DeNA(★1対5☆)広島 =リーグ戦1回戦(2020.06.19)・横浜スタジアム=
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広島
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DeNA
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勝利投手:大瀬良 大地(1勝0敗0S)
敗戦投手:今永 昇太(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】大瀬良 大地(1号・9回表2ラン),ピレラ(1号・9回表ソロ)
【DeNA】ロペス(1号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は1点を追う5回表、大瀬良と西川の適時打で2点を奪い、逆転に成功する。そのまま迎えた9回には、大瀬良とピレラの2者連続本塁打が飛び出し、3点を追加した。投げては、先発・大瀬良が9回1失点の快投。敗れたDeNAは、打線が4安打1得点と振るわなかった。

◆午後6時試合開始予定だったが、開始直前から雨が強くなり、30分遅れの午後6時30分開始となることが発表された。

◆横浜スタジアムでは"5000人"のファンが熱い声援を送った。 特典付きチケットを購入したファンの写真パネルが一塁側、バックネット裏、三塁側に合わせて約5000枚設置された。またファンからの写真をモザイクアートにして制作した全長65メートル、幅10メートルのビッグフラッグも右翼スタンドに掲出。試合開始前やイニング間には、ファンからの応援動画も大型ビジョンに流された。

◆DeNAホセ・ロペス内野手(36)が先制ソロ本塁打を放った。 2回1死から広島の先発大瀬良の2球目、外角低め126キロを無観客の左翼席へ。「『カンペキデス!』。打ったのはスライダーです。大瀬良投手とは何度も対戦していたので積極的にいきました。開幕戦で先制打を打つことができうれしいです!」と、気合の入った表情で話した。

◆DeNAは2回、ロペスが広島先発大瀬良から左越えソロを放ち先制。DeNA先発今永は、3回まで2安打無失点に抑えた。 広島は5回、大瀬良の適時打で同点とし、西川が勝ち越しの適時二塁打。DeNA今永は5回で降板し6回から継投に入った。 広島大瀬良は9回に1号2ラン。投げては9回を投げきり2年連続開幕戦白星。DeNAは打線が沈み、今永は5回2失点で黒星。

◆DeNA今永昇太投手は2年連続の開幕戦白星を飾れなかった。雨の中、5回を93球、7安打5奪三振で2失点。最速150キロをマークし、先発として最低限の役割は果たしたが「5回は下位打線で、テンポアップして抑えようと、少し淡泊になってしまった」と悔やんだ。 コロナ禍で自らと向き合う時間が増えた中、プロとしての社会的役割にも考えを巡らせた。前日には「プロ野球選手から野球を引いてゼロだったら意味がない。せっかくこうしてまた野球をやらせてもらえるので、今季はいろんなことを我慢してくれた皆さんの、全ての気持ちを背負って投げられたら」とコメント。強い気持ちで臨んだマウンドで結果を残せなかった。 降板後は大瀬良の好投を目に焼き付けた。「雨の中でも下半身が安定して再現性の高いフォーム。出力を抑えてマウンドをうまく利用していた」。相手エースからも学び、次回登板への糧とする。【鈴木正章】

◆2年連続開幕投手を務めた広島大瀬良大地投手が9回4安打1失点の好投で、12球団最速の完投勝利を手にした。17日に29歳の誕生日を迎えたばかりの大黒柱が、佐々岡新監督に初勝利をプレゼントした。 本調子ではない中、新球シュートを加えた持ち球を幅広く使いながら「何とか丁寧に投げようと思った」。1回は2球で2アウト、合計7球で三者凡退の滑り出し。2回はロペスに先制ソロを浴びたものの、6回まで1安打投球。直球と得意のカットボールを中心に、左右、縦、前後を使い、DeNA打線を手玉に取った。 得意ではない打撃でも勝利に貢献した。5回1死三塁から今永の146キロ直球に食らいつき、同点打。9回2死一塁から国吉の高めの直球を強振して右翼席へダメ押し2ラン。プロ初本塁打が今季チーム1号となった。 新型コロナウイルス感染拡大で開幕は3カ月延期。この日は降雨でさらにプレーボールが30分以上遅れた。初本塁打もハイタッチはなく、勝利の瞬間もエアハイタッチ。ヒーローインタビューも自らマイクを持った。「待ちに待った開幕でチームが勝てて良かった」。例年とは違う戦いの幕開け。待ちわびたシーズン開幕戦で得た白星の味はやはり、格別だった。【前原淳】

◆途中出場の広島三好匠内野手が超ビッグプレーで窮地を救った。 メヒアに代わり、1点リードの8回に三塁で出場。1死三塁のピンチで代打オースティンの痛烈な打球をショートバウンドで好捕。すぐさま本塁へ送球し、同点打を防いだ。「(大瀬良)大地さんが粘ってくれていたので、なんとかしたかった。まずは捕れば、なんとかなると思っていた」。佐々岡監督も「スーパープレー」と職人芸を絶賛した。

◆広島の新助っ人ホセ・ピレラ外野手が来日初戦で1発を含む猛打賞と勝利に大きく貢献した。 1番左翼で先発出場。初回先頭の来日初打席で右前に初ヒットを放つと、5回には決勝打につなげる左前打。9回には大瀬良に続いてダメ押しの1号ソロを左中間スタンドに放り込んだ。「(大瀬良)大地も一生懸命投げていたので、なんとか援護したかった」。広島の新リードオフマンがセ界をかき回す。

◆広島大瀬良大地投手(29)が2年連続で開幕戦白星を飾った。降雨で試合開始が30分遅れたが、動じることなく、安定感のある投球を見せた。DeNAの強力打線を4安打1失点に抑え、12球団完投一番乗りを果たした。9回にダメ押し2ランを放つなど打でも2安打3打点。佐々岡監督に初勝利をプレゼントした。開幕投手の重圧も、異例ずくめのシーズン幕開けにも、大瀬良は重圧を感じさせなかった。1回わずか7球の立ち上がりから、2回に先制弾を浴びるも泰然自若。昨季までのような直球とカットボールに頼る投球ではない。直球とカットボールを中心に組み立てながらも、左右、縦、前後を使い、打ち気にはやるDeNA打線を手玉に取った。 本調子ではなかった。失投も、逆球もあった。「真っすぐも走っていなかったので、低めに丁寧に投げていこうと話をした。初球から振ってきてくれたので、シュートを有効的に使えた」。開幕の延期期間で完成度を上げた新球によって投球の幅が広がった。 打撃でも勝利に貢献した。1点を追う5回1死三塁で今永の146キロ直球に食らいつき、同点打。勝ち越しを呼んだ。9回は2死一塁から国吉の高めの直球を強振して右翼席へダメ押し2ラン。プロ入り初本塁打が今季チーム1号となり「気持ちよかったです」とマウンドでは見せなかった笑みがこぼれた。 3カ月待たされた開幕は、降雨でさらにプレーボールが30分以上遅れた。入団当初は神経質だった性格も、中継ぎ経験をへて「こだわりを持つことをやめた」。開幕前には、毎年続けていた津田氏の墓前に手を合わせることもできなかったが、臨戦態勢は整っていた。 昨年末にはすでに開幕投手を告げ、開幕日が何度ずれ込んでも、大瀬良を信じ続けた佐々岡監督は投打の活躍を称賛した。「冷静に投げてくれた。ホームランはびっくりしたが、大きな得点になった。信用して送り出し、1戦目からいいスタートが切れた」。周囲がエースと認めても、本人は今季が真のエースを目指す戦いと位置づける。「これからが始まり。これをずっと続け(佐々岡監督に)優勝、日本一をプレゼントできるようにしたい」。新指揮官の下、最高のスタートを切った。【前原淳】 ▼開幕投手の西勇(阪神)と大瀬良(広島)が本塁打。開幕戦で本塁打を打った投手は08年川上(中日)以来で12、13人目(14、15本目)。阪神では38年春の御園生以来2人目、広島でも80年池谷(広島)以来2人目となり、同一年の開幕戦で2人の投手が本塁打は初めてだ。2人ともプロ初アーチで、開幕戦でプロ1号の投手は来日1号の04年ベバリン(ヤクルト)を含め4、5人目。2人は適時安打も打っており、西勇が2打点、大瀬良が3打点。開幕戦で投手の3打点は75年平松(大洋)以来。

◆本拠地マツダスタジアムではパブリックビューイングが実施された。広島県在住者が必須条件で、広島テレビアプリの特設サイトで募集し、抽選に当選した750人が来場。 球場のバックスクリーンモニターで遠征地で躍動するカープナインに熱い声援を送り、佐々岡カープ初陣の勝利を見届けた。

◆今永キラー広島西川龍馬内野手が開幕戦勝利を呼び込む決勝タイムリーを放った。 1点を追う5回。大瀬良の同点打で追いつき、2死一、二塁から今永のカットボールを体で巻き込むように捉え、右翼線への適時二塁打とした。 「得点圏で1本出たのはよかった。(今永を)早めに下ろすことができてよかった」。昨季は今永に対し打率4割1分2厘を記録。「いいイメージはなかったけど、数字だけはよかったので、自信を持って立てた」とニヤリ。17日に結婚を発表した男が、20年シーズンを盛り上げる。

◆DeNAは19日の広島1回戦(横浜)終了後に、無人の観客席から約2分間にわたり、540発の花火を打ち上げた。 例年、本拠横浜スタジアムでの勝利時のみ「Victory Celebration」として行ってきた花火だが、コロナ禍で無観客開催となった中、野球のある日常のにぎわいを関内エリアに知らせ、地域を活気づけたいという願いを込め、開幕戦で盛大に打ち上げられた。 今後は公式戦勝利時のみ、打ち上げを行う予定。

◆広島・堂林翔太内野手(28)が19日、DeNAとの開幕戦(横浜)に「7番・一塁」で先発出場する。開幕スタメンは2014年3月28日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、6年ぶり。  6月10日の阪神との練習試合(マツダ)では三回に満塁本塁打を放つなどアピール。「僕はレギュラーではない。1日1日アピールするだけ」と語っていたが、"鯉のプリンス"が開幕の舞台に立つ。

◆DeNA最年長の36歳、ロペスが二回にチーム初安打となる先制ソロ本塁打を放った。大瀬良の2球目、スライダーを衰え知らずのパワーで左翼席中段へ運んだ。来日8年目らしく「カンペキデス。大瀬良投手とは何度も対戦してきたので積極的にいった」と日本語交じりで振り返った。

◆広島が開幕戦に勝利。先発・大瀬良は2年連続2度目の開幕投手の大役を全うして完投し、打者としても3打点を挙げる大活躍を見せた。  DeNAは二回に5番ロペスがチーム初安打となるソロ本塁打を放って先制。しかし、大瀬良が立ち直り、その後、強力DeNA打線を六回まで三者凡退に打ち取った。  広島は五回、大瀬良が1死三塁の場面で、DeNAの先発・今永の初球をはじき返して中前適時打。同点に持ち込むと、2死二、三塁で打席に入った広島・西川がライト線への適時二塁打を放ち、逆転に成功した。  大瀬良は二回に本塁打を許して以降、完璧なピッチング。九回には2死一塁の場面でライトスタンドへの2点本塁打を放つなど、打者としても大活躍だった。九回には2死一、二塁のピンチを迎えるが、DeNA・ロペスをショートゴロに打ち取り、チームに開幕白星をプレゼント。エースとしての存在感を見せた。

◆DeNAは19日、広島1回戦(横浜)に1-5で敗れ、開幕黒星発進となった。打線が大瀬良に3安打完投負けを喫し、九回には大瀬良、ピレラに初本塁打を献上した。  ラミレス監督は試合後「大瀬良はアンビリーバボーといわざるをえない。今永は期待通りの投球をしてくれた。相手が大瀬良でなければ勝っていた」と語った。  右腕の張りのためスタメンを外れたオースティンを、1-2の八回1死三塁で代打に起用する"勝負手"を打ったが、痛烈なゴロを不運にも三塁手・三好に好捕され、無得点に終わった。  助っ人砲の明日以降の起用について、指揮官は「様子を見て、状態が良ければラインアップに名を連ねるだろう」とした。

◆大瀬良が投打で大活躍し、広島の佐々岡新監督は初陣で白星を手にした。球団では1967年の長谷川良平監督を最後に久しくなかった投手出身監督。かつてのエースは「選手の時も初勝利は横浜だった。うれしさはある」と目を細めた。  1番に抜てきした新戦力のピレラが、一発を含む3安打を放つなど打線も機能した。「自分の任務をしっかりやって、カープの野球をしようと話をした。信じて送り出した。いいスタートが切れたと思う」と最高の船出を喜んだ。 西川(五回に勝ち越し二塁打) 「カウントも有利だったので、積極的に思い切って振りにいった。浮いてきたところをしっかり上からたたくことができた」 ピレラ(来日初本塁打を含む3安打1打点) 「とてもうれしい。(大瀬良)大地も一生懸命だったので、何とか援護したいと思った」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
100 1.000
(↑0.454)
-
(-)
1193
(-660)
2
(-571)
1
(-182)
0
(-83)
0.258
(↑0.001)
2.000
(↑1.77)
1
(3↑)
広島
100 1.000
(↑0.5)
0
(↓6.5)
1195
(-586)
1
(-600)
2
(-138)
1
(-80)
0.306
(↑0.052
1.000
(↑2.68)
1
(4↑)
中日
100 1.000
(↑0.518)
0
(↓9)
1199
(-554)
7
(-537)
1
(-89)
0
(-63)
0.383
(↑0.12)
6.300
(↓2.58)
4
(2↓)
DeNA
010 0.000
(↓0.507)
1
(↑4.5)
1191
(-595)
5
(-606)
1
(-162)
0
(-40)
0.133
(↓0.113)
5.000
(↓1.07)
4
(1↓)
阪神
010 0.000
(↓0.504)
1
(↑5)
1192
(-536)
3
(-563)
1
(-93)
0
(-100)
0.219
(↓0.032)
3.380
(↑0.08)
4
(2↑)
ヤクルト
010 0.000
(↓0.418)
1
(↑17)
1197
(-649)
9
(-730)
2
(-165)
0
(-62)
0.370
(↑0.126)
0.000
(↑4.78)