楽天(☆9対2★)DeNA =オープン戦3回戦(2020.03.04)・静岡草薙球場=
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DeNA
0200000002620
楽天
20030004X91100
勝利投手:辛島 航(1勝0敗0S)
敗戦投手:濵口 遥大(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は、先発・辛島が5回2失点の好投。開幕に向けて順調な調整ぶりを示した。対するDeNAは、先発・濱口が5回8安打5失点。ローテーションの一角として期待される両投手で、明暗が分かれる結果となった。

◆楽天山下斐紹捕手(27)が「7番捕手」でオープン戦初のスタメンマスクに2打数2安打1打点と応えた。 2回に先頭で中前打を放つと、同点の4回無死一塁。DeNA浜口の初球133キロをフルスイング。左中間を真っ二つに破る勝ち越し適時二塁打とした。「打ったのはカットボール。無死一塁でバントのサインが出なかったので思い切りいきました。良い結果が出て良かったです」と汗をぬぐった。計3スイングで2安打をマーク。5回までマスクをかぶり、先発辛島を2失点でまとめた。太田、下妻らとの正捕手争いに名乗りを上げた。 17年オフにソフトバンクから西田との交換トレードで加入。今春キャンプはファームで終えたが、2月29日のロッテとのオープン戦からベンチ入りしている。

◆オープン戦初先発のDeNA浜口遥大投手が、5回を8安打5失点(自責点3)と打ち込まれた。開幕ローテーション入りが有力視される左腕は「ボール1つ1つは手応えもあったけど、状況を整理して、どういう打ち取り方をするのかビジョンが見えてなかった」と反省。 それでもラミレス監督は「5点は取られたけど悪くなかった。テンポ、スピード、クイックもよかった。随所にいい配球も見られたね」と内容を評価した。 DeNA大貫(2回2/3を4失点で、開幕ローテ争いから1歩後退)「せっかくいただいたチャンスで良い結果が出なくて、悔しい思いでいっぱいです」

◆師匠の教えを体現した。福島・いわき市出身の楽天内田靖人内野手(24)が、3試合ぶりに「8番一塁」で先発出場。適時打を含む4打数2安打1打点と気を吐いた。 今オフはチームの主軸を担う浅村から声をかけてもらい弟子入り。逆方向へ強い打球を打つための助言をもらった。「今までの試合の中ではできていなかったけど、この試合で少し自主トレの成果が出ました」と手応えを示した。 狙い通りだった。4回無死二塁。DeNA先発の左腕・浜口の外角のチェンジアップに反応。右翼線へ適時二塁打を放った。「右方向に強い打球を打つことを意識して、打席に立ちました」。8回1死一塁の第4打席でも右腕・大貫の外角ツーシームに逆らわず中前打。好機を広げ、この回の4得点に貢献した。 まだまだ満足はできない。高校通算37本塁打を誇る右の長距離砲として常総学院から13年ドラフト2位で入団。18年に58試合に出場し12本塁打を放ったが昨季の1軍出場は2試合のみ。2軍監督時代から期待をかける三木監督は「将来このチームでチームの中心選手になって、主軸を打たないとダメ。優しくて人間味は大好きなんですけど、もっと闘志を燃やして、相手に負けないメラメラした感じがほしい。こんな所で満足せず、必死になってやってもらいたい」と愛のある言葉でハッパをかけた。 内田も「結果が欲しいですけど、結果を気にしすぎたら、逆に結果が出ない。チームのためにできる打撃をやっている」。7年目を迎える未完の大器が、今季こそ覚醒する。【佐藤究】

◆楽天辛島航投手(29)がウナギ? ばりの粘りで5回5安打2失点と好投し、開幕ローテ入りへアピールした。 2点を先制してもらった直後の2回、2死からDeNAロペス、中井、高城に3連打を浴び2失点。同点とされたが、3回以降は力のある直球にチェンジアップ、カーブ、カットボールを織り交ぜ2安打に抑えた。「全体的によかったです。フォーム的にもバランスよく投げられた」と手応え十分の内容だった。伊藤投手チーフコーチも「めちゃくちゃよかったね。腕が振れていてキレがよかった。セットになってからバランスを崩したところもあったけど、粘り強く投げていた。静岡のウナギみたいにね」とジョークを挟みながら高評価を与えた。 開幕ローテの左腕枠を先発再転向の松井、前日3日DeNA戦で4回無失点の2年目弓削、ベテランの塩見らと争う。昨季チーム最多9勝を挙げた辛島は「周りは気にしない。もっと状態を上げていけるように調整したい」と見据えた。

◆楽天三木監督が提唱する「2ストライクアプローチ」を3年目の山崎幹史内野手が体現した。 DeNA戦に2番二塁でスタメン出場。3打数2安打2四球で4度出塁し、うち3度は2ストライクから。1打席あたり5球を消費させた。 昨季イースタン・リーグで70試合に出場。2軍監督を務めた三木監督からの徹底指導を根付かせ「だんだんボールが見えるようになってきた」と成長を実感している。 考え方は単純でも簡単ではない。「ボール球は見極めてストライクを打ちにいく。シンプルなんですけど、一番難しいです」。指揮官が目指す1点を奪い、守りきる野球を遂行するためには不可欠な考えだ。50メートル5秒8の俊足を生かし出場機会を増やすため、春季キャンプから外野にも挑戦。三木監督も「得点の中で山崎がすごく機能した。すごく力をつけてきている」と目を細める。簡単には倒れない「くせ者」の存在感が際だってきた。

◆楽天新守護神候補の外国人右腕トリオが0を並べた。6回から宋家豪投手、新加入のJ・T・シャギワ投手(29=ドジャース)、ブセニッツ投手が1回をそれぞれ3者凡退に抑えた。 3投手ともオープン戦防御率は0・00。森原を含めた争いに伊藤投手チーフコーチは「外国人枠の関係もある。日替わりでもいいのかな」と先発再転向の松井の穴を流動的に埋める考えも示した。

◆静岡・桐陽高出身のDeNA大貫晋一投手(26)の凱旋(がいせん)登板は、悔しい結果に終わった。楽天戦(2●9)の6回から2番手で登板し、2回2/3を2安打、3四死球で4失点(自責点0)。目標の開幕ローテーション入りから1歩後退し「せっかくいただいたチャンスで、いい結果が出ず、悔しい思いでいっぱい。制球にすごく苦しんで、特にカーブが悪かった」。自慢の制球が乱れて、持ち味を発揮できなかった。 横浜市生まれの右腕は、高校3年間、沼津市の同校に通った。静岡での登板はそれ以来。「すごく懐かしい感じ。うれしいし、いいアピールができれば」と楽しみにしていたが、無観客試合のマウンドからの投球に、不満が残った。 ルーキーだった昨季に6勝(5敗)を挙げ、今年1月末までオーストラリアのウインターリーグで実戦を重ねた。先月の沖縄キャンプは2軍だったが、ここまでけがなく、順調に調整中だ。ラミレス監督は「(開幕ローテから)1歩後退したところはあるかもしれない」としたが、長いシーズンを考えればチャンスは十分。地道に巻き返しを目指していく。【鈴木正章】

◆4日に静岡・草薙総合運動場野球場で行われた楽天-DeNAのオープン戦は、午後1時開始の予定が2時間早まり、午前11時のプレーボールとなった。  この日の静岡市の天気予報は、昼過ぎから降水確率が高くなるためで、前日3日の段階で決定した。異例の措置となったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により無観客だったこと、テレビ中継がなかったこともあり、時間変更が可能となった。  試合前のラミレス監督は「ハジメテ。きのう聞いたときには『そんなことやっていいの!?』と思いました」と驚いた表情をみせていた。それでも両軍にとっては貴重な実戦機会。曇り空ではあるが、雨は降っていない状況のなか、楽天・辛島、DeNA・浜口の先発で試合が始まった。

◆DeNAの大貫は2回2/3を4失点で開幕ローテーション入りを決められなかった。桐陽高時代を過ごした静岡で六回に登板し七回までは無失点でしのいだが、八回に四死球でピンチを招き4点を失った。キャンプから2軍で調整してきただけに「アピールのチャンスを頂いたのに、いい結果が出ず悔しい」と下を向いた。  オフにオーストラリア・リーグで武者修行し、飛躍が期待される2年目。ラミレス監督は「もう少しできると期待していた。(ローテーション争いは)一歩後退した」と手厳しかった。

◆DeNAの浜口は5回8安打5失点で、2本の犠飛を反省した。一回1死二、三塁でロメロに内角球で詰まらせ切れずに左犠飛を、四回1死三塁では前進守備を敷きながらルーキー小深田に右犠飛を許し「状況を整理し、どう打ち取るかのビジョンが見えていなかった」と悔やんだ。  4年目でキャンプから状態が良く、ラミレス監督から早々と開幕ローテーション入りを公言されている。「試合勘や精度を上げないと」と修正を誓った。 ラミレス監督(浜口に) 「5点は取られたが、悪くはなかった。クイックもテンポも良かった」 高城(オープン戦初先発で適時三塁打) 「打撃より守備を期待されていると思う。盗塁を刺せたのは良かった」

◆楽天の山崎幹史(つよし)内野手(24)が4日、DeNAとのオープン戦(静岡)に「2番・二塁」で出場し、3打数2安打2得点2四球に、1盗塁を決めた。  「シンプルですがボール球を見極めること。ボールが見えるようになってきました」  一回無死一塁。浜口の2球目、142キロの直球を右前に弾き返した。同1死二、三塁となって、ロメロの左犠飛でこの回2点目のホームを踏んだ。  三回は遊撃内野安打。七回は四球。八回にも四球で出塁すると二盗を決め、2死満塁後に太田の左中間2点二塁打で生還した。守備では六回から中堅を守った。  三木監督は「山崎の良さが出た。得点でも機能した。(打席では)追い込まれてもしつこく粘った」と評価した。

◆DeNA・大貫晋一投手が4日、楽天とのオープン戦に2番手で登板したが、2回2/3を2安打、4失点だった。  失点に失策が絡んでいたため、自責は0点ながら四球と死球が2つずつという内容に「制球が安定しなかった」と振り返った。1軍初登板で、先発ローテーション入りへのアピールとはならずに「せっかくいただいたチャンスで、いい結果にならなかった」と肩を落とした。  ラミレス監督は2年目右腕について「もう少しできたのかと思う」と語り、ローテ争いについては「一歩後退してしまった。(それは)残りのオープン戦の試合数も影響している」と厳しかった。

◆楽天の辛島は緩急を織り交ぜて丁寧にコースを突き、5回を5安打2失点で乗り切った。二回に2点を失ったが、無四球と安定した制球力を発揮し「全体的に良かった。フォームも自分の感じではある程度良い」と満足そうに話した。  昨季は先発と救援をこなし、チーム最多の9勝を挙げた。三木監督は起用法について「チームにとってありがたいタイプの投手。固定できたら一番いいのかな。投手コーチと相談します」と話した。

◆先発の浜口は5回8安打5失点(自責点3)。一回1死二、三塁でロメロに浴びた左犠飛など2本の犠飛や、ピンチで進塁打などあっさりとチーム打撃を許した投球内容に「状況を整理し、どう打ち取るかのビジョンが見えていなかった」と反省した。ただ、キャンプから状態は良く、ラミレス監督はすでに開幕ローテーション入りを公言している。

◆先発の辛島は5回5安打2失点。二回に3本の長短打で失点したが、3三振無四球の投球に「フォームのバランスも、しっかりコントロールもできて全体的によかった」と納得の表情を浮かべた。昨季は先発と中継ぎでチーム最多の9勝をマーク。先発枠入りを争う29歳左腕だが、三木監督は今季の起用法について「いろいろな場面で力を出せるから」と明言を避けた。 四回に適時二塁打を放つなど、2安打を放った楽天・内田 「チームのためにできることをやっていくことが大事」

◆先発ローテーション入りを狙うDeNA・大貫晋一投手(26)が4日、楽天とのオープン戦(静岡)に2番手として六回から登板したが、2回2/3を2安打4失点でアピールに失敗した。  「せっかくいただいたチャンスで、いい結果といかずに悔しいです。制球が安定しなかった」  4失点は失策絡みで自責は0点だったが、四球と死球が2つずつという投球内容は印象が悪かった。ラミレス監督も今季の1軍初登板となった2年目右腕に「もう少しできたのかと思う。2回途中で59球。ローテ争い? 一歩後退してしまった」と手厳しかった。  石田、今永、浜口の開幕ローテ入りはほぼ確実だが、前日3日の楽天戦ではピープルズ、桜井がアピールに失敗した。1軍のオープン戦は残り8試合。昨季6勝5敗の先発右腕は「制球力を上げて、打者と勝負できる状態にしたい」と最後のアピールへ、望みをかける。 (湯浅大)

◆楽天・山崎幹史(つよし)内野手(24)が4日、DeNAとのオープン戦(静岡)に「2番・二塁」で出場し、3打数2安打1盗塁と活躍。3年目で初の開幕1軍に、大きく前進した。  「シンプルですが、ボール球を見極めること。ボールが見えるようになってきました」  一回無死一塁。DeNA先発の浜口が投じた、142キロの直球を右前にはじき返した。三回は遊撃内野安打。七回は四球。八回も四球で出塁すると二盗を決めた。俊足巧打の24歳は六回から中堅を守り、多才ぶりを発揮した。  昨季は三木2軍監督に盗塁術を学んだ。1軍では出場16試合で4盗塁。イースタン・リーグではチーム1位の22盗塁をマークした。今季は新指揮官の抜擢(ばってき)で外野にも挑戦している。  正二塁手は通算180本塁打の浅村。外野も田中、辰己、島内ら強力なライバルがいる。「結果を残さないといけない立場だから、試合に出られるならどのポジションでもいい」と山崎幹。貪欲な"三木チルドレン"が猛アピールを続ける。 (広岡浩二) 山崎幹について楽天・三木監督 「山崎の良さが出た。得点でも機能した。追い込まれてもしつこく粘った」

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
200 1.000
(-)
-
(-)
9
(-)
1
(-)
1
(-)
7
(-)
0.300
(-)
0.500
(-)
2
(-)
広島
410 0.800
(-)
-0.5
(-)
39
(-)
21
(-)
5
(-)
2
(-)
0.328
(-)
3.680
(-)
3
(1↓)
ヤクルト
421 0.667
(↓0.133)
0
(↑0.5)
28
(+1)
26
(+8)
2
(+1)
10
(+1)
0.232
(-)
2.900
(↓0.9)
4
(1↑)
ソフトバンク
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓0.5)
26
(+8)
13
(+1)
5
(+1)
3
(+2)
0.253
(↑0.039)
1.800
(↑0.2)
5
(1↓)
DeNA
430 0.571
(↓0.096)
0.5
(↑0.5)
30
(+2)
28
(+9)
5
(-)
2
(-)
0.266
(↓0.01)
3.150
(↓0.03)
6
(1↓)
阪神
221 0.500
(-)
1
(-)
16
(-)
26
(-)
10
(-)
4
(-)
0.226
(-)
4.810
(-)
6
(1↓)
日本ハム
331 0.500
(-)
1
(-)
29
(+7)
33
(+7)
3
(-)
2
(+1)
0.260
(↑0.018)
4.140
(↓0.47)
8
(-)
楽天
340 0.429
(↑0.096)
1.5
(↑0.5)
28
(+9)
30
(+2)
4
(-)
5
(+1)
0.234
(↑0.021
3.470
(↑0.26)
9
(1↓)
ロッテ
121 0.333
(-)
1.5
(-)
13
(+6)
18
(+6)
3
(+1)
5
(+3)
0.198
(↑0.031)
4.110
(↓0.65)
9
(1↓)
中日
240 0.333
(-)
2
(-)
16
(-)
31
(-)
4
(-)
2
(-)
0.220
(-)
4.670
(-)
11
(-)
巨人
251 0.286
(-)
2.5
(-)
34
(+7)
34
(+7)
9
(+1)
1
(-)
0.258
(↑0.013)
4.310
(↓0.39)
12
(-)
ORIX
131 0.250
(-)
2
(-)
22
(+6)
29
(+6)
5
(+1)
1
(+1)
0.275
(↑0.025)
5.360
(↑0.35)