西武(☆4対2★)日本ハム =リーグ戦19回戦(2019.08.20)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:ニール(7勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(3勝1敗20S))
敗戦投手:ロドリゲス(6勝4敗1S)

本塁打
【日本ハム】西川 遥輝(4号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は1点を追う5回裏、秋山の2点適時打が飛び出し、逆転に成功する。続く6回には、山川が適時打を放ちリードを広げた。投げては、先発・ニールが6回1失点の好投で今季7勝目。敗れた日本ハムは、先発・ロドリゲスが試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆日本ハムは1回、先頭西川の4号ソロで先制。1点を追う西武は3回2死一、三塁と好機つくるも生かせなかった。 西武は5回、1死満塁で秋山が2点適時打を放ち逆転に成功。6回には山川が適時打を放ち、リードを2点に広げた。 西武は8回に木村の適時打で1点を加えて逃げ切り。ソフトバンクのマジック点灯を阻止した。先発ニールは7勝目。日本ハムロドリゲスは4敗目。

◆日本ハム先発のブライアン・ロドリゲス投手が1球を悔やんだ。 「積極的に相手打者を攻める投球ができた」と言うロドリゲスだったが、1-0の5回は制球が乱れた。守りのミスも重なって1死満塁。秋山に高めの151キロを右前へ運ばれた。逆転を許し「投げミスです」と猛反省だ。 5回2失点(自責点1)ながら、第2先発だった前回11日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に続く2連敗で、4敗目を喫した。

◆日本ハムが逆転負けで、大失速の8月は月間負け越しが決まった。1点リードの5回に三ゴロ併殺打を狙った近藤が二塁へ悪送球。失策からピンチを広げて逆転を許し、逃げ切られた。 近藤は「焦ってしまった。握りきれなかった。二度とあってはいけないこと」と猛省した。 8月は10試合を残して2勝13敗1分けで5位に再転落。栗山監督は「全然、関係ない」と前を向くが、首位ソフトバンクとは今季最大の9差、最下位オリックスには1・5差となった。

◆西武先発のザック・ニール投手が球団としては17年ぶりに、外国人投手による6連勝を果たした。 初回先頭打者本塁打こそ許したが、動揺はなし。 6回3安打1失点と、安定の投球を披露した。02年許銘傑以来の外国人投手の6連勝となり「自分のスタイルである、ゴロを打たせてとるピッチングができたことはよかったと思うし、守りにも助けられた」と笑顔だった。

◆西武秋山翔吾外野手(31)が、ソフトバンクのマジック点灯を阻止した。1点を追う5回に、16試合連続安打となる2点適時打を右前へ運び逆転。これが決勝打となった。20日に出場選手登録が9年に達し、海外フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした。メジャー挑戦を視野に入れる男がチームを勝利へ導き、自力V消滅の危機を救った。秋山シフトにも動じるなかった。1点を追う5回1死満塁。秋山は2球連続フルスイングした。初球と同じ151キロの直球を右前へ運ぶ逆転2点適時打に、一塁塁上で手をたたいた。1回の第1打席では中前への当たりも、遊撃が二塁付近に守備位置をとる秋山シフトに引っかかり、アウトになっていた。「相手はバッティングを変えてほしいから(シフトを)やってきたと思う。変に変えないのがよかった」と意に介さなかった。 新たな権利を得て、試合を迎えていた。この日で海外FA権を取得。今季が3年契約最終年とあって、今オフのメジャー挑戦が選択肢に加わった。「9年間、いろんな方々に支えてもらわないと出られないわけだから、協力してもらった人たちに感謝しています」と素直な気持ちを示した。 試合後、渡辺GMと面談し9年間の貢献度をねぎらわれた。同GMは「球団として誠意は見せる。恥ずかしくない数字は出す」と、好条件で慰留に努める方針を明言。ただ秋山は「個人的なことだから自分がどうこう言うことはない。全部終わったら考えるタイミングがくる」と口を閉じ、シーズンに集中する。 秋山の頭の中は、いたってシンプルだ。チームが勝つこと。その結果、首位ソフトバンクの独走阻止につながる。「去年、追われる怖さを知って、今追う立場になっている。自分たちがバテないようにしていきたい」。この試合、引き分け以下なら自力Vが消滅し、ソフトバンクにマジック24が点灯していたが、自らの殊勲打で阻止。攻防は続いていくだけに「気持ち悪い存在に僕たちがなっていかないといけない。ここから1勝にかかる重みが違ってくる」。残り31試合。首位と5・5ゲーム差。2連覇を諦める数字ではない。真っさらな気持ちで、タカの背に襲いかかるだけだ。【栗田成芳】 ▽西武辻監督(海外FA権を取得した秋山について)「彼が決めることだけど、監督としては(移籍は)やめてほしい。欠かせない1番打者だから」

◆日本ハム西川遥輝外野手(27)が苦手右腕に先制パンチだ。 1回、ニールから右越えの4号ソロ。「高い球を打とうとしていたら、浮いてきた」と失投を逃さなかった。対戦8打席目でようやく捉えた一打は、今季3本目の先頭打者弾。「打てなくて『何かを変えないと』と。今日は、ざっくり高めを狙った」。6回の第3打席でも右前打。やっかいな新戦力を攻略し、次回対戦に自信をつかんだ。

◆日本ハムが西武19回戦(メットライフドーム)で接戦を落とし、大失速の8月は早くも月間負け越しが決まった。 1点リードの5回の守備で失策が絡んで逆転され、逃げ切られた。これで8月は10試合を残して2勝13敗1分けとなり、ロッテと入れ替わって5位に再転落。首位ソフトバンクとは今季最大の9差、最下位オリックスは1・5差となった。息詰まる投手戦は、ミスが命取りとなった。1点リードの5回1死一塁の守備。三ゴロで併殺を狙った近藤が、慌ててしまった。捕球後にボールが手に付かず、二塁への送球がワンテンポ遅れた。急いで投げたが悪送球となり、ピンチが拡大。1死満塁とされて秋山に決勝の逆転打を浴びた。近藤は「焦ってしまった。握りきれなかった。2度とあってはいけないこと」と猛省した。 栗山監督の采配も、はまらなかった。2-3で迎えた8回の守備。4番手の堀が2死から外崎に二塁打を浴び、山川を迎えたところで井口を投入。変化球2球で追い込んだ後は、ボール球で空振りを誘ったが見極められた。フルカウントとなったところで栗山監督は申告敬遠を選択した。 栗山監督 あの場面は、ボール球のサインを出しても、ストライクがいってしまう確率が高いと思った。それならば、はっきりとさせるべきだと思った。 今季35本塁打の山川に、失投で本塁打を浴びることだけは避けたい場面。歩かせてもいいと割り切りながらも、投手の本能でストライクを投げてしまうこともあるとにらみ、石橋をたたいて、次打者の木村との勝負に打って出たが、結果は無情にも適時打。駄目を押された形となった。 勝ち運から見放された8月は、早くも月間負け越しが決定。主将中田が故障離脱したことで4番に据えている清宮も、なかなか結果が出ないなど、生みの苦しみが続く。栗山監督は「何とかしないといけない。個人の問題ではない」と語気を強めた。残りは30試合。苦境を打開する一手がみつからなければ、取り返しがつかなくなる。【木下大輔】

◆日本ハムの西川が今季3本目、通算5本目の初回先頭打者本塁打を放った。1ストライクからの2球目、ニールの浮いた変化球を振り抜いて右翼席へ運び「(球種は)チェンジアップ。うまく反応してくれた」と振り返った。  7月17日のソフトバンク戦で初回先頭打者弾を放って以来の4号アーチ。3試合連続安打で2試合連続打点をマークした。

◆西武の秋山が0-1の五回1死満塁で2点適時打を放った。ロドリゲスのツーシームを捉え、一、二塁間を破り「ここは絶対に打つと強い気持ちで打席に入った」と誇った。  8月に入って好調を維持している。本人は「悪くないと思うし、良くもない」と控えめだが、この一打で16試合連続安打。優勝やクライマックスシリーズ(CS)進出を争う戦いが本格化する中で、1番打者としての役割を果たしている。  海外フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。今季終了後にも米大リーグ挑戦の可能性があることを昨オフに明言しており、周囲の関心は高まるが、試合前に「それは個人的なこと」と雑音を振り払った。主将としてチームの勝利を最優先に考える姿勢を示し、バットで奮闘した。

◆日本ハムの清宮は1-0の四回無死一、二塁で左飛に倒れるなど4打数無安打といいところがなかった。「振っている球は悪くないと思う。甘い球を逃さないことが大事」と課題を挙げた。  右手を痛めて離脱している中田に代わり6試合連続で4番を務めているが、役割を果たせていない。「状態は良くなっている。打ち取られ方も悪くない」と努めて前向きに話した。 栗山監督(5位転落に) 「全然関係ない」 ロドリゲス(5回2失点で4敗目) 「調子自体は悪くなかった。次回はもっといい投球ができるように調整したい」

◆西武のニールが6回を3安打1失点と好投し、自身6連勝で7勝目を挙げた。西川に初回先頭打者本塁打を浴びて先制されたが、その後は厳しく打者の懐を突き「自分のスタイルである、ゴロを打たせて取る投球ができた」とうなずいた。  これで先発した試合でチームは8連勝。辻監督は「球自体も良かった。(チームで)一番、安定している」とたたえた。 辻監督(ソフトバンクの優勝へのマジックナンバー点灯を阻止し) 「マジック点灯とか関係なく、非常に大事な試合だった。よく頑張ってくれた」 増田(20セーブ目) 「ここまで失敗もあったけど、これからもっとチームに貢献できれば」

◆西川の先頭打者本塁打で先制したが、五回に失策が絡んで逆転を許し競り負けた。8月は2勝13敗1分けで早くも月間負け越しが決まり、栗山監督は「それもすべて飲み込んで」と唇をかんだ。6試合連続で4番を担った清宮は、四回無死一、二塁の好機で左飛に倒れるなど4打数無安打。「打ち損じがあったかなと思う。甘い球を逃さないことが大事」と悔しさをにじませた。 約4カ月ぶりの先発は5回2失点で4敗目を喫した日本ハム・ロドリゲス 「調子は悪くなかったけど、逆転されてしまった。次はもっといい投球をしたい」

◆西武は20日、日本ハム19回戦(メットライフ)に4-2で勝利。秋山翔吾外野手(31)が、1点ビハインドの五回に逆転の2点打を放った。連続試合安打を16試合に伸ばしたリードオフマンはこの日、出場選手登録日数が9年に達し、海外フリーエージェント(FA)権を取得。球界関係者によると権利の行使は確実な情勢で、さっそく試合後には"即日残留交渉"が行われた。昨オフにはメジャー挑戦の可能性を示唆しており、去就が注目される。  日本球界が誇る安打製造機、秋山にとっては、節目の日。それでも今はチームが最優先だ。0-1の五回1死満塁。日本ハム先発、ロドリゲスの投じた151キロのツーシームを右前にはじき返した。  「ボールを動かす投手が増えているが、自分の中で対策はもっている。『絶対に打つ!』という強い気持ちで打席に入りました」  2者が生還。逆転に成功し、殊勲の男は塁上でうなずいた。引き分け、もしくは負ければ自力優勝が消滅するチームの危機を主将が救った。  この日、出場選手登録日数が9年に達し、海外FA権の資格取得条件を満たした。今季が3年契約最終年。昨オフに、球団から提示された大型の複数年契約は固辞した。  球界関係者の話を総合すると、権利行使は確実な情勢。シーズン終了後に愛着のある西武の残留も含めて、ベストな選択肢を探る意向だ。憧れのメジャー挑戦については、「残るのか(メジャーに)行くのか。大きな決断をするタイミングはオフになる」と語っている。  9年目で通算1369安打。2015年に216安打を放ち、プロ野球のシーズン最多安打記録を樹立した31歳は試合後にさっそく、球場内の一室で渡辺GMと会談した。約10分間の"残留交渉"では、同GMから「シーズンが終わったらゆっくり話そう。条件もこれからだけど、球団として誠意を見せる。恥ずかしくない数字を出す」と熱烈なラブコールをもらった。  FA権取得には「1年目から使ってもらわないと、9年で取ることは難しい。協力してくれた人たち、ファンにも感謝しています」と喜んだが、今はリーグ連覇を狙う戦いの真っ最中。5・5ゲーム差で追いかける首位・ソフトバンクしか、見えていない。  「追われる苦しさを分かって追っている。(昨年は)大きな連勝があっても差が広がらず、何で負けてくれないんだと思った。(今年は)自分たちが負けないようにしたい」と秋山。フォア・ザ・チームのリードオフマンは、最後の瞬間まで勝利を追い求める。 (花里雄太) 海外FA権を取得した秋山について西武・辻監督 「取得した権利で彼が決めることだけど、監督としては(移籍は)やめてほしい。欠かせない1番バッターだから」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
63474 0.573
(-)
-
(-)
29484
(-)
437
(-)
151
(-)
98
(-)
0.252
(-)
3.500
(-)
2
(-)
西武
58531 0.523
(↑0.005)
5.5
(↑0.5)
31594
(+4)
567
(+2)
134
(-)
112
(+2)
0.263
(-)
4.510
(↑0.02)
3
(-)
楽天
54544 0.500
(↓0.005)
8
(↓0.5)
31479
(+3)
477
(+7)
110
(-)
38
(-)
0.251
(-)
3.980
(↓0.03)
4
(1↑)
ロッテ
54563 0.491
(↑0.005)
9
(↑0.5)
30509
(+7)
486
(+3)
134
(+1)
68
(-)
0.249
(↑0.001)
3.960
(↑0.01)
5
(1↓)
日本ハム
53555 0.491
(↓0.004)
9
(↓0.5)
30460
(+2)
470
(+4)
76
(+1)
43
(-)
0.252
(↓0.001)
3.830
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
51565 0.477
(-)
10.5
(-)
31429
(-)
491
(-)
77
(-)
100
(-)
0.243
(-)
3.990
(-)