DeNA(☆1対0★)広島 =リーグ戦21回戦(2019.08.18)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0000000000500
DeNA
00000010X1301
勝利投手:今永 昇太(11勝5敗0S)
敗戦投手:九里 亜蓮(6勝6敗0S)

本塁打
【DeNA】ロペス(24号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆DeNAが投手戦を制した。DeNAは0-0のまま迎えた7回裏、ロペスに値千金のソロが飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・今永が9回無失点の快投で今季11勝目。敗れた広島は、打線が序盤の好機を生かせず、好投した先発・九里を援護できなかった。

◆DeNA「勝祭2019」の最終日、俳優の竹内力(55)が登場し「リーゼントブルース~男の道バージョン~」を熱唱した。 上下ネイビーのスーツにリーゼントで入場すると「今日も魂のこもった応援を頼むぜ~!」とスタンドをあおった。その後はマウンド付近に立ち、炎の上がる中で熱唱。さらには先発メンバーの入場アナウンスも行い、試合開始前の球場を盛り上げた。 また始球式には横浜出身の元テニスプレーヤー杉山愛(44)が登場した。

◆序盤は投手戦。DeNA先発今永は140キロ台後半の直球を軸に3回まで無失点。広島先発九里も丁寧に3回まで無失点に抑える。 DeNAは5回、乙坂がチーム初長打となる二塁打を放つも無得点。広島打線も今永に6回まで4安打無得点に封じられた。 DeNAは7回に途中出場のロペスが24号決勝ソロ。今永は完封で11勝目を挙げ、チームは2連勝。広島は連敗で、九里は6敗目。

◆DeNAは今永が今季3度目の完封で自己最多に並ぶ11勝目。低めに力のある球を集めて5安打に抑え、10三振を奪い、7回のロペスの24号ソロによる1点を守った。広島は好投の九里を援護できず、3カード続けて3連戦負け越し。

◆苦手左腕にまたも屈した。広島打線は序盤の好機を生かせず、DeNA先発今永の前に散発5安打無得点。今季5度目の0封負けとなり、今永には4月12日に続く2度目。今季5度目の対戦で4敗目となり、苦手意識を払拭(ふっしょく)できなかった。 1回に1死三塁の絶好機を迎えるも、2試合続けて打順を上げた3番鈴木、4番松山がそろって凡退。鈴木は「ああいう好機を逃すと、こうなる」と内野ゴロでも得点が入る場面での一飛を悔やんだ。2回2死一、二塁は投手九里が空振り三振。3回から8回までは二塁すら踏めず、9回に2死から得点圏に走者を進めるも、最後は会沢のバットが空を切った。 好投した先発九里を援護できず、3カード連続負け越し。首位巨人に6・5ゲーム差に広げられ、優勝争いからも後退した。それでも鈴木は「勝ち負けに左右されず、自分たちがやれることをやって、相手を上回ればいい。まだ30試合ほど(29試合)ある。まだ終わりではない」と懸命に前を向く。緒方監督も「まだ残り29試合。地元で3連戦も始まるし、1戦1戦戦っていくだけ」と地元での巻き返しを誓った。【前原淳】

◆熱投横浜スタジアム! DeNA今永昇太投手(25)が、今季3度目の完封で自己最多に並ぶ11勝目を挙げた。「2位攻防」となる広島21回戦(横浜)で今季最多140球、5安打10奪三振の力投。チームを連勝に導き、2位をがっちりとキープした。蒸し暑い夜のハマスタで、背番号21が熱い雄たけびを上げた。9回2死二塁、会沢から10個目の三振を奪ってゲームセット。熱戦を展開する甲子園球児さながらの140球完封を成し遂げた。お立ち台では「いつも以上に汗が出ましたが高校球児は昼間なので。負けていられないと思いました」と汗をぬぐった。 熱い気持ちと冷静な分析力で大事なマウンドに臨んだ。チームの連敗こそ前夜で止まったが、前回11日の中日戦で5回3失点で降板(勝敗つかず)してから連敗が始まっただけに、エースとして「責任感は強く感じていた」。一方で微妙な感覚のズレを修正した。ここ2試合続けて5回で降板し「強いボールを投げようと(捕手の)ミットだけしか見えなくなっていた」と反省。体の使い方について「横回転になって腕も横から出ていた。横というより斜めの軸で『背負い投げ』のようなイメージ」と頭の中をきっちり整理した。 1、2回こそ得点圏に走者を背負ったが、3回は1番西川、2番菊池涼から連続三振を奪うなど3者凡退に抑えてリズムに乗った。最速140キロ台後半の直球を軸に、チェンジアップや「遊び球」という120キロ台の遅めスライダーで緩急をつけた。10個を積んだ奪三振は今季147個で、2・48とした防御率とともにリーグトップ。自己最多に並んだ11勝目も巨人山口と1差。投手3冠を射程に入れている。 9回もちゅうちょなくマウンドに送り出したというラミレス監督も「今季のベストパフォーマンス。うちのNO・1ピッチャー」と大絶賛。左腕は「もっともっと数を積み重ねないと。突き抜けた成績を残せるように」。甲子園同様、ペナントレースも終盤戦。今永の熱投はまだまだ続いていく。【鈴木正章】

◆広島がDeNA今永に5安打完封負けを喫した。先発九里が7回のロペスのソロによる1失点に抑える好投も、打線が援護できなかった。緒方孝市監督の一問一答は次の通り。 -今永に今季2度目の0封負け 緒方監督 九里が本当にいい投球をしてくれたから、何とか勝たせてあげたかった。 -ロペス選手の1発も悪い球ではなかった 緒方監督 うまく打たれた。今年はしっかり試合をつくってくれているから。 -相手今永投手により良い投球された 緒方監督 まだ残り29試合。地元で3連戦も始まるし、1戦1戦戦っていくだけ。 -打線の入れ替えは 緒方監督 それは相手投手によって考える。

◆DeNAは途中出場のロペス内野手が値千金の24号決勝ソロを決めた。休養のため先発を外れ、7回の守備から出場。 直後の打席で、好投を続けていた広島九里の初球、低めチェンジアップを仕留めた。お立ち台では「今永がいいピッチングをしていたし、すごくうれしいよ」と笑顔。「ガンバリマス!」と日本語でさらなる活躍を誓った。 ▽DeNAラミレス監督(ロペスの途中起用がズバリ的中)「いろいろなオプションを考えていた。まずは内野の守備を強化しようと思っていた」

◆DeNAは佐野がプロ3年目で初めて4番で先発した。ラミレス監督は、肩が万全ではないロペスの先発回避を決断。2番筒香、3番ソトの並びは崩さず、長打力のある左打者に4番を託した。  佐野は「明大の時以来と思う」と話した4番で、二回の第1打席は鋭い当たりの一直。四回は三振に倒れ、六回に右翼へ飛ばした大きな当たりは、フェンスに張り付いてジャンプした鈴木の好捕に阻まれた。

◆広島の九里は7回を3安打、1点に抑えたが、援護なく6敗目を喫した。0-0の七回、守備から途中出場のロペスに初球のツーシームをうまくすくわれ、左翼席に放り込まれた。毎回の7奪三振と快投しても、一振りに泣き「先に点は与えないという気持ちだった。打たれたので悔しい」と肩を落とした。  迫力不足の打線は一回1死三塁の先制機で鈴木が一飛、松山は三ゴロに倒れた。完封を許した今永に今季5戦4敗。この日が25歳の誕生日だった鈴木は、チームに勝利をもたらせず「いい投手なので好機を逃すとああなる」と唇をかんだ。上位と当たった3連戦に続けて負け越し、首位巨人との差は6・5ゲームに開いた。 緒方監督(九里に) 「本当にいい投球をしてくれたから勝たせたかった。しっかりゲームをつくってくれている」 広島・高ヘッドコーチ(バティスタを欠き、迫力不足の打線に) 「バティのことを言ってもしょうがない。いるメンバーでやっていくしかない」

◆ラミレス監督が「強引に休みを与えた」と説明したロペスが、文字通り「ひと振り」で試合を決めた。9連戦の最終日は疲労を考慮されて先発を外れたが、七回の守備で途中出場。その裏の打席で九里の初球、チェンジアップを豪快に左翼席に運んだ。「今永がいい投球をしていたから、いいタイミングで(一発が)出てよかった」とロペス。「阪神にも勝ち越し、その後の巨人戦もいい試合ができるようにしたい」と気勢を上げた。

◆九里は7回3安打1失点の好投も打線の援護がなく6敗目を喫した。0-0の七回、ロペスに初球のツーシームを左翼席に放り込まれ、「先に点は与えないという気持ちだった」と肩を落とした。チームは今季6度目の零封負け。3カード連続の負け越しで首位・巨人と6・5ゲーム差に広がった。緒方監督は「地元に帰って、6連戦があるので一戦一戦、戦っていきたい」と巻き返しを誓った。

◆セ・リーグ2位のDeNA・今永昇太投手(25)が18日の広島21回戦(横浜)に先発し、今季3度目となる完封で自身最多に並ぶ11勝目を挙げた。140球を投げて5安打、10奪三振の熱投。DeNAは今季初めて「1-0」での勝利を飾り、上位争いのライバル・広島に勝ち越し。首位・巨人も勝ったが、離されずに5ゲーム差を保った。  チェンジアップで会沢のバットに空を切らせると、今永は両手を打ち鳴らし、歓喜にほえた。9回140球、5安打10奪三振。「1-0」での完封勝利は、球団では4年ぶりという熱投劇だ。  「一人ずつ、丁寧に攻めていこうという気持ちが結果に出てうれしい」  今永はうなずいた。立ち上がりにピンチを作り、三回終了ですでに47球。酷暑に滝のような汗を流しながらも、中盤からギアを上げた。  切れのある直球にチェンジアップ。スライダーは140キロ台、120キロ台の2種類を投げ分け、要所で三振を奪った。守備でも八回、西川の豪速のライナーをグラブでたたき落とすように好捕。三浦投手コーチに自ら志願し、九回のマウンドにも立った。  開幕から順調に白星を重ねていたが、夏の訪れとともに不調に陥った。7月5日の巨人戦(東京ドーム)で6失点、同18日の中日戦(横浜)は5失点(自責点3)と連敗。イメージとかみ合わない投球と疲労感を、「正直自分の体に1枚"膜"が張っているみたいな感覚があった」と漏らした。  ベテランの藤岡や、捕手の戸柱、トレーナーらに意見を仰ぎ、投球フォームを再点検した。「斜めに背負い投げするイメージ。左腕と股関節の位置を意識して投げたのがはまりました」。"壁"が作れず体がわずかに開く癖を直し、ここ数日では腕の振りを修正した。  生活面でも"意識高い系左腕"の面目躍如だ。ひとり暮らしだが栄養学を学び、夏バテ防止のため食事は脂質を控え、肉より魚料理を中心に、炭水化物は白米から玄米に変えた。8月に入り、睡眠時間は普段の8時間から10時間にして、疲労回復に努めた。  今季3度目の完封勝利は両リーグ最多。防御率(2・48)、奪三振(147)はリーグトップを守る。「この辺でうろついていては駄目。もっと突き抜けて数字を残せるようにしたい」と今永。巨人の背中、眼下の広島...一歩も引けない戦いのなか、エース左腕の気迫が、チームに再び熱い血をたぎらせた。 (佐藤春佳) 完封勝利の今永についてDeNA・ラミレス監督 「初回からファイティングスピリットを見せて、『絶対この試合に勝つんだ』という気持ちが伝わってきた」 同じくDeNA・三浦投手コーチ 「ベンチとしても最後までいってほしかった。1-0の展開で投げ抜けたのは本人の得られるものが大きいし、他の投手に与える影響も大きい」 ★星稜・奥川ら刺激に  今永は「『高校球児は昼間野球をしているので、負けていられない!!』と思って投げました」と白い歯を見せた。横浜スタジアムは試合前練習の時点で気温35度超。試合中はほぼ無風と厳しい気候だったが、140球を投げ切った。高校野球好きで「ロッカールームでも流れているし個人的にも見ている」という今永。5ゲーム差で追う巨人がデーゲームに勝って負けられない試合。福岡・北筑高時代は甲子園と縁がなかったエースが、前日に165球で完投した星稜・奥川らの活躍も刺激に、高校球児ばりの熱投を見せた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
62462 0.574
(↑0.004)
-
(-)
33532
(+6)
440
(+3)
141
(+1)
63
(+2)
0.263
(-)
3.730
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
58523 0.527
(↑0.004)
5
(-)
30477
(+1)
460
(-)
127
(+1)
34
(-)
0.248
(↓0.001)
3.780
(↑0.03)
3
(-)
広島
57543 0.514
(↓0.004)
6.5
(↓1)
29474
(-)
459
(+1)
112
(-)
66
(-)
0.252
(-)
3.490
(↑0.01)
4
(-)
阪神
50576 0.467
(↓0.005)
11.5
(↓1)
30409
(+3)
479
(+6)
75
(-)
74
(-)
0.248
(-)
3.650
(↓0.02)
5
(-)
中日
49602 0.450
(↓0.004)
13.5
(↓1)
32427
(+2)
449
(+3)
72
(-)
55
(-)
0.261
(-)
3.960
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
46652 0.414
(↑0.005)
17.5
(-)
30514
(+3)
573
(+2)
135
(-)
45
(+1)
0.245
(↑0.001)
4.620
(↑0.02)