1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | 1 | X | 7 | 15 | 0 | 1 |
勝利投手:平井 克典(1勝0敗0S) 敗戦投手:清水 昇(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆西武は、先発・本田が4回1失点。3四球を与えるも、要所を締めるピッチングで結果を残した。対するヤクルトは、塩見が2本の適時二塁打を記録。レギュラー獲得に向けて、バットで存在感を示した。
◆開幕投手に決まっているヤクルト石川雅規投手が西武戦で先発し、5回を6安打1失点で切り抜けた。 2、4回は先頭打者に四球を与えたが、2回は1死一塁からメヒアを三塁併殺打、4回は一塁走者をけん制で刺し、いずれも無失点。「3月20日に合わせていたが、日程が延びた分、コンディションをしっかり維持していきたい」と言い「先頭打者への四球がありましたが、そういうところをつぶしていきたい」と課題を挙げた。 高津監督は石川に満足した様子。「いろんなことを試そうとしていた。1発のある打線に対して、自分のピッチングを照らし合わせていた。走者を出してからも併殺を取れていた」。開幕日は流動的だが「いろんなことは想定するが、考えすぎると本末転倒。4月10日に合わせないと」と、基本的には来月10日を軸に準備を進めていく考えだ。
◆西武山川穂高内野手(28)が"最後"のどすこいポーズを届けた。13日、本拠地メットライフドームで今季初戦となったヤクルトとのオープン戦で、7回に左翼席上段へ特大2ランを描いた。ベンチ前では、テレビで見るファンへ渾身(こんしん)のどすこいを披露。 前日コロナウイルス対策で、観客と一緒に行うパフォーマンスが、感染リスクが高い行為とされていた。試合後、同様に熱男パフォーマンスのソフトバンク松田宣浩内野手(36)と電話会談を行い、14日以降どすこいの一時自粛を決めた。着信履歴には熱男が残っていた。試合を終えた山川が、ロッカーで握るスマホが再び鳴る。急きょ松田との2大パフォーマー会談が行われ、14日以降どすこいパフォーマンスの自粛を決めて報告した。「やらない方向でという話をしました。上の人(NPB)がしっかり考えて決定したこと、与えられた範囲内でやれれば。明日からは打ったら『調子乗っちゃって』をやります」と、18年までのゆりやんレトリィバァのポーズに変更する。 一時的とはいえ、まさかラストパフォーマンスになるとは思っていなかった。3打数3安打で迎えた7回の第4打席。118キロのカーブをコンパクトかつ豪快に振り抜き、左翼席上段へ運んだ。ベンチではテレビで見ているファンに向けて、どすこいポーズ。「今日のところは人がいなかったので勝手にやりました。ファンのためにやっているので」。1試合4安打となるオープン戦3号だった。 前日に行われた第3回新型コロナウイルス対策連絡会議。感染症対策として、観客とともに行うパフォーマンスが「感染リスクの高い行為」とされていた。無観客を前提としない開幕以降は、自粛ムードが漂っていた。熱男パフォーマンスの"西の横綱"との話し合いで、一時自粛を決定。世界中を駆け回るウイルスの猛威に「終わらないことはない。終わりさえすれば」と解禁を信じて決断した。 3年連続本塁打王に挑むため、誰よりも開幕を待ちわびている。「1日も早く開幕ができればいいな。ストレスがたまるのはファンのみんなも僕らも一緒。協力して、今できることをみんなでやっていけば、菌も撃退できるかもしれない」。下を向かず明るく元気に-。豪快を地でいくホームラン王が、ファンを味方に戦っていく。【栗田成芳】
◆昨季首位打者の西武森友哉捕手が、2本の適時打を放った。7回1死一塁では、走者金子侑司外野手がスタートを切ると「逆方向を意識した」と左中間にポトリと落とした。大きく弾んだ打球に、金子は一気に生還。 登場曲には昨季、サメダンスで盛り上がった「ベイビー・シャーク」を使用したが「(今季は)まだ決めていません」と保留した。
◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(26)が13日、西武とのオープン戦(メットライフ)に「5番・中堅」で先発出場。1点を追う四回1死一、二塁から右翼線への適時二塁打を放った。 「ランナーをかえすことだけを考えて、コンパクトに打ちました」 相手の先発右腕・本田が投じたカットボールを捉えた。試合前の時点で、オープン戦の打率はチームトップ(全体6位)の・344。外野の定位置を狙う期待の星が、好調をキープしている。
◆西武・森友哉捕手(24)が13日、今季初の本拠地メットライフドームでのヤクルトとのオープン戦で先制適時打を放った。 0-0で迎えた三回2死三塁。ヤクルトのベテラン左腕の石川から左前に先制適時打を放った。 先制打に新選手会長は「うまいこと逆方向に打てた。お客さんがいないのは寂しいですが、ビジョンを通して応援してくれているのは伝わりました。この先もいいところを見せたい」と振り返った。 この日は無観客試合だが、バックスクリーンのビジョンにはファンからの応援メッセージが表示された。
◆開幕投手が決まっているヤクルト・石川雅規投手(40)が13日、西武とのオープン戦(メットライフ)に先発し、5回6安打1失点の好投を見せた。 「安打を打たれながらもなんとか最少失点に抑えることができました。先頭打者への四球があったのでしっかり調整していきたい」 昨季、パ・リーグMVPの森、本塁打王の山川らが並ぶ強力打線相手に粘りの投球。二、四回に先頭打者の中村へ四球を出した場面を悔やんだが、二回はメヒアを三ゴロ併殺打に、四回は一走を牽制で刺し無失点で切り抜けた。 実戦では今季最長の5イニング、球数も最多の78球を投じた。40歳のベテランが、開幕戦へ向け順調な調整ぶりをアピールした。
◆ヤクルトの塩見が2本の適時二塁打をマークしてチームの全打点を挙げた。巧打が光ったのは0-1の四回1死一、二塁の場面。本田の外角低めへのカットボールを右翼線へ運び「コンパクトに打てた」と胸を張った。1-1の六回2死二塁でも右中間に適時二塁打を放った。 昨季もオープン戦は好調だったが、シーズンは45試合で打率1割8分2厘に終わった。チームでもトップ級の俊足に長打力も備えるだけに、高津監督は「去年のようにオープン戦だけで終わってほしくない」と期待した。
◆ヤクルトは13日、西武とのオープン戦(メットライフ)に2-7で敗れた。先発した石川雅規投手(40)が5回78球を投げ、6安打1失点の粘投。打たせて取る、ベテランらしい投球に高津臣吾監督(51)も目を細めた。 「いろいろなことをやろう、試そうという姿勢はよくわかった。一発のある難しい打線の中で、自分の投球というのを照らし合わせながら投げているのかなという感じはしました。ランナーを出しても粘るところは粘れたし、ゲッツーを取れたし、彼らしいピッチングだったかなと思います」 三回2死三塁から、森に左前適時打を浴びたが、失点はその1点のみ。「山賊打線」とも恐れられた強力打線を相手に毎回走者を背負ったが、熟練の投球術で最少失点に封じた。 今後について指揮官は「来週は1回飛ばそうと思って。一回投げ込んだり、ゲームを離れて練習する時間を設けようと思っています」と説明。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が4月10日以降に延期となったことを受け、石川だけでなく先発投手陣の登板間隔を空ける考えだ。
◆西武の本田は4回1失点にも「課題の方が多く見つかった」と表情を曇らせた。全体的にボールが先行して球数がかさんだ。四回は2四球で招いたピンチから得点を許し「去年のシーズン中の悪いときにもあった。修正していきたい」と反省した。 先発ローテーションの一角を狙う5年目。辻監督は「もうちょっと攻めてほしい。ストライク先行でいかないと」と苦言を呈した。
◆開幕投手を務める石川が先発し、5回6安打1失点。毎回走者を許しながらも併殺打や牽制(けんせい)で走者を刺すなど、持ち味を発揮した。本来は開幕前最後の登板となる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で開幕は延期。次週の練習試合は登板を見送る見通しで「何日に(開幕日が)決まるか分からないですが、気持ちと体をそこに持っていくだけ」と頼もしかった。
◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が西武戦に「3番・左翼」で先発出場。3打席に立ち、2打数2安打と気を吐いた。 「(状態は)ある程度のところまでは来ているので、けがをしないことだけですね。あとは実戦を重ねていけば、できていくと思う」 いたって冷静だった。一回は2死から右前打を放ち、四回には四球を選び塩見の適時打で生還。六回には強烈な打球を中前に運んだ。本来ならば開幕は1週間後だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月10日以降に延期。緊急事態にも、日米通算2365安打のバットマンは豊富な経験値で乗り切る。 調整のメニューについては「体の状態を考えながらやっていきたい。デイバイデイで」と、日ごとに変えながら取り組んでいく計画。開幕がいつになっても最高のプレーを見せるべく、準備を進める。 (赤尾裕希)
◆西武・山川穂高内野手(28)が13日、今季初の本拠地でのオープン戦でヤクルトを相手に、3号2ランを含む、4打数4安打2打点と大暴れした。新型コロナウイルス感染対策連絡会議が12日に、ファンに"応援自粛"を要請。山川は、本塁打を打った際の「どすこい」パフォーマンスを、この日を最後に当面封印する決断を下した。 学校が休みとなって、画面にかじりついていた子供たちも多いはず。山川が、元気を与える豪快な一発を放った。 「手応えは完璧。テレビの前で応援してくれているファンのためにも打ててよかった」 七回1死二塁で今野の初球、118キロのカーブを捉えた。オープン戦3号を左翼席中段へ。生還すると無観客のスタンドに向け、恒例の「どすこい」ポーズを披露した。 ただ、「どすこい」はこれで当分見納めになる。「自粛します。こればかりは仕方ないので。しっかりと従って与えられた範囲でやります」。前日12日に開かれた新型コロナウイルス対策連絡会議で、"応援自粛"の要請が出された。今後観客を入れての試合開催を目指すに当たり、飛沫(ひまつ)と接触感染の対策が必要。そこで山川は、ファンの大声を誘うようなパフォーマンスは控えることを決めた。 山川は試合後、ソフトバンク・松田宣と電話で協議。本塁打パフォーマンスの"先輩"はこの日、「NPBからOKが出るまでは自粛します」と「熱男!」ポーズを封印すると明かした。それを直接聞いた山川も「松田さんがやらないなら」と決断。「明日からは『調子乗っちゃって』をやりますか」と、以前行っていた「ゆりやんレトリィバァ」のパフォーマンスに変える計画だ。 しかも4打数4安打で、オープン戦は打率・385(26打数10安打)、3本塁打、7打点。今季から新フォームに取り組み「イメージしている打撃に近づいてきた」と手応えを明かした。 「(新型コロナウイルスの影響が)終わったときに、みんなで仲良く(パフォーマンスを)やっていきたい」。再び「どすこい」をできる日まで、アーチを量産し続ける。 (樋口航) 山川の大活躍に西武・辻監督 「4の4はすごいな。この球場(メットライフ)にくるとあいつは打つ。4番を打ってもらいたい」
◆ヤクルト・石川は毎回走者を背負ったものの、ゴロを打たせて粘る持ち味を発揮した。この日、バッテリーを組んだのは嶋。中村だと外角球を要求する場面で内角を突かせるなど、配球も攻め方も違う。相手球団にとっては、こちらの方が厄介な存在になるかもしれない。 開幕が予定通りなら、石川は六回も続投していただろう。先発投手は登板日から逆算して調整するので、開幕日が見えないところが難しい。 確かなのは、20日以降は練習試合を行い、開幕後は公式戦を143試合こなすということだ。練習試合でも公式戦でも、選手がやらなければならない作業は同じ。より長丁場になったシーズンを乗り切るためには、ここまで順調に仕上がった体を維持することより、体に"貯金"をつくっておくことの方が大事だ。 新たな開幕日は10日前には分かるはずだから、それから登板日に向けて調整しても間に合う。それまでは投げ込む日や走り込む日をつくるなど、強弱をつけた日々を送ることを勧めたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
7 | 3 | 0 | 0.700 (↑0.033) | - (-) |
59 (+10) | 30 (+5) | 10 (-) | 11 (+2) |
0.267 (↑0.01) | 2.630 (↓0.27) | |
2 (-) |
楽天 |
8 | 4 | 0 | 0.667 (↑0.031) | 0 (-) |
54 (+3) | 36 (+2) | 9 (+1) | 12 (+1) |
0.259 (-) | 2.490 (↑0.05) | |
2 (2↑) |
西武 |
4 | 2 | 1 | 0.667 (↑0.067) | 1 (-) |
33 (+7) | 22 (+2) | 5 (+1) | 10 (+1) |
0.300 (↑0.018) | 3.250 (↑0.21) | |
4 (-) |
DeNA |
7 | 4 | 0 | 0.636 (↑0.036) | 0.5 (-) |
42 (+1) | 35 (-) | 11 (-) | 3 (+1) |
0.251 (↓0.005) | 2.560 (↑0.27) | |
5 (1↑) |
阪神 |
5 | 3 | 2 | 0.625 (↑0.054) | 1 (-) |
33 (+6) | 48 (+5) | 11 (+1) | 8 (-) |
0.246 (↑0.014) | 4.600 (↓0.04) | |
6 (3↓) |
広島 |
5 | 4 | 1 | 0.556 (↓0.069) | 1.5 (↓1) |
55 (+5) | 53 (+10) | 7 (-) | 4 (-) |
0.294 (↓0.001) | 4.660 (↓0.22) | |
7 (-) |
日本ハム |
5 | 5 | 2 | 0.500 (↓0.056) | 2 (↓1) |
47 (-) | 42 (+1) | 5 (-) | 6 (-) |
0.263 (↓0.007) | 3.110 (↑0.2) | |
8 (-) |
ロッテ |
2 | 3 | 2 | 0.400 (↓0.1) | 2.5 (↓1) |
27 (+3) | 28 (+4) | 7 (-) | 9 (+1) |
0.224 (↓0.005) | 3.820 (↓0.08) | |
8 (1↑) |
ヤクルト |
4 | 6 | 1 | 0.400 (↓0.044) | 3 (↓1) |
37 (+2) | 49 (+7) | 3 (-) | 12 (-) |
0.220 (-) | 3.940 (↓0.36) | |
10 (1↑) |
中日 |
4 | 7 | 0 | 0.364 (↑0.064) | 3.5 (-) |
27 (+4) | 51 (+3) | 4 (-) | 6 (+2) |
0.224 (↑0.004) | 4.310 (↑0.14) | |
11 (1↓) |
ORIX |
3 | 6 | 2 | 0.333 (↓0.042) | 3.5 (↓1) |
40 (+5) | 47 (+6) | 7 (+1) | 4 (-) |
0.262 (-) | 3.900 (↓0.14) | |
12 (-) |
巨人 |
2 | 9 | 3 | 0.182 (↓0.018) | 5.5 (↓1) |
49 (+2) | 62 (+3) | 14 (+1) | 3 (+1) |
0.239 (↓0.001) | 4.280 (↑0.18) |
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