ヤクルト(☆3対2★)中日 =リーグ戦20回戦(2019.08.18)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:ブキャナン(3勝6敗0S)
(セーブ:ハフ(1勝2敗3S))
敗戦投手:山本 拓実(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトは3回裏、バレンティンの適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた8回には、代打・荒木が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・ブキャナンが8回無失点の快投で今季3勝目。敗れた中日は、最終回に1点差まで迫るも、続く好機にあと1本が出なかった。

◆中日平田良介外野手(31)が、強度をあげて打撃練習を行った。平田は14日阪神戦(ナゴヤドーム)の第2打席で右手に死球を受け、交代。名古屋市内で検査を受け「右手尺骨茎状突起部周囲打撲」と診断され、16、17日のヤクルト18回戦(神宮)を欠場していた。 17日からトス打撃を再開し、この日は「昨日の4割の強度からから今日は5割まであげました。日に日によくなってきています」と明かした。本格的な実戦復帰は、20日からの巨人戦(ナゴヤドーム)以降になるものと見られる。

◆先発はヤクルト・ブキャナン、中日山本。ヤクルトは3回にバレンティンの適時打で1点を先制し、雄平の二ゴロの間に2点目。 ブキャナンは、6回まで68球、被安打2の無得点に抑える好投。山本は5回を被安打6の2失点で降板。6回から2番手の三ツ間。 ヤクルトはブキャナンが8回無失点で3勝目。チームは2カード連続の勝ち越しを決めた。中日は2連敗で山本は3敗目を喫した。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、足で見せた。わずかに土煙を上げながら、右足はタッチをかいくぐって二塁に到達。 「スタートが、今季で一番悪かった」と言いつつ26個目の盗塁を決め、セ・リーグ単独2位。昨季からは31連続とし、11~15年ソフトバンク福田の32連続成功の日本記録まであと1つに迫った。 5回1死、中日先発山本の直球をとらえて左前打を放った。続く4番バレンティンの初球で、すかさず仕掛けた。山本とは初対戦だったが、迷いはなかった。「始動が早かったから、イメージはできていた」。捕手木下拓の送球が素早く、タイミングは際どかった。それでもタッチがわずかに遅れ、セーフの判定。塁上で苦笑いを見せ「(タイミングが)危なすぎでしょ。中間走とスライディングがよかった」と振り返った。 今季の成功率は100%。日本記録更新を意識しながらも、あくまで「いける時にいくスタイル」と自然体。チーム全体での盗塁数合計45個のうち、1人で半数以上を稼ぐ。「チームとして貪欲に走ってくれと言われているので、記録もあるけど、いける時にいく」。4度目のトリプルスリー達成に向けては、2つ目の条件クリアへ残り4。走攻守そろった持ち味を、最大限に発揮する。【保坂恭子】

◆ヤクルト・ブキャナン投手が無四球で8回を被安打4の無失点に抑え、3勝目を挙げた。 ボールを低めに集め、持ち味の打たせて取る投球。カーブも効果的だった。アシュリー夫人と愛息ブラッドリーくんの前で好投。ヒーローインタビューでは、家族について聞かれ涙をぬぐった。「家族が(スタンド前列の)目の前にいるのが見えて、ウルッときた。家族が力になっている」と感謝した。 ▽ヤクルト小川監督(ブキャナンについて)「低めに投げていた。緩急を使って打ち取れていた」

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)が18日、中日20回戦(神宮)の三回に先制打を放った。  1死一、三塁。カウント1-0から、山本の外角低めのスライダーを拾い上げた打球は、右前に落ちた。「打ったのはスライダー。ボール気味の球だったけど、いいところに落ちてくれた」とバレンティン。一走の山田哲が盗塁のスタートを切っており、三塁に到達した山田哲が両手を広げる素振りを見せると、バレンティンが笑顔で"謝罪"する一幕もあった。

◆ヤクルトのデビッド・ブキャナン投手(30)が8回4安打無失点の好投で3勝目(6敗)を挙げた。  ブキャナンは一回、二回と3人で終わらせ上々の立ち上がりを見せると、その後も真骨頂の打たせて取る投球で中日打線を抑え込んだ。八回は先頭の阿部に中前打を許すも、続く京田をニゴロ併殺に抑えガッツポーズ。この回を投げきりマウンドを降りた。  打線は三回、バレンティンが中前適時打を放つなど2点を奪うと、八回は代打・荒木が右前適時打を放ち右腕を援護した。  ヒーローのブキャナンは「いつもゴロを打たせる気持ちで投げてますし、みんなの素晴らしい守備に助けられて、今日はみんなの勝利だと思ってます」と勝利を喜んだ。  この日はブキャナンの家族が観戦に訪れており、家族に向けてコメントを求められると、目頭をおさえ言葉につまったが、「家族が来ていることが力になっているし、ファンの愛を感じていつも投げてます」と感謝の気持ちを述べた。

◆中日の高校出2年目、山本は5回2失点と粘ったものの、3敗目を喫した。  三回、先頭の太田に中前打を許すと自身のけん制悪投で三進され、その後1死一、三塁からバレンティンに先制打を浴びた。続く雄平の内野ゴロの間に2点目を失い「先手を取られると、投球や球どうこうでなくなる」と振り返った。三者凡退は四回だけで「守備の時間が長くなると(味方打線の)リズムが悪くなる」と反省した。 武田(7月に加入後初の複数安打) 「死ぬ気でいった。まだまだもったいない打席もある」

◆ヤクルトのブキャナンは打たせて取る持ち味を発揮し、8回を4安打無四球、無失点で3勝目を挙げた。今季初完封こそならなかったが「いろいろな球でストライクを先行させることができた。低めで打たせる自分の投球ができた」と満足の様子だった。  4安打のうち3本は回の先頭打者に許したものだったが、三回に木下拓を、八回は京田を併殺打に仕留めるなど、落ち着いて後続を断った。テンポよく94球で八回まで投げ、白星をつかんだ。  妻と昨年生まれた長男が観戦に訪れていた。お立ち台では「家族が見えて、感情がこみ上げてしまった」と目を潤ませ、最愛の家族の前での快投を喜んだ。 小川監督(ブキャナンに) 「低めでうまく打たせて取れていた」 山田哲(五回に今季26個目の盗塁) 「スタートは良くなかったが、スライディングが良かったのでセーフになった」

◆0-3の九回にヤクルト2番手のハフから4安打で2点を奪ったものの反撃は及ばなかった。八回までブキャナンに抑えられ、4番・ビシエドは「もっと好機で打てていれば...」と反省。与田監督は「試合の序盤から中盤までに(得点を)というのが次の課題」と沈黙の打線に奮起を促した。 5回6安打2失点で3敗目を喫した中日・山本 「先手を取られると、投球や球どうこうでなくなる。守備の時間が長くなると(味方打線の)リズムが悪くなる」

◆山田哲が五回に今季26個目の盗塁を決め、昨季から31連続で成功させた。1死一塁からバレンティンへの初球で二盗し「スタートは良くなかったけど、スライディングが良かったのでセーフになった」と振り返った。2011-15年にソフトバンク・福田が記録した32連続に"王手"。「いけるときはいくスタンスでいく」と前を向いた。

◆ヤクルトのデービッド・ブキャナン投手(30)が男泣きした。8回4安打無失点で3勝目。スタンドに家族の姿を見つけると、お立ち台で目を潤ませた。  「家族が目の前にいるのが見えたので、ウルっときてしまった。家族の話になると、どうしても泣いてしまう」  昨季は開幕投手を務めたが、今季はこの試合まで2勝6敗、防御率5・94と苦しんでいた。この日は変化球を低めに集めて14個の内野ゴロを打たせ「色んな球種をコントロールできた。守備にも助けられた」とうなずいた。  支えてくれた夫人のアシュリーさん、昨年9月に誕生した長男のブラッドリー君にささげる94球だった。帽子の裏に書き込んだ「N・M・W・H・A・L・M」の文字は「ノーマター、ワッツハプン、アシュリーラブズミー(何があろうとも、私はアシュリーに愛されている)」の意味。2軍調整中だった5月の誕生日に家族ぐるみで祝福してくれたナインのためにも、意地を見せたかった。  前夜は7投手の継投で勝ち、この日は先発が8回を投げ抜いて2連勝。「全体的に低めに集め、緩急を使って抑えていた」と小川監督。2カード連続の勝ち越しで、ここ6試合は5勝1敗と上昇気配だ。 (長崎右)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
62462 0.574
(↑0.004)
-
(-)
33532
(+6)
440
(+3)
141
(+1)
63
(+2)
0.263
(-)
3.730
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
58523 0.527
(↑0.004)
5
(-)
30477
(+1)
460
(-)
127
(+1)
34
(-)
0.248
(↓0.001)
3.780
(↑0.03)
3
(-)
広島
57543 0.514
(↓0.004)
6.5
(↓1)
29474
(-)
459
(+1)
112
(-)
66
(-)
0.252
(-)
3.490
(↑0.01)
4
(-)
阪神
50576 0.467
(↓0.005)
11.5
(↓1)
30409
(+3)
479
(+6)
75
(-)
74
(-)
0.248
(-)
3.650
(↓0.02)
5
(-)
中日
49602 0.450
(↓0.004)
13.5
(↓1)
32427
(+2)
449
(+3)
72
(-)
55
(-)
0.261
(-)
3.960
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
46652 0.414
(↑0.005)
17.5
(-)
30514
(+3)
573
(+2)
135
(-)
45
(+1)
0.245
(↑0.001
4.620
(↑0.02)