巨人(☆7対1★)楽天 =オープン戦1回戦(2020.02.23)・沖縄セルラースタジアム那覇=
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楽天
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巨人
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勝利投手:髙橋 優貴(1勝1敗0S)
敗戦投手:涌井 秀章(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】亀井 善行(1号・1回裏ソロ)

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◆巨人は、パーラが2安打1打点をマーク。新助っ人が持ち前のバッティングを披露した。対する楽天は、小深田が適時打を放つ活躍。開幕スタメン入りを目指すドラフト1位ルーキーが、バットで結果を残した。

◆巨人亀井善行外野手(37)が、初球先頭打者本塁打を放った。1回無死、楽天岸の高めの直球を強振し、右翼席に運んだ。 「打ったのはストレート。いいスイングができたね」とコメントした。

◆楽天ドラフト1位の小深田大翔内野手(24=大阪ガス)が巨人菅野から適時打を放った。 1点を追う3回2死二塁、カウント2-1から真ん中低めのスライダーをたたき、一、二塁間を破った。二走の辰己が生還し同点打となった。 オープン戦開幕戦となった前日のDeNA戦では4打数3安打でプロ初の猛打賞。「打ったのはカットボールだと思います。ランナーをかえしたいという気持ちで打席に入りました。追いつくことができて良かったです」と連日の活躍を笑顔で振り返った。

◆巨人小林誠司捕手(30)が勝ち越しの2点適時打を放った。同点の4回2死二、三塁。楽天2番手涌井の143キロの直球を中前に打ち返した。 第1打席では右前打を放っており「2打席ともしっかり右打ち(逆方向)のバッティングができたので、いい感じにスイングできていると思います。守備でも集中していきます」と気を引き締めた。

◆楽天岸孝之投手(35)が今季初の実戦登板を2回3安打1失点で終えた。 初回、巨人亀井に初球のやや内角高め直球を捉えられ、右翼席へ先頭打者本塁打を浴びたが、モタを外角いっぱいの直球で見逃し三振。丸には右足のスパイク刃直撃の投ゴロ、岡本は108キロのカーブで左飛に抑えた。 2回は2安打を打たれながらパーラの走塁死などで2死一塁とし、最後は増田大を直球で空振り三振に仕留めた。「何事もなく終わればいいと思っていたのでまずまずですね」と端的に振り返った。

◆「切り込みコブちゃん」こと楽天ドラフト1位の小深田大翔内野手(24=大阪ガス)が、球界のエースから自信と経験を得た。 巨人とのオープン戦に1番遊撃で先発し菅野と2度対戦。第1打席は二ゴロも、3回2死二塁。真ん中低めのカットボールを右前へ運んだ、プロ初の適時打を好投手から放ち「まだ仕上がってないとは思いますが、1本ヒットになってよかったです」と喜んだ。対外試合7試合で21打数9安打、打率は4割2分9厘を誇る。 "洗礼"も浴びた。適時打で出塁後、逆を突かれけん制死。「行きたいという気持ちが強すぎた。笘篠(一塁)コーチからその時だけセットの入り方が違うと言われたので、そういうところも見られるようになりたい」と宿題も見つかった。6回1死から四球で出塁し巨人高橋から二盗を成功。失敗と成功を重ねながら予習、実践、復習を繰り返す。勤勉な新人はすくすく成長している。【桑原幹久】

◆巨人の絶対エースが、野球人の原点を胸にマウンドに立った。菅野智之投手(30)が、今季初実戦となる楽天とのオープン戦(沖縄セルラー那覇)に先発。3回を3安打1失点(自責0)に抑えた。 昨季は5月下旬に腰痛で離脱以降、腰痛と闘いながらマウンドに上がったが、この日は打者との勝負に集中。新フォームの手応えとともに、万全な状態でマウンドに上がれた喜びを全身でかみしめた。菅野はプレート板に足を置いた。打席には先頭の楽天小深田。ワインドアップから投球動作に入る直前、込み上げる思いを乗せるように直球を投げ込んだ。 菅野 何も体のことを気にせず、腕を振って、バッターと対峙(たいじ)できたのは久しぶりの感覚だったので、うれしかった。 腰痛と闘いながらだった、昨年の苦しかった記憶もよみがえった。「つらい時のね、いろいろ思い出すこともありましたけど」。それ以上に、心の大半を占めた喜び。「久しぶりなのか、経験したことがあるのか、いろいろ思い出してるんですけど...。あまり経験はないです」と話した。 今年初の実戦でも、研ぎ澄まされた感覚はさすがだった。2回1死一塁では黒川を投ゴロ併殺。3回2死一塁では俊足の小深田をけん制で刺した。重盗、エンドランと足を絡める楽天に対し、冷静なマウンドさばきで対処。全球種投じ、課題と収穫を見つけた。 腕から始動する新フォームも好感触だった。最速は150キロをマーク。島内は外からのスライダーで空を切らせた。「投げてるバランスはそんなに悪くなかった。逆に最初の実戦でピシピシいったら、怖くなっちゃうのでそこもプラスに捉えて」と話した。 30歳を超え、新たなフォームに挑戦する姿に、原監督は「30歳になっても、40歳になっても、50歳になっても、60歳になっても挑戦です」と同調した。この日、登場曲はSHE,Sの「Change」だった。「ずっと変わらないものなど ここにはありやしないよ♪」。変化を恐れず、進化する。【久保賢吾】 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(菅野について)「順調に来ているなと。さすがエースだなという調整。頼もしいです」

◆開幕ローテーション入りを狙う巨人高橋優貴投手が4回1安打無失点の投球も内容を猛省した。 「今日が一番納得できなかった。反省する点の方が多い」。4回から登板すると140キロ台中盤の直球で押したが、7回には球速が130キロ台中盤まで落ちた。反省から試合後は走って宿舎まで戻った。 回を重ねるごとに勢いを失った2年目左腕に対し、原監督は「あれでは先発ピッチャーではなくリリーフの方が似合っている。宮崎でも『何球投げたの?』って聞いたら100球を1回しか投げていないって。本人にリリーフやりたいのか問いたいね」。宮本投手チーフコーチも「彼にはおきゅうを据えたい。喝(かつ)を入れますよ。来週は強制的に投げ込みさせます」と厳しい声があがった。

◆巨人亀井善行外野手が先頭打者初球本塁打を放った。楽天岸の134キロの直球を右翼席へ運んだ。「たまたまですけど結果的にホームランになった。ファウルにならず1球で仕留められたのは大きい」。 本職は外野手ながら15年以来となる一塁手にも挑戦中のベテランは、第3打席でも左前打を記録し、定位置争いで存在感を示した。

◆巨人のエース菅野智之投手が今季初実戦となる楽天とのオープン戦に先発。新フォームで3回を3安打1失点(自責1)に抑えた。原辰徳監督のコメント。 「30歳になっても、40歳になっても、50歳になっても、60歳になっても挑戦です」

◆巨人の絶対エースが、野球人の原点を胸にマウンドに立った。菅野智之投手(30)が、今季初実戦となる楽天とのオープン戦(沖縄セルラー那覇)に先発。3回を3安打1失点(自責1)に抑えた。昨季は5月下旬に腰痛で離脱以降、腰痛と闘いながらマウンドに上がったが、この日は打者との勝負に集中。新フォームの手応えとともに、万全な状態でマウンドに上がれた喜びを全身でかみしめた。菅野はプレート板に足を置いた。打席には先頭の楽天小深田。ワインドアップから投球動作に入る直前、込み上げる思いを乗せるように直球を投げ込んだ。 菅野 何も体のことを気にせず、腕を振って、バッターと対峙(たいじ)できたのは久しぶりの感覚だったので、うれしかった。 腰痛と闘いながらだった、昨年の苦しかった記憶もよみがえった。「つらい時のね、いろいろ思い出すこともありましたけど」。それ以上に、心の大半を占めた喜び。「久しぶりなのか、経験したことがあるのか、いろいろ思い出してるんですけど...。あまり経験はないです」と話した。 今年初の実戦でも、研ぎ澄まされた感覚はさすがだった。2回1死一塁では黒川を投ゴロ併殺。3回2死一塁では俊足の小深田をけん制で刺した。重盗、エンドランと足を絡める楽天に対し、冷静なマウンドさばきで対処。全球種投じ、課題と収穫を見つけた。 腕から始動する新フォームも好感触だった。最速は150キロをマーク。島内は外からのスライダーで空を切らせた。「投げてるバランスはそんなに悪くなかった。逆に最初の実戦でピシピシいったら、怖くなっちゃうのでそこもプラスに捉えて」と話した。 30歳を越え、新たなフォームに挑戦する姿に、原監督は「30歳になっても、40歳になっても、50歳になっても、60歳になっても挑戦です」と同調した。この日、登場曲はSHE,Sの「Change」だった。「ずっと変わらないものなど ここにはありやしないよ♪」。変化を恐れず、進化する。【久保賢吾】

◆巨人の菅野智之投手(30)が23日、楽天とのオープン戦(沖縄セルラー)の先発として今季初実戦に臨み、3回42球、3安打1失点だった。  腕から始動する新フォームを披露したエースは、三回に二塁・若林の失策も絡んで1死一、三塁から低めのカットボールを右前適時打されたものの、最少失点に封じた。直球は常時140キロ台後半をマーク。スライダー、カットボールを駆使してテンポよく投げ込み、「投げているバランスは悪くなかったように感じます。久しぶりに体のことを気にせずにバッターと対峙できたので、うれしかった」と振り返った。

◆楽天の岸は実戦初登板に臨み2回1失点だった。一回にいきなり1番打者の亀井にソロを浴びたが、続くモタを見逃し三振に仕留めるなど3者連続でアウトを奪った。二回も先頭打者に安打を浴びたが得点は与えず「とりあえず試合で投げられたので満足。全体的にまずまず」と振り返った。  キャンプ中はブルペンで投げ込み、じっくりと調整してきた。則本昂とともに先発の軸として期待される。「けがなく開幕を迎えられるように調整したい」と焦らず段階を踏んでいる。 楽天・伊藤投手チーフコーチ(岸に) 「初登板だったがさすが。直球に力があって、変化球の制球も良かった。あとは微調整」

◆先発ローテーション入りを狙う巨人の高橋は4回を1安打無失点に抑えたものの、リズムの悪さを反省した。3四球を与えるなどボールが先行して81球を要し「点を取られていないのはいいが、もっと改善できる」と険しい表情だった。  変化球の精度がいまひとつで、武器の直球も回を追うごとに球威が落ち、苦しい投球が続いた。原監督は「スタミナがね。あれでは先発ではなくリリーフのほうが似合っているかな」とあえて厳しい言葉を投げ掛けた。 亀井(一回に初球をたたいて先頭打者本塁打) 「初球からいいスイングができた。ファウルにならず、仕留められたのは良かった」 小林(四回の2点適時打を含む2安打) 「2打席ともしっかり(逆方向の)右打ちのバッティングができた。いい感じでスイングできている」 パーラ(七回1死一、三塁で適時打) 「チャンスで回ってきて、いい仕事ができて良かった」

◆楽天の三木肇監督は23日、則本昂大投手が2018年以来、2年ぶりに開幕投手を務めると明らかにした。6度目の大役を果たせば球団では岩隈と並んで最多。則本昂は球団を通じ「いつも通り、自分のできることをしっかりやる」とコメントした。  三木監督はこの日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた巨人とのオープン戦の試合前練習中に通達したことを明かし「選手会長だし、すごく責任を持って取り組んでいる」と期待した。  則本昂は実戦初登板だった16日の阪神との練習試合で先発して1回を三者凡退に抑え、順調に調整を進めている。楽天は3月20日に本拠地の楽天生命パーク宮城でのオリックス戦で開幕を迎える。

◆新型コロナウイルスの感染拡大を受け、球場ではせきやくしゃみの際に口、鼻を押さえる「せきエチケット」や手洗いの励行が場内アナウンスや大型ビジョンで呼び掛けられた。  各入場ゲートにはアルコール消毒液が設置され、警備員やスタッフもマスクを着用した。

◆巨人・坂本勇人内野手(31)が23日、右背中の違和感を訴え、大事を取って楽天とのオープン戦(沖縄セルラー)を欠場した。  「2番・遊撃」で先発の予定だったが、ストレッチなどウオーミングアップを行った後、全体練習を外れた。24日の広島とのオープン戦(同)も先発メンバーに入らない見込みで、出場は様子を見て決める。  自由調整枠の「S(スペシャル)班」としてファームでキャンプをスタートさせた主将は、宮崎キャンプ中にインフルエンザA型にかかったが回復。16日のDeNAとのオープン戦(沖縄セルラー)に出場した。

◆先発ローテーション入りを狙う昨季5勝の高橋は、4回を1安打無失点に抑えたものの3四球を与えるなど81球を要し、球速も終盤に落ちた。「ボール先行が多く、リズムがよくなかった」と反省する2年目左腕に、原監督は「あれではリリーフの方が似合っているのかなと感じましたね。この言葉を聞いて、彼がどれだけ発奮するか」と厳しい言葉でスタミナ不足を指摘した。

◆巨人・菅野智之投手(30)が23日、今季の自身初実戦となる楽天とのオープン戦(沖縄セルラー)に先発し、3回3安打1失点にまとめた。昨季は腰痛で3度の離脱を経験したエースが、上半身から始動する新たな投球フォームで上々の第一歩を踏み出した。「5番・右翼」で先発出場したヘラルド・パーラ外野手(32)=前ナショナルズ=は、オープン戦初打点を挙げた。  最後は相手のドラ1ルーキー、小深田(大阪ガス)をけん制で刺し、予定の3回を投げ終えた。口を真一文字に結んでベンチに戻った菅野だが、どこかホッとした表情でもあった。  「収穫はありましたし、課題も出たのでよかった。意図したボールは投げられた」  両手を右肩方向に上げてから始動する新投球フォームで打者と初めて対戦し、3回42球、3安打1失点。球団のスピードガンでは最速150キロを計測し「直球にも、それなりの力があった」と手応えを示した。  昨季は腰痛で3度出場選手登録を外れ、球界を代表する投手としてはやや物足りない11勝にとどまった。「新しいことに挑戦しよう」。球界のエースが30歳で迎えるシーズンを前に決断したのは、異例のフォーム改造。調整も含めて一任し、温かく見守ってきた原監督は「順調だと思います。30、40、50、60歳になっても挑戦です」と目を細めた。  昨季のような痛みはない。「久しぶりに、体のことを気にせずにバッターと対峙(たいじ)できたので、うれしかった」と純粋に勝負に没頭。長年コンビを組んできた小林は「マウンドに立つ姿を見て、今年にかける思いが伝わってきた」と武者震いした。  視察した阪神・古里スコアラーは「去年の直球はシュート回転していたが、今年は真っすぐ。変化球も切れがある」と警戒した。開幕まで約1カ月。既に開幕投手に内定しているエースは「開幕に向けて気持ちをしっかり持っていくのが大事」と、ここから一段も二段もギアを上げていく。 (伊藤昇)

◆巨人の新外国人、パーラ(前ナショナルズ)が乗ってきた。「5番・右翼」で先発出場。4打数2安打1打点をマークして勝利に貢献し「チャンスで回ってきて、いい仕事ができてよかった。いい打席になった」と満足そうに振り返った。  七回1死一、三塁で迎えた第4打席で辛島の低めのチェンジアップを拾い上げ、オープン戦初打点となる中前適時打を放った=写真。今キャンプ途中から原監督の助言もあってオープンスタンスに変更。足を上げる時間を長くしたことにより、日本の投手とのタイミングも合ってきた。  これで19日の中日との練習試合(沖縄セルラー)から2試合連続の2安打。原監督は「結果的に最高の仕事。日本の野球にも投手にも慣れていってくれればなと思います」と期待した。  登場曲の「ベイビーシャーク」が日本でも人気上昇中の"サメ男"。メジャー通算1312安打を誇る持ち前のミート力をいかんなく発揮している。(谷川直之)

◆率直な感想を言わせてもらう。菅野の投球は、以前の方がよかった。  両腕から始動する新フォーム。反動をつけ、かつ、腰を入れることで、体の開きが早くならないように、と編み出したのだろう。  そこに気を取られすぎ、なのか。迫力、スピード、切れなどが逆に、消えてしまったように映る。  球数こそ、3回で42球と、決して多くはなかったが、持ち前のコントロールも、思ったようには、決まっていなかった。すっぽ抜けも見受けられた。  要するに、菅野らしさが、伝わってこなかった。  自分で考え、決めた新フォーム。しばらくはこのままで通すのか、あるいは、元に戻すのか。どちらにしても、やはり自分で決断すること。  山口が抜けた先発陣。菅野の完全復活がなければ、リーグ連覇も楽にはできないだけに、気になるところだ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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