中日(☆3対1★)広島 =オープン戦1回戦(2020.02.29)・ナゴヤドーム=
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広島
0001000001910
中日
00010101X3502
勝利投手:福 敬登(1勝0敗0S)
(セーブ:岡田 俊哉(0勝0敗1S))
敗戦投手:床田 寛樹(1勝1敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(1号・4回裏ソロ),武田 健吾(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は、ビシエドがソロを含む2安打2打点の活躍。持ち前の打棒をアピールした。対する広島は、先発の柱として期待される大瀬良と床田が登板。それぞれ4回1失点、3回1/3を1失点と、まずまずの投球を見せた。

◆中日の先発エンニー・ロメロ投手(29)が緊急降板した。4回2死三塁で会沢への2球目を投じた直後に異変を訴えた。 無観客試合での登板は3回まで最速153キロをマークし、1安打4奪三振と好調なピッチングを展開していた。64球目に投げた147キロストレートが外角に外れ、この際何らかの異常が発生したもようだ。投手は急きょ、鈴木博に交代した。

◆中日-広島のオープン戦は、本拠地ナゴヤドームで初の無観客試合となった。地元向けの地上波放送も含め、テレビは予定通り中継されたが、場内アナウンス以外、音がない中での試合。スタンドには球団マスコットのドアラがぽつんと座っていた。 選手会長の京田は「最初の打席は違和感ばかりでした。異様な雰囲気、不思議な感じでしたが、試合ができてよかったと思う」と振り返った。

◆中日の4番ダヤン・ビシエド内野手が4回、オープン戦初安打を本塁打で飾った。しかも開幕戦で対戦する大瀬良から、会心の一撃。132キロの浮いたフォークを左翼席中段に運んだ。「広島でイチバンいい投手。失投を逃さずしっかり捉えることを考えていた。いいスイングができた。うれしい」と笑顔を見せた。 6回には床田から右前に勝ち越し適時打。開幕に向け、主砲がきっちり仕上げてきた。

◆中日エンニー・ロメロ投手(29)が2月29日、広島とのオープン戦(ナゴヤドーム)に先発も、4回途中に緊急降板した。降板後に名古屋市内の病院で検査の結果、左肩棘下筋(きょくかきん)付着部の炎症と判明。炎症と痛みが取れるまでノースローとなり、開幕に黄信号がともった。 本拠地オープン戦"開幕投手"を務めたロメロを、アクシデントが襲った。開幕戦と同じ広島を相手に3回まで1安打無失点、4奪三振と好投。最速153キロもマークしたが、4回2死三塁で会沢への2球目を投じた直後に異変が起きた。阿波野投手コーチ、トレーナー、通訳がマウンドに駆け寄り、ベンチに戻るとすぐさま鈴木博への交代が告げられた。 今後について、阿波野投手コーチは「肩? そうですね。4回を投げさせる予定だったが、力が入らない状態。何日か後にピッチングをすることは考えづらい。時間は要するのではないか」と説明した。 ロメロは入団1年目の昨年、21試合に先発。8勝10敗と負け越すも、大野雄、柳に次ぐ立場で先発ローテーションを守った。阪神に移籍したガルシアの穴を埋め、9年ぶりのV奪回を掲げる中日にとっては貴重な先発左腕だった。 試合は3-1の逆転で、開幕カードに先勝。与田監督は「試合に勝ててホッとした。(ロメロは)大きなケガにならなければいいが...」と話した。オープン戦本拠地初戦勝利の中、シーズンへ暗雲が漂った。【伊東大介】

◆本職は遊撃の広島小園海斗内野手がオープン戦で初めて三塁を守った。4回の守備から出場して2度の守備機会を無難にこなした。「やったことないこともないので、練習でずっとやっていたイメージのままできました」。 打っては7回に先頭で又吉の変化球を中前に運び、3試合連続安打。「アピールしないといけない立場。1日1日が勝負なので、絶対に(スタメンを)勝ち取るように頑張ります」と力を込めた。

◆無観客でも動じません! 広島大瀬良大地投手(28)が、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に先発し、4回1安打1失点と貫禄の投球をみせた。20日の開幕戦で対戦する相手との「予行演習」で最速148キロの直球とカットボール、フォークを交ぜて4三振を奪った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため史上初めて無観客でオープン戦が行われる中、広島のエースがまた1段ギアを上げた。無観客の閑散としたドームの中で、広島の背番号14の存在感が際立った。最速148キロの直球とカットボールを軸に3回まで無安打無失点。被安打は4回に浴びたビシエドのソロのみ。開幕の前哨戦を堂々の投球で終えた。ファンの後押しはなかったが「鳴り物がないのは少し違和感がありましたけど、プレーボールがかかってからゲームに入っていくことができた」と集中力を研ぎ澄ませた。 課題を克服した。前回2月23日の阪神戦では左打者に内角球を捉えられていた。この日は2回2死で迎えた京田に追い込んでから内角への切れ味鋭いカットボールで空振り三振。他にも大島、高橋、井領ら左打者の内角をえぐり、空振り三振、凡打だった。「左の内角に強いカットボールを投げて、意図して三振だったり、内野ゴロを打たせて取ることができた」と好感触をつかんだ。 ピンチにも動じなかった。3回先頭の平田のゴロを三塁ピレラが一塁へ悪送球。犠打で1死三塁とされたが、井領を145キロ直球で空振り三振。大島を二ゴロに仕留め、難を乗り越えた。「昨年まで僕の中では課題というか、ああいう場面で失点してしまうケースが多かった。なんとかゼロにに抑えて、JP(ピレラ)にいい形で打席にいってほしいとも思ってました」。 4回に多投したフォークも新たな勝負球の1つに加わりそうだ。2死からはビシエドに内角へ甘く入ったその1球を左翼席へ運ばれたものの、高橋、福田、京田と3人ともフォークで仕留めた。大瀬良は「抜けてしまうとビシエドに打たれたみたいになる。そこを気をつけていけば、使える球種になるんじゃないかな。感触はよかった」と手応えを口にした。広島の大黒柱のエンジンが徐々に暖まってきた。【古財稜明】 ▽広島佐々岡監督 (大瀬良は)課題を持って投げていた中で、強さも出せて投げていた。(床田は)良かった時とはまだ違う。

◆広島が「攻撃型オーダー」で試合に臨んだ。これまでの対外試合では1、2番は田中広輔内野手、菊池涼介内野手の「タナキク」コンビで組まれていたが、中日戦は長野久義外野手、新外国人のホセ・ピレラ外野手(30=フィリーズ)が入った。 朝山東洋打撃コーチは新打順の可能性を認めた上で「つなぎというよりも、攻撃型のオーダーになる。バントの場面でも(バントを)使わないこともあると思う」と説明した。 ピレラは4打数無安打。3回に三塁へのゴロを捕球し、一塁へ悪送球。内野守備で課題を残し「ミスが出てしまったので、同じミスを繰り返さないようにしたい」と反省。4回から小園海斗内野手が三塁につき、ピレラは来日後初めて左翼に回った。守備機会こそなかったが、新助っ人は「過去にプレーしていたところだし、落ち着いてやるだけです」と冷静だった。 ▽広島鈴木誠 初めてのことですけど、慣れてくると思う。いつもはお客さんが入った中でやるので(無観客は)モチベーションを保つのが難しい。 ▽広島田中広 雰囲気が違って不思議な感じでしたけど、試合に入れば集中できた。あらためて声援が力になっていると感じました。 ▽広島西川 違和感しかなかったです。走る音、打球の音が聞こえてくるので、意識してしまいますね。

◆5番で先発した広島会沢翼捕手が勝負強さをみせつけた。4回2死三塁からロメロの151キロ直球を右前に運び、先制の適時打。オープン戦で初めて5番に座り「(鈴木)誠也の後ですから緊張しますけど、後ろにつなぐ意識で頑張ります」と意気込んだ。 昨季リーグトップの得点圏打率3割5分1厘をたたき出した実力を発揮した。

◆中日のエンニー・ロメロ投手(29)が29日、オープン戦・広島戦(ナゴヤドーム)に先発。四回2死三塁、ボール2から緊急降板した。3回2/3を3安打1失点、4奪三振だった。  一回2死一塁で4番・鈴木を、152キロの直球で見逃し三振に斬り、二回は先頭の会沢をこの試合最速となる153キロの直球で空振り三振に抑えた。  快調に左腕を振っていたが四回途中で下半身を気にするしぐさを見せ、トレーナーや阿波野投手コーチが駆けつけたあとにベンチへと退き、鈴木博への交代がアナウンスされた。  昨季はチームで3番目となる8勝(10敗)で防御率は4・26。開幕ローテとしての活躍が期待されるだけに、不安の残るアクシデントとなった。

◆中日-広島のオープン戦が29日、午後2時からナゴヤドームで開始した。  新型コロナウイルス感染拡大を受け、球場の各入場門には無観客での開催、入場券の払い戻しに関する案内などが張り出された。  試合前の練習中は打撃練習の打球音や捕球音、ウオーミングアップを行う選手の声が響き、歓声は一切なし。普段と異なる雰囲気が漂うなか、練習中には音楽が流れたほか、残り時間のアナウンス、先発メンバーの発表や両チーム監督によるメンバー表の交換などは通常通り実施。試合が始まると、一回の守備位置につく際や、打者が打席に入る際の選手紹介も行われた。  中日はロメロ、広島は大瀬良がそれぞれ先発している。

◆ダヤン・ビシエド内野手(30)が29日、オープン戦・広島戦(ナゴヤドーム)に「4番・一塁」で出場。0-1の四回2死走者なしで左翼へ同点ソロを放った。  大瀬良に対して、初球のフォークを一閃。相手の野手が誰一人として足を動かさない完璧な打球は、無人の左翼席に直撃した。  マウンドの大瀬良は3月20日の開幕戦(マツダ)での開幕投手が決まっている。直前の福田までチームは無安打に抑えられていただけに、貴重な一発となった。

◆広島・大瀬良大地投手(28)が29日、自身初という無観客での中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に先発した。  「鳴り物がないので違和感があったが、プレーボール後は、違和感を感じなかった。(開幕の)相手どうこうよりも、自分の球を投げることを意識した」  2年連続2度目の開幕投手を務める右腕は3月20日の開幕カード(マツダ)で激突する竜打線を相手に4回1安打1失点の好投。0-1の四回2死でビシエドに左翼へソロを浴びたが、あと1人のところまではカットボールとフォークで無安打に封じた。  新型コロナウイルスが流行しているなか、20日後にペナント開幕を迎える。大瀬良は「各自がアルコール除菌できるものを携帯している。僕は手洗い、うがい、睡眠、極力外出しないように心がけている。しっかりやっているので大丈夫と信じたい」と万全のコロナ対策で「3・20」のマウンドに上がる。

◆広島・会沢翼捕手(31)が29日、無観客での中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に「5番・捕手」で先発出場した。四回2死三塁では2番手・鈴木博から右前適時打を放って、先制点を叩き出した。昨季は得点圏打率リーグ1位の・351をマークするなど打率・277、12本塁打、自己最多63打点。オフに3年契約で残留した"打てる捕手"が今季も勝負強さを発揮する。

◆ダヤン・ビシエド内野手(30)が29日、オープン戦・広島戦(ナゴヤドーム)に「4番・一塁」で出場。0-1の四回2死走者なしで、相手の開幕投手に内定している大瀬良から左翼へ同点ソロを放った。  「広島でも一番いい投手と対戦して打てた。開幕のつもりで臨んだのでいい打撃ができた」  初球のフォークを振り抜くと、打った瞬間だった。相手野手は誰一人として動くことなく、ただ放物線を目で追うだけ。無人の左翼席に大きな音を立てて着弾した。残念なのは新型コロナウイルス感染拡大に伴い、竜党がその目で今オープン戦初安打となるアーチを見られなかったことだ。ビシエド自身も「ファンのいない球場はちょっと違和感があった。ファンの大事さを感じた」と物足りなさを口にした。  打球速度が例年よりも速く感じているなど、ここまでの調整は順調。与田監督も「キャンプから打球に角度、高さが出てきた。昨年まではホームランがなかなか出なかったが、今年は少し数が増えるかなと期待をしている」と言葉に力を込めた。  大瀬良との次回の対戦は3月20日の開幕戦(マツダ)。対相手エースにチーム全体での安打がこの一発だけだったことに課題は残るが、5年目助っ人は「感覚も体の状態もすごくいい。3月20日に照準を合わせているので少しずつ上げていきたい」と打線の中心として頼もしかった。

◆5番で先発した広島の会沢が、先制打を放った。四回2死三塁から、右前にしぶとく打ち返した。  4番の鈴木誠は不動で、西川とともに前後を固める打者が得点力アップの鍵を握る。強打の捕手は「誠也(鈴木誠)の後は緊張する。つなぎの気持ちでいく。与えられたところでしっかりやるしかない」と言葉に力を込めた。   佐々岡監督(大瀬良について) 「課題を持って投げた中で、強さを出して投げていた」   床田(3回1/3を1失点) 「あまり悪いところばかり見ないように。1球いい球があった」

◆途中出場した中日の武田が八回、オープン戦初本塁打を記録した。広島のDJ・ジョンソンの2球目、高めの直球を左翼席に運び「タイミングが遅れないようにいった。しっかり仕留められたのは良かった」と安堵した。  オフシーズンから春季キャンプにかけ、打つ時は右脚のためをつくることを意識し、徐々に成果が出てきたという。「打った感じも良かったので、継続していきたい」と話した。 与田監督(開幕戦の相手である広島に勝利し) 「試合に勝てたことはほっとしたが、大瀬良に抑えられたことは考えないといけない」

◆広島戦に先発したロメロが左肩の違和感を訴え、四回途中で緊急降板。名古屋市内の病院で検査を受け、「左肩棘下筋付着部の炎症」と診断された。阿波野投手コーチは「力が入らないような感じだった。すぐ投球練習とは言えない」と状況を説明。昨季は21試合に登板して8勝(10敗)を挙げ、先発陣に欠かせない存在だけに、心配される。

◆開幕投手に決まっている広島・大瀬良大地投手(28)が29日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に先発した。  「鳴り物がないので違和感があったが、プレーボール後は、違和感なく入れた。(開幕の)相手どうこうよりも、自分の球を意識した」  20日の開幕戦(マツダ)で激突する竜打線をカットボールとフォークで翻弄。0-1の四回2死でビシエドに抜けたフォークを左翼席へ運ばれたが、4回1安打1失点、4奪三振にまとめた。  チームはコロナウイルス対策として、アルコール除菌、手洗い、うがいなどを励行。大瀬良は個人でも極力外出を避けるなど体調管理に最善を尽くしている。  「これで大丈夫と信じたい」  昨季中日から4勝を挙げるなど11勝をマークしたエースについて、佐々岡監督は「課題を持っている中で、強い球を投げられている」とうなずく。調整登板はあと2試合。「3・20」に向け、上々のデモンストレーションとなった。 (柏村翔)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
400 1.000
(-)
-
(-)
25
(-)
12
(-)
5
(-)
2
(-)
0.287
(-)
2.750
(-)
2
(1↓)
広島
310 0.750
(↓0.25)
1
(↓0.5)
31
(+1)
19
(+3)
3
(-)
1
(-)
0.324
(↓0.015)
4.370
(↑0.3)
3
(1↑)
ヤクルト
211 0.667
(↑0.167)
1.5
(↑0.5)
22
(+5)
16
(+3)
1
(+1)
5
(+1)
0.250
(↑0.01)
2.750
(↓0.08)
3
(1↑)
阪神
211 0.667
(↑0.167)
1.5
(↑0.5)
15
(+5)
22
(+4)
9
(+5)
4
(-)
0.248
(↓0.002)
4.890
(↑0.3)
5
(4↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
2
(↓0.5)
14
(+4)
9
(+5)
2
(-)
1
(-)
0.282
(↓0.051)
3.500
(↓1.5)
5
(2↑)
中日
220 0.500
(↑0.167)
2
(↑0.5)
14
(+3)
17
(+1)
4
(+2)
1
(-)
0.258
(↓0.024)
4.000
(↑1)
7
(3↓)
巨人
230 0.400
(↓0.1)
2.5
(↓0.5)
25
(+3)
21
(+5)
7
(+2)
1
(-)
0.273
(↓0.027)
4.200
(↓0.2)
8
(-)
楽天
130 0.250
(↑0.25)
3
(↑0.5)
13
(+4)
23
(+2)
2
(+2)
2
(+1)
0.211
(↓0.002)
4.360
(↑0.89)
8
(-)
日本ハム
130 0.250
(↑0.25)
3
(↑0.5)
12
(+4)
23
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.227
(↑0.011)
5.000
(↑0.67)
10
(4↓)
ロッテ
010 0.000
(↓0.462)
2.5
(-)
2
(-59)
4
(-50)
2
(-8)
0
(-14)
0.138
(↓0.11)
4.000
(↓0.27)
10
(2↓)
ORIX
020 0.000
(-)
3
(↓0.5)
7
(+3)
14
(+4)
1
(+1)
0
(-)
0.212
(↑0.112)
6.620
(↑2.38)