広島(★0対6☆)ソフトバンク =オープン戦3回戦(2020.03.15)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
11300100061313
広島
0000000000110
勝利投手:尾形 崇斗(1勝0敗0S)
敗戦投手:森下 暢仁(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】リチャード(2号・2回表ソロ),中村 晃(2号・3回表ソロ),周東 佑京(2号・6回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆広島は、先発のルーキー・森下が4回7安打5失点。2本塁打を浴びるなど、課題を残す結果となった。対するソフトバンクは、中村晃がソロを含む2安打2打点の活躍。選手会長がバットで存在感を示した。

◆ソフトバンクの育成大砲、リチャード内野手(20)が、オープン戦2号ソロを放ち、怪力ぶりを発揮した。 2回の第1打席、1死走者なしで、広島のドラフト1位森下暢仁投手(22=明大)の147キロの真ん中低めの直球を強振。快音を発した打球は、左中間スタンドで大きくはねた。打った瞬間、それと分かる当たりで、センターがほとんど動くことのない会心のアーチだった。チームのオープン戦初戦となった2月23日のオリックス戦(宮崎市清武)以来となるソロはオープン戦最終戦でマーク。 「打ったのは直球です。タイミングを合わせることを意識して打ちにいきました。芯で打つ事が出来たし、ホームランになってくれて良かったです」。支配下選手登録への大きなアピールとなった。

◆先発した広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22=明大)が昨年の日本一球団からプロの洗礼を浴びた。 初回に先制点を奪われ、2回には1死からリチャードにプロ初被弾となる左中間への1発を食らった。3回には先頭の中村晃に弾丸ライナーで右翼スタンドまで運ばれるなど、4連打を浴び3失点。この日は95球を投げ、4回7安打3四死球で5失点。5回無失点と好投した8日西武戦(マツダスタジアム)から一転し、課題を残す登板となった。

◆ソフトバンク育成の尾形崇斗投手(20)が、オープン戦ラスト登板を無失点で締めくくった。オープン戦初となる先発で4回を1安打無失点。 侍ジャパン4番の広島鈴木誠に対して第1打席でバットを折って中飛、第2打席は遊飛に打ち取る快投だった。最速は147キロをマーク。オープン戦5試合11イニングを投げて無失点で、支配選手下登録へ強烈アピールした。 尾形は「しっかりと要所を締めることが出来たと思います。走者を出してからも、落ち着いて自分の投球ができました。良い打者に対して真っすぐでしっかりと勝負できたし、抑えることが出来て自信になりました。長いイニングを投げたのは久々でしたが、結果にも内容にも満足しています。開幕に向けてこの調子を維持していきたいと思います」と球団を通じてコメントした。

◆ソフトバンク中村晃外野手がオープン戦最終打席を2号ソロで締めた。 3回に先頭打者で森下から右翼席へ。「打った瞬間はフェンス直撃ぐらいと思いました。いいスイングで振り抜けましたし、入ってくれて良かったです」。今季は選手会長としてチームを引っ張る男が、開幕が見えない状況でも結果を残した。

◆ソフトバンク工藤公康監督が充実のオープン戦を振り返った。最終戦で広島に快勝し、12試合8勝3敗で勝率2位。 「収穫は選手をいろいろと試すこともできたし、新たな発見もあった」と育成を含めた若手の台頭を喜んだ。「課題としてはサインについてこれから試合も重ねて確認し合っていきたい」。先行きの見えない開幕に向けて細部の調整に余念がなかった。

◆先発したドラフト1位の広島森下暢仁投手(22=明大)が、プロ初を含む2被弾など4回7安打5失点と洗礼を浴びた。 直球は最速152キロを計測したが、カーブが全てストライクゾーンから外れるなど変化球の制球を乱して3四死球。精彩を欠いた右腕は「しっかりとコントロール、変化球の精度をもっと上げていきたい」。 佐々岡真司監督は「打たれて勉強ということで、次に生かしてほしい」と巻き返しを期待した。

◆ソフトバンク快足の周東佑京内野手が、オープン戦チーム1号を放った2月23日以来となる本塁打をランニング弾で飾った。 5回の守りから出場。6回に中越えの打球で西川がフェンスに激突するなどし、アッという間にホームイン。「1周は疲れました。小学生以来のランニングホームランです」と笑ったが「まだまだ課題もあるので、開幕まで取り組みたい」と気の緩みはなかった。

◆広島佐々岡真司監督が5勝5敗2分けのオープン戦を総括し「もっともっと競争しながら危機感を持ってやってほしい」と奮起を促した。 チーム打率は12球団で3位の2割7分1厘だった一方、防御率は最下位の4・71。「延期となっていろいろ試した中、期待していた投手が決まらず、特にリリーフ陣も決まらなかった」と頭を抱えた。

◆ソフトバンクからまたも「育成の星」が誕生する。育成の尾形崇斗投手(20)が広島戦にオープン戦初先発して4回1安打無失点に抑えれば、同じく育成のリチャード内野手(20)も2号ソロ。2人は支配下登録が有力で、16日にも発表される見込みとなった。 尾形の力強い直球が強力打線を封じ込めた。1回。先頭の田中広に中前打を許したが「このままズルズルいったら昨年までの自分に戻る」と気持ちを切り替えた。菊地涼、西川を凡打に打ち取り、侍ジャパン4番候補の鈴木誠を迎えた。この日最速の147キロで押し込み、バットをへし折っての中飛。「最高でした。指に掛かった球なら一流選手を抑えられる。いい経験をさせてもらいました」と胸を張った。5試合で11回を投げて無失点。「1年ぶりの4回だったので疲れましたが、試合を作れる自信もついた」と語気を強めた。 大砲リチャードも負けていなかった。2回1死。広島のドラフト1位森下暢仁投手(22=明大)の147キロの真ん中低め直球を左中間席へ一直線に運んだ。「タイミングを合わせることを意識して打ちにいきました。芯で打つことが出来た」。オープン戦初戦の2月23日オリックス戦(宮崎市清武)でも尾形が中継ぎで3回無失点に抑え、リチャードは1号を放った。この日のダイヤモンド1周後、ベンチ前で尾形と抱き合ったリチャードは「いいコンビですね」と笑った。 ともに3年目を迎えた育成からの「卒業」を自ら祝うような活躍。昨年は周東が育成の星だった。今年は最後のオープン戦で仲良く有終の美を飾った「怪腕&大砲コンビ」が花を咲かせる。【浦田由紀夫】

◆先発の一角を担う広島ドラフト1位新人の森下(明大)は、4回で7安打を浴びて5失点と精彩を欠いた。一回に四球からピンチを招いて先制を許すと、二回はリチャードにソロ。三回は中村晃の一発を含む4長短打で失点を重ね「うまくいかない時に、どうやったら自分の投球ができるか考えながらやっていきたい」と反省した。  カーブでストライクを取れず、緩い球を効果的に使えなかった。「真っすぐとカットボールだけだと打たれてしまう。(カーブとチェンジアップの)精度を上げていきたい」と課題を口にした。

◆ソフトバンクの育成3年目、尾形が先発して4回1安打無失点と好投した。一回2死一塁からは快速球で鈴木誠のバットをへし折って中飛に仕留め「最高です」と会心の表情。本来の中継ぎの時よりも、テンポを速めて球数を抑えることに成功し、当初予定の3回より長く投げ切った。  オープン戦は5試合で計11回を投げ、無失点で終え「いい意味で余裕が出てきた」と手応えを深める。支配下入りを勝ち取るのは確実な中、工藤監督は「シーズンに入って2~3回を投げられる投手はどうしても必要。いいテストになった」と高く評価した。

◆育成3年目のリチャードが二回に2号ソロ。低めの147キロの速球を捉え「打った瞬間にいったと思った」。左中間席へ運び、支配下登録入りへ前進した。沖縄尚学高出身で189センチ、112キロの巨漢。試合前に工藤監督から強振しなくても本塁打になると助言され、力まずにスイングしてスタンドに届かせた。公式戦開幕は先送りとなったが、練習試合に向けて「毎日、泥くさくいきます」と気を引き締めた。

◆人並み外れたスピードだ。ソフトバンク・周東佑京内野手(24)が広島戦でオープン戦2号となるランニング本塁打をマークした。  「しっかりと振れました。三塁を回ったところでいけると思った。しんどいですよ、一周は。小学生以来ですかね」  途中出場して六回に迎えた初打席。高橋樹の直球を捉えた打球は、中堅手・西川の頭上を越えて外野を転がった。打球処理が遅れる間に、周東は50メートル走5秒7の俊足を飛ばす。中継に入った遊撃手・田中広が本塁へ送球するときには、もう足からホームへ滑り込んでいた。  昨季の開幕前に支配下選手登録され、チームトップの25盗塁をマーク。プロ通算19安打ながら、昨年11月の「プレミア12」では"侍フェラーリ"として勝負所の代走の切り札として世界一に貢献した。  東京五輪でも代表入りが期待される中、オフは課題だった打撃力(昨季は打率・196、1本塁打)を磨いた。その成果が、中越えの打球につながった。牧原が二塁手のライバル。開幕は延期となったが、練習試合でもアピールを続け、スタメンの座をつかみ取る。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
621 0.750
(↑0.036)
-
(-)
37
(+3)
23
(+1)
5
(-)
12
(+2)
0.275
(↓0.014)
2.620
(↑0.21)
2
(-)
ソフトバンク
831 0.727
(↑0.027)
-0.5
(-)
69
(+6)
34
(-)
13
(+3)
17
(+2)
0.273
(↑0.006
2.520
(↑0.24)
3
(-)
阪神
732 0.700
(↑0.033)
0
(-)
49
(+6)
56
(+4)
13
(-)
14
(+3)
0.256
(↓0.005)
4.420
(↑0.13)
4
(1↓)
楽天
941 0.692
(↑0.025)
-0.5
(-)
64
(+7)
42
(+3)
9
(-)
13
(-)
0.262
(↑0.008)
2.570
(↓0.04)
5
(-)
DeNA
850 0.615
(↑0.032)
0.5
(-)
56
(+7)
44
(+1)
13
(+1)
4
(+1)
0.265
(↑0.006)
2.800
(↑0.15)
6
(-)
広島
552 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
59
(-)
63
(+6)
10
(-)
4
(-)
0.271
(↓0.016)
4.710
(↓0.12)
6
(1↑)
日本ハム
662 0.500
(↓0.045)
2
(↓1)
56
(+1)
56
(+7)
5
(-)
7
(+1)
0.253
(↓0.006)
3.600
(↓0.26)
8
(-)
中日
670 0.462
(↑0.045)
2.5
(-)
34
(+4)
55
(+2)
4
(-)
6
(-)
0.232
(↓0.002)
3.950
(↑0.16)
9
(-)
ヤクルト
481 0.333
(↓0.031)
4
(↓1)
38
(+1)
53
(+3)
3
(-)
13
(-)
0.215
(↓0.005)
3.700
(↑0.02)
10
(-)
ロッテ
252 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
31
(+2)
35
(+4)
9
(-)
9
(-)
0.229
(↑0.002)
3.720
(↑0.04)
11
(-)
ORIX
382 0.273
(↓0.027)
4.5
(↓1)
48
(+4)
63
(+6)
10
(+1)
4
(-)
0.250
(↓0.009)
4.460
(↓0.04)
12
(-)
巨人
2104 0.167
(↓0.015)
6
(↓1)
55
(+3)
72
(+7)
16
(-)
4
(+1)
0.232
(-)
4.370
(↓0.18)