日本ハム(★2対5☆)DeNA =オープン戦1回戦(2020.02.24)・タピックスタジアム名護=
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DeNA
0020120005601
日本ハム
0001001002600
勝利投手:今永 昇太(1勝0敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(0勝0敗1S))
敗戦投手:バーヘイゲン(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】オースティン(3号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは2番・セカンドでスタメン出場した渡邉がマルチ安打を記録。状態の良さをアピールした。対するDeNAは開幕投手の有力候補である今永が先発。4回3安打1失点と好投し、順調な調整ぶりを示した。

◆DeNA守護神の山崎康晃投手(27)が、故障後初の実戦登板。1回を1安打無失点に抑えた。エース今永の後を受け、2番手で5回からマウンドへ。最速は球場表示で145キロだった。「なんとかチームの輪に戻ってできることに喜びを感じています。今日は力みもあった。もっともっと球速だったり、ツーシームの精度だったりを仕上げていきたい」と話した。 19日のロッテとの練習試合で左手首付近に打球を受けて緊急降板。左前腕部打撲と診断を受けていたが、大事には至らなかった。

◆開幕投手最有力のDeNA今永昇太投手(26)が先発し、4回を52球、3安打1失点と上々の仕上がりを見せた。 まずまずの内容にも、エースは納得していなかった。「内容はあまりよくなかった。チェンジアップも浮いたし、球速もあまり出てない。そこがクリアできれば、もっと三振も増えてくるし、思い描いたピッチングができると思います」と、さらなる向上を誓った。

◆DeNA新外国人タイラー・オースティン内野手(28=ブルワーズ)が、オープン戦3号となるソロを放った。 「2番DH」で先発出場。1点リードの5回1死、日本ハム2番手斎藤の6球目を捉えると、打球は左中間へ。左から右へ吹く逆風をものともせず、オープン戦3試合で3本目の本塁打。「いいスイングができた。形としてもよかったね」と納得の表情を見せた。 第2打席では冷静に四球を選んだ新助っ人。オープン戦3試合で7打数6安打。対外試合6試合で12打数9安打という、驚異のハイアベレージを維持している。

◆開幕投手最有力のDeNA今永昇太投手が、オープン戦初先発。4回を52球、3安打1失点の内容にも満足せず、さらなる向上を誓った。「内容はあまりよくなかった。チェンジアップも浮いたし、球速(最速146キロ)も出ていない。そこがクリア出来れば、もっと三振も増えてくるし、思い描いたピッチングが出来る」。 納得いく部分もあった。前回登板の18日のヤクルトとの練習試合で不安を残したカットボールの精度については「右のインコースに決まったし、失投もなかった。1つ課題をクリアできた」と振り返った。 エースの順調な仕上がりにラミレス監督も納得の表情だ。「必要な時にギアを上げていたね。彼は開幕ローテを競っている選手ではない。彼のレベルなら大丈夫だよ」。指揮官の厚い信頼を得る意識高い系左腕が「開幕」へ向け、1つ1つ課題をクリアしていく。

◆DeNA新外国人タイラー・オースティン内野手(28=ブルワーズ)が、オープン戦3号となるソロを放った。 「2番DH」で先発出場。1点リードの5回1死、日本ハム2番手斎藤の6球目を捉えると、打球は左中間へ。左から右へ吹く逆風をものともせず、オープン戦3試合で3本目の本塁打。 日本ハム斎藤(5回に抜けたフォークを左翼芝生席に運ばれる)「選球眼は、すごくいいと思います。いい打者の特長は、そこですから」

◆日本ハム中田翔内野手が、シーズンさながらの実戦機会を喜んだ。DeNA戦に「4番・DH」でスタメン出場。 球界屈指の左腕今永の前に2打数無安打も「今日は、すごく良い投手で(打席に)立てて良かった。まだまだしっかり修正しないといけない点がある」と見つめ直した。 「すごく充実したキャンプを過ごせた。もうシーズンか...って感じだね」と振り返った。

◆日本ハム・ロドリゲス投手が好調を確かめた。DeNAとのオープン戦に先発。 注目の新助っ人オースティンを、初球で遊ゴロに打ち取るなど危なげなく3者凡退で切り抜けた。「練習の成果を出せたので調子が良かったよ。(直球の球威は)80%まで上がっている。ブルペンと違って、アドレナリンが出るね」と楽しんでいた。

◆開幕1軍入りを目指す日本ハムドラフト4位の鈴木健矢投手(22=JX-ENEOS)が、また評価を上げた。 DeNA戦の8回に登板。2死無走者から嶺井に対して内角直球で詰まらせて二ゴロ。3者凡退でオープン戦デビューを飾った変則サイド右腕は「右打者のインコースをしっかり攻めて詰まらせたのが良かった」。栗山監督も「今日みたいな感じが鈴木健矢」と投球内容をほめた。

◆日本ハム先発ローテーションの一角と期待されているドリュー・バーヘイゲン(29=タイガース)が制球面に課題を残した。 DeNAとのオープン戦2回から2番手で登板。「強い球を投げたいという意識が強すぎた」と2イニングで4四球と苦しんだ。「球速を求めると、今日みたいな投球になる。制球第一に強い直球を投げたい」と肝に銘じた。

◆日本ハム吉田輝星投手(19)が、9回に6番手で登板。先頭打者を四球で歩かせたものの、1イニングを無安打無失点で切り抜け、次回1軍登板へ向け及第点を得た。 13球のうち、変化球は1球だけ。最大の武器、直球で押しまくった。「(アドレナリンが)出過ぎた」と制球に苦しみながらも、無死一塁から柴田を二ゴロ併殺打に打ち取り、続く乙坂は最速147キロを含む全球直球勝負で二ゴロに。首脳陣を納得させた。 春季キャンプは25日で打ち上げ。2軍での調整をへて、次回1軍登板が内定した。栗山監督は「もう1発、チャンスを与える。腕を振る感じがやっと出てきた。短いイニングから入った方がいいのかな」と中継ぎでの起用も示唆。プロ2年目での開幕1軍入りへ、最終テストとなりそうだ。

◆初の開幕スタメンへ向けて視界"諒"好だ。日本ハム渡辺諒内野手(24)が、攻守で存在感を発揮した。 24日、DeNAとのオープン戦(タピックスタジアム名護)で、DeNA先発今永から初回に中前打、4回には左中間を破る三塁打をマーク。ともに直球を捉えた打撃内容に「これまでの実戦で真っすぐに対して振り負けたり、ファウルが多かったので、今永さんから、しっかり真っすぐを打てたのは良かった」と手応えをつかんだ。 打順は昨季1度しかなかった2番だった。定着できれば、得点力アップの可能性を秘める。強打の2番として鳴らす大田のように、昨季は11本塁打と長打力があり、右打ちやバントなどの小技も2軍時代から多く経験。何でも出来る渡辺が2番に入れば、大田が中軸に回ることが可能になる。栗山監督も「(渡辺が)いろんな打順を打てれば、さらに打線の幅が広がる」と、上位打線での持ち味発揮を期待するほど打撃はレベルアップ中だ。 二塁守備でも安定感と成長が垣間見えた。9回先頭打者に四球を与えた吉田輝に、すかさず駆け寄り、声をかけた。内容については「言えないです(笑い)。あいつと僕の秘密なので。『ちゃんと呼吸せえよ』とは言いました」と笑ったが、次打者でヒットエンドランを仕掛けられながら、間一髪のタイミングで二ゴロ併殺打を完成させ、1回無失点という結果をプレゼント。「今までは(声掛けを)タクさん(中島)に任せきりだったので」と主力の自覚も芽生えた。昨季は開幕前の故障で出遅れたが、肉体を追い込んだ今キャンプはアクシデントもなし。さらなる飛躍へ、準備は快調だ。【木下大輔】 ◆日本ハム渡辺プロ成績 6年目の昨季132試合に出場し、481打数126安打11本塁打58打点で打率2割6分2厘と、いずれもキャリアハイの数字を残した。通算では出場226試合173安打19本塁打75打点、打率2割5分、長打率3割8分4厘、出塁率3割1分7厘。

◆驚異の筋肉量が驚異の打撃の源! DeNA新外国人タイラー・オースティン内野手(28=ブルワーズ)が24日、日本ハムとのオープン戦で、3号ソロを放った。これでオープン戦3試合で7打数6安打の5長打。打率8割5分7厘、長打率24割2分9厘と"オースティン無双"が止まらない。 5回1死、日本ハム斎藤の6球目を捉えると、打球は左から右へ吹く逆風をものともせず左中間スタンドへ。「いいスイングができた。たまたま甘い球をミスショットしなかっただけだよ」と笑顔で振り返った。 188センチ、100キロの新助っ人は、体組成でも驚異的な数値を示す。トレーナーによるとキャンプ初期の体脂肪率はわずか9・3%。チームの野手平均値が約14~15%、2年連続本塁打王のソトが約11%という中で、チームトップラスの低さ。圧倒的な筋肉量が、パワーを裏付ける。体水分率は66%と高水準。数値が低いと肉離れや、足がつるなど筋肉系のトラブルが増えるという。60%以上が理想という中で、こちらもチームトップクラスだ。 「安定したスイングで、チームの勝利に貢献するだけ」と語るナイスガイ。データが実証するマッスルボディーで、今後も長打を量産していく。【鈴木正章】

◆日本ハム斎藤佑樹投手が猛威を振るうDeNAの新助っ人に失投を捉えられた。登板2イニング目の5回、オースティンに左翼芝生席へソロ本塁打を献上。 「フォークが抜けてしまった。カウントが整わなかった」と反省した。続く6回も先頭から2連打を浴びて2失点するなど3回4安打3失点。次回は3月4日の教育リーグ巨人戦(ジャイアンツ)で登板予定だ。

◆日本ハム谷内亮太内野手が打撃でアピールした。6回から途中出場し、7回に左前適時打を放った。 今キャンプは実戦7試合に出場し、12打数5安打1打点。「バットの出がよくなった。練習の成果が出ていると思う」。小笠原ヘッド兼打撃コーチや矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐からアドバイスを受け、タイミングの取り方などフォームを改造。大きな手応えを得て、沖縄での実戦を締めくくった。

◆日本ハム吉田輝星投手(19)に、中継ぎ起用プランが浮上した。24日、DeNAとのオープン戦(名護)で9回に登板。先頭打者こそ四球で歩かせたが、直球を主体に1イニングを無安打無失点で切り抜けた。 25日に春季キャンプを終えた後は2軍で調整し、3月6、7日の阪神とのオープン戦(甲子園)で登板する可能性が高くなった。首脳陣は救援での投げっぷりを評価しており、中継ぎで開幕1軍入りの可能性が出てきた。9回、マウンドで右腕を振る吉田輝の投げっぷりに、ベンチの栗山監督は思わずうなった。今キャンプ初となる1軍相手の登板は、先発ではなく救援での1イニング限定だった。中継ぎ起用で、19歳の直球がうなる。「腕を振る感じがやっと出てきた。こっちは手応えがある。短いイニングから入った方がいいのかな」。ここにきて、中継ぎでの開幕1軍入りが急浮上してきた。 吉田輝は「1イニングで自分の投球を見せるとしたら、直球かなと思った」と全13球のうち、変化球は1球だけ。「(アドレナリンが)出過ぎましたね」と先頭の知野こそ四球で歩かせたが、続く柴田を二ゴロ併殺打に、乙坂は球場表示で最速147キロを含む全4球直球勝負で二ゴロに打ち取った。 捕手のミットを射貫くような真っすぐに、厚沢投手コーチは「(1軍に)呼んでいいくらいの直球を見せてくれた。先発だと、どうしても構えるタイプ。今は、それはいらない。打者1人1人に全力で投げて欲しい」と納得。木田投手コーチも「短いイニングから(実績を積んで)エースになった投手はたくさんいる」と言ったように、首脳陣は先発という着地点へのステップととらえている。 1軍キャンプに合流して3日目。一流と過ごす貴重な時間を、無駄にはしなかった。14年沢村賞右腕の金子からは「ミスをしてもストライクゾーンに強い球を投げる」姿勢を学び、日本最多ホールド記録を持つ宮西からは「完璧を求めすぎないこと。『俺がお前なら直球しか投げない』と言われた」と、ぶれない心を教わった。持ち前の明るく素直な性格で先輩たちの懐に飛び込み、成長の糧としている。 栗山監督は「もう1発、チャンスを与える」と、オープン戦での再登板を即決した。来月6、7日に甲子園で組まれている阪神戦登板となれば、高校時代に甲子園大会準優勝の経験がある右腕にとって、大きな励みになりそう。次回1軍での登板が、開幕切符への大事なテストとなる。【中島宙恵】 ▽日本ハム木田投手コーチ(吉田輝をまずは中継ぎとして1軍戦力とする可能性について)「球に力があるからね。短いイニングから(実績を積み上げて)エースになった投手もたくさんいる」 ▽日本ハム宇佐見(9回に吉田輝を好リード)「持ち味の直球で押していこうと。球は来ているけど、前に突っ込んでいるから高めに浮く。腕を振りながら低めに投げられるよう、輝星自身が体で覚えるしかない」 ▽日本ハム渡辺(今永から2安打。9回守備では吉田輝を落ち着かせる声掛け)「今永さんから、しっかり真っすぐを打てたのは良かった。(声掛けの内容は)言えないです(笑い)。あいつと僕の秘密なので。『ちゃんと呼吸せえよ』とは言いました」

◆オープン戦で初打席初安打を放った米大リーグ・レイズの筒香嘉智外野手の船出を古巣・DeNAの関係者も祝福した。  ラミレス監督は24日、日本ハムとのオープン戦(タピック名護)の試合前に取材に応じ、「初めの打席でいいスタートが切れたのはよかった。これから彼のいいニュースがどんどん入ってくればいいね」と笑顔。1打席1安打1四球と『出塁率10割』のデビューに、「みんな彼のことは応援しているし、サポートしたいと思っている。活躍できたらいいなという思いです」とさらなる朗報が届くことを願っていた。

◆DeNAの新外国人、タイラー・オースティン内野手(28)=前ブルワーズ=がまた一発を放った。  24日、日本ハムとのオープン戦(名護)に「2番・DH」で先発。五回の第3打席に、日本ハムの三番手・斎藤佑から左越えの本塁打を放った。  キャンプ中の実戦6試合で、オースティンのアーチは3本目。全ての試合で安打をマークしており、前日23日の中日とのオープン戦(北谷)では、中日の開幕投手に内定している大野雄大投手(31)から2打席連続の二塁打を放つ活躍していた。

◆DeNAの『守護神』山崎康晃投手(27)が24日、日本ハムとのオープン戦(名護)の五回に登板。二死から清水に中前打を許したが、松本を三直に抑え1回を投げ打者4人に1安打無失点だった。  「何とかチームの輪に戻ってプレーできればと思っていた。大事に至らなくてよかった」と山崎。19日のロッテとの練習試合で打球が左手首を直撃し、緊急降板。内出血と腫れのため、数日間は患部を「動かすのもきつかった」という状況だったが、22日からブルペン投球を再開し、予定通り今キャンプ最終戦の登板にこぎつけた。  今夏の東京五輪の抑え候補筆頭の右腕は「次回登板も楽しみ。もっと出力を上げていけるように今後の実戦で調整していきたい」と話した。

◆DeNAの開幕投手筆頭候補の今永が今オープン戦に初登板し、4回1失点ながらも武器のカットボールに収穫をつかんだ。18日のヤクルトとの練習試合では変化に鋭さを欠き本塁打された。握りや腕の振りを修正して臨み「右打者の内角に決まった。課題をクリアできた」とうなずいた。  四回無死三塁で同じく日本代表候補の近藤を打席に迎え、外角へのカットボールで見逃し三振。「木塚コーチに『近藤を意地でも抑えてこい』と言われていた。力が入ったし、四隅に投げられた」と好打者との対戦から手応えを得ていた。

◆DeNAの山崎が五回にオープン戦初登板し、1回を1安打無失点にまとめた。19日のロッテとの練習試合で打球を左腕に受け、4球で降板。調整への影響が懸念されたが、万全をアピールし「腫れは引かないが、今日、投げられて(例年と比べ)フラットになった。さほど後れは取っていない」と安堵した。  直球は最速146キロを記録。ツーシームや練習中のカットボールも満遍なく試した。「力みっぱなしだったが、今日は仕方がない。もっと球速も上げていく」と先を見据えた。

◆日本ハムの渡辺が好投手の今永から2安打を放って状態の良さをアピールした。一回に初球を振り抜いて中前打すると、四回には低めの速球を捉えて左中間へ三塁打。「真っすぐをしっかり打つことができたのは良かった」と満足そうに話した。  昨季、自己最多の11本塁打をマークしてレギュラーの座をつかんだ。正二塁手として迎える7年目のシーズン。九回に登板した吉田輝が先頭打者を歩かせた直後にマウンドへ歩み寄り、声を掛ける場面もあった。「力んでいると思ったので」と守備でも存在感を示した。

◆山崎が五回に登板。1回を投げ打者4人に1安打無失点だった。19日のロッテとの練習試合で打球を左手首に受け、緊急降板。内出血と腫れで、数日間は患部を「動かすのもきつかった」という状況だったが、22日に投球練習を再開。予定通り今キャンプ最終戦の登板にこぎつけ、「何とかチームの輪に戻ってプレーできればと思っていた。大事に至らなくてよかった」と胸をなで下ろしていた。

◆日本ハム・吉田輝が九回に登板し、1回無失点。13球のうち変化球は1球で「自分のボールを見せるにはやはりストレート。抑えられて良かった」と息をついた。先頭を四球で歩かせたが、続く柴田を144キロの外角球で二ゴロ併殺打に仕留めるなど無安打に抑えた。だが、潜在能力を高く評価する栗山監督は「『なに力んでるんだよ』と文句を言わせてもらった。もう一度チャンスを与える」と今後の試合で"追試"をする考えを示した。

◆開幕投手最有力のDeNA・今永昇太投手(26)が日本ハム戦でオープン戦初登板。四回に犠飛で失点を許したが、4回3安打1失点と安定した投球を披露した。  四回無死三塁の場面では、今夏の東京五輪代表候補でもある近藤を外角へのカットボールで見逃し三振に斬った。  「(登板前に)木塚コーチから『近藤を意地でも抑えてこい』といわれていた。力が入ったし、四隅にボールを使えた」と手応えを口にした。  直球は球団計測で最速146キロ。「チェンジアップも浮いたし、球速も出ていない」と本人は課題も口にしたが、ラミレス監督は「必要なときにギアを上げる投球をしていた。全く問題ない」ときっぱり。2年連続の開幕投手へ、左腕エースはステップを踏む。

◆新加入のオースティン(前ブルワーズ)がまたも打った。「2番・DH」で先発し、1点リードの五回1死の場面で日本ハム3番手の斎藤から左中間スタンドに飛び込む、3号ソロを放った。この日は2打数1安打1四球で、オープン戦3試合で7打数6安打(打率.857)、3本塁打、3打点の大当たり。メジャー通算33本塁打の"恐怖の2番"は「いいスイングができたし、形としてよかったと思う。好調の秘密? 球を強くたたくことを意識しているだけ」と風格を漂わせた。

◆DeNAは24日、日本ハムとのオープン戦(タピック名護)に5-2で勝利し、無傷の4連勝を飾った。「4番・左翼」で先発出場した佐野恵太内野手(25)が三回に右翼線にオープン戦初安打となる2点二塁打を放った。"ポスト筒香"として期待するアレックス・ラミレス監督(45)は、3月20日の開幕戦(対巨人、東京ドーム)で4番起用する方針を明かし、改めて信頼を示した。  新主将として"献身"の一打を見せた。好調のオースティン、ソトが連続四球で迎えた三回2死満塁の好機。佐野が3球連続のファウルで粘った末、低めのスライダーに食らいつき、右翼線に白球を運んだ。  「みんながつないでくれた。4番に入って、ほぼ毎打席チャンスで回ってくる。やっと1本打ててよかったです」  先制の2点二塁打。昨季まではここぞの場面の代打で勝負強さを発揮してきた佐野がオープン戦では計4試合、11打席目の初安打となった。  昨季より短めに握ったバットは、「長打より安打を打ちにいった」という粘りの姿勢の表れだった。試合前まで3試合連続で無安打。ようやく出た初安打、初適時打にラミレス監督も「チャンスでしっかり結果を出してくれたし、いいスイングをしている」と高評価だ。さらに「開幕も4番でいくことになるかなと思います」と明かした。  試合前には海の向こうから吉報が届いた。メジャーに挑戦した筒香がオープン戦の初打席で安打を放った。動画でチェックしたという25歳は「うれしかったです」と笑顔だった。先輩から託された『4番・左翼』のポジションと『主将』の重責。「日を追うごとに、あの人は本当にすごかったなと思う」と先輩の背中の大きさを改めて感じている。  チームは沖縄でのオープン戦を4勝無敗と最高の形で終えた。2年連続でセ本塁打王のソト、新外国人のオースティンと並ぶ強力打線の主軸を担う佐野は「タイムリーや打点を稼げるような打席を増やしていきたい」と決意に燃える。  1998年以来の頂点へ-。新生ベイスターズが、フレッシュな躍動を見せている。 (佐藤春佳)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
400 1.000
(-)
-
(-)
25
(+12)
12
(+6)
5
(+1)
2
(-)
0.287
(↓0.042)
2.750
(↓0.25)
1
(-)
広島
300 1.000
(-)
0.5
(-)
30
(+23)
16
(+10)
3
(+2)
1
(-)
0.339
(↑0.11)
4.670
(↑1.33)
1
(1↑)
ソフトバンク
100 1.000
(↑0.357)
1.5
(↓1.5)
10
(-48)
4
(-51)
2
(-11)
1
(-11)
0.333
(↑0.088)
2.000
(↑1.6)
4
(-)
巨人
220 0.500
(-)
2
(↓1)
22
(+15)
16
(+10)
5
(+1)
1
(+1)
0.300
(↑0.061)
4.000
(↓1)
4
(1↑)
ヤクルト
111 0.500
(↑0.5)
2
(↓0.5)
17
(+11)
13
(+6)
0
(-)
4
(+4)
0.240
(↑0.005)
2.670
(↑2.33)
4
(3↓)
阪神
111 0.500
(↓0.5)
2
(↓1.5)
10
(+4)
18
(+16)
4
(+1)
4
(+3)
0.250
(↓0.074)
5.190
(↓3.19)
7
(2↓)
中日
120 0.333
(↑0.333)
2.5
(↓1)
11
(+9)
16
(+10)
2
(+1)
1
(+1)
0.282
(↓0.015)
5.000
(↑1)
8
(3↓)
ORIX
010 0.000
(↓0.6)
2.5
(↓2)
4
(-61)
10
(-49)
0
(-12)
0
(-19)
0.100
(↓0.162)
9.000
(↓6.74)
8
(3↓)
楽天
030 0.000
(-)
3.5
(↓2)
9
(+4)
21
(+12)
0
(-)
1
(+1)
0.213
(↓0.006)
5.250
(↑1.5)
8
(3↓)
日本ハム
030 0.000
(-)
3.5
(↓2)
8
(+6)
20
(+14)
0
(-)
0
(-)
0.216
(↑0.022
5.670
(↑0.33)