日本ハム(★3対6☆)ソフトバンク =リーグ戦16回戦(2019.08.03)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
40001001061311
日本ハム
0000100023402
勝利投手:ミランダ(5勝3敗0S)
敗戦投手:金子 弌大(4勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】内川 聖一(10号・5回表ソロ)
【日本ハム】清水 優心(2号・5回裏ソロ),谷口 雄也(2号・9回裏2ラン)

  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、明石と上林の適時打などで一挙4点を先制する。その後、5回表には内川聖一のソロ、8回には代打・長谷川勇の適時打でリードを広げた。投げては、先発・ミランダが7回1失点で今季5勝目。敗れた日本ハムは、初回の4失点が最後まで響いた。

◆ソフトバンクは1回、明石の先制二塁打、上林の2点中前打など4長短打を集めて4点を先行。先発ミランダは3回まで無失点。 ソフトバンクは、立ち直りかけた日本ハム先発の金子から、5回に内川が10号ソロ。日本ハムはその裏、清水が2号ソロを放った。 日本ハムは9回に谷口が2ランを放つも反撃及ばず。先発金子は6敗目。ソフトバンクは3連勝で先発ミランダは5勝目を挙げた。

◆ソフトバンクのアリエル・ミランダ投手が7回1安打1失点の好投で5勝目を挙げた。中5日の先発登板も立ち上がりから安定した投球を見せた。 「中5日は問題ない。しっかり準備することができた。直球も変化球も低めに集めることができたのがよかった」。4回までは無安打投球。5回2死から清水にソロ本塁打を許し「高めに抜けたボール。反省です」と悔しがったが、自身2連勝に納得の表情だった。

◆ソフトバンク内川聖一内野手が自身2年ぶりとなる2ケタ本塁打に到達した。 5回1死で金子のカットボールを左翼スタンドに運び去る10号ソロ。「早く追加点がほしいところで取れてよかった」。4日は37歳のバースデー。「36歳最後の日にホームランを打ててよかった」。前祝いとばかりに祝砲を打ち上げると、7、9回にも中前打、右前打を放ち今季5度目の猛打賞。中軸の役割をきっちり果たした。

◆ソフトバンクが首位攻防第2Rも制し、2位日本ハムを3・5ゲーム差と突き放した。休養の今宮に代わって2番に入った明石健志内野手(33)が先制二塁打を放つなど初回に4得点を挙げ、試合の主導権を握った。自身も腰に不安を抱えながら、故障者続出のチームを支えている。札幌ドームでは今季6連勝で7勝1敗。再び首位快走モードに入った。ソフトバンクが強烈な先制パンチで、首位の座をがっちりと守った。 初回だ。1番牧原が中安打で出塁すると、3試合ぶりスタメンの2番明石が「高めの球をしっかりたたいた」と直球を逃さず右中間へ運んだ。先制のタイムリー二塁打。一塁から牧原が快足を飛ばし一気に生還した。明石は内川の右飛で三進。デスパイネの詰まった遊ゴロで、前進守備をかいくぐり2点目のホームへ滑り込んだ(記録は遊野選)。上林にも2点打が飛び出し、初回の4得点が試合の流れを決めた。 左太もも痛を抱える今宮が休養のためスタメンを外れた。代わりに先発した明石も、今年2月に手術を受けた腰に不安があり、2試合の休養明けだった。飛行機での移動中は絶対に眠らないと決めている。寝ている時に、不意の動きで腰痛を悪化させる危険性があるからだ。この日、工藤監督は明石を7回の守りから交代させた。他にもベンチには故障を抱えながら戦っている選手が多い。「トレーナー、コーチとみんなで情報を共有して使っていきたい」と勝負の9月に戦力ダウンを避けるため、やりくりが続く。 札幌ドームでは6連勝。初回に見せた攻撃のように、牧原や明石、同球場でランニング本塁打を記録したことのある上林ら走力のある選手が広いフィールドを駆け、得点を重ねている。8月に入って3連勝。工藤監督は「初回の攻撃は非常に大きかった。明石が内野ゴロで生還したのもナイス走塁だった。月が変わればすべてが変わる。いい戦いができている」と勢いを取り戻しつつあるチームに手応えを見せた。首位攻防第3戦も勝ち、2位日本ハムをさらに突き放していく。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク上林誠知外野手が3安打2打点と得意の札幌で暴れた。1回1死二、三塁で、しぶとく中前へ2点適時打。 「積極的にいこうと思った」。6回には右安、8回には右翼線二塁打と、今季5度目の猛打賞。打率も2割4厘と1割台を脱出。「毎日、こういう結果がほしい。1本ずつ積み重ねたい。札幌は嫌いじゃないです」。札幌ドームは今季8試合で31打数11安打、打率3割5分5厘、2本塁打、7打点をマークしている。

◆日本ハム打線が"夏バテ"気味だ。ソフトバンクの先発左腕ミランダらに8回まで清水優心捕手(23)のソロ本塁打の1点に抑えられ、9回2死一塁から代打谷口雄也外野手(27)の2号2ランで2点を返したが、時既に遅し。前日2日は2安打完封負け、この日は4安打で3得点。主導権を1度も握れずに敗れ、6月以来の3連敗で首位との差は再び3・5ゲームまで開いた。厳しい暑さの中、日本ハム打線が"夏バテ"気味だ。遠征先から戻り、7月30日から本拠地の札幌ドームで始まった6連戦。ここ5試合のチーム打率は1割5分6厘と、後半戦に突入した頃と比べて、明らかに元気がない。3連敗に栗山監督は「結果がすべて。必死になって何とかしようとすればするほど、うまくいかない。でも、それも全て受け止めるしかない」と、語気を強めた。 守っては7試合連続で先制点を奪われ、攻撃ではソフトバンクの助っ人ミランダに手を焼いた。7回まで清水のソロ本塁打1本だけでは、打ちたくても打つ手がない。2試合連続無安打に終わった4番中田は「(ミランダは)真っすぐで押している感じがあった。力があった。つながらないし、チャンスも作れていないし、決め切れていない」。打撃好調だった7月から一転、月が変わってもどかしい日が続き「1年を通して状態が良い悪いはあるけど、今、調子が悪い波に入っているのかな」と、声を落とした。 2安打シャットアウト負けを食らった前夜、悔しくて「久々に眠れなかった」と言う栗山監督は「いろいろな時があるけど、点を取れない時にどう勝つか。それを考えるのが自分の仕事」と、敗戦の責任を背負った。チームはちょうど100試合を消化。中田は「辛抱強くやるしかない。変な固定観念にとらわれず、1試合1試合勝てばいい」。首位とのゲーム差は3・5に開いたが、粘り強く進めば、追い越せない数字ではない。【中島宙恵】 ▼日本ハムがソフトバンク投手陣から2本塁打を放つも、散発4安打、3得点で敗れた。同カード今季16試合で2桁安打を放ったのは2試合しかなく、7安打以下が12試合、4安打以下が4試合。得点も最多が6点で、4点以上は6試合、3点以下が10試合。対戦打率2割1分5厘、1試合平均3・1得点ともにパ5球団との対戦ではワーストの数字だ。

◆日本ハム金子弌大投手が初回を悔やんだ。4本の長短打を浴びるなど、いきなり4失点。2回以降は立ち直りを見せたが、立ち上がりの大量失点が大きく響いた。 今季最多タイ92球を投げたものの、6回9安打5失点で6敗目。「簡単に言うと大胆さがなかった。ストライクゾーンで勝負できなかった」と振り返った。

◆日本ハム谷口雄也外野手が一矢報いる一撃を放つも、遅かった。5点を追う9回2死一塁で、代打で登場。相手クローザー森から右越えの2号2ランをたたき込んだ。「しっかり振って帰ってこようというだけ。キレイにバットが抜けた」。 代打で4試合連続出塁と存在感を発揮しているが「結果は出ましたけど、良い内容や中身を目指したい」と貪欲だった。

◆ソフトバンクは活性化した打線に支えられ、札幌で日本ハムに連勝を飾った。またゲーム差を広げて3・5差とした。列島を覆う真夏の高気圧で北海道も猛暑が続くが、ホークスの連勝で「熱パ」は少しばかり温度が下がった感じだ。 これでチームは3連勝。後半戦に入って5カード中、4カードで負け越しだった。なかなか波に乗れなかったホークスも日本ハムにカード勝ち越しを決め「ひとり旅」の8月といきたいところだろう。札幌~千葉へと続くロードは簡単に星を落とすわけにはいかない。 混戦は続くだろう。ゲーム消化に比例して疲労度も高まる。この日、8、9回は甲斐野-森のリレーで逃げ切った。8回、セットアップとしてマウンドに上がった甲斐野は先頭の代打田中賢に2球目を中前にはじき返された。「僕のまっすぐに合ってました」。2者連続三振に抑えた後、1番西川には四球。「あの四球は無駄でした」と唇をかんだが、大田を遊ゴロに仕留め無失点で守護神森にバトンをつないだ。9回。森は2死から2失点。四球の走者を置いて代打谷口に2ランを打たれた。首脳陣の信頼は揺らぐことはないが、故障上がりの森だけに"有事"の備えも必要だろう。森が右背部痛のためリハビリを続けた間、抑えの代役を務めたのは新人甲斐野だった。8セーブを挙げ、守護神不在の間、懸命に右腕を振った。「抑え? やることは考えていないです」。尊敬する先輩に絶大な信頼を置いている甲斐野だが、激しいペナント争いの中で心の準備だけは怠らないでもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆日本ハムの金子はボールが先行した一回に4長短打を浴びて4点を失ったのが響いた。6回を投げ、9安打5失点で6敗目。「大胆さが足りなかった。ストライクゾーンで勝負できなかった」と淡々と振り返った。  中10日と休養十分で首位攻防戦に臨んだが、持ち前の制球力は鳴りを潜めた。チーム3年ぶりのリーグ優勝に向け、百戦錬磨のベテランの力は欠かせない。「今回みたいなことにならないように」と挽回を期した。

◆一回に先発の金子が4失点すると、打線もミランダを崩すことができずに3連敗を喫した。首位・ソフトバンクとの大事な3連戦で負け越しが決まり、3・5ゲーム差に広げられた。栗山監督は「みんな一生懸命やっているけれど、勝ちきれない。うまくいかないことも受けとめて、しっかりやるしかない」と必死に前を向いた。 6回9安打5失点で6敗目を喫した日本ハム・金子 「初回ですね。カウントを不利にして、打者有利にしてしまったことで、こういう投球になってしまった」

◆"速攻"で握った主導権を最後まで手放さなかった。首位のソフトバンクは、一回に2番・明石健志内野手(33)が右中間に先制の適時二塁打を放つと、一気に4点。中押し、駄目押しにも成功し、13安打6得点で3連勝を飾った。  「高めの球をしっかりたたけた」  腰の状態を配慮され、3試合ぶりに出場した33歳が先制打で打線に火を付けた。直後に右飛で三進すると、前進守備を敷く遊撃手へのゴロで迷わずスタートを切り、華麗なスライディングで2点目。なお1死二、三塁と攻め、上林の2点中前打で相手先発・金子の立ち上がりを攻略した。  1・5ゲーム差で迎えた首位攻防の3連戦に連勝し、2位・日本ハムと3・5ゲーム差。工藤監督は「初回の攻撃が非常に大きかった」と満足そうだった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55424 0.567
(↑0.004)
-
(-)
42422
(+6)
389
(+3)
136
(+1)
85
(-)
0.250
(↑0.001
3.500
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
51454 0.531
(↓0.006)
3.5
(↓1)
43426
(+3)
405
(+6)
70
(+2)
41
(-)
0.254
(↓0.002)
3.770
(↓0.03)
3
(-)
楽天
49463 0.516
(-)
5
(↓0.5)
45422
(-)
400
(-)
99
(-)
36
(+1)
0.251
(-)
3.850
(↑0.06)
4
(-)
西武
49481 0.505
(↓0.005)
6
(↓1)
45508
(+1)
484
(+4)
111
(-)
103
(-)
0.258
(-)
4.400
(-)
5
(-)
ロッテ
46493 0.484
(-)
8
(↓0.5)
45441
(-)
434
(-)
118
(-)
63
(+2)
0.247
(-)
4.060
(↑0.05)
6
(-)
ORIX
43515 0.457
(↑0.005)
10.5
(-)
44356
(+4)
436
(+1)
67
(-)
91
(+3)
0.236
(-)
3.980
(↑0.03)