ソフトバンク(☆4対3★)オリックス =リーグ戦21回戦(2019.09.19)・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
0002010003511
ソフトバンク
01200001X4600
勝利投手:モイネロ(3勝1敗4S)
(セーブ:森 唯斗(2勝3敗33S))
敗戦投手:増井 浩俊(1勝4敗18S)

本塁打
【オリックス】モヤ(10号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクが接戦を制した。ソフトバンクは2回裏、2死三塁から松田宣の適時打で先制に成功する。3-3となって迎えた8回には、中村晃の犠飛で勝ち越しに成功した。投げては、3番手・モイネロが今季3勝目。敗れたオリックスは、5番手・増井が誤算だった。

◆ソフトバンクは2回、松田宣の適時打で1点を先制。3回にも2点を追加した。先発千賀は3回まで無失点に抑えた。 オリックスは4回、連続押し出しで2点を奪って1点差に詰め寄ると、6回にはモヤが10号ソロを放って同点とした。 ソフトバンクは8回、中村晃の犠飛で勝ち越して接戦を制し、連敗を3で止めた。3番手モイネロ3勝目。オリックスは3連敗でBクラス確定。増井が4敗目を喫した。

◆オリックスは接戦を落とし、5年連続Bクラスが確定した。6回に同点に追いつきながらも、8回に5番手で登板した増井が1死二、三塁から中村晃に右犠飛で勝ち越しを許し、力尽きた。 CS進出が完全消滅し、西村徳文監督は「選手たちは全力でやってくれた。ファンのみなさんに申し訳ない」と謝罪し「残り9試合、最後までみんなで戦っていくしかない」と前を向いた。球団との来季についての話には「そんな話はしていません」と語った。

◆ソフトバンク千賀滉大投手がエースの気迫を見せた。 3回2死まで無安打と快投していたところで、不運が起こった。オリックス1番西村の強烈なピッチャー返しが、ワンバウンドで千賀の右膝内側に直撃した。強襲の内野安打になり、いったん治療のためベンチへ。5分後にマウンドに戻り、この回は無失点で終えた。 3点リードの4回1死一塁から2つの押し出し四球を含め4者連続四球で1点差に迫られた。続投は難しいと思われたが、千賀は「行けます」と志願。クイック投法で投げれば、患部への負担が少ないことに気がついた。5回以降は立ち直ってモヤのソロ本塁打のみに抑えた。「自分の投球でチームの流れを悪くしてしまった」と悔やんだが、6回3失点と粘りの投球。工藤監督も「(打球が)当たった中でも、いいところを探していくのはエースの責任感かなと思う」とほめた。 逆転優勝に向けて、この日の登板後は中4日、中4日で残り7試合で2試合に先発するプランもある。打球直撃が影響を及ぼす恐れもあるが、強い責任感でエースは最後まで走り抜く。

◆ソフトバンクが執念の勝利で、連敗を「3」で止めた。8回に代走の周東佑京内野手(23)が俊足を生かしチャンスを拡大。中村晃外野手(29)が決勝の犠飛を放ち、オリックスに競り勝った。快勝した西武は優勝へのマジックを「5」に減らしたが、一丸野球で最後までレオの背中を追いかける工藤監督は迷わず切り札を送った。同点の8回1死。四球を選んだグラシアルに代走周東を起用。「今日は盗塁は厳しそうだったんで打者に楽に打ってもらえるように」。控えながらチームトップ24盗塁の俊足が、経験豊富なオリックス増井を揺さぶった。内川は3球目の直球をとらえ、ライナーで中前に運んだ。一、三塁にチャンス拡大。続く7番中村晃がフォークをすくい上げ、右翼へ決勝の犠飛を放った。「1点を取れば。ここしかない。何とかバットに当てれば」。粘るオリックスにチーム一丸で競り勝った。 3連敗で迎えたこの日、試合前に工藤監督から野手へ「今日はみんなでつないでいこう」と改めて伝えた。2回無死二塁では、内川が二ゴロで三塁に進めるチーム打撃で松田宣の先制打へつなげた。3回は犠飛と相手野選で2点を追加。リーグトップ176本塁打の長打力に依存せず、しぶとく、相手のミスを逃さず点を重ねていった。勝利につながる走塁を見せた周東は「スタートは切っていない。余裕で(三塁に)行けると思った」と振り返る。工藤監督も「彼しかできないこと。よく走ってくれた」とたたえた。 この日も試合中に首位西武が勝った。直接対決がない状況で、我慢比べが続く。中村晃は「全部勝たないといけない。今日の勝利は大きい。負けたら絶体絶命なので」とナインの思いを代弁した。この日の勝利で6年連続のCS進出が決定。だが、あくまで目標は2年ぶりのリーグV奪回からの日本一。残りは7試合、本拠地では19日からの日本ハム2連戦が最後となる。工藤監督は「とにかく一戦、一戦全力で」と力を込めた。逆転で優勝のゴールテープを切るまで勝ち続ける。【石橋隆雄】

◆オリックスが接戦を落とし、5年連続Bクラスが決定した。 6回にモヤの10号ソロで同点に追いつきながらも、8回に増井が中村晃に決勝犠飛を許し、力尽きた。CS進出が完全消滅し、西村徳文監督は「選手たちは全力でやってくれた。ファンのみなさんに申し訳ない」と謝罪し、残り9試合を全力で戦い抜くことを約束。球団は西村監督の続投を基本線に来季の巻き返しを進めていることが明らかになった。 今季は開幕序盤から打線の得点力不足が長引き、最下位を抜け出せない状況が続いた。だが6月に入り、セ・パ交流戦で12球団2位となる11勝6敗1分けの好成績を残した。8月は14勝9敗と貯金を作り、同31日に4月27日以来約4カ月ぶりの最下位脱出を果たした。しかし9月に入り、ロメロ、安達ら中心選手が離脱し、引き分けを挟む9連敗と一気にCS争いから遠ざかってしまった。 ただエース山岡、山本に続く先発陣が育ち、野手も走力を備えた若手が台頭するなどチームは変わりつつある。関係者の話を総合すると、球団は西村監督の若手育成の手腕を評価。来季もチームを任せる方針で、戦力整備を進める。試合後報道陣から球団と来季の話はあったのかと問われ、指揮官は「そんな話はしていません」と話したが、就任2年目へ巻き返しを図る。

◆オリックスのスティーブン・モヤ外野手(28)が来季もチームに残留することが19日、分かった。 今季は中日からのトレードで7月から戦力として加わり、貧打が続いていた打線を勢いづけてきた。主に打線の中軸で出場し、今季ここまで打率2割4分9厘、10本塁打、34打点を記録。得点圏打率2割9分6厘と勝負強さも発揮してきた。 ここ3試合無安打が続き、この日は移籍後初めて7番に座った。4回1死満塁の第2打席では四球を選び、押し出しでチーム1点目に貢献。打順降格に奮起したのか、1点を追う6回には1死から5試合ぶりとなる右中間への一時同点の10号ソロを放った。今季途中加入ながら2桁本塁打に到達。球団も現時点での貢献度からいっそうの上積みを期待しており、来季は開幕からチームを支えることになりそうだ。

◆オリックスが接戦を落とし、5年連続Bクラスが決定した。西村徳文監督のコメント。 「選手たちは全力でやってくれた。ファンのみなさんに申し訳ない」 球団は西村監督の若手育成の手腕を評価。来季もチームを任せる方針で、戦力整備を進める。試合後報道陣から球団と来季の話はあったのかと問われ、「そんな話はしていません」と話したが、就任2年目へ巻き返しを図る。

◆崖っぷちだが、ソフトバンクは何とか勝った。崖っぷちだろうが、土俵際だろうが、勝てば逆転Vへの望みはつながる。この日、西武も日本ハムに完勝。Vマジックは1つ減って5となった。全勝を誓ってチーム一丸、残り7試合気を緩める日はない。打球を受けて突然、変調したエース千賀の状態は気になるところだが、それでも続投した。昨年、味わった屈辱を今こそ胸に刻むときだろう。王者奪回はこのラストスパートにかかっている。 「1つ勝つのはしんどいね。まあ、でもこれで流れが変わるだろう。野球は何が起こるか分からないからね」。試合後、王球団会長は連敗を止めたホークスナインをねぎらった。決勝打は終盤8回。中村晃の犠飛だった。「できれば、もうちょっと点を取ってほしかったけどね」。王球団会長はさらなる打線の奮起に期待を込め、締めくくった。 そう、何が起こるか分からないのが勝負の世界だ。10年のソフトバンク初Vは西武が日本ハムに敗れ、手にした。ホークスは最終戦。仙台で楽天に敗れたものの、それまで5連勝。ゲーム差0・5を守った。14年もそうだった。最終戦でオリックスを延長戦で下し、3年ぶりのリーグVを決めた。先発大隣の粘投、松田宣のサヨナラ打...。この年は残り10試合で2勝8敗。苦しんだ分だけ喜びも大きかった。秋山監督の勝利インタビューは涙をこらえきれなかった。 2度あることは...。ここまで来たら執念で戦い抜かねばならない。「奇跡」ではなくファンはホークスの真の強さを待ち望んでいる。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクの松田宣が二回に先制適時打を放ち、9試合連続安打とした。2死三塁から初球の速球を中前へ鋭くはじき返し「先制点を取れて良かった」と手応えをにじませた。  18日の楽天戦では一回の好機で空振り三振に倒れ、森ヘッドコーチから「なんとしても1点を取りに行こうというところをもっと見せてほしい」と注文を付けられていた。打順は今季初めて8番に下がったが、最初の打席で主力の意地を示した。

◆オリックスは3連敗を喫してCS進出の可能性が消えた。5年連続の4位以下が確定し、西村監督は「もっとレベルアップしていかないと、ほかの5球団には勝てない」と視線を落とした。  制球が定まらない千賀に対し、0-3の四回は連続押し出し四球で2点を返したものの後続が凡退。六回にモヤの10号ソロで3-3としたが畳み掛けられない。勝機があっただけに、悔やまれる敗戦となった。

◆ソフトバンクの千賀は6回3失点で自己新の14勝目はならなかった。三回2死で痛烈なゴロが右膝付近に直撃し、治療のためベンチへ。その後は制球が定まらず、四回は1死一塁から4連続四球を与え、六回はモヤに同点ソロを浴びた。「自分の投球でチームの流れを悪くしてしまった」と話した。  試合後は歩いて引き揚げたが「だいぶ(痛みが)出てきた」と患部の状態を説明。次回登板への影響について「分からない。しっかり寝て治すだけ」と語った。 中村晃(八回に勝ち越し犠飛) 「みんなでつくったチャンスだったので、何とか1点取りたいと思って打席に入った」

◆ソフトバンクは3万7842人の観客を集め、今季の主催試合計70試合で動員数が257万8236人となり、2年連続で球団史上最多を更新した。

◆最下位オリックスとの接戦を制して連敗が3でストップ。6年連続11度目(2004-06年のプレーオフを含めると14度目)のCS進出を決め、工藤監督は「みんながよく頑張ってくれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。勝ちパターンの継投がようやくはまった。9球で33セーブ目を挙げた森は「ここ数試合はずっと走者も出して冷や冷やさせていた。3人で終われてよかった」と納得顔だった。 八回の勝ち越し犠飛にソフトバンク・中村晃 「みんなでつくったチャンスだったので、何とか1点取りたかった」 三回2死で痛烈なゴロを右膝付近に受けてから制球を乱し、6回3失点のソフトバンク・千賀 「(試合後に)だいぶ(痛みが)出てきた。しっかり寝て治すだけ」

◆単年契約のオリックス・西村徳文監督(59)が、来季も続投が基本線であることが19日、分かった。昨年オフに就任。1年目の今季、チームは5年連続Bクラスとなり、現在最下位に沈むが、若手を積極的に起用し、期待の選手が続々と登場した。来年以降につながる戦いぶりを球団側も評価。2020年シーズンもその手腕に託される。  ソフトバンク戦に敗れ、オリックスは5年連続のBクラスが確定した。リーグ優勝に今年も手が届かなかったが、昨年までのチームとは一変。西村監督がチャンスを与えた若手が躍動し、球団が将に求める世代交代が形になりつつある。  昨年オフに就任し、単年契約の西村監督の手腕を、球団関係者も「昨年、金子、西、中島、小谷野が去ったが、チームは変わりつつある」と評価。来季も続投が基本線で、今後、正式要請を経て発表となる運びだ。  今季のチームスローガンは「Be Aggressive #超攻撃型」。西村監督は常々「失敗を恐れず、積極的に攻めてほしい」と背中を押し、若手を積極的に起用。3月29日の開幕・日本ハム戦(札幌ドーム)で、球団62年ぶりの新人選手開幕戦クリーンアップとなったドラフト2位・頓宮裕真内野手(亜大)を始め、同7位・中川圭太内野手(東洋大)は交流戦で史上初となる新人で首位打者に輝くなど、選手も起用に応えてきた。  足を絡めるスタイルも確立しつつあり、盗塁数は両リーグ2位の113。投手では高卒3年目の山本を先発に再転向させ、榊原や同3位・荒西祐大投手(ホンダ熊本)、張奕らを次々と先発ローテーションに加えてきた。  2年目の福田を主将、3年目の山岡を副主将に任命し、若手主導のチームへの改革にも乗り出した。球団側も5月に前監督の福良氏にゼネラルマネジャー(GM)就任を要請し、現場のサポート体制を強化。昨年まで福良監督、西村ヘッドコーチの関係だった2人が、GM、監督と立場を変えて再びタッグを組んだ。来季もこの態勢を継続し、現場、フロント、球団が三位一体となり、24年ぶりのリーグ優勝を目指す。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
77591 0.566
(↑0.003)
M5
(↑1)
6727
(+2)
665
(-)
168
(-)
130
(+1)
0.267
(-)
4.330
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
73594 0.553
(↑0.003)
2
(-)
7560
(+4)
539
(+3)
176
(-)
112
(+2)
0.252
(-)
3.650
(↑0.01)
3
(1↑)
楽天
67664 0.504
(↑0.004)
8.5
(-)
6584
(+2)
559
(-)
134
(-)
43
(-)
0.251
(-)
3.770
(↑0.03)
4
(1↓)
ロッテ
67674 0.500
(↓0.004)
9
(↓1)
5619
(-)
584
(+2)
156
(-)
75
(-)
0.247
(↓0.001)
3.860
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
62695 0.473
(↓0.004)
12.5
(↓1)
7543
(-)
567
(+2)
91
(-)
48
(-)
0.253
(-)
3.830
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
57716 0.445
(↓0.004)
16
(↓1)
9510
(+3)
602
(+4)
97
(+1)
113
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.090
(↑0.01)