1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 6 | 15 | 0 | 1 |
阪神 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 2X | 7 | 15 | 4 | 2 |
勝利投手:浜地 真澄(1勝1敗0S) 敗戦投手:岡田 俊哉(2勝1敗2S) 本塁打 |
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◆阪神がシーソーゲームを制した。阪神は1点を追う6回裏、糸原と近本の適時打で試合をひっくり返す。その後は再びリードを許すも、9回にソラーテが逆転2ランを放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、6番手・浜地がプロ初勝利。敗れた中日は、6番手・岡田が痛恨の一発を浴びた。
◆阪神近本光司外野手(24)が武器の足で、同点の適時打をもぎ取った。 0-1の2回1死、梅野が左中間への二塁打を放つと、ガルシアが犠打をきっちり決めて2死三塁。1番近本が初球を振り抜くと、打球は大きくワンバウンド。一塁手ビシエドが前進して捕球し、大野雄が一塁カバーに向かうも、近本がわずかに早く一塁を駆け抜けた。 28日の巨人戦(東京ドーム)では初回に右翼線三塁打を放ち、球団史上7人目の新人での100安打に到達。足でも存在感を見せた。
◆阪神ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)が、球団通算8000号となるメモリアルアーチを放った。1-2の5回無死一塁で大野雄から左中間へ逆転の2号2ラン。 「いい流れを持ってきたい場面で打つことが出来て良かったよ。新たな球団の歴史に名前を残すことが出来てうれしいね」とコメントした。 1936年に球団1号を放った藤井勇から83年。数々の名選手が記憶に残る1本を放ち、歴史をつないできた。21日に来日した新助っ人が球団史に名前を刻む、新たな1本を放った。 ▼球団通算8000本塁打=阪神 30日の中日15回戦(甲子園)の5回、ソラーテが今季2号を放って達成。初本塁打は36年5月4日セネタース戦(甲子園)の藤井勇で、8000号到達は8球団目。 ★阪神の主なメモリアルアーチ 1000号 並木輝男(58年6月30日) 2000号 カークランド(69年7月16日) 3000号 遠井吾郎(77年4月24日) 4000号 バース(83年10月20日) 5000号 パリッシュ(90年6月30日) 6000号 タラスコ(00年9月3日) 7000号 金本知憲(09年5月12日) ★阪神の通算本塁打10傑 1位 掛布雅之 349本 2位 田淵幸一 320本 3位 真弓明信 277本 4位 岡田彰布 245本 5位 金本知憲 232本 6位 藤村富美男 224本 7位 藤田平 207本 8位 バース 202本 9位 桧山進次郎 159本 10位 新庄剛志 145本
◆球団通算8000号放った阪神の新助っ人ソラーテに負けじと、ジェフリー・マルテ内野手(28)が激走を見せた。 4-3とされた6回、先頭のマルテが右前打で出塁すると、続く糸原が右翼へ二塁打。マルテは一気に本塁まで激走し、同点に追いついた。糸原は「後ろにつなぐ意識しかなかったです。マルテが一生懸命走ってくれたことで生まれたタイムリーです」とたたえた なおも1死一、二塁から近本が中前適時打を放ち、再逆転に成功した。
◆中日阿部寿樹内野手がプロ初の4安打と奮闘した。「とにかく出塁しようと思って打席に臨みました」という1-1の3回1死では、阪神ガルシアのスライダーを左中間スタンドへ運び、4試合ぶりの4号弾。3-3の6回も一時は勝ち越しとなる中前適時打。 4-5で迎えた8回2死一塁では中前打を放って好機を広げ、堂上の同点打と京田の一時は勝ち越しとなる適時打につなげた。
◆中日は1回、併殺崩れの間に1点を先制。阪神は2回に近本の適時内野安打で同点。中日は3回、阿部の4号ソロで勝ち越した。 阪神は5回、ソラーテが逆転2ラン。中日は6回に2者連続適時打で逆転。阪神は1点を追う6回、2得点を挙げ再逆転した。 阪神は1点を追う9回にソラーテの3号2ランでサヨナラ勝ち。シーソーゲームを制し、中日戦の連敗を7で止めた。阪神浜地は今季初勝利。中日岡田は今季初黒星。
◆阪神糸井嘉男外野手が2試合ぶりにスタメン復帰した。 27日の巨人戦の第3打席で右上腕部に死球を受けて途中交代。28日の同戦は欠場していた。この日は試合前の打撃練習をこなして「3番右翼」で先発。1回に右前打を放ち、3打数1安打。いつも通りのプレーを披露した。
◆阪神ヤンハービス・ソラーテ内野手が甲子園での自身初戦で本塁打を放った。 阪神の平成以降の外国人では、00年タラスコ、02年アリアス、09年ブラゼルに次ぎ、4人目となった。
◆阪神浜地真澄投手(21)が、プロ初勝利を挙げた。試合展開がめまぐるしく変わるシーソーゲーム。 浜地は5-6と1点リードされた9回に6番手として登板。「なんとか流れを持って来られるように」と、先頭打者を三振、平田にはヒットを打たれたが、続く大島を遊ゴロ併殺に打ち取った。すると、その裏、ソラーテの逆転サヨナラ2ランが飛び出して、念願のプロ初勝利が手に入った。浜地は「自分の力で勝ったわけじゃないですが、チームが勝ってよかったです」と喜んでいた。
◆阪神オネルキ・ガルシア投手は5回2失点と粘ったが、甲子園初勝利はまたもお預けとなった。 1回に先制点を許し、同点の3回は阿部に勝ち越し弾を献上。制球に苦しみ4四死球8安打と不安定な内容に「初回からリズムが悪く、球数も多くなってしまい、先発投手として長いイニングを投げることができませんでした」と反省。登板8試合連続で白星なしとなったが、福原投手コーチは「よく粘ってくれた」と話し、次回もチャンスを与えることを示唆した。
◆阪神藤原崇起オーナー(67=電鉄本社会長)がサヨナラ勝ちに満面の笑みを浮かべた。 ネット裏で観戦し、2本塁打を放ったソラーテの甲子園デビューを見届けた。「ソラーテより、この時間まで残っていただいたファンの方の勝利でございます。きびきびとした試合をして、お客さんにも喜んでもらえる結果を作っていかないと。以上でございます」と声が弾んだ。
◆ソラーテに逆転サヨナラ弾を浴びた中日守護神の岡田俊哉投手は「調子がよくて抑えられる、抑えられないじゃ、1軍の投手じゃない」と今季初黒星を嘆いた。 岡田は23日広島戦も9回に3点リードを守れず、チームは延長サヨナラ負け。それでも与田監督は「信頼できる要素があるから抑えに起用している。コロコロ代えるようでは他の選手も不安になる」と断言。打線は4度リードを奪うも、5回終了後の時点でビハインドの試合は36敗目となった。
◆阪神矢野監督は劇的なサヨナラ勝ちにも浮かない表情だった。危うく守り負けしている試合だった。「今日もミスが多すぎた。そういうモヤモヤがずっとあって...。本当に監督として勝ったのは思い切り喜びたいけど、もう1人の自分はこれで喜んでいいのかなと。複雑なところ。頭が痛い」と渋面が続いた。 1点リードの8回。ジョンソンが1死後、遠藤も三塁へのフライに打ち取った。だが、この回から守る糸原が落球。塁上に走者を残し、逆転されてしまった。この日は4失策。球際の弱さはシーズン佳境に入っても一向に改善されず、12球団ワーストのチーム失策は83個に膨れ上がった。 ソラーテも遊撃守備の起用は再考する。5回にビシエドの正面の打球を捕球ミス。6回1死二塁では送球ミスの失策で、逆転される引き金となった。失策にならないミスも続出。矢野監督は「ソラーテの守備位置も含めて今後はいろいろ考えながらやっていかないと。(全体的に)しっかりやっていかないと上にいけない」と危機感を募らせた。 ▽阪神久慈内野守備走塁コーチ(ソラーテの遊撃守備について)「守備はこれから考える。来たときからとりあえず遊撃で。本職じゃない。適所を見つけることがチームのためにもなる。やるとしたら二塁になる」
◆阪神ピアース・ジョンソン投手が6試合ぶりに失点した。5-4の8回に5番手で登板し、1死から味方の失策をきっかけに2死一、二塁のピンチを招き、堂上に同点打、京田には遊撃への勝ち越し打。 それでも9回にソラーテの劇弾で逆転サヨナラ勝ちし、「試合自体はよかった。勝ち続けられるように頑張りたい」と気持ちを切り替えていた。
◆助演男優賞はドラ1ルーキーだ。阪神近本光司外野手(24)が自身初の1試合4安打を決め、「セクシー劇場」の名脇役を演じた。 締めは1点を追う9回無死。1ボールから左腕岡田の直球を振り抜き、一、二塁間を破った。「試合の流れ的にも、走者が出れば何が起こるか分からない。ヒットじゃなくてもいいから出よう、と。思いきりいけました」。直後に2番ソラーテの逆転サヨナラ弾が飛び出し、笑みがはじけた。 新助っ人デビュー戦の26日巨人戦以来、3試合ぶりに1番近本、2番ソラーテが並んだ。「今ソラーテは調子がいいので、なんとかしてくれるだろうというのはあります」。前回は内野安打で決勝2ランをお膳立て。この日は5回無死でも中前打でソラーテの逆転2ランを呼び込んだ。「後ろに長打を打てる打者がいると、なかなか走れないというのはありますが...」と苦笑いしたが、ここまでセクシー弾3本すべてを安打でサポート。抜群の相性だ。 2回には足で同点内野安打をゲット。6回には一時は勝ち越しとなる中前打を記録し、好守まで披露する暴れっぷりだ。9度目となった猛打賞は年間13度ペース。別当薫(48年)、高山俊(16年)の阪神最多13度どころか、巨人長嶋茂雄(58年)が持つセ・リーグ最多14度も狙える位置にいる。矢野監督は「あいつが出るとムードがだいぶ変わる」と絶賛。時には主演を張り、時には助演に回り...。もう、虎の劇場に近本は欠かせない。【佐井陽介】 ▼近本がプロ初の4安打を放ち、通算104安打とした。シーズン143試合換算だと154安打ペース。セ・リーグ最多の58年長嶋茂雄(巨人)153安打を超える勢いだ。 ▼近本は9度目の猛打賞。年間13度ペースで、セ・リーグ最多の58年長嶋14度、チーム記録の48年別当薫、16年高山俊の各13度を射程に入れている。 ▼また、マルチ安打は29度目。シーズン43度に達するペースで、球団最多の98年坪井智哉40度の更新が十分に可能だ。なおセ・リーグ最多は58年長嶋48度、プロ野球記録は56年佐々木信也(高橋)54度。
◆来日10日目の阪神ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)が、甲子園デビューを逆転サヨナラの3号2ランで飾った。5-6の9回無死一塁で中日岡田から左翼へ運んだ。5回に放った2号2ランは球団通算8000号のメモリアル弾。4安打の一方で遊撃守備で2失策もあったが、ハラハラドキドキ、記憶と記録に残る「ソラーテ劇場」で中日戦の連敗は7で止まった。ウオーターシャワーでぬれたソラーテも、セクシーだった。9回にサヨナラの2ラン。目をクワッと見開いた興奮状態で三塁を回ると、右手を天に突き上げながらジャンプして、神に感謝。続けて両手を縦に開いてバチンとたたく「クロコダイルポーズ」を決めた。 「信じられない。アリガト、アリガト、アリガト!」 シーソーゲームに終止符を打った。5-6の9回無死一塁。右打席に立って左腕岡田の初球138キロを強振した。この試合3度目の逆転だった。一気に押し寄せた感情を言葉に乗せてファンに伝えた。「こんなにすごい歓声の中で(プレー)できたのは初めて。自分のキャリアで1番のファンの方々だと思う。これから皆さんのために、100%、200%、300%で戦っていきたい」 メジャー通算75本塁打を放ったバットは、期待値を超えている。5回の一時逆転となる2ランは球団通算8000号となり「新たな球団の歴史に名前を残すことができてうれしい」と誇らしげだった。 愛称は「セクシータイム」。本拠地デビューで選んだ登場曲は米国の2人組ラッパー、LMFAOの「Sexy and I Know It」だった。自身にぴったりの楽曲で打席でノリノリになり、6回は左打席で来日初安打を放って初の猛打賞とし、最後は4本目も飛びだした。4打点の活躍だった。 ただ、課題も残した。黒土グラウンドへの対応はできておらず、遊撃の守備で5回に捕球ミス、6回は一塁悪送球を犯した。「汗にまみれてやることが勝ちにつながる」。ファンの期待に華麗な守備でも応える本物の「セクシータイム」まで、あと少しだ。矢野監督は「最後、打ってくれるとはね。試合の流れを変えてくれる。まさかね...」と興奮を隠しきれず。2失策を犯した守備には「全て取り返すようなことをしてくれた」と課題には目をつむって感謝しつつ、守備位置の再考も示唆した。 歓喜の輪が解けると、ソラーテは一塁側ベンチ上を指さした。プレー中も付けている左手薬指のゴールドリングが、キラリ光る。視線の先には、守るべき家族が...。「いつもエネルギーをくれる。これからも家族のために全力でやっていきたい」。国を越えても、いつだってパパはヒーローでありたい。3人の娘を、真っすぐに見つめるソラーテの瞳はぬれていた。【真柴健】 ▽阪神矢野監督(ソラーテのサヨナラ弾を)「ああいうところで打ってくれるのを期待して、来てもらった選手。試合のなかで流れをかえてくれる。まさか、あそこで打ってくれと思いましたけど...。ホント、よく打ってくれました」 ▽阪神浜中打撃コーチ(ソラーテの打撃に)「しっかりコンタクトできる。もっとドアスイングしてくると思ったけど、実戦になると内から出て合わせてくる」 ▼ソラーテが甲子園での自身初出場の試合でサヨナラ本塁打。阪神の外国人選手のサヨナラ本塁打は、マートンが13年6月9日ロッテ戦で打って以来6シーズンぶりだが、甲子園での初出場の試合でのサヨナラ本塁打となると、ソラーテが球団外国人初だ。 ▼甲子園での自身初戦で本塁打は、阪神の平成以降の外国人では、00年タラスコ、02年アリアス、09年ブラゼルに次ぎ、4人目となった。 ▼ソラーテのサヨナラ本塁打はパドレス時代の17年9月3日ドジャース戦以来。
◆3年目の右腕がプロ初勝利を劇的に飾った。阪神浜地真澄投手(21)が1点リードされた9回に6人目で登板。3人で抑えて、その裏の逆転サヨナラ勝利を呼び込んだ。 「まだよく分かってないですけど、うれしい」。実感もないうちに、初めてのお立ち台に立った。「最終回の攻撃があったので、勢いをつけたいと思っていました」。先頭の井領に全球直球で空振り三振。平田には中前打を許したが、大島を144キロ直球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。 今季開幕は先発ローテーションに入りながらも、2軍を行き来した。中継ぎとして今季13試合目でつかんだ記念星に、矢野監督は「去年は投げることがやっとの投手だったのを、俺も見てきていた。プロの第1歩を踏み出せたのは、あいつにとっても大きな思い出。一生忘れない1勝」と思いをはせた。 16年7月。福岡大会の初戦で、福岡大大濠高3年の浜地は涙を流した。県内屈指のドラフト候補として注目されながら、優勝候補はまさかの初戦敗退。「あの負けは引きずっているというか、忘れられない」。当時の新聞の記事を今も寮の部屋に貼ってある。 今年1月、地元福岡で行われた成人式に参加した。中、高校の同級生、多くの友人に会った。「まだ結果を残していないので、後ろめたさがありました」。昨季はファーム日本選手権の先発を任され、今年はプロ初の1軍キャンプスタート。プロ初登板を果たすなど少しずつ階段を上っている。「自信過剰じゃないけど、自分自身に期待しているというか。やらなきゃいけない」。 ウイニングボールは、ソラーテのサヨナラ弾になったため手元に届かず。まだまだこれから、白星をつかむチャンスがやってくるはずだ。【磯綾乃】
◆来日10日目の阪神ソラーテが、甲子園デビューで逆転サヨナラ2ランをぶっ放した。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -ソラーテが生還直後に言葉をかけていたが 言葉が通じない(笑い)。僕もサンキュー、サンキューって言っただけ。ちょっと何が起こったか分からないような感じでした。 -救援陣が踏ん張った そうですね。本当に野手が足を引っ張るなかで、その後を食い止めてくれたことが結果こうなっている。 -複雑な勝利だった いや、まあなあ...。ミスがなあ。初回もエラーついてないけど、アレもミスでしょ。初回は(大山)悠輔もいいボールを投げんとあかんし、それを(糸原)健斗もカバーせんとあかん。うーん...。言い出したら、いろいろある。でも、やっぱり、それで勝てたっていうのは本当に...。今年は本当にこういうミスで負ける試合が多かった。プロとして、夏休みに子どもたちが来てくれているなかで参考になるプレーではない。イージーなミスは避けていかないと投手はどうしても苦しくなる。 -浜地はプロ初勝利 あ。忘れてたわ(笑い)。あいつには申し訳ないけど...。 -気持ちの入った投球 もともと、めちゃめちゃ期待している。ウイニングボールはないんじゃない。ポールに当たってどうなったのか。ソラーテにいくのかな。なんも言わんと帰ってきちゃったわ(笑い)。
◆阪神浜地真澄投手(21)が、プロ初勝利を挙げた。福岡大大濠・八木啓伸監督(41) 「千里の道は一歩から」。その1歩を踏み出しましたね。おめでとうございます。高校時代はどこか"ふわふわ"していたのんびり屋さんが、プロ入りしてからは勝負の世界に入って変わっていく姿に頼もしく思っていました。今年の3月、ソフトバンク戦で登板した姿をヤフオクドームの一塁側内野スタンドから見ていました。すっかり成長したマウンドの姿とは裏腹に、三塁側ベンチにいる時のタオルをぬぐうしぐさなど、昔と全然変わらないシーンを見ることができて、私としてはどこかうれしかったです。今日という日を楽しみにしていました。これからも頑張ってください。
◆31日の中日戦(甲子園)で先発する阪神・青柳が30日、甲子園で行われた全体練習に参加。キャッチボールやダッシュなどで調整し、「(中日打戦は)つながると怖い。とくにこの選手というわけではなく、打線のつながりのなかで抑えたい」と腕をぶした。 6月29日の前回対戦(ナゴヤドーム)では、4回6安打5失点と打ち込まれた。チームトップの5勝(6敗)をあげる変則右腕が快投で借りを返し、チームを勢いづける。
◆中日の阿部が1-1の三回に4号ソロを放った。甘く入ったガルシアのスライダーを左中間スタンドに運び「とにかく出塁しようと思って打席に臨んだ」とつなぐ意識を強調した。 高橋が右手小指の靱帯断裂で離脱した後は、5番を任される機会が増えた。25日の広島戦で4月以来の3号を放ったのに続く一発。中軸としての期待に応えた。
◆阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ3A傘下=が30日、中日戦(甲子園)の五回に2ランを放ち、球団通算8000号を達成した。 1-2の五回一塁。カウント0-1から大野雄の2球目を捉え、逆転となる左中間への2号2ランを放った。
◆阪神の近本光司外野手(24)が30日、中日戦(甲子園)で逆転の適時打を放った。 3-4で迎えた六回。先頭のマルテが右前打を放つと糸原の右中間を破る適時二塁打で同点。 梅野が捕手への守備妨害でアウトとなるも、代打・鳥谷が四球を選び、1死一、二塁。続く近本がカウント3-2から谷本のフォークを捉えると、逆転の中前適時打となった。
◆阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ3A傘下=が30日の中日戦(甲子園)の1点を追う九回無死一塁、左翼ポール直撃の逆転サヨナラ2ラン。接戦にピリオドを打った。 「うれしい気持ちでいっぱいです。きょうは勝ちに導くことができたので、これからも頑張っていきたい」 一回の甲子園初打席でいきなり右前打。1-2の五回一塁には、カウント0-1から大野雄の2球目を捉え、逆転となる左中間への2号2ラン。これが球団通算8000号となった。 「ランナーを前に進めることができればと思ったが、家族、ファンの方、みんなに支えられて打てました。ありがとうございました」 六回にも3安打目となる中前打で猛打ショー。遊撃の守備では2失策も、来日初めての甲子園で2発4安打4打点の大暴れだった。
◆阪神は中日戦で、九回に劇的な逆転サヨナラ勝ち。試合後のインタビューで、矢野燿大監督は新助っ人のソラーテの逆転サヨナラ弾に「何が起こったか分からない」と興奮を抑えられなかった。 --すごいゲームだった 「何て言えばいいんですかね。ちょっと分からないですね」 --とにかくソラーテが印象に残った 「最後ね。ああいうところで打ってくれるのはね。そういうとこに期待して来てもらった選手なんで。ほんとに。試合の中で、流れを変えるようなことをしてくれる選手なんで。まさかね...。打ってくれ、とは思いましたけど。ほんとに良く打ってくれました」 --ホームで言葉をかけていたが、どんな言葉を 「言葉が通じないんでね(笑)僕もセンキュー、センキュー、って言ってただけですけど。ちょっと何が起こったかか分からないような感じでした」 --近本も守備を含め、ゲームの流れを変えた 「そうですね。ただ、きょうも(チームで)ミスが多すぎたんで。そういうモヤモヤがずっとあって。ほんとに監督として、勝ったのは思い切り喜びたいんですけど。これで喜んでいいのかな...という自分と。両方いるような感じですね」 --ソラーテの守備について評価は 「こちらも見えない部分がありながら使ってるリスクというか。それはもう僕の責任なんで。そこは今後も見ていきながら、していかないといけないと思いますけど。きょうはすべてを取り返すようなことをしてくれてるんでね。これから考えます」 --リリーフ陣の踏ん張りも要所であった 「そうですね。本当に野手が足を引っ張っていく中で、その後を食い止めてくれたことが結果こうなっていると思いますし...。複雑なところですね」 --明日以降へ向けて 「打線は本当にいい形でヒットが出だしているので。そういうところでまずどう守るかというところもありますし、チーム全体で課題を克服していけるようにがんばります」
◆阪神の3年目、浜地がプロ初勝利を挙げた。5-6の九回に登板。1死から平田に中前打を許したが、大島を遊ゴロ併殺に仕留めて無失点。直後に逆転サヨナラ勝ちで白星が転がり込み「うれしい。僕の役割なので、しっかり仕事ができてよかった」と笑顔を見せた。 福岡大大濠高からドラフト4位で2017年に入団した21歳。プロ初登板を果たした今季は充実のシーズンを送っている。期待の右投手は「まだまだ試合もある。一生懸命頑張りたい」と飛躍を期した。 ▽阪神-中日 近本(プロ初の4安打) 「一日1本と思っている。チームに貢献できるように頑張っていきたい」 ガルシア(5回2失点) 「初回からリズムが悪く、長い回を投げることができなかった」 矢野監督(4失策に) 「ミスが多すぎた。しっかりやらないと上に行けない」
◆ウッフ~ン♪ ソラーテです。こよいのセクシータイム(ソラーテのあだ名)に酔っていただけましたでしょうか。チュ♪!! サイコーや! もうセクシータイムにメロメロやで!! 遊撃守備でエラーを連発して、やきもきさせておいての記念すべき球団通算8000号にサヨナラの8001号で魔性の女...。いや、魔性の助っ人や! ピンポーン! ピンポーン! 阪神球団からの緊急速報です。 「頼れる助っ人のソラーテ選手の登録名をトラーテと変更いたします」 オー!!(大拍手) ということがあってもいいとさえ思った俺だったのだ!! 何かが変わる!! ここまで今季4勝10敗と苦手にしていた中日を相手に記録的には4失策(記録に残らないミスもありました)で勝つプロ野球なんてあるわけないのだ! それをひっくり返すミラクルを、ソラーテが海の向こうから運んできてくれたのだ!! 真夏の8月、"セクシー20連勝"が始まると信じよー!! 近本のプロ初の4安打もたくましい!! そして浜地のプロ初勝利がやたらうれしいのだ!! 何で!? いや、1985年の日本シリーズ第1戦で勝利した池田親興に投球フォームがどこか似ていません? て、ことはムフフフ...なのだ!!
◆--すごいゲームだった 矢野監督 「何て言えばいいんですかね。ちょっと分からないですね」 --ソラーテにホームで言葉をかけていた 「言葉が通じないんでね(笑)僕もセンキュー、センキュー、って言ってただけですけど。ちょっと何が起こったかか分からないような感じでした」 --近本も守備を含め、ゲームの流れを変えた 「そうですね。ただ、きょうも(チームで)ミスが多すぎたんで。そういうモヤモヤがずっとあって。ほんとに監督として、勝ったのは思い切り喜びたいんですけど。これで喜んでいいのかな...という自分と。両方いるような感じですね」 --複雑な勝利 「いや、まあなあ...。ソラーテの守備位置も含めて今後はいろいろまた考えながらやっていかないと、という課題もよく見えた。今年は本当にこういうミスで負ける試合が多かった。俺もミスを恐れてプレーしてほしくない。うまくならないと思う。ただ、プロとして、夏休みに子どもたちが来てくれているなかで、参考になるプレーではないと思う」 --浜地はプロ初勝利 「そんなこと忘れてたわ。あいつには申し訳ないけど」
◆阪神・藤原崇起オーナー(67)=電鉄本社会長=が30日、甲子園で中日戦を観戦した。前日29日に期待をかけたソラーテが大活躍したが「ソラーテより、この時間まで残っていただいたファンの方の勝利でございます」と4万4935人の観衆に笑顔で感謝。「キビキビと試合をして、お客様に喜んでいただける結果を作っていかないといけない。お客様ありがとうございました」。4時間11分の大乱戦だっただけに、さらなる好ゲームを期待した。
◆誰や、あんな原稿書いてた記者は!! 米国の野球メディアの「ソラーテ評」です。メジャー通算75本塁打の内訳は、左打席で56本、右打席で19本。「右打席はさほどパワーがない」と報じられていました。 どこかじゃ、です。「ゴイゴイス~!!」な一発が飛び出しました。 この中日3連戦は「ウル虎の夏」の2カード目。選手が、闘志とファンの熱気を表す炎を描いたユニホームを着用し、入場者全員にも同じデザインのジャージーがプレゼントされます。 「スタンド全体が黄色です。子どものファンも多いし、迫力のある攻撃をみせてあげてほしいです」 トラ番菊地峻太朗はそう言って打線の爆発に期待していました。 「中日戦は得点力の差が出てますからね」 キャップ大石豊佳もうなずいています。今季、対中日は試合前まで4勝10敗。中日の61得点に対して阪神は40得点。本塁打は10本対5本でした。 「打ち負けています。だから、ソラーテです。相手は左(大野雄)だし、ソラーテは左に強いですから」 大石も菊地も「ソラーテ」を連呼していました。巨人3連戦で田口から決勝2ラン、今村から左翼線二塁打を放った助っ人は、その期待通りに、この日も右打席でパワフルな打撃をみせてくれました。大野雄から一回に右前打し、五回には2号逆転2ラン。軽く振ったようにみえるスイングで左中間席へ楽々と運んだのです。そして土壇場の九回にも、左の岡田から左翼ポール直撃の逆転サヨナラ2ラン。 「ウル虎の夏」シリーズの6試合は連日、お笑いタレントの面々が盛り上げてくれています。試合前にトークショーを行い、スタメン発表の場内アナウンスを担当し、六回表の相手の攻撃が終わると、グラウンドに出てきてスタンドのファンと一緒に「生乾杯!!」。 「きょうはダイアンの津田さんとユースケ(旧芸名・西澤裕介)さんでした。始球式とかだと、いつもは簡単な囲み取材があるんですが、このシリーズはまだ一度も対応がなくて、どなたの声も聞けていません」 別に菊地は「社長の会見、どう思いましたか」とか聞こうと思っているわけではないのですが、時期が時期だからなあ。この日、試合後の囲みがあったら、きっと「2本とも、ゴイゴイス~でしたねえ」と、やってくれたはずなのに。 バースを思い出しました。来日1年目、夏場まであまり打てなかった彼が変身したのは、打撃練習で打ち損ねの当たりが甲子園の浜風に乗ってポーンと左翼席に入ったのがきっかけです。 「この球場、あれでも入るのか!?」 以降、バースは「左方向へ引っ張る」ことを意識。流すのではなく、レフトの上空へジャストミートして打ち上げるバッティングで、ホームランを量産していきました。 米メディアが「右打席はさほどパワーがない」と評してきたソラーテも、「あれで入るんだ」と実感して、浜風で変身してくれるかもしれません。え? 遊撃守備? なんかありましたっけ? そこは、矢野監督に任せましょう。この日の終盤みたいに、二塁でという選択肢もありますし。
◆中盤以降に相手のミスに乗じて2度リードしていただけに、重い敗戦となった。ソラーテに逆転サヨナラ本塁打を浴びた岡田、ベンチの与田監督はともにぼうぜんとしてしばらく動けなかった。7連勝中と相性のよかった阪神相手に喫した黒星。指揮官は「野手は粘り強く逆転してくれた。継投は僕の責任」と淡々と振り返った。打線は15安打しながら6得点。もう一押しがなかったことが最後に響いた。
◆梅野は二回に同点を呼ぶ二塁打を放つなど、2安打を放ち、2試合連続のマルチ安打。ただ、六回無死二塁ではバントを試みて、後方への小飛球に。捕手の木下拓とぶつかって守備妨害でアウトとなった。矢野監督も抗議したが、「(その前に)しっかり決めないといけない」と反省。打撃自体は「きょうはいい内容の打席が多かった」と手応えを語った。
◆先発のガルシアは守備に足を引っ張られながらも粘投。5回8安打2失点にまとめた。それでも「初回からリズムが悪く、球数も多くなってしまい先発投手として長いイニングを投げることができませんでした」と反省。今季6度目の甲子園マウンドだったが、またしても勝ち星をつかむことができず悔しさを押し殺した。降板後にはベンチでソラーテの活躍に大歓声をあげ、チームをもり立てた。
◆走りながら見つめる先で新助っ人の打球が左翼ポールに当たった。バンザイ! 逆転サヨナラ弾を呼んだのは、ゴールデンルーキー近本だ。九回先頭で右前打を放ち、劇的ドラマを演出した。 「(九回は)ランナーが出れば、何かが起こりそうな試合の流れでしたから、ヒットでなくても出塁しようと思ってました」 1番近本&2番ソラーテ。"チカ・ソラ"コンビの力を満天下に示した日となった。 五回にも無死から中前打で出塁すると、続くソラーテが逆転2ラン。全く同じ得点パターンが2度も出現。こんな恐るべき1、2番が、かつてタテジマにあっただろうか。新時代、令和に相応しい新コンビだ。 「糸原さん(が2番)の時も、ソラーテの時でも塁に出るのは一緒ですが、今、ソラーテはすごく調子いいですからね」 威力満点の攻撃パターンに手応えを感じている様子。 ただ、近本らしさは、チャンスメークしたその2安打だけじゃない。二回2死三塁からは、快足を生かした一塁内野安打が同点となる適時打に。六回には1死一、二塁から中前適時打。過去猛打賞は8度あったが、4安打はプロ入り初だ。 おっと、忘れてはいけない。オールスターで5安打&サイクル安打を達成して以来。固め打ちも快足ルーキーの十八番だ。 「あいつが(塁に)出るとムードが変わる」 ミス続出のゲームを勝利に導いた"影のヒーロー"に矢野監督も最敬礼だった。(上田雅昭)
◆プロ3年目で記念すべき「1勝」を刻んだ。浜地がサヨナラを呼び込む投球で初勝利。お立ち台で笑みがこぼれた。 「うれしいです。僕がいったときは負けていたので、流れをもってこれるようにと思っていた」 5-6の九回。まずは先頭の井領を146キロの直球で空振り三振。1死から平田に中前打を浴びるも、大島を外角144キロの直球で遊ゴロ併殺に打ち取り、ソラーテの逆転サヨナラ弾を呼んだ。 1年目は腰痛に泣き、10カ月も投げられなかった。苦しむ中、矢野監督の言葉で前を向けた。 「いきなりファンを喜ばせるイメージはわかないかもしれない。まずは家族とか、自分の周りの人が喜んでくれる姿を想像してみたら?」 まずは家族を喜ばせる-。そんながんばりを福岡から応援してくれている家族も支えてくれた。父の浩充さん(53)は月に何冊か、寮に本の"仕送り"をくれた。浩充さんは「自分が若い頃に読んでよかったと思ったものや、記事で見たりして知った矢野監督のオススメの本などをたまにです。ちゃんと読んで理解しているのか、わからないですけどね」と笑う。それでも、"孝行息子"は時間をみつけてはページをめくった。 特に印象に残ったのが『壬生義士伝』(作者・浅田次郎)。「武士の戦の話なんですけど、野球に通じるところがあるな...と。勉強になりました」。苦難を乗り越え、父の思いも力にした。たくましくなった21歳がようやくつかんだうれしい初星だ。 (菊地峻太朗) 1点リードの八回に登板し、2死一塁から3連打で2点を失った(自責点は0)阪神・ジョンソン 「勝って良かったよ。(ここから)勝ち続けていきたいね」 ソラーテにサヨナラ本塁打を浴びた中日・岡田 「調子のいい、悪いで、抑えられる、抑えられないではいけない」
◆S砲につられるように、マルテもボルテージ全開だ。顔面から突っ込み、一時同点の激走ヘッドスライディングホームイン。泥にまみれ、チームを鼓舞した。助っ人コンビの競演で矢野虎がさらに活気づいた。 「同点のホームを踏むために必死だったよ。チームの勝利に貢献できて良かったね」 3-4と逆転された直後の六回だ。先頭で右前打を放つと、続く糸原が右中間へ大きな打球。すると一塁から走り出したM砲はぐんぐん加速した。三塁コーチャーの藤本コーチが両手を広げても勢いは止まらない。制止を振り切り、三塁ベースを蹴って突き進むと、本塁へ豪快に土埃をあげながら頭から滑り込んだ。 まじめなドミニカンのハッスルプレーが呼び水となった。この後1死一、二塁とチャンスを広げると、近本が逆転の中前適時打。ミスミスで漂った重い雰囲気を、マルテのワンプレーが一変させた。 枠を争う自身にとって新外国人のソラーテの加入は死活問題だったが「すごくいい選手だし、彼が加わるのはチームにとっていいこと」と歓迎した。五回にソラーテが2号2ランをぶち込んだ際には、ダイヤモンドを一周して帰ってきた背番号42を矢野監督よりも前に出て最前列でお出迎え。するとそのままソラーテに続き、なぜかマルテもナインとハイタッチ行進。来日時には「自分のルーティンでやればいい」と助言も送っていた。これまでは寡黙なイメージだったが、陽気な新助っ人につられてテンションもアゲアゲだ。 ソラーテ昇格後、マルテは4戦連続安打。相乗効果が生まれていることは間違いない。外国人野手2人を組み込んだことで、打線に厚みが増した。貧打に泣いてきた矢野虎だが、SMコンビが終盤戦の逆襲を演出する。 (大石豊佳)
◆ド派手セクシー劇場や!! 阪神の新助っ人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ傘下3A=が5-6の九回、左翼ポール直撃の逆転サヨナラ2ランを放ち、中日戦の連敗を7で止めた。守備で2失策を記録したが、球団通算8000号を含む2発4安打4打点の大暴れ。初の甲子園で虎党を興奮の絶頂に導いた。 切れるな、入れ!! ベンチも虎党も祈るように見つめた弾道は、左翼ポールを強く叩いた。"ソラーテ劇場"のフィナーレに、この日2発目となる劇的すぎるサヨナラ逆転2ランをぶちかました。三本間で神に感謝のアリゲーターポーズで飛び跳ね、球団通算8000&8001号のメモリアルな瞬間も一瞬で飛び越えた。 「何より勝てたことがよかった。(甲子園の雰囲気は)信じられない。いつも家族からエネルギーをもらっている」 聖地デビュー戦で虎の歴史に深く、力強く名を刻んだ。家族も観戦する前で、大仕事をやってのけた。5-6の九回。岡田から先頭でD1位・近本が右前打で出塁。そして無死一塁で右打席の助っ人が内角高め初球138キロを迷いなく振り抜き、両軍30安打の4時間11分の大乱戦に決着をつけた。 五回には無死一塁で一時逆転となる球団8000号2ランをマークし「新たな球団の歴史に名前を残すことができてうれしい」と声を弾ませた。来日4試合で早くも3発。打率・333、6打点と申し分ない成績を残している。 チームを救う男は、米国でもセクシーで格好よかった。パドレス2A時代のチームメートで、24日にBCリーグ、富山・福井選抜の一員として再会したジミ・ブラソバン投手(25)はこう証言する。 「一緒に買い物にいったり、ご飯にも連れて行ってくれた。とてもいいヤツなんだ。彼はメジャーを経験していたから、いつもクレジットカードでごちそうしてくれたんだよ」 7つ下の後輩も"惚れる"セクシーさを、今度は甲子園の打席のなかで炸裂させた。 一方、遊撃の守備では苦しんだ。二回は二塁寄りのゴロにグラブが届かず、五回には正面の打球をファンブルして初失策。六回にも一塁悪送球で逆転を許すきっかけとなった。 矢野監督はミス帳消しの一発に「すべてを取り返すようなことをしてくれてるんでね。ほんとによく打ってくれました」と目を細めたが、遊撃起用について「こちらも見えない部分がありながら使ってるリスクというかそこは今後も見ていきながら」と再考を示唆。チーム全体でも今季ワーストタイの4失策だっただけに「ミスが多すぎたんで。そういうモヤモヤがずっとあって。これで喜んでいいのかな」と複雑な表情を浮かべた。 それでも、ソラーテは「きょうは勝ちに導くことができたので、これからも頑張っていきたい」と力を込めた。中日戦の連敗も7でストップ。これからも自慢のバットでチームを救い続ける。 (新里公章) ★31日は二塁出場へ 2失策したソラーテの遊撃について、内野守備走塁コーチも"再考"を明かした。久慈コーチは「試合中から監督とは話していた。元々、遊撃は本職ではない。話し合うが、あした(31日)は二塁で出るんじゃないかな」とコメント。藤本コーチは「練習で出ているスローイング(のミス)が出てしまった。バッテリーに迷惑をかけた。最後に打って、救われたけど...。遊撃での起用を含めて、みんなで相談します」と話した。
◆ソラーテの打撃は癖がない。構えからグリップが離れることなく体重移動し、ボディスイングの形が出来ている。かなり期待できる。試合前に矢野監督とも話したが、やはり左打席の方がいい、ずっと出ていたら左打席の方が結果を出すのではないか、と。たまたま右打席に結果が集中しているが、4打席目に左でも1本出たのは、さらに乗っていける材料だ。 一方で懸念は守備。肩が強くないので、スローイングが一番気になっていたが、捕る方にも不安が出た。チームにとっては遊撃を守ってくれたらベストだが、この日の内容を見る限り厳しい。 攻撃力を考えると、マルテも打線に入れたい。そうなるとソラーテは二塁か、福留休養日の左翼か。わたしは1点リードした直後の七回の守備で遊撃から代えると思ったが、そのままだったので驚いた(八回から二塁へ)。また、この日は最後まで残していたことが吉と出たが、リードしているときは終盤の1打席を捨ててでも早めに交代させ、守備固めに入るのも手。いずれにせよ、首脳陣の判断が、大きなポイントになる。 (サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
53 | 39 | 1 | 0.576 (↑0.005) | - (-) |
50 | 454 (+8) | 374 (+5) | 121 (+1) | 56 (-) |
0.268 (↑0.002) | 3.750 (↓0.02) |
2 (-) |
DeNA |
49 | 44 | 3 | 0.527 (↑0.005) | 4.5 (-) |
47 | 402 (+6) | 377 (+2) | 109 (-) | 28 (-) |
0.248 (↑0.001) | 3.580 (↑0.01) |
3 (-) |
広島 |
48 | 46 | 3 | 0.511 (↓0.005) | 6 (↓1) |
46 | 395 (+5) | 393 (+8) | 96 (+2) | 56 (-) |
0.250 (-) | 3.500 (↓0.04) |
4 (-) |
阪神 |
44 | 47 | 5 | 0.484 (↑0.006) | 8.5 (-) |
47 | 355 (+7) | 397 (+6) | 65 (+2) | 64 (+1) |
0.250 (↑0.002) | 3.500 (↑0.01) |
5 (-) |
中日 |
42 | 52 | 0 | 0.447 (↓0.005) | 12 (↓1) |
49 | 358 (+6) | 375 (+7) | 55 (+1) | 51 (+2) |
0.261 (↑0.002) | 3.910 (↓0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
37 | 57 | 2 | 0.394 (↓0.004) | 17 (↓1) |
47 | 420 (+2) | 495 (+6) | 102 (+1) | 38 (-) |
0.239 (-) | 4.720 (↓0.01) |
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