1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 2 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 6 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:和田 毅(2勝0敗0S) (セーブ:サファテ(0勝0敗1S)) 敗戦投手:桜井 俊貴(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは先発・和田が5回2失点の投球。ベテランが開幕ローテーション入りへ向けて、順調な調整ぶりを示した。対する巨人は先発・桜井が4回途中4失点。4与四球3暴投を記録するなど、不安を残す内容となった。
◆巨人はオープン戦球団ワーストを更新(65年以降)する10試合連続白星なしで単独最下位になった。投手陣が計8四球。打線は不調のモタを2軍で再調整させ、育成のウレーニャをスタメン起用したが3打数無安打に終わった。 原監督は「当然勝ちにいくスタイルではいるんだけど、結果として勝ててないというところですね」と言った。
◆全国の球児たちへ届け-。巨人岡本和真内野手(23)が、思いをバットに乗せた。1点を追う4回2死二塁。ソフトバンク和田のど真ん中速球を見逃さず、雄大なフォロースルーで無人の左翼席中段へアーチを描いた。 ダイヤモンドを一周すると、先に本塁生還した二塁走者の坂本からお辞儀された。7回には右翼フェンス直撃の二塁打。プロ野球開幕の延期が決定する中で「僕はいつ、開幕してもいいと思っている。開幕に合わせているつもりはない。1年間を通して活躍できるように練習している」と頼もしい言葉を並べた。 悔しさをかみしめる高校球児へも、同じ思いだった。新型コロナウイルスの影響で、センバツ中止が発表された。自身は智弁学園(奈良)3年時、14年の86回大会に出場。1回戦(対三重)で1試合2発を記録した。奈良の高校球児から巨人の2代目「若大将」へと成長した男は「3年生にとっては、初めて出る高校もあったかもしれない。もちろん残念な気持ちだけど、それが全てではない。逆に夏の大会に向けてのモチベーションにつながるかもしれない」と語った。 開幕だけが全てではない。「3・20」から変わる新たなスタートの日に向けて「僕は調整しようという気持ちは1ミリも思っていない。開幕がいつか、分からないからこそ、悔いなくやれたら」と日々を全力で生きる。今日という時間は返ってこない。目の前にある一瞬を全力でやるだけ。その後ろ姿で、球児へ夢を届ける。【栗田尚樹】
◆ソフトバンク和田毅投手(39)が"見えない開幕"に向けて好仕上がりを見せた。 球速は140キロ前後ながら、キレのある直球を生かし、主力が並んだ巨人打線を相手に3回まで1人の走者も許さない完全投球を披露。4回、岡本に2ランを浴びたが、5回も3人斬り。5回をわずか55球で2失点という軽快な投球で今季への期待を抱かせた。 3年ぶりの開幕ローテーション入りを確実にしているが、9日に開幕延期が決定。まだ日程が定まらない中でもベテランらしく落ち着いている。「決められた中でやっていくしかない。12球団同じ条件なのでね。開幕が決まったら、しっかり合わせていくしかない。調整が難しいと言っていい状況ではない」。東日本大震災で開幕延期となった11年も経験している。「あのときとは全然状況が違う。野球をやっていていいのかな、という気持ちもありましたし...」。さまざまな状況を経験しているだけに、冷静にこの日のマウンドと向き合った。 早大の1学年後輩で、同一リーグのロッテ入りが決まった鳥谷から「対戦したい」と指名を受けたことにも刺激を受けた。「指名してもらえてありがたい。対戦するにはぼく自身がずっと上(1軍)にいないといけない。彼がどこに行くのかずっと案じてはいたので、決まって良かった。当然頑張ってほしいですし、対戦が楽しみです」と新たな発奮材料になった。後輩の思いに応えるためにも、淡々と「開幕」に向かっていく。【山本大地】
◆右股関節痛からの復活を目指すソフトバンクのデニス・サファテ投手が昨年3月13日の巨人とのオープン戦以来となるセーブを挙げた。 9回1イニングを8球で3者凡退に切った。最後は大城を144キロの直球で空振り三振。「まっすぐのコントロールもよかった。球速はまだまだだけど、自分ではいい感じでゲームに入れている」。開幕が延期になったこともポジティブにとらえた。「(延期は)残念だけど、自分には準備する時間が増えたとプラスにとってやりたい」と話していた。
◆巨人桜井俊貴投手が課題を露呈した。3回に暴投で先制点を献上。4回には1イニングだけで2度の暴投、4四球と制球を乱した。 「途中で球の質が落ちて。スタミナ不足。投げ込み、遠投をしていきます」と改善点を挙げた。宮本投手チーフコーチは「もともとリリーフから先発を勝ち取った。リリーフをやってもらう可能性もあります。初心に帰って、もっと野獣になって」と配置転換も示唆した。
◆巨人がオープン戦球団ワーストを更新(65年以降)する10試合連続白星なしで単独最下位になった。 投手陣が計8四球。打線は不調のモタを2軍で再調整させ、育成のウレーニャをスタメン起用したが3打数無安打に終わった。原監督は「当然勝ちにいくスタイルではいるんだけど、結果として勝ててないというところですね」と言った。13日からは松原を1軍昇格させ、増田大が2軍に降格する。 ▽巨人ウレーニャ(1軍昇格即スタメンも無安打)「本当にいいピッチャーがいると思った。アジャストしていけるようにしたい」
◆巨人・岡本和真内野手(23)が11日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)の四回に左翼席へ2号2ランを叩き込んだ。 0-1で1点を追う四回2死二塁で、和田が低めに投じた138キロをとらえた。大きな打球はホームランテラスを越えて左翼席へ着弾した。 これでオープン戦は打率・368、2本塁打、ソフトバンク・バレンティン、ヤクルト・吉田大成と並んで12球団トップの9打点。春季キャンプで原監督から「若大将」のニックネームを受け継いだ主砲が絶好調だ。
◆先発ローテーション入りを狙う巨人の桜井がオープン戦に初先発し、3回1/3を投げて5安打4失点と崩れた。4四球、3暴投と制球が定まらず「途中で球の質が落ちてボール球が増えた。スタミナ不足。考えないといけない」と下を向いた。 前回、4日の日本ハム戦でも3回1/3を7安打5失点と乱調だった。「準備をしっかりして、やるしかない。腕を振っていきたい」と意気込んで臨んだが、再びアピールに失敗した。
◆ソフトバンクの育成3年目、尾形が1回を完璧に救援し、オープン戦で4試合連続無失点とした。最速149キロの速球を軸に抑え込んだが「まだまだアピールしないといけない」と表情は緩まなかった。 宮城県出身。小学5年生で東日本大震災を経験し「つらかった思いは忘れない」。楽天の試合などを見て勇気づけられた経験から「東北の人に少しでも勇気を与えられるような投球をしたい」と背筋を伸ばす。福島・学法石川高から入団し、支配下入りが日に日に近づく。「僕の生きてきた20年間を一球一球にぶつけられるようにしたい」と決意を新たにした。
◆先発した桜井は四回途中4失点で降板。4四球3暴投と制球に苦しみ、2試合連続で四回を投げ切れず、「途中から球の質が落ちた。スタミナ不足」とうなだれた。昨季8勝を挙げて開幕ローテ入りが期待されていたが、宮本投手チーフコーチは「またリリーフをやってもらう可能性はある」と、救援再転向の可能性を示した。
◆巨人の岡本和真内野手(23)、丸佳浩外野手(30)の"OM砲"が11日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)で今季初のアベック弾を記録した。岡本はおちゃめな"ドヤ顔"で振り返った。 「甘い球が来たらいこうと。仕留められてよかった。(丸とのアベック弾は)まあ、きょうに関しては僕の方が先に打っていますからね」 四回2死二塁で、和田の低めの直球を豪快なスイングで左翼席中段付近まで運ぶ2号2ラン。打点は12球団トップタイの9打点となった。丸も七回先頭で高橋の初球、150キロの直球を左翼ホームランテラスへほうり込み、「相手投手の一番強い球に、しっかり力負けしないように打てた」と胸を張った。 「開幕はいつか分からないけど、自分のやれることをしっかりやっておいて、悔いなく開幕を迎えられるようにしたい」と岡本。公式戦の開幕は延期されたが、リーグ2連覇を狙う巨人の大砲コンビは臨戦態勢だ。 (谷川直之) 7連敗、球団史上初の10戦勝ちなしでオープン戦単独最下位となった巨人・原監督 「当然勝ちにいくスタイルではいるが、なかなか結果として勝てていないということ」
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (2↑) |
ソフトバンク |
6 | 3 | 0 | 0.667 (↑0.042) | - (-) |
49 (+6) | 25 (+3) | 10 (-) | 9 (+4) |
0.257 (↑0.001) | 2.360 (↓0.08) | |
2 (2↑) |
楽天 |
7 | 4 | 0 | 0.636 (↑0.036) | 0 (-) |
51 (+9) | 34 (+2) | 8 (+2) | 11 (+2) |
0.259 (↑0.007) | 2.540 (↑0.06) | |
3 (1↓) |
広島 |
5 | 3 | 1 | 0.625 (↓0.089) | 0.5 (↑1) |
50 (+1) | 43 (+7) | 7 (-) | 4 (-) |
0.295 (↓0.006) | 4.440 (↓0.38) | |
4 (1↑) |
DeNA |
6 | 4 | 0 | 0.600 (↑0.044) | 0.5 (-) |
41 (+7) | 35 (+1) | 11 (+4) | 2 (-) |
0.256 (↑0.007) | 2.830 (↑0.33) | |
4 (3↓) |
西武 |
3 | 2 | 1 | 0.600 (↓0.15) | 1 (↓1) |
26 (+2) | 20 (+9) | 4 (-) | 9 (-) |
0.282 (↓0.015) | 3.460 (↓1.21) | |
6 (1↑) |
阪神 |
4 | 3 | 2 | 0.571 (↑0.071) | 1 (-) |
27 (+3) | 43 (+1) | 10 (-) | 8 (+2) |
0.232 (↑0.005) | 4.560 (↑0.45) | |
7 (2↓) |
日本ハム |
5 | 4 | 2 | 0.556 (-) | 1 (↓0.5) |
47 (+3) | 41 (+3) | 5 (-) | 6 (+1) |
0.270 (↓0.004) | 3.310 (↑0.03) | |
8 (1↓) |
ロッテ |
2 | 2 | 2 | 0.500 (-) | 1.5 (↓0.5) |
24 (+3) | 24 (+3) | 7 (+1) | 8 (+2) |
0.229 (↑0.003) | 3.740 (↑0.15) | |
9 (2↓) |
ヤクルト |
4 | 5 | 1 | 0.444 (↓0.056) | 2 (↓1) |
35 (+1) | 42 (+3) | 3 (-) | 12 (-) |
0.220 (↓0.011) | 3.580 (↑0.18) | |
10 (-) |
ORIX |
3 | 5 | 2 | 0.375 (↓0.054) | 2.5 (↓1) |
35 (+2) | 41 (+4) | 6 (-) | 4 (-) |
0.262 (↓0.006) | 3.760 (↓0.03) | |
11 (-) |
中日 |
3 | 7 | 0 | 0.300 (↑0.078) | 3.5 (-) |
23 (+4) | 48 (+2) | 4 (-) | 4 (+2) |
0.220 (↑0.009) | 4.450 (↑0.28) | |
12 (1↓) |
巨人 |
2 | 8 | 3 | 0.200 (↓0.022) | 4.5 (↓1) |
47 (+3) | 59 (+6) | 13 (+2) | 2 (-) |
0.240 (↓0.008) | 4.460 (↓0.17) |
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