ソフトバンク(★2対3☆)日本ハム =リーグ戦13回戦(2019.07.16)・福岡ヤフオクドーム=
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日本ハム
0002000013401
ソフトバンク
2000000002512
勝利投手:石川 直也(2勝2敗4S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝2敗15S))
敗戦投手:甲斐野 央(1勝2敗7S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(14号・4回表ソロ)
【ソフトバンク】牧原 大成(1号・1回裏ソロ),グラシアル(20号・1回裏ソロ)

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◆日本ハムは2点ビハインドの4回表、大田のソロと田中賢介の犠飛で同点とする。そのまま迎えた9回には、2死満塁から代打・宇佐見が押し出し四球を選び、勝ち越しに成功した。投げては、6番手・石川直が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、4番手・甲斐野が誤算だった。

◆腰の張りから戦列復帰した日本ハム大田泰示外野手(29)が、自ら祝砲を放った。2点を追う4回。先頭でソフトバンク二保のスライダーを左翼席へ運ぶ14号ソロ。 「1打席目がゲッツーだったので、なんとか出塁しようと思っていましたし、とにかく小さくならないように思い切って振りにいきました」。反撃ののろしを上げると、打線はその後、相手のミスに乗じて1死一、三塁と好機をつくり、田中賢の犠飛で同点に追いついた。 大田は腰の張りなどで3日に出場選手登録を抹消。球宴は2年連続でプラスワン投票で選出されたが、無念の辞退となっていた。「オールスターのプラスワンでは、残念ながらケガで出場することができなかったので、後半戦は投票してくださった皆さんに喜んでもらえるよう、しっかり頑張りたいと思います」とコメントした。

◆ソフトバンクは初回、牧原、グラシアルの2者連続アーチで2点を先制した。先発二保は3回まで無安打無失点に抑えた。 日本ハムは4回、先頭大田のソロ本塁打、田中賢の右犠飛で2得点。同点に追いついた。ソフトバンクは2回以降は無得点。 日本ハムは9回2死満塁から代打宇佐見が押し出し四球を選び勝負を決めた。石川直が2勝目。ソフトバンクは3連敗となった。

◆ソフトバンク内川聖一内野手(36)が16日、左膝の違和感のため日本ハム13回戦を欠場した。 試合後、治療などを受け「引っかかりみたいなものは以前から感じていた。やれることは全部やって、なるべく早く出られるようにしたい」と話した。工藤監督は「また明日の報告を聞いて、今後のことを判断したい」と話した。

◆ソフトバンクが5月31日~6月2日楽天戦以来となるカード負け越しを喫した。同点の9回に甲斐野央投手が4四死球で押し出しの決勝点を献上。 森の離脱後に抑えを務めるようになってからは、初めての黒星となった。 工藤監督は「(前の登板から)日も空いていたので。離れていた分、自分の中の感覚がずれていたのかな」とかばった。 球宴休みなども重なり、甲斐野は9日西武戦以来、1週間ぶりのマウンドだった。先頭中田に四球を与えると、代走中島で相手は勝負をかけてきた。続く渡辺には死球。犠打と申告敬遠で満塁のピンチを招いた。石井はこの日最速157キロで空振り三振に斬ったが、2死から代打宇佐見に押し出しの四球を与えてしまった。 森は故障のため不在で、モイネロも抹消中。24日からはキューバ代表に合流するためチームを離れる。「力を合わせて頑張りたい」と話していた甲斐野だが、ルーキーにかかる負担は大きくなっている。 3連敗も6月2日楽天戦以来で、2位日本ハムには5ゲーム差と詰められた。「まだ(後半戦)2つ終わったばかり。沈まないで、明るくいきましょう」。指揮官は快勝のあとと同じように、気持ちを明日に向けた。【山本大地】

◆日本ハム秋吉亮投手が、史上5人目の12球団セーブを達成した。 味方が1点を勝ち越した後の9回、さっそうとマウンドへ。先頭の松田宣をスライダー1球で二飛に打ち取り、1発が怖い明石と上林に対しては、140キロ台中盤の直球で強気に攻めた。今季15セーブ目に「今日はブルペンから真っすぐが良かった」と、胸を張った。 昨オフ、交換トレードでヤクルトから移籍。日本人選手では江夏(日本ハムなど)、オリックス増井に続く3人目の快挙にも「ファイターズが取ってくれなければ(12球団セーブは)達成できていない。自分自身の力だけではない」。新天地で守護神としてよみがえった変則のサイドスロー右腕は、環境に感謝する。「1つずつ(セーブを)重ねていけば、首位との差が縮まっていくので頑張りたい」。5差で前を行くソフトバンクの背中を、今は必死に追いかける。

◆ソフトバンクのグラシアルが来日2年目で自身初の20号本塁打を放った。 初回1死、牧原のソロで先制した直後に左翼テラス席に放り込んだ。「1打席目から集中して打つことができたし、久しぶりにホームランになってくれて良かった。来日2年目で20号打ててうれしい」。 チームではすでに松田宣、デスパイネが20本塁打に到達しており、17年から3年連続で20発トリオが生まれた。

◆日本ハムの6人目石川直也投手が、2戦連続の好救援で今季2勝目をマークした。 同点の8回にマウンドへ上がり、牧原を二ゴロ、3番グラシアル、4番デスパイネの中軸は、2者連続の空振り三振に仕留めた 。直後の9回に味方が勝ち越し。「上位打線を抑えて、9回の攻撃につなげたいと思っていた」。6月29日(札幌ドーム)の対戦では、一発を浴びて敗戦投手に。「やられているので、やり返そうという気持ちで投げた」と負けん気でねじ伏せた。

◆ソフトバンクが5月31日~6月2日楽天戦以来となるカード負け越しを喫した。 同点の9回に甲斐野が4四死球で押し出しの決勝点を献上。森の離脱後に抑えを務めるようになってからは、初めての黒星となった。工藤監督は「(前の登板から)日も空いていたので。離れていた分、自分の中の感覚がずれていたのかな」とかばった。 球宴休みなども重なり、甲斐野は9日西武戦以来、1週間ぶりのマウンドだった。先頭中田に四球を出し、続く渡辺には死球。犠打と申告敬遠で満塁のピンチを招いた。石井はこの日最速157キロで空振り三振に斬ったが、2死から代打宇佐見に押し出しの四球を与えてしまった。 森は故障のため不在で、モイネロも抹消中。24日からはキューバ代表に合流するためチームを離れる。ルーキーにかかる負担は大きくなっている。甲斐野は下を向かず「ゲームの中で、修正能力がないな、と思います。まだまだ実力がない」と敗戦を受け止めた。 3連敗も6月2日楽天戦以来で、2位日本ハムには5ゲーム差と詰められた。「まだ(後半戦)2つ終わったばかり。沈まないで、明るくいきましょう」。指揮官は快勝のあとと同じように、気持ちを明日に向けた。【山本大地】

◆日本ハム栗山英樹監督(58)が攻めの采配で決勝点をもぎ取った。ソフトバンク13回戦(ヤフオクドーム)の9回先頭で四球出塁した4番中田に代走を送るなど、執念のタクト。相手守護神の新人甲斐野を揺さぶり続け、無安打で勝負を決める1点を奪った。逆転優勝へ向けて、1つも落とせない勝負どころと位置づけた後半戦最初のカードは、青写真通りの3連勝が見えてきた。同点で迎えた9回の攻撃。栗山監督の最初の采配が、9回で勝負を決める-、というメッセージだった。先頭の4番中田が四球で出塁すると代走中島を送った。「目いっぱいやって、勝つか負けるか。ここで目いっぱい行かなくて、どこで行くのか」。延長戦が視野に入る展開でも、主砲を下げることに迷いはなかった。「先のことを考えて戦っている場合じゃない」。腹をくくって勝負に出た。 攻めのタクトは、吉と出た。俊足の中島が新人甲斐野にプレッシャーを与え、バントの構えをした5番渡辺に死球。犠打、申告敬遠で1死満塁の絶好機をつくり、最後の一手は2死満塁から石川亮に代打宇佐見。ベンチに残る最後の捕手を切り札として送り込み、押し出し四球。無安打で決勝点を奪い取った。 延長戦に突入していれば、厳しい戦いが想定された。ソフトバンクは5投手が残っており、控え野手も全員残っていた。日本ハムは中田がいない打線に加え、ブルペンは残り3人。控え捕手もおらず、形勢は不利となる。それでも勇気を持って攻めの姿勢を貫き、選手も呼応。勝ちのある、大きな1勝をもぎ取った。 栗山監督 普通に考えたら、こっちは(ブルペンを)使い切っているわけだから、早めに勝負に行くしかない。向こうはピッチャーが残っていて余裕がある。何度も言うけど、厳しいからこそ攻め続けないといけないし、選手を信じていくしかない。まあ、オレは何もしていないよ。 逆転Vへ7差の崖っぷちで迎えた、首位との3連戦は1つも落とせない。前半戦終了時に、栗山監督は後半戦最初のカードの重要性を選手に説いていた。「この3連戦をどう戦うのか。選手にも、そういう(負けられない3連戦という)捉え方をしてもらわないと、ペナントを戦っている意味がない」。前夜は初回にエンドランを仕掛けて先取点を奪って先勝。この夜も打てる手を尽くして連勝した。まずは5差に縮めた。「明日だな。問題は、明日。有原が行くわけだから」。先発陣の柱、有原をあえてソフトバンクにぶつける。何が何でも、3連勝を決める。【木下大輔】

◆日本ハム宮西尚生投手が両リーグ最速、断トツの30ホールドに到達した。 7回に登板し、危なげなく6球で3者凡退。2年連続6度目となる記録については「眼中にないね」と無関心だが「ソフトバンクには前回のカードで後ろ(リリーフ)がやられた。今回は接戦をリリーフで抑えて勝てている。こういう結果が続けていければ」と気を引き締めていた。

◆日本ハムがベンチワークで連勝を決めた。 同点の9回は四球で出塁した中田に代走を送るなど、甲斐野にプレッシャーを与え続けて無安打で決勝点を奪った。延長戦も視野に入る中で、主力を下げて勝負に出た栗山英樹監督は「厳しいからこそ攻め続けないといけない」。これで首位ソフトバンクと5差。「明日だな。有原が行くわけだから」と9勝右腕を先発に立てて首位相手に3連勝を決める。 ▼12年就任の日本ハム栗山監督は16日の白星で、対ソフトバンク戦80勝目を挙げた。とはいえ、通算80勝100敗5分けの勝率4割4分4厘は対戦成績パ・リーグ5球団ワースト。相性がよい順に、ロッテ5割8分6厘(106勝75敗5分け)オリックス5割6分4厘(101勝78敗4分け)楽天5割3厘(92勝91敗4分け)西武4割9分2厘(90勝93敗4分け)となっている。

◆日本ハム秋吉亮投手がソフトバンク戦で初セーブを挙げ、現12球団からセーブを記録した。 全12球団セーブは81年5月19日南海戦で達成の江夏(日本ハム)08年4月9日横浜戦で達成のクルーン(巨人)14年5月20日広島戦で達成のサファテ(ソフトバンク)18年6月29日日本ハム戦で達成の増井(オリックス)に次いで5人目。秋吉はこれが通算49セーブ目。達成時のセーブ数はサファテの68セーブを抜き、最も少ないセーブ数での達成となった。

◆分かっちゃいることだが、やはりソフトバンクにとってグラシアルとモイネロの離脱は痛い。2人はキューバ代表としてペルーで行われる国際大会に出場する。グラシアルの離脱期間は18日~8月7日まで。最短でのゲーム復帰は8月10日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)として、18試合は抜ける計算となる。この時点ですでにチームは100試合を消化しており、2人の合流後は残り40試合を切っている。「主砲」と貴重な「中継ぎ左腕」を欠く「夏休みの戦」で波乱が起きなければいいが...。 チームは後半戦連敗スタートとなった。今季は大きく勝ち越して苦手意識も癒えた? はずの日本ハムに初の連敗を喫した。栗山ハムから時節がら贈られた「お中元」は何とも苦々しい2つの黒星。7ゲーム差をつけての前半首位ターンから、5ゲーム差に詰められた。追われる立場は接近には過敏だが、考えてみれば5ゲーム差もある。まだまだジタバタする必要はなかろう。 2人の助っ人が不在の間は、若手の奮起に期待するしかない。その意味では開き直った采配もできるだろうし、開幕からここまで異常な故障禍の中で首位に立っているのも「若き力」の貢献度があってこそ、である。今宮の戦列復帰は近そうだが、それも慌てることもない。「兵力」のつぎ込みどころはまだまだ先ではないだろうか。 チーム3連敗は約1カ月半ぶり。久々の黒星続きにまだ動揺などしていないとは思うが、ベンチがばたつくことがさらにマイナスのスパイラルを呼び込む。泰然自若とまでは言わないが、豊富な戦力の使いどころをきっちり見極めれば、熱い夏も乗り越えられるのではないだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆日本ハムの石川直が好救援で白星を呼び込んだ。2-2の八回、6番手でマウンドに上がり2番からの上位打線を三者凡退。150キロ超の直球と鋭く落ちる球で翻弄し、グラシアル、デスパイネを連続三振に仕留める圧巻の内容だった。  「上位打線を抑えて九回の攻撃につなげたいと思っていた」との言葉通り、直後に打線が勝ち越して自身2勝目を挙げた。「後半戦のスタートは大事。明日(17日)も勝って3連勝で札幌に帰りたい」と力強く言った。

◆ソフトバンクの内川が左膝の違和感を訴えて欠場した。「左の内側。やれることをやって、試合に出られるようにしたい」と懸命に前を向いた。  工藤監督は「練習の最中に聞いた。また明日(17日)判断したい」と慎重に話し、森ヘッドコーチは「(出場選手登録の)抹消ありきではない。朝起きた時から違和感があって、打撃練習でひっかかる感じがあったと聞いている」と説明した。

◆ソフトバンクの牧原が一回に1号先制ソロを放った。2ボール1ストライクからの直球を「自分の有利なカウントだったので」と思い切りよく振り抜き、右翼席へ運んだ。  遊撃守備では四回にゴロを捕り切れずに手痛い失策。同点に追い付かれたが、その後は再三の好守で盛り返した。二塁、中堅とセンターラインを兼務するユーティリティー選手は「一つミスをしたので、次はできないと必死にやった」と話した。

◆D1位・甲斐野(東洋大)は同点の九回に登板し、無安打ながら自己ワーストの4四死球で決勝点を献上。ベンチで敗戦を見届けると、グラウンドに背を向けたまま、しばらく動けなかった。工藤監督は「球は見ての通りいい。しっかり勝負していくということだけで大丈夫」と悲観しなかったが、チームは約1カ月半ぶりの3連敗。11カードぶりに3連戦で負け越しとなった。

◆腰の張りで離脱していた大田が1軍に復帰し、「2番・右翼」で先発出場。2点を追う四回、左越えに14号ソロを放った。この一発が反撃のきっかけとなり、チームは逆転勝ち。「どういう展開であれ、勝てたのは明日につながる」と喜んだ。栗山監督は「(大田)泰示が必要と伝えたくて使った。嫌な流れの中で、よく打ってくれた」とたたえた。

◆2連勝で、首位ソフトバンクにじわりと迫った。日本ハムは、1点を勝ち越した直後の九回を守護神の秋吉亮投手(30)が、わずか7球で三者凡退に仕留めて15セーブ目。プロ野球史上5人目となる「12球団からのセーブ」を達成した。  「ヤクルトだけでなく、ファイターズに移籍したからできた記録。ファイターズが取ってくれたことにも感謝したい」  オフにヤクルトからトレードで加入。貴重な右横手投げとして、シーズン序盤から抑えを任されている。6月9日の阪神戦で右足を肉離れし、前半戦の復帰は絶望とされていたが、「3日後には走っていた」。驚異的な回復力で7月5日に1軍に戻ってきた。エースの上沢が離脱し、投手陣が苦しい中、木田投手チーフコーチに「気を使わないでください」と申し出るなど、フル回転の準備はできている。  これでソフトバンクとは5ゲーム差。「もっともっとセーブを挙げて記録を残したい。明日も投げるつもりで準備したい」と秋吉。最大11・5ゲーム差をひっくり返してリーグ優勝した2016年の再現へ、夏本番とともに上昇ムードが漂ってきた。 (中田愛沙美)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48344 0.585
(↓0.008)
-
(-)
57362
(+2)
326
(+3)
117
(+2)
76
(-)
0.253
(↓0.001)
3.440
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
43394 0.524
(↑0.005)
5
(↑1)
57362
(+3)
350
(+2)
59
(+1)
36
(-)
0.257
(↓0.001)
3.780
(↑0.02)
3
(1↑)
西武
42411 0.506
(↑0.006)
6.5
(↑1)
59433
(+5)
411
(+1)
94
(-)
93
(+4)
0.259
(-)
4.340
(↑0.04)
4
(1↓)
楽天
41412 0.500
(↓0.006)
7
(-)
59373
(-)
361
(+1)
86
(-)
29
(+1)
0.252
(↓0.001)
4.140
(↑0.03)
5
(1↓)
ロッテ
40412 0.494
(↓0.006)
7.5
(-)
60375
(+1)
361
(+5)
100
(-)
53
(-)
0.246
(↓0.001)
3.940
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
37435 0.463
(↑0.007)
10
(↑1)
58296
(+1)
365
(-)
55
(-)
77
(-)
0.233
(↓0.001)
3.850
(↑0.04)