広島(☆4対2★)巨人 =リーグ戦13回戦(2019.07.20)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
00101000021001
広島
00000202X4502
勝利投手:今村 猛(1勝0敗0S)
(セーブ:フランスア(5勝3敗4S))
敗戦投手:田口 麗斗(0勝1敗1S)

本塁打
【巨人】亀井 善行(10号・3回表ソロ)
【広島】バティスタ(20号・6回裏2ラン),バティスタ(21号・8回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆広島は2点ビハインドで迎えた6回裏、バティスタの2ランで同点とする。そのまま迎えた8回には、バティスタの2打席連続となる2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・今村が今季初勝利。敗れた巨人は打線が10安打を放つも、つながりを欠いた。

◆巨人亀井善行外野手(36)が自身初の2年連続2桁本塁打となる10号先制ソロを放った。 3回2死、カウント2-2から広島床田の内角142キロ速球を右翼席へ運んだ。2戦ぶりの1発に「打ったのはストレート。インコースの球にうまく反応することができた」と振り返った。 2桁本塁打を記録するのは05年の25本、18年の13本、19年の3度目。

◆広島サビエル・バティスタ外野手(27)が同点の20号2ランを放った。3番一塁で先発。 2点を追う6回2死一塁で、巨人先発今村のフルカウントからの142キロのストレートをバックスクリーン左にたたき込んだ。 「追い込まれていたのでコンパクトにスイングすることを心がけました。しっかり自分のスイングで捉えられた。完璧です」 1、2打席目は完璧に抑えられたが意地を見せ、2年連続20本塁打をマークした。

◆巨人が3回に先制。2死走者なしから亀井が右中間へ10号ソロを放った。先発今村は3回まで5つの内野ゴロを打たせ完全投球。 巨人は5回、岡本の中前適時打で1点を加えた。広島は6回、バティスタの20号2ランで同点に追いついた。 広島は8回、バティスタがこの日2本目となる21号2ラン。今カードを勝ち越した。巨人はデラロサが誤算だった。広島今村1勝、フランスア5セーブ、巨人田口1敗。

◆巨人が2戦連続で逃げ切りに失敗した。5回までに2点を先行したが、6回に先発今村が広島バティスタに同点2ランを被弾。 8回にはデラロサが右翼ポール直撃の決勝2ランを献上。再びバティスタに、157キロ直球を捉えられた。前夜のリプレーのような逆転負けで5月31日以来、今季3度目の3連敗。同一カード2連敗で6月23日ソフトバンク戦以来のカード負け越しとなった。 救援陣の失点が続くが、原監督は得点力を敗因に挙げた。3回は亀井の10号ソロで先制し、なお2死満塁で陽岱鋼が二ゴロ。5回も若林の適時打でリードを2点に広げ、なお1死満塁でビヤヌエバ、小林が凡退。加勢から、とどめにつながる一打を欠いた。指揮官は「2点で逃げ切るということは簡単じゃない。いずれにしても、もうちょっと打たないとダメ。勝負強いバッティングをね」と求めた。【為田聡史】

◆広島が逆転勝ちで6月1日以来となる連勝。0-2の6回、バティスタの20号2ランで追い付き、8回もバティスタの2打席連続の21号2ランで勝ち越した。巨人は中盤まで試合のペースを握ったが、逃げ切れず3連敗を喫した。

◆広島菊池涼介内野手(29)がスーパープレーで失点を防いだ。 0ー1で迎えた4回2死二、三塁の二塁守備。亀井の一二塁間への当たりを、前方へ鋭くチャージしワンハンドキャッチ。前方へ体を投げ出しながら、左手のグラブを外側へひねって一塁へトスし、間一髪アウトにした。このプレー以外ではセーフのタイミング。緒方監督は「キクでしょ。あんなプレーを見せてくれて」と、好守連発の田中広とともに殊勲者に挙げた。

◆広島サビエル・バティスタ外野手(27)が、1カ月半ぶりの連勝をもたらした。3番一塁で先発し、同点2ラン&勝ち越しV2ランで、チームの全4打点を荒稼ぎ。2年連続20発に到達し、本来のポイントゲッターぶりを見せつけた。自力優勝消滅の危機も、2夜連続で回避。首位巨人とのゲーム差を10に縮め、中日と並ぶ3位に浮上した。切れるな、入ってくれ! バティスタの祈りを込めた視線の先、大飛球が右翼ポールを直撃した。同点の8回に飛び出した決勝2ラン。6回の同点2ランに続く2打席連発で、全4打点をたたき出した。「チームに貢献したかった。打たないといけなかった」と振り返った。 巨人3番手デラロサに、鮮やかにリベンジした。前夜の同カード、7回の同点機で見逃し三振に仕留められた相手。「今日もリリーフしてくると思っていた。迷惑かけていたので、打たないといけなかった。真っすぐだけ狙った」。積極的にいこうと決めていた。157キロの外角球に必死にバットを合わせ、大飛球を打ち上げた。 追い込まれていた。前日までの2試合で6三振を喫し、8打席無安打。この日も1、2打席目は先発今村に完璧に抑えられた。救援明けから3番に固定されているが、打たなければ下げられる。迎打撃コーチの「ストライクはしっかり振りにいこう」という助言を、何度も反すうした。剛速球に負けるわけにいかなかった。 絶対に打ちたい理由があった。初来日した父ホセさんが、ネット裏で観戦していた。子どものころ野球を教えてくれたホセさんがいなければ、カープアカデミーに入ることも、来日することもなかった。「父のために打ちたかった」。もう1人、ホームランを贈りたかったのが、28日にドミニカ共和国に帰国するフェリシアーノ通訳。「帰る前に打ててよかった」とかみしめた。 自力優勝消滅の危機を、2夜連続で回避した。緒方監督は「ファンに喜んでもらえるような試合ができて、本当にうれしい。バティスタが2本のホームランで...。ナイスバッティング」と絶賛した。連勝は、5月28日~6月1日の5連勝以来、1カ月半ぶり。崖っぷちの広島が、少しずつ本来の力を取り戻している。【村野森】

◆広島が1カ月半ぶりに連勝した。サビエル・バティスタ外野手(27)が2本の2ランで全4打点をたたき出し、菊池涼介内野手(29)が美技でもり立て、リリーフ陣が無失点で継投した。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -劣勢をはね返した 緒方監督 今日も粘り強く戦っていった中で、ファンの人に喜んでもらえる勝利になって、本当にうれしい。床田は序盤からランナー背負う展開というか、ずっと苦しい展開で...。その中で、キクでしょ、やっぱり。あんなプレー、すごいプレーを見せてくれた。(田中)広輔もいいプレーを見せてくれたし。守り抜いた中で、バティスタが2死から2本のホームラン。昨日(19日)はボールの見極めとか形はよかったけど、追い込まれてからスイングができなかった。バッティングコーチが「振っていこう」ということは伝えていただろうし、とにかくナイスバッティング。 -不調だったバティスタの打順を下げなかった 緒方監督 上位のところは今のところはまだ。松山も内容がよくないから考えるところはあるけど、上のほうが動かしたくない。サードとショートのポジションは流動的に考えながら、もちろんキャッチャーの兼ね合いはあるけどね。上のほうの打順は少しがまんしようと。 -久々の連勝 緒方監督 1試合1試合なんで。明日もいいゲームをファンの人に見せたいと思います。

◆広島先発床田寛樹投手は5回8安打2失点で降板し、勝ち負けなしに終わった。 3回に亀井に先制の10号ソロを許し、5回は岡本に中前適時打を浴びた。その後のピンチはしのいだが、援護がないまま交代となった。 「四球が多かった。次はストライク先行で投げられるようにしたい」と3四球を悔やんだ。5月24日巨人戦で5勝目を挙げてから、7試合勝ち星なしとなった。

◆巨人田口麗斗投手が6日DeNA戦からチーム10試合に連続登板。10試合以上の連投は44年若林(阪神)14試合、72年佐藤(南海)11試合、75年山本和(阪神)83年久保(大洋)07年藤川(阪神)08年アッチソン(阪神)13年涌井(西武)各10試合に次いで8人目。セ・リーグでは5人目のタイ記録で、巨人の投手で記録したのは初めて。

◆巨人・亀井善行外野手(36)が20日、広島13回戦(マツダ)に「1番・左翼」で先発出場。三回2死の第2打席に、右中間席へ先制の10号ソロをたたき込んだ。  「インコースの球にうまく反応することができた」  相手の先発左腕・床田が内角に投じた142キロの直球を、腕をうまくたたみながら捉えた。昨季の13本塁打に続き、自身初となる2年連続の2桁弾。今月28日に37歳を迎える15年目のベテランが、チームを引っ張る。

◆広島の中継ぎ陣が粘り強く得点を許さず、逆転を呼び込んだ。六回を三者凡退とした菊池保は、同点に追い付いた直後の七回2死一、二塁で代打阿部を左飛。八回は今村が代打攻勢をしのぎ、その裏にバティスタの勝ち越し2ランが飛び出した。  佐々岡投手コーチは「いい流れを中継ぎがしっかり持ってきた」と評価。今季初勝利を挙げた今村は「打者の反応は悪くなかった。やることは一緒。0点で抑えること」と話した。

◆八回にマウンドに上がった田口は、6日のDeNA戦から10試合連続で登板。2008年の阪神・アッチソン以来でセ・リーグタイ記録(5人目)となったが、田中広に四球を与えるなど1死二塁で降板。後を受けたデラロサ(前ダイヤモンドバックス3A)がバティスタに勝ち越し2ランを浴び、敗戦投手となった田口は「先頭に四球を出したことが原因。四球だけはないようにします」と唇をかんだ。

◆時折強く振る雨がうとましかった。2夜連続の逆転負けで、今季3度目の3連敗。巨人・原辰徳監督(60)は苦い顔で振り返った。  「2点で逃げ切るということは簡単じゃないね。もうちょっと打たないといけない」  三回2死から亀井の10号ソロで先制したが、その後の満塁で陽岱鋼が二ゴロ。五回も岡本の中前適時打で2点目を奪ったが、その後の1死満塁でビヤヌエバ、小林が倒れた。好機で追加点を奪えず、バティスタの2打席連続2ランにやられた。  亀井、丸、岡本、若林が複数安打しながら12残塁。指揮官は「もうちょっと勝負強いバッティングを」と注文を付けた。  ただ、2位・DeNAとは8ゲーム差で首位は揺るがない。「勝っても負けても、あしたはあした」と原監督。今季4勝8敗1分けと唯一負け越しの広島に、カード最終戦では一矢報いたい。 (伊藤昇)

◆特大の2打席連発で勝利を引き寄せた。広島・バティスタが、0-2の六回に同点2ランを放つと、2-2の八回2死二塁では右翼ポール直撃の勝ち越しアーチ。連夜の逆転劇でチームを6月1日以来の連勝に導き、3位タイに浮上させた。  「貢献したい気持ちだった。本当にうれしい」  1試合での2打席連続本塁打は来日初。悔しさをばねにした。前日19日は3打数無安打1四球、2つの見逃しを含む3三振を喫した。迎打撃コーチから「ボール球はよく見ている。ストライクは振らないと」と積極性を説かれ、意識を変えた。  六回は追い込まれてからフルカウントまで粘り、今村の低めの直球をコンパクトなスイングで中越えに。「完璧」と昨年の25本塁打に続く2年連続20号で反撃ののろしを上げると、八回はデラロサの速球に狙いを絞り「中に入って」と思いを込めた右翼への大飛球がポールにぶつかった。  18日に来日し、妻とともに初めて観戦に訪れたという実父の前で活躍し「打てたのはお父さんのおかげ」と感謝した。  1つでも負けるか引き分ければ自力Vの可能性が消滅する状況で迎えた首位巨人との3連戦を、連夜の粘り腰で2連勝。強打の3番打者復活で、リーグ4連覇を狙う王者が息を吹き返す。

◆独走態勢に入ったと思われた巨人に、大きな死角があらわになった。いうまでもなく広島戦、とりわけ、マツダスタジアムでの"コンプレックス"だよ。  試合前に巨人ベンチでネタを集めたところ、そうなのか!と感じることがあった。原監督以下、今季の新コーチングスタッフには、そういう意識がないのに、選手は、そのうちひっくり返されるのでは...と不安を抱いている、という。  前日19日、5-0から菅野で、この日も2-0から広島戦に相性のよかった今村で、きっちりと、してやられた。中盤からパタッと点が取れなくなり、あとは追い上げられ、逆転されるのを待つ...という、判で押したような展開。なるほど、これがコンプレックス。ここ数年の広島への苦手意識は、払拭されていなかったということよ。  順調に貯金を増やしてきたからといって、安心している場合ではない。  少々のリードでは逃げ切れない-。  広島戦の対処法を練ることは、ペナントレースでゴールテープを切る術にも、通じるんじゃないかな。 (サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
50341 0.595
(↓0.007)
-
(-)
58414
(+2)
333
(+4)
116
(+1)
52
(+1)
0.265
(-)
3.630
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
43432 0.500
(↑0.006)
8
(↑1)
55360
(+4)
356
(+3)
105
(-)
27
(-)
0.247
(-)
3.680
(↑0.01)
3
(1↑)
広島
41453 0.477
(↑0.006)
10
(↑1)
54342
(+4)
365
(+2)
79
(+2)
51
(-)
0.243
(-)
3.540
(↑0.02)
3
(-)
中日
41450 0.477
(↓0.005)
10
(-)
57331
(+3)
328
(+4)
51
(+2)
44
(-)
0.261
(↓0.001)
3.710
(↓0.01)
5
(-)
阪神
40444 0.476
(↑0.006)
10
(↑1)
55325
(+4)
354
(+3)
57
(-)
62
(-)
0.249
(↑0.002)
3.430
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
35512 0.407
(↓0.005)
16
(-)
55383
(+3)
446
(+4)
94
(-)
35
(-)
0.241
(-)
4.610
(-)