1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 1 | 1 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
勝利投手:弓削 隼人(1勝0敗0S) 敗戦投手:吉川 光夫(0勝2敗0S) 本塁打 |
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◆楽天は2回表、2死二塁から下水流が移籍後初本塁打となる2ランを放ち、先制に成功する。投げては、先発・弓削が9回無失点の快投。うれしいプロ初勝利を完封で飾った。敗れた日本ハムは、5人の継投で2失点に抑えるも、打線がわずか2安打と援護できなかった。
◆楽天が今月トレード加入した2人の活躍で2点を先制した。 2回、巨人から移籍の和田恋外野手(23)が右越え二塁打でチャンスメークすると、広島から移籍の下水流昂外野手(31)が右翼席へ移籍後初アーチとなる1号2ランを放った。「いいカウントだったので思い切っていきました。何とか入ってくれましたね。三好君が向こうで打っていたので、自分も打てて良かったです」とニッコリ。自身とのトレードで広島へ移籍し、2試合連続本塁打など活躍を続ける三好匠内野手(26)に続いて、新天地で存在感を示した。 日本ハムも吉川光夫投手(31)と宇佐見真吾捕手(26)という巨人からトレード加入したバッテリーだった。
◆日本ハム吉川光夫投手(31)の移籍後初白星はまたもお預けとなった。 巨人からのトレード移籍後初登板で、3回途中3失点で黒星を喫した7月4日西武戦(札幌ドーム)以来の登板。2回2死二塁から下水流に、外角へ投じた142キロの直球を右翼ポール際へ先制の1号2ランを許すなど、4回82球を投げ3安打2失点。 降板後「本塁打を打たれたところを2ボールではなくて、1ボール1ストライクにしないといけなかった。カウントを悪くして打たれてしまったので、そこは反省しないといけません。1イニングでも多く投げられれば良かったです」と話した。
◆楽天は2回、下水流の右翼ポール際への1号2ランで先制。日本ハムは楽天先発の左腕弓削の前に3回まで2安打無得点。 楽天は3回から6回まで追加点を奪えず。先発の弓削は日本ハム打線を6回まで2安打無失点に抑え、2点リードで終盤に入った。 楽天先発の弓削が9回を2安打に封じ、プロ初勝利を初完封で決めた。チームの連敗は2でストップ。日本ハムは2連敗。吉川が2敗目を喫した。
◆日本ハムは今季5度目の0封負けで後半戦初の連敗を喫した。 好調の打線が楽天の新人弓削に今季ワーストの2安打に抑えられ、プロ初勝利を初完封で献上。栗山英樹監督は「しっかり抑えられたのは事実だけど、そこで立ち止まっている場合ではない」と前を向いた。
◆日本ハム吉川光夫投手が巨人からトレード移籍後、2連敗を喫した。 2回、下水流に決勝2ランを献上。打線の援護もなく、82球を費やし4回2失点で降板した。古巣に復帰してから2度目のチャンスを生かせなかった。「ゲームはつくれた。1発は防げた場面。球数を減らせるところまで減らしていけたら」と次回登板を見据えた。
◆「和製ビッグユニット」が大仕事をやってのけた。楽天ドラフト4位ルーキーの弓削隼人投手がプロ2戦目で初勝利初完封を飾った。 散発2安打。投ゴロを処理して至近距離から悪送球した2回を除いて三塁すら踏ませず、101球で投げきり「ホッとしてます。初登板の借りを返せて良かった」。プロ初登板の4月4日の日本ハム戦は初勝利まであとアウト2つで降板していた。 日本人左腕最長身となる193センチの大きな体は、意外な? グルメで育まれた。栃木の実家は祖父、父と2代にわたって営むラーメン店。「昔ながらの素朴な『ザ・佐野ラーメン』。初めて食べても、どこか懐かしいと思える味です。小さいころから家でいっぱいラーメンを食べていたおかげで、背が伸びたのかもしれませんね」と笑う。ランディ・ジョンソン(元ジャイアンツ)にヒントを得たスリークオーターから繰り出すボールは手元で微妙に動き、的を絞らせなかった。2回に147キロを計測するなど、2軍調整期間で直球の力強さも取り戻した。 「両親に感謝を伝えて渡したい」。大きくなった「ラーメン屋のせがれ」は、ウイニングボールを大事そうにしまった。【亀山泰宏】 ▽楽天平石監督(初戦をプロ初勝利初完封の弓削で10連戦の初戦を取り)「代える理由がなかった。(ドラフト2位ルーキーで好リードの太田)光も含め、言うことなしです。バッテリーでいいスタートが切れた」 ▼弓削が2安打完封勝ち。完封でプロ初勝利を挙げた新人は11年5月6日牧田(西武)以来、8年ぶり。弓削の登録身長は193センチ。197センチの藤浪(阪神)が通算50勝しているが、日本人左腕では那須野(ロッテ=通算13勝)長峰(オリックス=通算5勝)の192センチを抜いて最も長身投手の白星となった。
◆日本ハム渡辺諒内野手の連続試合打点が8で止まった。第1打席で空振り三振に倒れるなど、弓削の前に3打席凡退に終わり、連続試合安打も8でストップした。 「コントロールが思った以上に良かった」。06年稲葉が持つ球団記録の連続試合打点9に届かず「次しっかり打てるように」と気持ちを切り替えていた。
◆日本ハムが後半戦初の連敗を喫した。楽天の先発、新人弓削隼人投手の前に打線が沈黙。今季ワーストとなる散発2安打のみで、プロ初勝利を初完封で献上した。 猛打で球宴明けの快進撃を支えてきた攻撃陣が小休止で、8カードぶりのカード初戦黒星。31日は故障から復帰してきたエース則本昂を打ち崩して、負の連鎖を止める。気がついたら、いつの間にか試合が終わっていた。2時間44分のスピーディーな展開での敗戦は、球宴明けの11試合で1試合平均5・8得点と好調の打線が思わぬアシストをしてしまった。今季2度目の対戦となった弓削のテンポのいいストライク先行の投球の前に、わずか2安打、101球でシャットアウトされた。 3打数無安打に終わった中田は「なんで打ち取られているか、分からん。なんて言ったらいいか、分からない」と首をかしげながら「コントロールも荒れるかもと聞いていたけど、札幌ドームのマウンドが合っちゃったのかも。丁寧な投球をされた」と振り返った。 4打数無安打の大田は「うまくコーナーに投げ分けられた」と証言。3打数無安打に終わった近藤は4月の対戦時と比較して「球速も球の強さも違った。いいところに投げられて、ウチがはまった」と分析した。 好調な打者でも、ストライクゾーンの範囲で内外角にきっちりと配球されれば、打ち崩すのは難しい。それでも中田は「ズルズルといってしまったのは反省。個々でしっかり考えていきたい」と今後も再戦する可能性がある新人サウスポーへのリベンジを期した。 後半戦の快進撃を支えてきた猛打が止められ、今季5度目の0封負けも、栗山監督は「明日(31日)は久しぶりに向こうもエースが来る。しっかりやります」とすぐに気持ちを切り替えた。7月最後の相手先発は今季初対戦の則本昂。故障明けでも難敵に変わりないが、不完全燃焼に終わった打線が打ち崩せれば、快進撃は再加速するはずだ。【木下大輔】
◆楽天下水流昂外野手(31)が、広島からトレード移籍後初アーチとなる1号2ランでドラフト4位ルーキー弓削のプロ初勝利初完封をアシストした。 同じくセ・リーグから移籍の日本ハム吉川相手とあって「イメージして入りやすかった部分はあります」。2回2死二塁から直球を振り抜いた。右翼ポール際の最前列に飛び込む1発に「入るとは思わなかったけど、届いてくれて良かった」と喜んだ。 交換トレードで広島へ移籍した三好が2試合連続本塁打をマークするなど活躍。「2人とも頑張ることが、互いのチームにとって一番いいことだと思う。三好くんは2本打ってますから、僕も打てるように頑張ります」と笑顔で話した。
◆北の大地で大きな1歩を踏み出した。楽天ドラフト4位ルーキーの弓削隼人投手(25)がプロ初勝利を散発2安打の初完封で飾った。開幕2カード目で先発後の2軍調整期間で力強さを取り戻し、チームにとっても今季94試合目で完封1号。若き大型左腕が、10連戦の初戦で最高の勢いをつけた。弓削の野球人生は悔しさを糧にして紡がれてきた。栃木・佐野日大高でエースになったのは3年春。中日京田と同期の日大でも4年になって頭角を現した。「社会人(SUBARU)も入った時は全然ダメ。最初からうまくいった記憶がないですね」と振り返る。 この1勝への歩みも重なる。開幕6試合目に先発も、初勝利まであとアウト2つで降板。「プロの壁なのかな」。翌日に登録を抹消され、2日後に迫っていた25歳の誕生日を自ら祝うこともできなかった。2軍で行動を起こした。「1度、自分のやり方でやらせて下さい」。トレーニングコーチにお願いして、社会人時代の練習に回帰した。プロ入り後、上半身と下半身で日によって分けていたウエートトレーニング。1日の中で全身を鍛える形に戻し、投球感覚のムラが消えた。高校球児のように走り込み、SUBARUの関係者に送ってもらった当時の自分の映像を何度も見返すことで、軸となる強い直球がよみがえってきた。この日、2回に147キロが出た。 カットボールとスライダーに頼りがちだった配球も見直した。右打者からは逃げていく軌道になるフォークとチェンジアップの精度に磨きをかけ、カウント球として使えるレベルに昇華。リードしたドラフト2位ルーキーの太田も「真っすぐが力強くなって、変化球も生きてくる。ファームの時も含めて、今日が一番うまくいきました」とうなずいた。同じ日本ハム相手に目前で初勝利を逃してから約4カ月。「初登板の借りを返せて良かったです」。悔しさをバネに壁を乗り越えた。【亀山泰宏】
◆日本ハムは4試合連続2桁安打でこの試合を迎えた。好調打線が2度目の対戦だった弓削を最後まで捉えられず、2安打で零敗を喫した。主砲の中田は「自分のスイングができなかった。ずるずるいってしまった」と首をかしげた。 後半戦に入って首位ソフトバンクを猛追してきたが、ここにきて2連敗と失速。栗山監督は「抑えられたのは事実。受け止めて明日からしっかりやるしかない」と気持ちを切り替えていた。 吉川(4回2失点で2敗目) 「カウントを悪くして打たれてしまったので、そこは反省しないといけない。1イニングでも多く投げられればよかった」
◆楽天の下水流が移籍後初本塁打となる先制2ランで勝利に貢献した。二回2死二塁で吉川の外角速球を逆方向の右越えへ運んだ。2ボールからの3球目を捉えると、打球はスタンドにぎりぎり飛び込み「入るとは思わなかった。届いてくれて良かった」と喜んだ。 勝負強い打撃を買われ、7月上旬に広島からトレードで加入した。先発出場は21日以来で、久々に訪れたチャンスを生かした。両チームで唯一の打点をマークし「勝利に直結する打点を挙げて素直にうれしい」と充実感に浸った。 平石監督(弓削に) 「まさか、ここまでとは思っていなかった。きょうの内容なら代える理由はなかった。素晴らしかった」 太田(弓削との新人バッテリーで勝利に貢献) 「直球に力があった。相手に絞らせないことができた。出来過ぎですね」
◆楽天の浅村が左足首を痛めて六回の守りから途中交代した。三回の打席で自打球を受けていた。石井ゼネラルマネジャーは「力が入らなかっただけ。問題ない」と説明した。
◆散発2安打に終わり、今季5度目の零封負け。D4位左腕・弓削を攻略できず、4番・中田は「何で打ち取られたのか分からない。攻めきれなかったうちの負け」と首をかしげた。後半戦初めての連敗を喫したが、首位ソフトバンクも敗れたためゲーム差は1・5のまま。栗山監督は「抑えられたのは事実。そこで立ち止まっている場合ではない」と前を向いた。 4回2失点で古巣復帰後初勝利を逃した日本ハム・吉川 「一発は防げる部分だった。カウントを(2ボールと)悪くして打たれたので、反省しないといけない」
◆楽天のドラフト4位左腕・弓削隼人投手(25)=SUBARU=が、2度目の先発で力投。プロ初勝利を2安打完封で飾った。 「打たせて取る自分のスタイルの投球ができた。カウントを稼げて、早めに追い込めた」 最速147キロの直球とカットボールを軸に、スライダーなどの変化球を低めに集めた。許した安打は一、三回に1本ずつ。四回以降は四球の走者を1人出しただけで、101球で投げ切った。 開幕6戦目(4月4日)の日本ハム戦(楽天生命パーク)でプロ初先発したが、五回にピンチを招いて勝利投手の権利を手にする目前で降板(4回1/3を1失点)。チームは勝ったものの、翌日に2軍に落とされた。 2軍では右打者の外に逃げるフォークとチェンジアップを本格的に取り入れ、投球の幅が広がった。再昇格してすぐに結果につなげ、「(初登板は)悔しかった。借りを返せた」と胸を張った。 記念球を両親にプレゼントするという新人の活躍で、チームは10連戦の初戦に救援陣を温存できた。平石監督は「1人で投げ切った。素晴らしい。言うことはない」と絶賛した。 (広岡浩二) 弓削と新人バッテリーを組んだ楽天D2位・太田(大商大) 「直球に力があった。相手に絞らせないことができた。出来過ぎですね」 広島から移籍後初本塁打となる1号2ランに楽天・下水流 「勝利に直結したので、さらにうれしい。(トレード相手の)三好君は2本だから、あと1本打てれば」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
52 | 41 | 4 | 0.559 (↓0.006) | - (-) |
46 | 403 (+2) | 374 (+5) | 132 (+1) | 83 (-) |
0.249 (↓0.001) | 3.500 (-) |
2 (-) |
日本ハム |
50 | 42 | 4 | 0.543 (↓0.006) | 1.5 (-) |
47 | 418 (-) | 391 (+2) | 68 (-) | 40 (-) |
0.257 (↓0.002) | 3.780 (↑0.02) |
3 (-) |
西武 |
48 | 45 | 1 | 0.516 (↑0.005) | 4 (↑1) |
49 | 487 (+5) | 460 (+2) | 109 (-) | 103 (+4) |
0.259 (-) | 4.330 (↑0.02) |
4 (-) |
楽天 |
47 | 45 | 2 | 0.511 (↑0.006) | 4.5 (↑1) |
49 | 411 (+2) | 393 (-) | 96 (+1) | 33 (-) |
0.251 (↓0.001) | 3.960 (↑0.05) |
5 (-) |
ロッテ |
45 | 47 | 2 | 0.489 (↑0.005) | 6.5 (↑1) |
49 | 428 (+4) | 415 (+1) | 116 (+1) | 59 (+1) |
0.246 (-) | 4.060 (↑0.03) |
6 (-) |
ORIX |
40 | 50 | 5 | 0.444 (↓0.005) | 10.5 (-) |
48 | 329 (+1) | 416 (+4) | 65 (-) | 86 (-) |
0.232 (↓0.002) | 3.940 (-) |
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