オリックス(4対4)巨人 =オープン戦2回戦(2020.03.07)・京セラドーム大阪=
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巨人
00201100041031
ORIX
0031000004600
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【巨人】丸 佳浩(1号・3回表2ラン)

  DAZN
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◆オリックスは、先発・荒西が6回途中4失点。4四球を与えるなど、開幕に向けて課題を残した。対する巨人は、4番手・古川が2回無失点、5番手・鍵谷が1回無失点。昨季途中からチームに加わった右腕が、それぞれ結果を残した。

◆巨人沢村拓一投手(31)が1軍に合流した。 春季キャンプ中にインフルエンザA型に感染してから2軍調整を続けていた。5日のイースタン教育リーグ日本ハム戦では、8回から登板し1イニングを3者凡退に抑えるなど調子を上げていた。宮本投手チーフコーチは「沢村は下で調子を上げてきた」と説明した。

◆巨人イスラエル・モタ外野手(24)が、1打席目に三飛に倒れ、連続三振が8打席で止まった。 3回無死、オリックス荒西の初球のスライダーを積極的に振ったが、平凡な飛球に終わった。モタは3日の日本ハム戦の最終打席で三振を喫し、4日の日本ハム戦は5打席連続三振。6日のオリックス戦は2打席連続三振で交代した。

◆巨人丸佳浩外野手(30)が今季1号となる先制の2ランを放った。0-0で迎えた3回2死一塁、フルカウントからオリックス先発荒西の139キロの直球を右中間へ。5階席に飛び込む特大アーチとした。 ベンチに戻るとお決まりの両手で頭上に大きな丸を作る「丸ポーズ」。さらにはテレビカメラに向かい、片手でタレントのローラの「OKポーズ」のような新型「丸ポーズ」を披露。無観客のため、テレビの前で応援してくれるファンに届けた。6日にも2安打を放ち、オープン戦打率4割9厘と好調を維持している。(打率は3回終了時点)

◆巨人沢村拓一投手(31)が、オープン戦初登板で1回を無失点に抑えた。 宮崎キャンプ中にインフルエンザを発症。第3クールからファームで調整を続け、この日から1軍に昇格した。ジョーンズをフォークで空を切らせるなど、3人でピシャリ。最速は152キロだった。 「課題はまだありますが、ボールに関してはまとまってきていると感じます。1軍の戦力としてやることがすべてだと思いますし、まだまだ結果を出し続けていかなければ」と継続を誓った。

◆プロ野球オリックスの2年目右腕、新潟医療福祉大卒の漆原大晟投手(23=新潟明訓)が7日の巨人とのオープン戦に2番手で登板した。4-4の同点の6回表2死一、三塁でマウンドに上がると2番山本泰寛内野手を遊ゴロに仕留め、7回から3番手沢田圭佑投手につないだ。オープン戦は3試合目の登板で中継ぎで2回1/3を投げ、無失点と好投を続け、1軍入りに近づいた。 漆原は18年の育成ドラフト1位でオリックス入団。昨季2軍では39試合に登板し、1勝0敗23S、防御率3・52でウエスタン・リーグのセーブ王に輝き、オフにはプエルトリコのウインターリーグにも参加。先月25日に支配下選手登録され、背番号は127から65に変更されていた。

◆巨人岡本和真内野手が8試合連続安打を放ち、好調をキープした。2点を追いかける5回2死一、三塁、初球の変化球を中前にはじき返し、適時打をマーク。 7回には左前打を放ち、マルチ安打とし「状態は変わらずいいですね。続けていきたいです」と手応えを示した。

◆巨人はシーズンさながらの満塁策で引き分けに持ちこんだ。同点の9回、無死三塁とされ、2者連続で申告敬遠。走者を詰め、三邪飛、併殺打で大ピンチを抑えた。 原辰徳監督は「実戦を意識してやったというところ」と説明。高木も作戦に応える投球で、オープン戦6連敗を阻止した。

◆巨人エンジェル・サンチェス投手(30=韓国・SK)が、日本のボールとドームへの対応を課題に挙げた。 オープン戦3度目の登板で3回2/3を4失点(自責2)。カットボールを収穫に挙げたが、直球はばらつきが見られ「ボールの感覚をつかむ作業をしているところ。ちょっと滑るし、(ヤマが)低く感じる。ドームはまだ慣れてなくて、宇宙船の中で野球をやっているような感じ」と表現した。原監督は「微調整はあるでしょうが、いい状態に来ている」と信頼を寄せた。 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(サンチェスについて)「ストレートの押しが良かった。次は80球~100球が目安になる」

◆AJ効果だ! 打撃好調のオリックス吉田正尚外野手(26)が、7日の巨人戦でマルチ安打を放ち、オープン戦5試合連続ヒットを記録した。この日は3打数2安打。これで打率を4割4分4厘に上昇させた。 「あまり数字は意識していないですけど、順調にきてます。コンディショニングがいい。シーズンと変わらず強いスイングを心掛けている。打ちに行くなかでボールも見逃す意識です」 昨季は4番を務めることもあったが、今季は3番に入り、新助っ人のアダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)の前を打つ。「後ろに心強いバッターがいる。まずは自分の仕事をしっかりして、ランナーをかえせたらなと思います。内容を重視して、濃い打席を、と思っています」 オープン戦でネクストバッターズサークルにジョーンズがいる場面は、13打数7安打の打率5割8分3厘。早くも「AJ効果」が表れている。 「チャンスではランナーをかえす意識で。甘い球を打っていければ、自然と確率も上がっていく。(今季チームは)主軸がかえしていくという形になってくる。数多くチャンスを作って、僕らがかえす。後ろにジョーンズやモヤ、T(岡田)さんもいるのでつないでいけたらなと思います」 シーズン開幕まで2週間を切った。「ケガなく、まだまだレベルアップしたい。優勝を目指して、チームとして勝っていきたい」。吉田正の口調に自然と熱さが増してきた。【真柴健】

◆オリックスT-岡田外野手(32)がミット破壊の強打を見せた。3回2死満塁。カウント2-0から内角低めの146キロ直球を強振。低い弾道が一塁手中島を襲う。地面すれすれの打球を好捕したように見えたが、打球はライトに抜けた。 「2ボールで、カウントが有利だったので打球を上げたかったんですけど、結果的に点が入ってよかったです」。走者2人が生還して逆転に成功。この直後に「事件」が判明した。 プレーを中断して、中島が慌てて三塁側ベンチに戻った。強烈な打球に一塁ミットの網の部分が破れたため、もう1つ用意していたファーストミットと交換した。マンガのような破壊的な打球。「これまで野球をやっていて、記憶にないですね」とT-岡田は苦笑いだった。 4日の朝には体に不調を覚え、病院に向かった。「胃腸炎」と診断され、6日の巨人戦に代打で復帰したばかりだった。「もう大丈夫です。もっと(打撃の)精度を上げていきたい」。これでオープン戦は13打数5安打1本塁打、打率3割8分5厘と好調をキープ。開幕スタメンへ猛アピールしている。10年の本塁打王もここ2年は成績が低迷していた。オフには若手選手とともに、プエルトリコのウインターリーグに参加した。この日見せたパワフルな打球は、完全復活を予感させる。【真柴健】

◆オリックス荒西祐大投手が、四球でリズムを崩した。3回と5回に2死から四球を与えて失点するなど、5回2/3を7安打4四球4失点だった。「2死からの四球が...。どんどん打たせて取るピッチングがしたい」。 西村監督は「同じ失敗。バッテリーで考えていかないと」と工夫を求めた。次回は14日阪神戦で先発する見込み。開幕2戦目となる楽天戦(楽天生命パーク)での先発登板が濃厚で、最終調整になる。

◆2月に支配下選手登録されたオリックス漆原大晟投手が、好リリーフを見せた。同点の6回2死一、三塁でマウンドに上がり、2番山本泰寛内野手を遊ゴロに仕留めた。 「ランナーがいる場面でも冷静に投げられた。ストライク先行を心掛けて、思い切り腕を振れた」 この日の最速は151キロ。威力ある直球を武器に、救援陣の一角を担う。開幕1軍を視界にとらえる見事な「火消し」だった。

◆巨人・丸佳浩外野手(30)が7日のオリックスとのオープン戦(京セラドーム)に「3番・中堅」で先発出場。三回2死一塁の第2打席でオープン戦1号の特大先制2ランを放った。  打った瞬間、本塁打を確信する当たりだった。0-0の三回。2死から坂本が四球を選んで出塁すると、続く丸が一振りで決めた。フルカウントからの7球目、外角高め139キロを一閃。打球はきれいな放物線を描いて京セラドームの5階席へ飛び込んだ。新型コロナウイルスの影響で無観客で行われているが、ダイヤモンドを一周してベンチに戻ると"丸ポーズ"。会心の一発に笑顔を見せていた。

◆巨人・沢村拓一投手(30)が7日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム)の五回、3番手として"今季初登板"を果たした。  4番のジョーンズから空振り三振を奪い、中川を中飛、西野を投ゴロと三者凡退に仕留め、最速152キロをマーク。「課題はまだあるが、投げているボールに関してはまとまってきていると感じる。1軍の戦力としてやることがすべてだと思うし、まだまだ、これから結果を出し続けていかなければいけない」とコメントした。  この日から1軍に合流した沢村は、春季キャンプを1軍でスタートも、2月7日にインフルエンザA型を発症してからファームで調整していた。

◆オリックスの吉田正が2安打を放ちオープン戦5試合連続安打をマークした。三回1死一、二塁ではサンチェスの高めの速球を中前へはじき返し適時打。「順調に来ている。コンディションもいい」と手応えを口にした。  昨季は開幕前に日本代表に選ばれ、メキシコ代表との強化試合に臨んだ。その影響で調整が難しくなり、開幕直後の不振につながったと分析。今季はオフからペースを崩さずに調整し「いい緊張感を持ち続けて過ごせている」とうなずいた。  新外国人ジョーンズと3、4番を組む。「後ろに心強い打者がいるので、自分の仕事をするだけ」と力むことなく言った。

◆巨人の新外国人サンチェスは四回途中4安打4失点で、一回と四回にストレートの四球を与えるなど制球に課題を残した。日本の球への適応が課題で右手にマウンドの土をまぶすなど微調整を続けており「感触、感覚をつかむ作業をしているところ」と話した。  菅野とともに先発陣の柱と期待されている。球速は150キロ以上を何度もマークし、カットボールも決まり「これから良くなっていくと思う」と前向きに話した。

◆巨人は7日、オリックスとのオープン戦(京セラ)に4-4で引き分け、7試合連続で白星なしとなった。  最後は珍しい「連続申告敬遠」でしのいだ。同点の九回、高木が宜保に二塁打を許し、失策が絡んで無死三塁。ここで原監督は「実戦を意識して」と併殺の可能性も増やして守りやすくするため、2連続で申告敬遠して満塁策を取ると、モヤを三邪飛、続く勝俣の二ゴロで"4→2→3"の併殺に仕留めた。指揮官は「セカンド(吉川尚)も良かったし、(捕手の)小林も捕ってから早い。見事だった」とうなずいた。

◆先発した荒西は5回2/3を7安打4失点。三回は2死から坂本に四球を与え、丸に2ランを被弾。五回にも2死から四球と連打で失点と四球が絡み「四球ですね。もっと打たせる投球をしないと」と反省した。ホンダ熊本から2019年にドラフト3位で入団し、昨季13試合した右腕。21日の開幕2戦目(楽天戦、楽天生命パーク)での先発が決定的としているだけに、西村監督も「しっかり投げてもらいたい」と修正を求めた。

◆八回にヒギンス(前パドレス3A)、九回にディクソンがそれぞれ1回無失点に抑えた。西村監督は「ヒギンスはこっちが考えているところにはまりそう」とし、勝利の方程式について「だいたい固めてきている。七、八回を誰にするかは決まっている」と匂わせた。明言こそしなかったが、これに増井らを加えた形とみられる。開幕を見据え、徐々に本番モードの継投をする。

◆丸がオープン戦1号となる2ランを右翼5階席に運んだ。0-0の三回2死一塁で、フルカウントから139キロの外角直球を振り抜いた。ベンチへ戻るとこれまでの"丸ポーズ"に加え、片手での新バージョンもカメラに向かって披露。「とっさに考えました。お客さんがいないので。テレビでしか試合を見られないわけですからね」。画面を通じてファンに気持ちを届けた。

◆オリックス・吉田正尚外野手(26)が7日、巨人戦(京セラ)に「3番・左翼」で出場し、3打数2安打1打点と躍動した。5試合連続安打をマークし、打率・444と絶好調。昨季は開幕から不振に陥ったが、今季はスタートダッシュを決める。  開幕まで約2週間。昨年の悔しさを胸に抱く吉田正の準備は万端だ。バットを振れば、快音が響く。5試合連続安打&2試合連続マルチ安打だ。  「順調に来ています。コンディションもいい状態で来ているので、順調です」  仕上がり具合に手応えもバッチリだ。一回2死から左前打で出塁し、チャンスメーク。三回1死一、二塁の得点機では中前適時打とクリーンアップの役割を果たし、3打数2安打1打点。オープン戦はここまで7試合に出場し、18打数8安打2打点、打率・444と好調を維持している。  昨オフからトップの位置を試行錯誤し、打撃フォームの改造に取り組んできたが、今は「ある程度、いい状態に入ってきている」と完成間近。4番にジョーンズが座ることで「ジョーンズも(5番に)モヤ、T(-岡田)さんもいますし、数多くつなげれば」と相乗効果も生まれている。  昨季もオープン戦は打率・297、1本塁打、4打点と好調だったが、開幕後は一転して不調。開幕から8試合を消化した時点で打率・138、0打点と苦しみ、チームの低迷にも直結した。その原因はシーズン前に開催され、日本代表として出場したメキシコ代表との強化試合。「去年の開幕直後は自分の中でもよくなかった。去年は仕上げをバッと早くして、そこから1回(状態を)落とした」と分析し「今はいい緊張感を持ってやれている」とうなずいた。  相手からのマークが集中した昨年とは違い、ジョーンズの加入によって今季は本領を発揮できるはず。ノーモア・ブレーキ。開幕から快音を響かせる。 (西垣戸理大)

◆巨人は7日、オリックスとのオープン戦(京セラ)に4-4で引き分け、7試合連続で白星なしとなった。育成出身のイスラエル・モタ外野手(24)が2打数無安打で失策も犯し、途中交代。原監督は冗談交じりにチクリと刺した。  「背番号がやっぱり3桁の方がいいのかな。支配下でも3桁をつけた方がいいんじゃないか」  何とか引き分けに持ち込み、2017年以来のオープン戦6連敗は免れたが、期待のモタに元気がない。  3日の日本ハム戦の最終打席から8打席連続三振で迎えたこの日は、9番に降格。第1打席で三飛を打ち上げて"三振地獄"は抜け出したものの、四回2死三塁の守備で左前打を後逸するミスを犯してしまった。五回の打席では初球で遊ゴロに倒れ、ベンチに下げられた。  試合前の打撃練習では原監督ら首脳陣が助言を送ったが、最近15打席で安打なし。打率・222まで落ち、陽気なドミニカンから笑顔が消えた。前日6日に「練習で飛距離ばかり気にしている」と指摘していた元木ヘッドコーチも「あの(失策の)時点で交代してやろうかと思ったけど、『エラーもあるか』と。ああいうミスをしてほしくないね」と首をひねった。  2月の宮崎キャンプから猛アピールでのし上がり、2月28日の支配下登録で背番号014から44に昇格した。"春の主役"に、試練のときが訪れている。(谷川直之)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
310 0.750
(↑0.083)
-
(↓1.5)
21
(+11)
8
(+5)
2
(+1)
8
(-)
0.315
(↑0.043)
2.060
(↓1.02)
2
(1↓)
広島
520 0.714
(↓0.119)
-0.5
(↓0.5)
46
(+5)
33
(+11)
6
(+1)
2
(-)
0.306
(↓0.012)
4.350
(↓1.12)
3
(3↑)
楽天
640 0.600
(↑0.044)
0
(↓1.5)
42
(+7)
32
(+1)
6
(+2)
9
(+2)
0.252
(↑0.006)
2.600
(↑0.18)
4
(2↓)
ソフトバンク
430 0.571
(↓0.096)
0.5
(↓0.5)
33
(+2)
20
(+4)
7
(+1)
4
(+1)
0.250
(↓0.003)
2.320
(↓0.32)
5
(2↑)
DeNA
540 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓1.5)
34
(+4)
34
(+2)
7
(+2)
2
(-)
0.249
(↓0.006)
3.160
(↑0.15)
6
(4↑)
ロッテ
221 0.500
(↑0.167)
1
(↑1.5)
21
(+8)
21
(+3)
6
(+3)
6
(+1)
0.226
(↑0.028)
3.890
(↑0.22)
6
(1↓)
ヤクルト
441 0.500
(↓0.071)
1
(↑0.5)
34
(+3)
39
(+8)
3
(+1)
12
(+1)
0.231
(↑0.002)
3.760
(↓0.55)
6
(2↓)
阪神
331 0.500
(↓0.1)
1
(↑0.5)
20
(+1)
38
(+12)
10
(-)
5
(+1)
0.218
(↓0.002)
5.160
(↓1.18)
6
(2↑)
日本ハム
441 0.500
(↑0.071)
1
(↑1.5)
41
(+12)
37
(+1)
4
(+1)
3
(+1)
0.275
(↑0.008)
3.600
(↑0.33)
10
(1↓)
ORIX
232 0.400
(-)
1.5
(↑1)
27
(+4)
33
(+4)
6
(-)
4
(+2)
0.268
(↓0.014)
4.380
(↑0.06)
11
(1↑)
巨人
262 0.250
(-)
3
(↑1)
38
(+4)
39
(+4)
10
(+1)
1
(-)
0.251
(↑0.004
3.780
(↑0.21)
11
(-)
中日
260 0.250
(↓0.036)
3
(↑0.5)
18
(+1)
41
(+7)
4
(-)
2
(-)
0.218
(↑0.009)
4.890
(↓0.39)