日本ハム(7対7)巨人 =オープン戦3回戦(2020.03.04)・札幌ドーム=
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巨人
02004100071301
日本ハム
00101500071300
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【巨人】大城 卓三(1号・2回表2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは、宇佐見が2安打3打点の活躍。古巣を相手に勝負強いバッティングを披露した。対する巨人は、開幕ローテーション候補の田口と桜井が登板。田口は5回2失点、桜井は3回1/3を5失点と明暗が分かれた。

◆日本ハム新加入のドリュー・バーヘイゲン投手(29=タイガース)が、本拠地で"ホロ苦デビュー"。 3連続投ゴロと立ち上がりは良かったが、2回に2ランを含む3長短打を浴びて2点を失った。5回、内野安打と四球で2死一、三塁とピンチを広げて降板。4回2/3で4失点も、木田投手コーチは「試合の中でいろいろ試しながら投げてくれている」と評価した。

◆一塁のレギュラーをつかみかけ、直後に失った巨人大城卓三捕手が先制2ランをたたき込んだ。 2回2死二塁から、日本ハムの新外国人バーヘイゲンの外角高めに入った151キロをバックスクリーンにライナーで運んだ。「久しぶりにいい感覚で打てました。ランナーをかえすことができて良かった」と喜び、原監督も「練習の時からバッティングの形が良くなった。打つべくして打った」と評価した。 捕手としてスタートした宮崎キャンプでは実戦5試合で12打数6安打の打率5割をマーク。指揮官から「沖縄ではファースト一本」と伝えられた。レギュラー空位のポジションをつかんだ格好になったが、沖縄では9試合で23打数4安打の1割7分4厘と沈黙。力みから結果を出せず、キャンプ終了直前に再び捕手兼任を宣告された。 今は捕手の練習も積みながら、一塁では中島、モタらとのレギュラー争いが続く。外出禁止の長期遠征だが、宿舎の食事はウニ、カニなどの海産物に加え、3日にはジンギスカンも登場。原監督らの心配りで通常遠征よりスケールアップした食卓で栄養補給し、結果にもつなげている。

◆巨人岡本和真内野手(23)が2点適時打を放った。1点リードの5回2死満塁。日本ハム生田目の直球を中前に運んだ。 前日3日の同戦では0封負けしており「昨日は0点だったので、今日はなんとかしたかったし、打てて良かった。追い込まれていたので、ランナーをかえせて良かったです」と喜んだ。

◆巨人亀井善行外野手(37)が4番に続いた。4番岡本が2点適時打を放った直後の5回2死一、二塁。日本ハム生目田の145キロの直球をフルスイングした打球は中堅手の頭を越える2点適時二塁打。 「(岡本)和真のタイムリーの後にさらに追加点を取れたのは良かった。4番の後に打つということは、こういう役割(つなぐこと)が大切になってくると思う」と振り返った。

◆日本ハム石井一成内野手が3長短打2打点と固め打ち。「うれしいですね。思ったところにバットが出ているので、状態はいい方」。本塁打が出れば、サイクル安打達成だった。オープン戦は出場5試合連続安打中と絶好調。ただ守備では「もっと球際に強くならないと」と、見えないミスを反省した。開幕スタメンへ前進する25歳は「結果を残してレギュラーを取るだけ」と、意気込んだ。

◆開幕ローテーション入りを狙う巨人田口麗斗投手(24)がアクシデントを乗り越え、5回4安打2失点と好投した。 初回、先頭の西川の打球が右足首に直撃し一度ベンチに戻るも続投を志願。3回と5回に1点ずつ失ったが崩れることなく5回を投げきった。「インコースにも投げられた。ビッグイニングをつくらなかったのは収穫。先頭打者にフルカウントが多かったのは課題です」と振り返った。

◆巨人の若大将・岡本和真内野手(23)2安打を放ちオープン戦6試合連続安打とした。 5回は直球を中前に運ぶ2点適時打で追加点を挙げ「しっかりバットを振っているのでいい感じできてます」と言った。バージョンアップした宿舎の食事はカニなど海産物が並ぶ。「むくのは嫌いですけど、むきやすくなっている」と喜んでいた。

◆日本ハム育成2位の樋口龍之介内野手(25=BC新潟)が"プロ初安打"をマークした。 5回の守備から途中出場。横浜高の先輩・近藤のアドバイスを受けた9回の第3打席、チェンジアップをバットの先に引っかけて、しぶとく二遊間を破った。「(全打席)真っすぐ狙いでした。必死こいてバットを出しました」と興奮気味で「無我夢中すぎてわからなかったけど、うれしいっすね」と、爽快に笑った。

◆勝負強い打撃で開幕戦もエースを攻守で引っ張る。日本ハム宇佐見真吾捕手(26)が、プロ5年目で初の開幕マスクを確実にした。 巨人とのオープン戦(札幌ドーム)は、2打数2安打3打点をマーク。「点を取られたので、打って取り返したかった」。6回までに7失点したことは反省したが、得意のバットで2本の適時打を放った。 昨季途中から、開幕投手に決定している有原の"専属捕手"に定着した。この日は新加入のバーヘイゲンの特徴をつかみながらのリード。「シーズンへ向けて、いろいろ話していきたい」としたが、有原とは「あうんの呼吸」ができている。 クラッチヒッターぶりが心強い。オープン戦は5試合に出場し8打数3安打4打点、打率は3割7分5厘。正捕手を争う清水と出場機会を分け合いながら、少ない打席数の中で打点はチームトップに浮上した。「チャンスでは、より一層集中してやっている」。3安打とも適時打で、得点圏打率は7割5分。途中加入した昨季も得点圏打率は3割3分3厘を記録した。下位打線でチャンスに強さを発揮できれば、チームの得点力も高まる。 6回2死一、二塁では、巨人に同期入団した桜井から右翼フェンス直撃の2点適時三塁打。仲のいい元同僚にも成長を見せつけ、正捕手奪取へも弾みがついた。「(清水)優心には負けないようにやりたい」。ライバルと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、開幕へ向けてギアを上げていく。【木下大輔】 ▽日本ハム栗山監督(2安打3打点の宇佐見について)「打つイメージが強いけど、キャッチングやハンドリング、ボールを止める力、投げる力とか、キャッチャーとして高い技術を持っている。もっとうまくなると思う」

◆ほろ苦い本拠地デビューとなった。先発した日本ハム新加入のドリュー・バーヘイゲン投手(29=タイガース)は、4回2/3を4安打4失点。 2回2死二塁から大城に「失投」という151キロの速球を中堅スタンドへ運ばれ、5回は2死一、三塁とピンチを広げて降板した。次回は11日ロッテ戦(ZOZOマリン)で先発予定。「スライダーを継続的に制球できなかった。原因を追究して改善していきたい」と反省していた。 日本ハム厚沢ベンチ兼投手コーチ(バーヘイゲンに)「札幌ドームの傾斜を生かした投球はできていた。クイックは徐々にやっていくしかない。走者を置いての制球が課題」

◆日本ハムの新外国人、ドリュー・バーヘイゲン投手(29)が4日、巨人戦(札幌)で先発し、4回2/3を投げて4安打4失点で降板した。二回2死二塁で大城に中越え2点本塁打を打たれ、本拠地初登板で初本塁打を浴びた。  「ホームランを打たれたボールは失投でした。チェンジアップは効率よく投げられましたが、スライダーを継続的にコントロールすることができなかったのは反省材料です」  自己最速154キロ右腕は、151キロの高め直球をセンター最深部に運ばれた一球を悔やんだ。オープン戦2度目マウンドは1-2の五回2死一、三塁で降板。78球を投げた。  最速は152キロ。カットボール、ツーシーム、カーブ、スライダー、チェンジアップなどを投げ「全体的にいい感覚で投げることはできました。次回はより多くの球数を投げられるように調整していきたいです」と次回登板で球数を増やす。

◆巨人・北村拓己内野手(24)が4日、日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)に5回の守備から出場。九回1死の第1打席で左前打を放ち、オープン戦初安打をマークした。  「なんとか食らいついていった結果、1本出てよかったです。続けていきたい」  北村は春季キャンプを1軍スタートながら、途中でファームに降格。しかし実戦でアピールを続け、2月29日から1軍に再昇格していた。レギュラーが固定されていない一塁の定位置奪取へ、結果を残して殴りこみをかける。

◆岡本が3打数2安打2打点で6試合連続安打をマークした。二回に左前打で出塁すると、五回2死満塁の場面では中前2点打で、4番の仕事を果たした。前日3日、チームは4安打で無得点に終わっており、「きのうは0点だったので何とかしたかった」。昨季までの「ビッグベイビー」を卒業し、原監督から愛称「若大将」を受け継いだ23歳に風格が漂う。

◆石井が六回の同点打を含む4打数3安打2打点の活躍。同じ遊撃手の中島と平沼が故障で離脱している中、オープン戦6試合で19打数8安打(打率・421)、3打点と好調をキープしている。早大から入団4年目の左打者は「結果を残してレギュラーを取るために、自分ができることをしっかりやっていきたい」と目の色を変えた。 古巣の巨人戦で2安打3打点の日本ハム・宇佐見 「打って取り返したいと思っていた中で、適時打が出たのはよかった」 九回にオープン戦初安打を放った日本ハム育成2位・樋口(BCL新潟) 「とにかく無我夢中すぎて...。必死こいてバットを出しました」

◆「8番・一塁」で出場した中島が3打数3安打の大当たり。オープン戦は20打数8安打(打率.400)と好調で、「ヒットが出ていることは素直にうれしい。いい状態をキープしていきたい」とうなずいた。春季キャンプでは構えやステップを試行錯誤して、打撃フォームを改造。プロ20年目を迎えた37歳内野手が一塁の定位置奪取を狙う。

◆巨人・大城卓三捕手(27)が4日、日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)で中越えの1号2ランを放った。打撃不振に苦しんだ左の大砲候補に待望の一発。その裏には、一塁への本格コンバートを一時凍結し、捕手と一塁の兼任に戻すことを決断した原辰徳監督(61)の"原マジック"があった。  破裂するような打球音を残し、バックスクリーンへ弾丸ライナーで突き刺した。0-0の二回2死二塁。大城がオープン戦1号をたたき込むと、ベンチでは満面の笑みを浮かべた原監督やチームメートに迎えられた。  「久しぶりにいい感覚で打てた。開幕までにどんどん調子を上げていきたい」  これまでのオープン戦7試合は、16打数2安打(打率・125)と悪夢のような時間だった。2月の宮崎キャンプでは本職の捕手として正捕手争いをしていたが、打撃力を買われて那覇での2次キャンプから一塁に専念。ただ、首脳陣の大きな期待とは裏腹に、空回りする日々が続いた。  一塁手は打てないといけない-。東海大相模高、そして東海大の大先輩でもある原監督の目には、そんな重圧が打撃の歯車を狂わせたように映った。「一塁一本にしたことで、いい状態になっていない。捕手と兼任でやらせる」と一塁専任を一時凍結。キャンプ終了後から再び捕手と一塁で起用する構想に戻した。精神的な負担を取り除こうという親心だった。  東京ドームで行われた1日のヤクルト戦後は無観客試合での開催を生かしてキャンプのような居残り特打が行われ、大城も45分間、無心で打ち込んだ。本人は「(一塁専任による)硬さはなかったと思う。マイナスのことを考えずに切り替えようとした」。努めて前向きに振る舞い、積極性を取り戻した。背番号が46から24に変更されてから初アーチ。原監督は「形がよくなってきた。打つべくして打ったということ」と目を細めた。  一塁は中島、モタ、北村が、捕手は小林、炭谷がライバルになる。プロ3年目の大砲候補は定位置奪取へ、「言われたところを精いっぱいやるだけ」と力強く言った。 (伊藤昇) 大城に2ランを浴びた日本ハム・バーヘイゲン(前タイガース) 「全体的にいい感覚で投げることはできたが、本塁打を打たれた球は失投」

◆周囲の期待がなぜ、これほど大きいのか、わからない。モタのことだよ。ピタッと当たりが止まり、この日は5三振。長年、投手目線で打者を観察してきたエモトに言わせれば、大きな欠点がある。直さない限り、1軍レベルでは難しいよ。  欠点とは、打席での構えから、踏み出したとき、バットのグリップを後方、つまり捕手の方に引いてしまうこと。  力みまくって、ぶりぶり振り回す。遠くへ飛ばそうと思うから、そうなるのだろう。  これでは、速い球には振り遅れる。外角の変化球にはタイミングが合わない。要するに、緩くて、甘い球しか打てない、となるわけだ。  巨人連覇の条件の一つには、外野の穴が埋まるかどうか、も挙げられる。現状ではモタが、丸と亀井に続く1番手候補のように扱われている。しかし、その欠点が矯正されない限り、期待はできないよ。  ポジションとは、空いているから誰かを充てればいい...というものではない。しっかり埋めてくれる人材がいないことには、始まらない。モタの場合、欠点ははっきりしている。本人も首脳陣も早く気付いて、矯正すべきだろうね。 (サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
200 1.000
(-)
-
(-)
9
(-)
1
(-)
1
(-)
7
(-)
0.300
(-)
0.500
(-)
2
(-)
広島
410 0.800
(-)
-0.5
(-)
39
(-)
21
(-)
5
(-)
2
(-)
0.328
(-)
3.680
(-)
3
(1↓)
ヤクルト
421 0.667
(↓0.133)
0
(↑0.5)
28
(+1)
26
(+8)
2
(+1)
10
(+1)
0.232
(-)
2.900
(↓0.9)
4
(1↑)
ソフトバンク
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓0.5)
26
(+8)
13
(+1)
5
(+1)
3
(+2)
0.253
(↑0.039)
1.800
(↑0.2)
5
(1↓)
DeNA
430 0.571
(↓0.096)
0.5
(↑0.5)
30
(+2)
28
(+9)
5
(-)
2
(-)
0.266
(↓0.01)
3.150
(↓0.03)
6
(1↓)
阪神
221 0.500
(-)
1
(-)
16
(-)
26
(-)
10
(-)
4
(-)
0.226
(-)
4.810
(-)
6
(1↓)
日本ハム
331 0.500
(-)
1
(-)
29
(+7)
33
(+7)
3
(-)
2
(+1)
0.260
(↑0.018
4.140
(↓0.47)
8
(-)
楽天
340 0.429
(↑0.096)
1.5
(↑0.5)
28
(+9)
30
(+2)
4
(-)
5
(+1)
0.234
(↑0.021)
3.470
(↑0.26)
9
(1↓)
ロッテ
121 0.333
(-)
1.5
(-)
13
(+6)
18
(+6)
3
(+1)
5
(+3)
0.198
(↑0.031)
4.110
(↓0.65)
9
(1↓)
中日
240 0.333
(-)
2
(-)
16
(-)
31
(-)
4
(-)
2
(-)
0.220
(-)
4.670
(-)
11
(-)
巨人
251 0.286
(-)
2.5
(-)
34
(+7)
34
(+7)
9
(+1)
1
(-)
0.258
(↑0.013
4.310
(↓0.39)
12
(-)
ORIX
131 0.250
(-)
2
(-)
22
(+6)
29
(+6)
5
(+1)
1
(+1)
0.275
(↑0.025)
5.360
(↑0.35)