1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 2 | 9 | 18 | 1 | 1 |
ヤクルト | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 17 | 1 | 2 |
勝利投手:福 敬登(1勝0敗0S) (セーブ:岡田 俊哉(0勝0敗1S)) 敗戦投手:今野 龍太(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆中日が打撃戦を制した。中日は3点ビハインドで迎えた7回表、高橋と京田の適時打などで同点とする。そのまま迎えた延長10回には、堂上の犠飛と阿部の適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。敗れたヤクルトは、救援陣がリードを守りきれず、痛い逆転負けを喫した。
◆ヤクルト山田哲人内野手が、あっという間に試合を振り出しに戻した。 2点を追う1回無死一塁、カウント1-2から中日の先発大野雄の低め直球147キロを左中間へ運んだ。 開幕投手石川を援護する一振りとなり「開幕戦の勝つ打席ですごく緊張しましたが、落ち着いてしっかりと自分のスイングができました」とコメントした。
◆球団史上最年少で開幕4番を任されたヤクルト村上宗隆内野手(20)が、初打席で適時打を放った。 2-2で迎えた1回無死二塁、カウント2-2から中日大野雄の134キロ内角のスライダーを右前へ打ち返した。二塁走者の青木が生還し、1点を追加。チームをけん引する若き主砲は「いい流れで回ってきたので、その流れを自分で切らないように、気持ちで打ちました」と話した。
◆開幕投手を任されたヤクルト石川雅規投手(40)は、5回3失点でマウンドを降りた。 初回、ビシエドに1号2ランを許したが、打線が逆転。雨が降り続き、マウンドの状態も悪かったが、持ち味の粘りの投球で立て直した。 5回2死二、三塁で中日阿部を低めの114キロチェンジアップで三ゴロに打ち取ると、三塁手村上に向かってガッツポーズ。村上も笑顔を見せ、グラブタッチした。 「先制されてしまいましたが、野手の方に援護してもらって好プレーなどもあり、なんとか投げることができました。勝っている状態で、後ろにつなぐことができました」とコメントした。
◆3年ぶり3度目の開幕投手を務めた中日大野雄大は、2発を浴びるなど4回8安打6失点で降板した。初回3失点の後に2度のエラーも記録。 「何とか粘りたかったけど、2本目のホームランは防がなければいけなかったです」。 降板後に味方打線が同点に追いついたが、昨季最優秀防御率の初タイトルを獲得した左腕は反省しきり。次回登板でのリベンジを誓った。
◆先発はヤクルト石川、中日は大野雄。中日は1回、ビシエドが2ラン。ヤクルトも1回、山田哲の2ランと村上の適時打で3点。 中日は4回、京田の犠飛で同点。ヤクルトは4回、坂口の適時打と青木の1号2ランで3点を追加した。石川は5回3失点で降板。 中日は延長10回、無死満塁から堂上の中犠飛で勝ち越し。ヤクルトは8投手で継投したが、高津監督の初陣を飾れなかった。 中日福が初勝利。ヤクルト今野は初黒星。
◆20年バージョンの強竜打線が開幕戦で粘り強さを披露した。7-7で迎えた延長10回、代打堂上が激闘にケリをつけた。ヤクルト今野の直球を振りぬくと打球はセンターへ高々と上がった。昨年、神宮球場で打率3割4分6厘、6本塁打の"ミスター神宮"が、勝ち越し犠飛を決めた。 「みんなの力で勝てた。チームで、いっしょにプレーができて良かった。開幕が決まった時点で100%の気持ちを持ってくるように練習してきた」。昨年プロ初の開幕スタメンを決め、今季はベンチスタートに戻ったがここ一番で勝負強さを発揮。チーム4年ぶりの開幕戦勝利。93年開幕戦の20安打に次ぐ、先発野手全員安打を含む18安打、9得点の猛攻で強竜復活を印象づけた。 打線に点火したのは来日5年目の4番ビシエドだ。初回2死一塁。石川の2球目、ツーシームを右翼スタンドへ運んだ。午後6時9分。先制1号2ランは来日1年目の16年以来2度目の開幕アーチ。新型コロナウイルス感染拡大で約3カ月遅れでスタートした今季12球団最速弾を含め3安打で、猛攻を引っ張った。 「いいスイングができたよ。積極的に行った結果が最速になっているんだと思う。逆転してチームが勝てたことがうれしい」。今月初旬に再開された練習試合では、打率3割7分9厘をマークし、本塁打もリーグ2位の4本。好調そのまま開幕戦の神宮で打線を勇気づけた。 先発大野雄が4回6失点で降板。4-7と3点を追う7回にも打線は粘った。アルモンテ、高橋が猛打賞を決め、1点差に迫ると京田の同点適時打で試合を振り出しに戻した。中日は昨季リーグ1位のチーム打率を誇ったが、得点力不足に悩んだ。だが6月の練習試合ではチーム打率2割7分5厘、17本塁打、得点力もリーグ2位の53得点。今年の竜には本塁へ返す力が備わってきた。 4時間49分の激闘は、チーム4年ぶりの開幕白星発進。救援陣も踏ん張り与田監督も感慨深げだ。「今年のこの勝利には特別な思いがある。勝負強さなど、練習でやってきたことがすごくいい形で出た」。待ちに待った3か月遅れの開幕戦。今年竜はひと味もふた味も違う。【伊東大介】 ▽中日堂上(10回勝ち越し犠飛) みんながつないでくれた場面だったので、なんとか点を入れたかった。いい緊張感の中で打席に立つことができました。 ▽中日京田(7回同点適時打) 大野(雄)さんの負けを消せて良かったです。 ▽中日岡田(10回から登板、2死満塁にピンチを背負うも村上を空振り三振で初セーブ) 最高の場面でバトンを渡してもらえて、チームのために勝ちたかった。悔いのないように自分のパフォーマンスを出し切ろう思って投げた。勝てたことが本当にうれしい。 ▽中日福(9回の1イニングを無失点に抑え今季初勝利) 緊迫した場面で投げさせてもらえてうれしかったし、抑えたことも自信になった。ビビらず相手と勝負できたところが良かった。 ▽中日高橋(5打数3安打1打点) (守備で)いいプレーも出たし、1番はチームに貢献できたことが良かった。しっかり反省することところはして、また明日(20日)から頑張ります。
◆ヤクルトは4時間49分と12球団最長の開幕戦を総力戦で戦い抜いたが、高津監督の初陣は黒星となった。先発石川は5回3失点と粘りの投球を見せたが、勝ちパターンの長谷川、梅野がリードを守りきれず、延長戦の末に力尽きた。 「リリーフ勝負でやられたのは残念。逃げ切れると一番よかったが、これが今の状態。僕も強気にしっかり攻めたいし、守るところは全力で守る采配ができるといい」と反省。2年連続の開幕戦黒星となった。
◆開幕戦のヤクルト-中日(神宮)が19日に行われ、ヤクルト・高津臣吾監督(51)、中日・与田剛監督(54)が試合に先立ち開幕宣言を行った。 高津監督は「新型コロナウイルスに罹患(りかん)された皆さまに、この場を借りてお見舞い申し上げます。全国の皆さま、いよいよプロ野球が開幕します。たび重なる延期、全体練習もできない日々が続き、プロ野球どころではないのではないかという不安な日々を過ごしてきました」と話した。 高津監督の話を受けて与田監督が「プロ野球界としてなにができるかを考え、開幕できる日が必ずくると信じ、きょうやっとこの日を迎えることができました。まだ球場で直接プレーをお見せすることはできませんが、多くのファンの声は選手たちに確実に届いています。みんなで一緒にこの時を乗り越えましょう」とつないだ。 宣言後には、両チームの選手がベンチ前に立ち、医療関係者に感謝の拍手を送るフライデーオベーションを行った。
◆中日のダヤン・ビシエド内野手(31)が19日、ヤクルトとの開幕戦(神宮)に「4番・一塁」で出場。第1打席で12球団最速となる今季第1号の2ランを放った。 「ツーシームかな。いいスイングができたよ。開幕戦の1打席目にいい形で打つことができてうれしいよ」 相手の開幕投手・石川が外角に投じた1球を逆らうことなく逆方向にはじき返し、白球は悠々と右翼フェンスを越えた。 ビシエドは石川に対して昨季も打率・400(10打数4安打)、1本塁打、1打点と結果を残しており、幸先のいい一発となった。
◆ヤクルト・山田哲人内野手(27)が19日、シーズン開幕戦となる中日戦(神宮)に「2番・二塁」で先発出場。2点を追う一回無死一塁から、左中間席へ今季のチーム1号となる2ランを放った。 「開幕戦の初打席ですごく緊張しましたが、落ち着いてしっかりと自分のスイングができました」 バットから放たれた鋭い打球が、無人のスタンドに突き刺さった。相手の開幕投手を務める左腕・大野雄が投じた、147キロの直球を一閃。今季、世界初となる4度目のトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)達成を目指す27歳が、開幕を告げる大きなアーチをかけた。
◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が19日、シーズン開幕戦となった中日戦(神宮)に「4番・三塁」で先発出場。球団では、1956年の町田行彦の22歳0カ月を大幅に更新する最年少での「開幕4番」に座った若き大砲が、いきなり仕事を果たした。 2-2と同点の一回無死二塁。相手の開幕投手を務めた左腕・大野雄が投じたスライダーを右前適時打とし「良い流れで回ってきたので、その流れを自分で切らないように気持ちで打ちました」と汗をぬぐった。
◆プロ野球開幕戦、ヤクルト-中日(神宮)の四回、ヤクルト・高津監督が初めてのリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。 四回1死二塁で中日・加藤の打球は三遊間へ。遊撃のエスコバーが難しい体勢で捕球。二走・阿部が飛び出しているのを見て二塁へ送球した。アウトのタイミングだったが、判定はセーフ。高津監督がリクエストを要求してビデオ判定を行った。審判が映像の確認をしたが判定は変わらずセーフ。BSフジで解説していたヤクルト元監督の真中満氏は「(二塁手の)山田(哲人)のタッチが甘いかな。しっかりタッチしないといけないですね」とコメントした。
◆中日・大野雄大投手(31)が19日、ヤクルトとの開幕戦(神宮)に先発。3年ぶり3度目の開幕投手を務めたが、4回9安打6失点と悔しい結果になった。 「なんとか粘りたかったですが、2本目のホームランは防がなければいけなかったです」 一回に4番・ビシエドに先制2ランの援護をもらうも直後、2番・山田哲に同点弾を浴び、青木、村上の連打で逆転を許した。 その後のピンチは抑えたものの、一回だけで球数は40球。二、三回で立て直したようにも思えたが、3-3の同点に追いついてもらった四回は1死三塁から坂口に勝ち越しの中前適時打を浴び、2死後には青木に右翼への2ランを被弾。打球がスタンドに吸い込まれると膝に両手をついた。 大野雄は2016、17年に開幕投手を務め、1勝1敗だった。
◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が19日、シーズン開幕戦となった中日戦(神宮)に「3番・左翼」で先発出場。1点を勝ち越した後の四回2死一塁から、右翼席へ1号2ランを放った。 相手の先発左腕・大野雄が投じたスライダーを捉え、「石川さんがグランド状況の悪い中、粘りのピッチングをしているのでなんとか追加点を取りたかった」。今季から主将に就任したベテランが、バットで魅了した。
◆プロ野球史上5人目となる40代での開幕投手を務めたヤクルトの石川は、5回3失点で勝利投手の権利を持って降板したが後続が打たれて白星はつかめなかった。 雨の中で9安打を浴びたが、無四球で崩れなかった。3点リードの五回は2死から連打で二、三塁のピンチ。阿部には低めへの変化球を三塁線へはじき返されたが、守備が課題の村上が好捕。一塁に好送球してピンチを脱した。穏やかな性格の石川には珍しくガッツポーズを繰り出し「野手の援護と好プレーで何とか投げることができた」と感謝した。
◆プロ野球開幕戦、ヤクルト-中日(19日、神宮)ヤクルトが延長十回、7-9で敗れた。ヤクルトが17安打、中日が18安打の乱打戦で逆転負けを喫して、高津監督の初陣を白星で飾ることはできなかった。 7-7の延長十回、ヤクルトは8番手の今野が無死満塁のピンチで、中日の代打・堂上に中犠飛で勝ち越しを許した。 ヤクルトはその裏、二死満塁で4番・村上という絶好のチャンスを迎えたが、空振り三振に倒れた。
◆ヤクルトの高津新監督は初陣を逆転で落とした。7-4の七回に4番手の梅野がつかまって追い付かれると、延長十回は楽天から加入した今野が2失点。監督は「リリーフ勝負のいい形になった。そこで逃げ切れたら一番だったが」と悔しがった。 昨季のチーム防御率が12球団ワーストだった投手陣の立て直しを期待されて就任したが、課題がそのまま出た。17安打7得点を生かせない厳しい船出に「痛いミスが目立った。未熟なチームなので反省してチームとして成長していきたい」と現状を受け入れて前を向いた。 村上(一回と六回に適時打) 「(一回は)いい流れで回ってきたので、その流れを自分で切らないように気持ちで打った」 青木(四回に2ラン) 「グラウンドの状況が悪い中で石川さんが粘りの投球をしていたので、何とか追加点を取りたかった」
◆史上5人目となる40代で開幕投手を務めたヤクルト・石川雅規投手(40)は5回3失点。七回に救援が追いつかれ、白星が消えた。 「先制されてしまいましたが、野手に援護してもらい、好プレーなどもあって投げることができました」 一回、ビシエドに1号2ランを被弾したが、その後は粘りの投球。五回2死二、三塁のピンチで迎えた阿部を、村上の好プレーで三ゴロに打ち取るとガッツポーズ。試合前から降り続いた大雨でマウンドがぬかるむ中、経験を生かした。 3年ぶり9度目の大役は、球団では松岡弘と並ぶ歴代2位。試合に敗れたものの、高津監督は「今日の条件であれほどの投球ができるのは石川しかいない。開幕投手にしてよかった」とたたえた。(横山尚杜)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
1 | 0 | 0 | 1.000 (↑0.454) | - (-) |
119 | 3 (-660) | 2 (-571) | 1 (-182) | 0 (-83) |
0.258 (↑0.001) | 2.000 (↑1.77) |
1 (3↑) |
広島 |
1 | 0 | 0 | 1.000 (↑0.5) | 0 (↓6.5) |
119 | 5 (-586) | 1 (-600) | 2 (-138) | 1 (-80) |
0.306 (↑0.052) | 1.000 (↑2.68) |
1 (4↑) |
中日 |
1 | 0 | 0 | 1.000 (↑0.518) | 0 (↓9) |
119 | 9 (-554) | 7 (-537) | 1 (-89) | 0 (-63) |
0.383 (↑0.12) | 6.300 (↓2.58) |
4 (2↓) |
DeNA |
0 | 1 | 0 | 0.000 (↓0.507) | 1 (↑4.5) |
119 | 1 (-595) | 5 (-606) | 1 (-162) | 0 (-40) |
0.133 (↓0.113) | 5.000 (↓1.07) |
4 (1↓) |
阪神 |
0 | 1 | 0 | 0.000 (↓0.504) | 1 (↑5) |
119 | 2 (-536) | 3 (-563) | 1 (-93) | 0 (-100) |
0.219 (↓0.032) | 3.380 (↑0.08) |
4 (2↑) |
ヤクルト |
0 | 1 | 0 | 0.000 (↓0.418) | 1 (↑17) |
119 | 7 (-649) | 9 (-730) | 2 (-165) | 0 (-62) |
0.370 (↑0.126) | 0.000 (↑4.78) |
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