楽天(★5対8☆)日本ハム =リーグ戦3回戦(2020.06.25)・楽天生命パーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
10112201081422
楽天
0010012015900
勝利投手:バーヘイゲン(1勝0敗0S)
敗戦投手:塩見 貴洋(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(2号・1回表ソロ),中田 翔(3号・4回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆日本ハムは初回、大田のソロで幸先良く先制する。その後は、3回表に西川の適時打で1点を加えると、6回には野村に2点適時二塁打が飛び出すなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・バーヘイゲンが6回2失点の好投で来日初勝利。敗れた楽天は、先発・塩見が誤算だった。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が初回に先制2号ソロを放った。楽天の先発塩見が投じた、浮いてきた128キロのスライダーを左翼席へ運んだ。 「1打席目から甘いボールに対して、しっかり自分のスイングができたのでよかったです。まだまだ気を抜かず、集中して攻めていきたいです」とコメントした。

◆日本ハム野村佑希内野手(20)が、初ものづくしで主役になった。25日、楽天戦(楽天生命パーク)に8番三塁で3試合ぶりに先発出場。3回にプロ初安打、6回に左中間を破る2点二塁打で初打点、8回に右中間を破る三塁打で初の猛打賞をマークした。高卒2年目の「ジェームス」が4打数3安打3打点と、10代最後の日に躍動。チームの連敗ストップに貢献した。硬かった表情は、快音の度に崩れていった。野村が、節目の一打を刻み続けた。3回の第1打席。2球で追い込まれたが、塩見の128キロのフォークをたたき中前打。出場4試合、12打席目で待望のプロ初安打を放った。6回の第2打席には左中間を破る2点二塁打で、プロ初打点を挙げた。二塁ベース上、先輩が喜ぶ姿につられるように笑みを浮かべた。 「ジェームス」がハッスルした。米国生まれで、ミドルネームはジェームス。両親は日本人も、父の仕事の都合で3歳まで米国で暮らした。8回の第4打席、清宮らから頭文字を取って「J(ジェイ)!」との声援を受け、右中間を破る適時三塁打でダメ押し。プロ初の猛打賞で、サイクル安打に王手の4打数3安打3打点と躍動した。「チャンスでチームの勝利に貢献できることは、すごいうれしい」と喜んだ。 故障を経て、心身は変化した。昨年8月に左股関節後方亜脱臼で全治5カ月と診断された。シーズン中の復帰はかなわなかった。復帰後、走塁への意識が変わった。2軍首脳陣から「走る意識がない野手は、魅力がない」と指摘されていたが、自ら次の塁へとスタートを切る姿に変貌。この日も抜かりない走塁で長打につなげた。 2年目ながら、若手の模範に成長した。今季の2軍開幕戦の円陣で、野村の名前が出た。「若い選手が出来ていなかった積極性。1番出来ていたのが野村だった」と荒木2軍監督。野村は積極性で開幕スタメンを射止めたが、不振でここ2試合はベンチ待機。「頭を整理する時間をもらった」と無駄にしなかった。 26日が20歳の誕生日。10代最後の日、前祝いの活躍を見せた。栗山監督は「彼のスケール感が出た試合だった」と評価した。野村は「ハタチになっていろいろ心機一転、切り替えて、明日から勝利に貢献できるバッティングを準備しながらやっていきたい」。勇ましく、大人の階段を一段上った。【田中彩友美】

◆日本ハム西川遥輝外野手(28)が3回、今季初適時打を放った。 野村のプロ初安打を起点にした1死二塁のチャンスで、左翼の前へ落ちる適時打。「ここまでタイムリーが出ていなかったので、集中して打席に入りました。追加点を取ることができてよかったです」と粘って10球目を捉えた一打を振り返った。

◆日本ハム中田翔内野手(31)が1点リードの4回に、嫌な雰囲気を一掃する2試合連続となる3号ソロを放った。 カウント1-1から、楽天塩見の135キロ直球をバックスクリーン左へ運んだ。3回に楽天が重盗を仕掛けて1点を返された直後の攻撃で、再び突き放す効果的な1発に「真ん中に入ってきた真っすぐを1球で仕留めることができて良かった。(1、3、4回と)1点ずつという展開が続いているが、この後も追加点を取れるようにしたい」とコメントした。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が先制&中押し点をたたき出した。 初回、楽天の先発塩見が投じた、浮いてきた128キロのスライダーを左翼席へ運んで先制2号ソロ。「1打席目から甘いボールに対して、しっかり自分のスイングができたので良かったです。まだまだ気を抜かず、集中して攻めていきたいです」とコメントした。 2点リードの5回は、2死無走者から石井、西川の連打でつくった二、三塁のチャンスで、相手2番手の宋家豪から中前2点適時打を放った。「2アウトからつくってもらったチャンスで集中力を高めて打席に入りました。変化球に対して、しっかりと我慢してヒットを打てて良かったです」と振り返った。

◆先発は楽天塩見、日本ハムはバーヘイゲン。日本ハムは初回、大田の2号ソロで先制。3回は西川が適時打。楽天はその裏1点。 日本ハムは4回、中田が3号ソロ。5回に大田、6回に野村がそれぞれ2点適時打を放った。楽天は6回に敵失で1点を返した。 日本ハムは8回、野村の適時三塁打で突き放し勝率5割に戻した。バーヘイゲンが来日初登板で初勝利。楽天は反撃が遅かった。塩見が初黒星。

◆楽天が機動力で1点を奪った。3回2死一、三塁から一塁走者茂木と三塁走者の銀次内野手が重盗を成功させた。三木監督は「ダブルスチールをしっかり選択した。今後も状況次第でいろんなことを準備していきたい」。 銀次は「いい作戦だった。足が速い遅い関係なく、しっかり選手が理解してやっているので、作戦通りに動くだけ」。三木野球が浸透している。

◆日本ハム大田泰示外野手が先制弾&中押し打で連敗ストップに大きく貢献した。 初回に楽天先発塩見の出はなをくじく、2号ソロ。「1打席目から甘いボールに対して、しっかり自分のスイングができたのでよかった」と高めに浮いた失投を逃さなかった。5回には2点中前適時打で追加点をたたき出し、今季2度目の1試合3打点。強打の2番打者が本領発揮で、打線をけん引した。

◆楽天は4年ぶりに開幕ローテ入りした左腕塩見貴洋が先発。 大田と中田に本塁打を浴びるなど、7安打5失点で5回途中で降板し「ボール自体は良かった方だと思います。ただ、やはり集まり過ぎていた。(次は)内に投げ切れなかったところを修正したい」と反省した。次回も先発の機会は与えられそうだが、一方で腰の違和感で調整がやや遅れ、開幕ローテを外れた岸が27日の2軍・巨人戦に先発予定。内容次第では1軍復帰が見えてくるため、ローテは今後流動的になる可能性もある。

◆左腕対策で右打者が6人並んだ日本ハム打線が、3試合ぶりに2ケタ安打をマークした。 中田、大田による今季2度目のアベックアーチに、DHで起用した横尾は6回に好機を拡大する中前打で、野村のプロ初適時打となる左中間二塁打を誘発。随所に右打者が仕事を果たして連敗を2でストップした栗山英樹監督は「こういう日がないと。みんなよく頑張りました」とたたえた。

◆敗れた楽天は機動力で1点を奪った。3回2死一、三塁から一塁走者茂木と三塁走者の銀次が重盗を成功させた。三木肇監督のコメント。 「ダブルスチールをしっかり選択した。今後も状況次第でいろんなことを準備していきたい」

◆日本ハム野村佑希内野手(19)が3回のプロ初安打に続き、6回に初の1試合複数安打&初長打&初打点、8回には適時三塁打でプロ初の猛打賞もマークした。 野村は昨季負った大ケガのリハビリ中に、自身の打撃スタイルを見直した。「長距離打者としてプロに入ってきた。そこはブレることなくやりたい」。1年目は8月末までに2軍で5本塁打。打率はシーズンが進むにつれて上がって2割4分5厘も「長打力とか、自分が欲しかった結果は出せていなかった」。結果を求めるあまり、安打狙いの打撃になっていた。野球から離れた時間で、冷静に現実と向き合った。 昨季終盤は1軍昇格の可能性もあったが、故障で立ち消えに。「でも、それは"お試し"ですから。そこで1軍に上がっていたら、おそらくその打ち方で満足しちゃっていたかもしれない」と宿命と受け止め、原点に立ち返った長打を狙う強いスイングで、戦力として開幕1軍入りを勝ち取った。ようやく結果も出て、残すは常に追い求める本塁打だけ。野村の真価発揮は、ここからだ。【日本ハム担当 木下大輔】

◆楽天の塩見は五回途中7安打5失点と踏ん張れず黒星を喫した。1-3の五回には2死から連打で二、三塁のピンチを招いて降板。後続が打たれて試合の流れは一気に相手に傾いた。  昨季は腰の張りに悩まされ、今季はキャンプを2軍で過ごした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れたことで、開幕ローテーションに食い込んだ。「少しまとまり過ぎて甘くなったところを捉えられた。直球を内角に投げきれなかったところを修正したい」と雪辱を期した。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
510 0.833
(↑0.033)
-
(-)
11426
(+5)
14
(-)
7
(+1)
9
(+3)
0.232
(↓0.005)
2.300
(↑0.46)
2
(1↓)
楽天
420 0.667
(↓0.133)
1
(↓1)
11425
(+5)
16
(+8)
3
(-)
8
(+3)
0.244
(↑0.003
2.670
(↓1.07)
3
(-)
ソフトバンク
330 0.500
(↑0.1)
2
(-)
11421
(+4)
28
(+2)
8
(+3)
3
(+1)
0.237
(↓0.01)
4.330
(↑0.47)
3
(-)
日本ハム
330 0.500
(↑0.1)
2
(-)
11424
(+8)
20
(+5)
6
(+2)
1
(-)
0.227
(↑0.034
3.180
(↑0.03)
5
(2↓)
西武
240 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
11425
(+2)
30
(+4)
3
(-)
4
(-)
0.226
(↓0.022)
5.000
(↑0.2)
6
(-)
ORIX
150 0.167
(↓0.033)
4
(↓1)
11415
(-)
28
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.215
(↑0.005)
4.500
(-)