しかし執念の粘りをみせた打線に佐々岡監督は「打者は粘り強くやってくれた。粘り強さが出てきている。諦めずにやってくれた。みんながつなぐ意識を持っていた」とたたえた。勝利は逃したが、序盤の劣勢でも決して諦めない粘り強さが、下位からの逆襲へとつながっていくはずだ。【古財稜明】 ▽広島朝山打撃コーチ(対右の被打率1割2分2厘、対左の同2割7分のヤクルト高橋に右打者を並べた)「並べたというより、(全選手)コンディショニングが万全ではない。9連戦で体調面もあった。続けて出て長く離脱されても困る。スタッフ全員で話し合って決めている」

◆高津ヤクルトが1点への執念を見せた。8回1死三塁、井野が広島D・ジョンソンの152キロをスクイズ。プッシュバントでフライ気味に上がった打球を前進守備の松山が捕りきれず、三塁走者の村上が生還。ダメ押しの9点目を刻んだ。 1軍指揮40試合目で、スクイズは初めて。リードは3点あった。「どうしても勝ちたいという意思、意地を今日は作戦として示したつもり。選手がしっかり応えてくれた。バントだったりスチールだったり、スクイズだったり犠飛だったり、四球を選んだり。本当にいい攻撃ができた」。一時は5点差を追いつかれた。もう1点、もう1点-。貪欲さが終盤の4点勝ち越しを生んだ。 前日まで今季ワーストの、1分けを挟んで4連敗。何としても「今日」止めたかった。8月6日。広島出身の高津監督にとって特別な意味を持つ。広島原爆投下から75年。相手はカープ。「広島戦、広島人以上に僕自身も思い入れがありまして。父の命日なので」。7年前のこの日、父年明さんを亡くした。負けは見せたくない。監督として力強く立つ姿を天に映した。 選手たちの思いも乗った。先発高橋が苦しめば、青木やエスコバーが好守で支えた。立ち上がりが課題のK・ジョンソンを、ともに通算対戦打率4割超えの坂口、青木のベテランがたたいた。体調不良の西田に代わって途中出場した井野は、スクイズの前にプロ初三塁打で勝ち越しのホームを踏んだ。「勝つことはすごくうれしい。1点でも多く、1点でも少なくをずっとやっていく」。次は上位を争うDeNA戦。束になってかかる。【鎌田良美】

◆広島・会沢翼捕手(32)が6日、ヤクルト8回戦(神宮)に「6番・捕手」でスタメンに名を連ねた。  試合前時点で打率・290の強打の捕手は7月31日の巨人戦(東京ドーム)で畠の投球を頭部に受け、そのまま出場を続けたが、翌8月1日の試合前練習には姿をあらわさなかった。前日5日のヤクルト戦(神宮)では代打で出場し、3号ソロを放っている。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が6日、広島8回戦(神宮)に「3番・左翼」で先発出場。一回1死二塁から、先制の中前適時打を放った。  相手の先発左腕、K・ジョンソンが投じた146キロのツーシームをはじき返し「連敗中なので先手先手で、とにかく先に点を取ることを考えて打席に入りました。先制することができて良かったです」と胸を張った。

◆ヤクルトは広島に9-5で競り勝ち、1分けを挟んでの連敗を4で止めた。  今季2勝目を目指して先発した高橋は、3回までに5点の大量援護をもらうも、四回に2発、五回にも1発の本塁打を浴びて5回5安打4失点で降板。七回には3番手・マクガフが鈴木誠に同点打を許したが、その裏に井野の三塁打から広岡が右犠飛、坂口と塩見の2者連続適時二塁打で3点を奪って勝ち越し。八回にも1死三塁から井野がスクイズを決めて1点を追加した。マクガフが今季3勝目(0敗)。

◆広島は今季最長の連勝が3で止まった。七回に鈴木誠の左前適時打で最大5点差を追い付いたが、その裏に5番手の薮田がつかまった。先頭打者の井野に三塁打を浴び、続く広岡の犠飛で簡単に勝ち越しを許すと、その後も連続適時二塁打で計3点を失った。  八回にはDJ・ジョンソンがスクイズを決められた。打線が粘って接戦に持ち込んだだけに手痛い敗戦となり、佐々岡監督は「走者を出したところで球が高めになっていた」と険しい表情だった。(神宮)

◆ヤクルトの高橋は5点の援護をもらいながら、3本塁打を浴びて5回5安打4失点で降板した。救援が追い付かれて勝敗は付かず、チームの勝利にも表情はさえなかった。  前回7月30日の阪神戦で8回無失点の好投で今季初勝利を挙げ「気を抜かないようにもう一度引き締めて投げたい」と臨んだが、一回から課題の制球難が顔を出して走者を背負った。三回まではしのいだが、5点リードの四回に2発、五回にも1発をスタンドに放り込まれた。(神宮)

◆セ・リーグ3位のヤクルトは6日、広島8回戦(神宮)に9-5で勝利。高津臣吾監督(51)は2013年に亡くなった父・年明さん(享年77)の命日に連敗を4で止め、再び貯金を1とした。勝利に貢献したのはプロ15年目の井野卓捕手(36)。七回にプロ初の三塁打を放って勝ち越しの口火を切り、八回にはスクイズを成功させた。きょう7日からは1ゲーム差で追う2位・DeNAと3連戦(神宮)を行う。  燕党から、ナインに精いっぱいの拍手が送られる。3時間43分の熱戦を制し、連敗を4でストップ。高津監督は躍動した選手をたたえた。  「どうしても勝ちたいという意志、意地を作戦で示したつもり。それに選手が応えてくれた」  勝ち星がなかったここ5試合は平均1・6得点。打線の奮起が期待される中、一回に青木の中前適時打で先制すると、三回までに5得点。追いつかれた七回にはプロ15年目の36歳、井野が再び試合を動かした。  体調不良を訴えた西田の代走として三回から出場し、七回は先頭でプロ初の三塁打。右中間へ打球を運び「必死に走りました。三塁は遠かったです」。汗をぬぐったベテランが口火を切り、広岡の決勝犠飛と坂口、塩見の連続適時二塁打を呼び込んだ。  楽天、巨人、ヤクルトと3球団を渡り歩いた井野は3点リードの八回にスクイズを決め、大きな追加点をゲット。正捕手の中村と新加入の嶋が離脱する中で、控え捕手が輝いた。  8月6日は、高津監督にとって特別な意味を持つ。2013年に77歳で亡くなった父・年明さんの命日。広島に敗れた前日5日に「(6日は)父の命日でもあるので勝ちたい」と誓った通り、白星を天国に届けた。  負ければ借金生活の危機を阻止して貯金1。通算134試合目の出場だった井野の活躍に、高津監督は「いつでも出られる準備をしてくれる。ありがたい存在」と感謝した。きょう7日からは1ゲーム差で追う2位・DeNAと神宮で3連戦。全員で再浮上を狙う。(赤尾裕希)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
24132 0.649
(↓0.018)
-
(-)
81192
(-)
133
(+11)
56
(-)
24
(-)
0.256
(↓0.004)
3.340
(↓0.19)
2
(-)
DeNA
21182 0.538
(↑0.012)
4
(↑1)
79173
(+3)
143
(-)
49
(+2)
7
(-)
0.275
(↑0.002)
3.430
(↑0.09)
3
(-)
ヤクルト
18175 0.514
(↑0.014)
5
(↑1)
80179
(+9)
202
(+5)
35
(-)
27
(+2)
0.251
(↑0.004
4.640
(↓0.01)
4
(-)
阪神
18192 0.486
(↑0.014)
6
(↑1)
81162
(+11)
157
(-)
39
(+1)
35
(+3)
0.245
(-)
3.560
(↑0.09)
5
(-)
広島
15204 0.429
(↓0.012)
8
(-)
81180
(+5)
186
(+9)
46
(+3)
16
(+1)
0.281
(↓0.002)
4.440
(↓0.11)
6
(-)
中日
15243 0.385
(↓0.01)
10
(-)
78122
(-)
187
(+3)
19
(-)
7
(-)
0.238
(↓0.002)
4.120
(↑0.02)