DeNA(☆10対2★)中日 =リーグ戦3回戦(2020.06.25)・横浜スタジアム=
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中日
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DeNA
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勝利投手:坂本 裕哉(1勝0敗0S)
敗戦投手:岡野 祐一郎(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(1号・9回表ソロ)
【DeNA】オースティン(1号・1回裏ソロ),梶谷 隆幸(2号・7回裏2ラン),戸柱 恭孝(1号・8回裏3ラン)

  DAZN
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◆DeNAは初回、オースティンのソロで先制に成功する。その後は、3回裏に佐野と宮崎の適時打、7回には梶谷の2ランが飛び出すなど、終わってみれば13安打で10得点を挙げた。投げては、先発・坂本が6回無失点でうれしいプロ初勝利。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆DeNA坂本、中日岡野が先発。1回にDeNAがオースティンの1号ソロで先制。2回に戸柱の犠飛。3回にも3点を追加した。 中日岡野は5回8安打5失点で降板。DeNA坂本は6回1安打無失点、勝ち投手の権利を得て降板。継投で終盤戦に突入した。 DeNAが2ケタ10得点を量産して4連勝を飾った。先発坂本は初登板初先発初勝利をマーク。中日は同一カード3連敗、先発岡野が初黒星。

◆DeNA梶谷隆幸外野手が2戦連発弾を含む3安打で打線をけん引した。7回無死一塁、中日橋本から左翼席へ2号2ラン。 好調を維持する一打に「グッドスイングできました! 引き続き頑張ります!」と納得顔で振り返った。

◆「ハマの新星」が今季も出現した。プロ初登板初先発のDeNAドラフト2位の坂本裕哉投手(22)が初勝利をマークした。5回まで無安打投球で中日打線を封じ込め、6回1安打無失点の好投。開幕ローテを滑り込みでつかみ取ったルーキーが、デビュー戦で躍動した。チームに受け継がれる大卒左腕の系譜をがっちりと受け継ぎ、華々しくスタートを切った。端正な顔つきの美青年が歴史の扉をこじ開けた。デビューマウンドに上がった坂本がプレートに頭を下げた。待ちに待ったプロ初登板。春は過ぎ去った球春が多湿な梅雨に訪れた。「試合が近づくにつれて緊張感が高まって。周りからは『表情が硬いぞ』と言われたけど、自分の中ではいい心持ちだった。マウンドに上がったら緊張はなかった」。プレーボールのコールと同時に初々しさは消えた。 スカッと爽快な投球内容でイニングを重ねた。1回2死から高橋を四球で歩かせるも、2回は阿部、京田、郡司を3者連続三振。5回まで涼しい顔のまま無安打投球。左打者の内角、右打者の外角への制球がさえわたり優位を保った。左右均等に並んだ相手打線を翻弄(ほんろう)。「ストライク先行でゾーンで勝負できた。とにかく低め低めを意識して投げたので打ちとれたかなと思います」。5回までをテンポよく60球でまとめ味方打線の援護も呼び込んだ。 余力十分だった6回に不運に見舞われた。2死一、二塁。高橋への初球が暴投となり本塁ベースカバーに入ったときに右足首をひねった。1度、ベンチに下がり治療を受け「僕自身は絶対に1点もやらないぞという気持ちで投げていました」。内に秘めた闘争心をのぞかせた。ひやりとさせたが足首の状態については「ちょっとひねっちゃっただけ。次までにしっかりと準備したい」と話した。 大卒新人投手の1年目シーズンでの活躍がチームの系譜として受け継がれているが、大卒左腕のプロ初登板初勝利は球団史上初の快挙。エース今永、新人時代に2ケタ勝利を挙げた浜口、東でもデビュー戦は白星には届かなかった。開幕3日前の16日、監督室の扉を開けた。ラミレス監督から「オープン戦のときは実力に疑問を持ったこともあるけど十分にやっていける。おめでとう!」とローテ入りを伝えられデビューにつなげた。「ハマの超新星」がきらびやかに輝いた。【為田聡史】 ▽DeNAラミレス監督(坂本について)「期待以上の投球。戸柱とのコンビネーションがすごく良かった。何もなければもう1イニング考えていた」 ▽DeNA戸柱(先発坂本の好リード。1号3ランを含む4打点)「チャモさん(ロペス)ザキさん(宮崎)がつないでくれたので、つなぐ気持ちで打席に入った。最高の形で1本出てうれしい」

◆中日与田剛監督(同一カード3連敗で26日に本拠地開幕) 「何としても連敗を止めないといけない。気持ちを新たにして戦っていきたい」

◆プロ初登板初先発のDeNAドラフト2位の坂本裕哉投手(22)が初勝利をマークした。5回まで無安打投球で中日打線を封じ込め、6回1安打無失点の好投。開幕ローテを滑り込みでつかみ取ったルーキーが、デビュー戦で躍動した。 坂本は、先輩エース今永と同じく「意識高い系左腕」だ。1月の新人合同自主トレのブルペン。セ・リーグを代表する右スラッガーたちを強くイメージして、生命線のクロスファイアを投げ込んだ。「鈴木誠也さん、山田哲人さん、坂本勇人さんが立っていると思って、インコースに投げました。見逃しストライクを取るイメージです」。球界を代表する強打者たちも、同じ土俵に立った以上は憧れではなく敵となる。「対戦したい? というよりも、対戦して勝たなくちゃいけないので」と力強く言い切った。 今春の沖縄キャンプからは今永の投球を見て学び、積極的に質問をぶつける。この日も「何を食べてますか? 何時から何していますか?」と学ぶ姿勢を見せていた新人左腕。意識高く、たゆまぬ成長を続ける。【鈴木正章】

◆プロ初登板初先発のDeNAドラフト2位の坂本裕哉投手(22)が初勝利をマークした。▼プロ初登板の坂本(DeNA)と岡野(中日)の先発対決は坂本に軍配。両軍の先発投手(外国人は除く)がプロ初登板は昨年4月4日の高橋(巨人)と浜地(阪神)以来だが、浜地は3年目。新人同士の初登板先発対決は89年6月2日の渡辺智男(西武)と松本卓也(ダイエー)以来で、ドラフト制後(66年以降)は両リーグを通じ2度目。セ・リーグではドラフト制以前の50年3月11日の高橋輝(国鉄)と黒川浩(広島)以来、70年ぶり2度目。50年は高橋が2失点で完投勝利を挙げた。なお、DeNAで初登板初勝利は、2年目の京山が18年4月1日ヤクルト戦で記録して以来となり、新人では11年10月19日加賀美以来10人目。

◆「ハマの新星」が今季も出現した。プロ初登板初先発のDeNAドラフト2位の坂本裕哉投手(22)が初勝利をマークした。5回まで無安打投球で中日打線を封じ込め、6回1安打無失点の好投。開幕ローテを滑り込みでつかみ取ったルーキーが、デビュー戦で躍動した。チームに受け継がれる大卒左腕の系譜をがっちりと受け継ぎ、華々しくスタートを切った。 端正な顔つきの美青年が歴史の扉をこじ開けた。デビューマウンドに上がった坂本がプレートに頭を下げた。待ちに待ったプロ初登板。春は過ぎ去った球春が多湿な梅雨に訪れた。「試合が近づくにつれて緊張感が高まって。周りからは『表情が硬いぞ』と言われたけど、自分の中ではいい心持ちだった。マウンドに上がったら緊張はなかった」。プレーボールのコールと同時に初々しさは消えた。 スカッと爽快な投球内容でイニングを重ねた。1回2死から高橋を四球で歩かせるも、2回は阿部、京田、郡司を3者連続三振。5回まで涼しい顔のまま無安打投球。左打者の内角、右打者の外角への制球がさえわたり優位を保った。左右均等に並んだ相手打線を翻弄(ほんろう)。「ストライク先行でゾーンで勝負できた。とにかく低め低めを意識して投げたので打ち取れたかなと思います」。5回までをテンポよく60球でまとめ打線の援護も呼び込んだ。 余力十分だった6回に不運に見舞われた。2死一、二塁。高橋への初球が暴投となり本塁ベースカバーに入った時に右足首をひねった。1度、ベンチに下がり治療を受け「僕自身は絶対に1点もやらないぞという気持ちで投げていました」。内に秘めた闘争心をのぞかせた。ひやりとさせたが足首の状態については「ちょっとひねっちゃっただけ。次までにしっかりと準備したい」と話した。 大卒新人投手の1年目シーズンでの活躍がチームの系譜として受け継がれているが、大卒左腕のプロ初登板初勝利は球団史上初の快挙。エース今永、新人時代に2ケタ勝利を挙げた浜口、東でもデビュー戦は白星には届かなかった。開幕3日前の16日、監督室の扉を開けた。ラミレス監督から「オープン戦の時は実力に疑問を持ったこともあるけど十分にやっていける。おめでとう!」とローテ入りを伝えられデビューにつなげた。「ハマの超新星」がきらびやかに輝いた。【為田聡史】 ◆坂本の制御力 ボール球の次球に好投の理由があった。次球もボールゾーンに投じたのは12球。ストライクゾーンは17球で、投手有利の状況を保ち続けた。ボール→ボールの内訳も秀逸で、12球のうち2球は、三振を奪いに意図的にワンバウンドとしたチェンジアップ。ほかの多くも判別が微妙なギリギリに集めた。初回の四球、6回の死球を除けば、ほぼ完璧な制御。立ち上がりから変化球を多く配した捕手戸柱のタフなリードに応えた。

◆DeNAが4連勝。プロ初登板初先発のドラフト2位・坂本が6回1安打無失点の好投でプロ初勝利を挙げた。中日のドラフト3位・岡野もプロ初登板初先発だったが、5回8安打5失点で敗戦投手となった。中日は3連敗。  DeNAは一回、オースティンが右翼席への1号ソロを放ち先制。二回に戸柱の中犠飛で1点を追加し、三回には佐野、宮崎の適時打で3点を奪った。  坂本は一回、高橋に四球を与えたものの、その後は走者を許さず。二回に3者連続三振、五回にも一死から2者連続三振を奪うなど好投した。六回先頭の武田に、この試合初安打となるフェンス直撃の中越え二塁打を浴び、その後、死球と暴投で二死二、三塁のピンチを招きながらも、高橋を一ゴロに打ち取った。  DeNAは七回に梶谷が2試合連発となる左越え2号2ランを放ち追加点。中日は八回に大島の中前適時打で1点を返したが、その裏、戸柱がバックスクリーン右に1号3ランを放ち突き放した。中日は九回に阿部が右翼ポールを直撃するソロ本塁打を放ったが、及ばなかった。

◆DeNAのオースティンが来日初本塁打を放った。一回2死無走者から外角高めの変化球を流し打って右翼席に突き刺し「強く打つことを意識して打席に向かった」とうなずいた。  オースティンの一発もあって序盤に中日の新人岡野を攻略し、チームは4連勝。ラミレス監督は「1番から6番まで打線の厚みが増した。(オースティンは)大きい要素だと思う」と話した。

◆中日は投打でかみ合わず、同一カード3連戦3連敗となった。打線は五回までDeNAの新人坂本に無安打に抑えられ、その後も2点を返すのが精いっぱい。与田監督は「打てる形というのはよくなってきているが、きょうはちょっと打てなかった」と悔やんだ。  投手陣は先発の岡野、救援の橋本、鈴木博と登板した3人全員が失点し、計10失点。監督は26日の本拠地ナゴヤドームでの今季初戦に向けて「何としても連敗を止めないといけない。気持ちを新たにして戦っていきたい」と力を込めた。

◆DeNAの梶谷が2試合連続本塁打を放った。七回無死一塁から、外角高めの速球を左翼席に流し打つ2ラン。「グッドスイングできました」と自賛した。  三回と八回も中堅への安打をマークし、この日は3安打。キャンプからの激しい外野のレギュラー争いを制したリードオフマンが、好調を維持している。

◆新外国人のオースティン(前ブルワーズ)が一回、先制の1号ソロを放った。「強く打つことを意識して打席に向かった」と追い込まれてから、高めに浮いた変化球を強振。打球速度165キロの弾丸ライナーで、逆方向となる右翼席へと突き刺した。けがの影響で開幕3連戦はスタメンを外れたが、同4戦目から3試合連続安打(計6安打)。ラミレス監督は「オースティンがラインアップに戻ってきたのは、とても大きい」とたたえた。

◆ハマの新星が誕生した!! DeNAは25日、中日3回戦(横浜)に10-2で勝ち4連勝。ドラフト2位・坂本裕哉投手(22)=立命大=が6回1安打無失点で、大卒左腕投手では球団史上初となるデビュー戦白星をマークした。31年ぶりとなった初登板先発の新人同士の投げ合いで名だたる左腕の先輩たちが達成できなかった快投を披露。今季12球団一番乗りとなる先発での白星をつかみ、"左腕王国"の一角に名乗りを上げた。  駆け足で初の公式戦マウンドへ上がり、帽子をとって1秒、フッと息をついた。坂本が投じたプロとしての1球目は148キロの直球でストライク。試合中に雨も降り出す難しい状況下で81球を投げきり、球団の左腕では1988年の野村弘(現・弘樹)以来32年ぶりとなる初登板勝利という歴史を刻んだ。  「今日は絶対に勝ちたかった。思い描いていたラミレス監督との2ショットができて、すごくうれしいです」  ボールの出所が見にくいフォームから、多彩な変化球も操り五回まで無安打投球。初安打を許した六回、ベースカバーで右足首をひねったが「少し違和感が出たけど治療して、絶対投げ切りたいと思った」と、ここも無失点で切り抜けた。  チームには次々と大卒左腕の新星が現れているが、その中で初登板勝利を達成した例はなかった。2度開幕投手を務めている2015年D2位・石田、現エースの16年D1位・今永、ルーキーで10勝を挙げた17年同・浜口、新人王に輝いた18年同・東も届かなかったデビュー戦白星に、ラミレス監督は「期待以上の投球。エースになれるポテンシャルを持っている」と目を細めた。  忘れられない試合がある。立命大2年の秋、勝てばリーグ優勝に近づき、負ければ可能性が消える大一番の直前、2学年先輩の東がダッシュ中に肉離れを起こした。坂本は試合に向かうバスの中で代役先発を告げられたが、五回途中4失点でノックアウト。そのとき、東にもらった言葉は今も忘れない。  「いい経験になったやんか」  たどり着いたプロ1年目。「あの試合があったから、ここまで頑張れた」との自負がある。開幕前にはプロでも同僚となった憧れの先輩、東が左肘手術で離脱。「この一年、お前に任せた」。再びのエールに、今度は最高の結果で応えた。  それでも、坂本は「途中で代わってしまったのは詰めの甘さ」と端正な顔を引き締めた。DeNAに、またも系譜を受け継ぐ楽しみなサウスポーが現れた。(浜浦日向) 坂本にDeNA・木塚投手コーチ 「緊張感たっぷりだったが、それを払拭するくらい、しっかりと準備をして入ってくれた」 坂本を好リードし、八回に1号3ランを放ったDeNA・戸柱 「ヒットが打てていなかったので、最高の形で一本が出てうれしい」 今季初打点となる左越え適時二塁打にDeNA・佐野 「やっとチャンスで打つことができた」

◆32年ぶり? 生きていてよかった。私は完封だったので、坂本にも完封してほしかった。  冗談はさておき、立ち上がりは緊張していたのだろう。一回先頭の大島を左飛に打ち取った後、マウンドでフーッと深呼吸をしていた姿が印象的で、これで落ち着いてくれればと願っていた。  真っすぐに力があり、チェンジアップをうまく使っていた。ストライク先行で強気に投げ切れていたのが好投の要因だ。相手の先発は同じルーキー。打線は三回までに5点の援護をくれて楽に投げられたとはいえ、五回まで無安打は期待以上の投球だった。  一昨年の新人王、東が左肘の手術を受けて、今季は登板できない。開幕してすぐに同じ左腕が出てきたのは、チームにとっても大きい。  課題を挙げるならば、走者を背負ってからの投球だろう。六回先頭の武田にチーム初安打を許してクイック気味の投球になると、球が浮いた。いつも無安打とはいかないので、次の登板でどう抑えるのか、楽しみができた。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
411 0.800
(-)
-
(-)
11430
(+5)
16
(+5)
6
(+2)
5
(+2)
0.251
(↑0.001)
2.620
(↓0.42)
2
(-)
DeNA
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(↓0.5)
11424
(+10)
20
(+2)
8
(+3)
0
(-)
0.276
(↑0.018
3.000
(↑0.4)
3
(1↓)
広島
321 0.600
(-)
1
(-)
11428
(+5)
17
(+5)
9
(+1)
2
(-)
0.271
(↓0.001)
2.720
(↓0.42)
4
(-)
ヤクルト
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(↑0.5)
11423
(+3)
20
(+1)
7
(+1)
5
(-)
0.263
(↑0.001)
2.780
(↑0.35)
5
(1↓)
中日
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓0.5)
11418
(+2)
29
(+10)
4
(+1)
1
(-)
0.278
(↓0.021)
4.940
(↓0.96)
6
(-)
阪神
150 0.167
(↓0.033)
3.5
(↓0.5)
11410
(+1)
31
(+3)
5
(+1)
3
(-)
0.198
(↓0.011)
5.420
(-)