ヤクルト(★3対6☆)巨人 =リーグ戦13回戦(2019.07.16)・明治神宮野球場=
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巨人
21010011061002
ヤクルト
0030000003900
勝利投手:山口 俊(10勝2敗0S)
(セーブ:中川 皓太(3勝1敗15S))
敗戦投手:高梨 裕稔(4勝6敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(16号・1回表2ラン),亀井 善行(9号・7回表ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、岡本の2ランで幸先良く先制する。3-3で迎えた4回表には、2死一三塁の好機から亀井が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・山口が7回途中3失点で今季10勝目。敗れたヤクルトは、4回以降は散発の4安打と打線がつながりを欠いた。

◆誕生日を迎えたヤクルト山田哲人が、打撃で見せた。 3回1死、巨人先発山口の初球直球を二塁打とし、口火を切った。青木、バレンティン、村上が続いて4連打になり、一挙3点を奪った。「"一日一善"じゃないけど、1日1日を頑張る」と27歳の目標を誓った通り、打線をけん引した。5回には右翼ポール際へ打球を飛ばし23号ソロと思われたが、リプレー検証の結果ファウルの判定で、幻となった。

◆巨人亀井善行外野手(36)が、勝ち越しの適時打を放った。同点の4回2死一、三塁、ヤクルト高梨の直球に詰まりながら、三塁後方にポトリと落とした。 「詰まったけど、いいところに落ちてくれました」とコメントした。

◆巨人岡本和真内野手(23)が、13試合ぶりの1発となる16号2ランを放ち、2点を先制した。 1回2死一塁、ヤクルト高梨の直球を中堅バックスクリーン右に運んだ。交流戦後、13試合目での初打点で、23歳初アーチだった。「甘く入ってきた球を一振りで仕留めることができて、良かったです。いい先制点になりました。雨が降らなくて良かった」とコメントした。

◆巨人は1回、岡本16号2ラン。2回に山口のスクイズで1点。ヤクルトは3回、バレンティンと村上の適時打、雄平の犠飛で3点。 巨人は4回、亀井の適時打で1点を追加。巨人山口は6回まで3失点。ヤクルト先発高梨は、6回4失点で降板した。 巨人は7回、亀井の9号ソロ。8回にも小林の適時打で1点を追加し4連勝。山口は10勝目、中川が15セーブ目。ヤクルトは2連敗で高梨が6敗目。

◆巨人坂本勇人内野手が1回に遊撃内野安打を放ち、川上哲治氏、原監督に並ぶ球団史上3位タイとなる12年連続のシーズン100安打に到達した。「光栄です。もっともっと打てるように頑張ります」と言った。原監督は「簡単にサラッと超えますよ」と期待した。

◆巨人山口俊投手が、両リーグ最速で自身2度目の2ケタ勝利を達成した。「調子自体は良くなかった」と振り返る中、粘りの投球で6回2/3を7安打3失点。 バットでも2回にスクイズを決め、投打で活躍した。「チームが連勝してる中で勝てて良かった。チームのために、1勝でも多く頑張りたいです」と力を込めた。 巨人宮本投手総合コーチ(山口の10勝目に)「2ケタ! イエーイ! うれしいね。(菅野)智之と(山口)俊とね、2トップでピッチャー陣を引っ張ってくれているね」

◆開演まもなく、曇り空の神宮にアーチを描いた。巨人岡本和真内野手(23)が13試合ぶりとなる16号先制2ランでチームを5連勝に導いた。 1回2死一塁。2ボールからヤクルト高梨の真ん中142キロ直球を、やや小さめのテークバックで捉えた。「昨日からいい感じだったので『無』でいきました」。抜群の手応えに両手でバットを握ったまま、1歩、2歩と進んだ。中堅右へ放り込み、ベンチでは「よっしゃ! 和真!」と声を張る原監督と右拳を合わせ、阿部からは脱帽で迎えられた。 宴に浸る余裕はなかった。交流戦明けから前半戦終了までの11試合で打率1割6分2厘、本塁打と打点は0と低迷。球宴に2年連続出場も、東京ドームでの第1戦前日には「結果が出てないので明日はドームのロッカー裏の室内でマシン打撃で特打してから臨みます」と口にするほどだった。 復調へのヒントを探した。本拠地のグラウンドに降りると、真っ先に広島鈴木に近寄った。事前に準備した質問をぶつけ、打席でのボールの待ち方、スイングの意識などを学んだ。「引き出しも増えましたし、頭も心もスッキリしました」。球宴明けは2戦連続マルチ安打。自身の感覚に好打者のエキスを垂らし、結果に結びつけた。 原監督も「3試合に1回くらい見たいね。かなり空いてるよ」と笑いながらも"球宴効果"を喜んだ。岡本の昨年8月の月間打率は3割4分。月別最多の8本塁打、28打点と打ちまくった。18日にも優勝マジックが点灯。梅雨を抜ければ「お祭り男」の季節がやってくる。【桑原幹久】

◆巨人原辰徳監督が積極的に選手を動かし、両リーグ最速で50勝に到達した。 2回は1死一塁からエンドランで一、三塁とチャンスを広げ、投手山口のスクイズで追加点を挙げた。8回は1死一塁、1ボールからビヤヌエバに代打重信を送り、2死二塁として小林の適時打が生まれた。5連勝で貯金19とした指揮官は「今日は小林が非常に攻守にわたって良かった」と評価した。

◆ヤクルト山田哲人内野手の27歳の誕生日を、白星で祝えなかった。「"一日一善"のように1日1日を頑張る」と誓って臨んだ。 3点を追う3回1死、巨人山口から二塁打を放って口火を切ると4連打で同点。5回には右翼ポール際へ飛ばしたが、リプレー検証の結果ファウルの判定で幻に。「ファウルだと思っていた。いい当たりの打球もあったけど、結果が出ていないので」と険しい表情だった。

◆巨人山口俊投手が両リーグトップで10勝に到達。巨人投手の両リーグ10勝一番乗りは17年菅野以来8人、9度目となり、他球団から巨人へ移籍して記録したのは52年別所(49年に南海から移籍)以来、67年ぶり球団史上2人目だ。 また、山口はFAで巨人へ移籍しており、FA移籍の投手が両リーグ10勝一番乗りするのはプロ野球史上初めて。 ▼巨人は両リーグ50勝一番乗り。巨人にとって82試合目で50勝到達は原1次政権の02年に80試合目で記録して以来のスピード50勝。

◆巨人・岡本和真内野手(23)が16日、ヤクルト戦(神宮)の一回、先制の16号2ランを放った。  2死一塁でヤクルトの先発・高梨がカウント2-0から投じた142キロの甘い直球をバックスクリーン右へほうり込んだ。岡本にとっては6月23日のソフトバンク戦(東京ドーム)以来13試合ぶりのアーチとなった。

◆巨人・亀井善行外野手(36)が16日、ヤクルト戦(神宮)で2試合連続となる9号ソロを放った。  1点リードで迎えた七回無死。代わったばかりのヤクルト・梅野のカットボールを右翼ポール際へ運んだ。前日15日の第1戦(長野)では、1点リードの延長十一回無死三塁で駄目押しの8号2ランを放っており、2試合連発に「追加点が取れてよかった」とコメントした。  同点の四回には勝ち越しの左前適時打も放っており、チャンスで勝負強さが光った。

◆日本野球機構の中村晃公式記録員(52)が16日のヤクルト-巨人13回戦(神宮)で通算1000試合出場を達成した。

◆巨人が5連勝でリーグ50勝一番乗り、貯金は「19」となった。3-3で迎えた四回、亀井が左前に適時打を放ち勝ち越しに成功。先発の山口は7回途中7安打3失点で10勝目(2敗)を挙げた。  ヒーローの山口は「きついピッチングでしたけど、バックが盛り上げてくれて、なんとか最少失点で抑えられました」と勝利を喜ぶと、自身2度目の2桁勝利について「(10勝目は)そんなに意識はしてないんですけど、1勝でも多く頑張ります」と意気込んだ。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(19)が三回に適時打を放った。  三回1死一、二塁。初球の内角のスライダーを特大のファウル後、2球目の外角直球を詰まりながらも中前に運んだ。「何とか1本打ちたかった。バットの先っぽだったけど、ヒットになったのは良かった」と村上。リーグトップの打点は66となり、高卒2年目では1994年の松井秀喜(巨人)の打点数に並んだ。

◆ヤクルトは16日、巨人13回戦(神宮)に3-6で敗れ、連敗。今季50敗目を喫した。  同点とした直後の四回、先発の高梨が四球から失点とリズムを作れなかった。小川監督は「終始、巨人のペースになってしまった。一回同点に追い付いて、その後すぐに四球からの失点。なかなか乗り切れなかった。3点獲った後に、攻撃できなかったのが一番」と険しい表情で振り返った。

◆村上が三回1死一、二塁から適時打を放った。初球に特大のファウルを放った後、2球目の外角直球を中前へ運んだ。「何とか一本、打ちたかった。バットの先っぽだったけど、ヒットになったのは良かった」。シーズン66打点(セ・リーグトップ)とし、高卒2年目では1994年の松井秀喜(巨人)に並んだ。

◆坂本勇は一回に遊撃内野安打を放ち、2008年から12年連続でシーズン100安打を達成した。球団では1947-58年の川上哲治、1981-92年の原辰徳に並ぶ歴代3位。「光栄です。もっと打っていきたい」。坂本勇と同じく、現役時代に12年連続100安打を記録した原監督は「(私の記録は)さらっと超えますよ」と笑った。

◆4番の岡本が一回、バックスクリーン右へ先制の16号2ランを放った。6月23日のソフトバンク戦(東京ドーム)以来、13試合ぶりの本塁打&打点になった。節目の通算50号に「あまり考えず、"無"でいきました。昨日からいい感じで打てている」と手応えを口にした。

◆投打に精彩を欠き、2連敗で50敗目を喫した。同点とした直後の四回、高梨が四球から失点するなどリズムをつくれなかった。打線は3得点。五回には、この日が27歳の誕生日だった山田哲の右翼ポール際への打球が一度は本塁打と判定されながら、ファウルに覆る場面もあった。小川監督は「終始、巨人のペースになってしまった。(高梨は)追い上げムードの中で、四球から失点した」と嘆いた。

◆セ・リーグ首位の巨人は16日、ヤクルト13回戦(神宮)に6-3で勝って5連勝。12球団最速で50勝に到達した。山口俊投手(32)が6回2/3で107球を投げ、7安打3失点でこちらも12球団最速の10勝目(2敗)。DeNA時代の2016年以来、3年ぶり2度目の2桁勝利を挙げた。2位・DeNAに10・5ゲーム差をつける独走態勢を加速し、18日にも優勝へのマジックナンバー「48」か「49」が点灯する。  左翼席で沸き立つG党の声援に、両手を挙げて応えた。山口がハーラートップの10勝目。我慢の投球だったが、試合後は白星の味をかみしめた。  「チームが連勝中の中で勝てたのがよかったと思います」  雨でマウンドはぬかるみ、調子もよくなかったといいながら、経験と知識で対応。3-0の三回に4連打などで3失点して追いつかれたが、勝ち越しは許さず、「そこは少し自分の成長なのかなと思う」と胸を張った。  DeNA時代の2016年以来、3年ぶり2度目の2桁勝利は12球団最速。防御率(2・14)と勝率(・833)もリーグトップで投手3冠。6つ積み上げた奪三振(113)もDeNA・今永に次ぐ同2位で、チームを12球団一番乗りとなる今季50勝目に導いた。  開幕直前に出合った1冊の本が、「戦いとは」を教えてくれた。3月28日。開幕戦のため広島に向かう前の品川駅で立ち寄った書店で、戦いにおける多くの名言が載る中国春秋時代の書物、孫子の『兵法』に目を奪われ、即座に購入した。  「昔の人が作った言葉って、何か意図があるんですよね。野球に置き換えたときにどういうことなんだろうと。言葉の一つの意味をとっても、考え方に生かされる」  一つ一つの意味を理解するため、数ページごとに何度も読み返した。「深い。めっちゃ深い」とのめり込み、学んだ名言の数々。その中には『兵に常勢なく、水に常形なし』という言葉がある。水に形がないように、決まった戦い方はない-。ぬかるんだマウンドでも、本調子でなくても、リリースの位置を変化させるなど臨機応変に最良の勝負手を打った。  チームは5連勝で、貯金は今季最多の「19」。2位との10・5ゲーム差を保ち、最速で18日にも優勝へのマジックナンバー「48」か「49」が点灯する。「チームのために1勝でも多く勝てるように」と山口。5年ぶりのV奪回へ、どんな戦況でも白星を重ねていく。 (赤尾裕希) 山口に巨人・宮本投手総合コーチ 「安心できる。智之(菅野)と2トップで投手陣を引っ張ってくれている」

◆巨人の首脳陣は、勝ち続けても気が緩んでいない。それを2つのエンドランから感じた。  2点リードの二回1死一塁で、小林がヒットエンドランを決めて一、三塁とした。そして、次打者の山口がスクイズを成功させた。一連の采配は計算と勇気がないとできない。原監督の采配には度肝を抜かれた。相手バッテリーも「次は何を仕掛けてくるんだろう」と慎重にならざるを得ない。  5-3の八回1死一塁ではビヤヌエバの代打に重信を起用。ヒットエンドランを仕掛けた。バックネット裏では他球団のスコアラーが偵察。とりわけ19日から巨人と対戦する広島は、巨人の戦術をかなり警戒してくるだろう。  巨人はあと1つで貯金20に到達する。後半戦は始まったばかりだが、日本シリーズでどう戦うかを、今から考えてもいいんじゃないか。それくらいの強さを感じた。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
50311 0.617
(↑0.004)
-
(-)
61402
(+6)
317
(+3)
111
(+2)
49
(-)
0.264
(-)
3.550
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
40422 0.488
(↑0.007)
10.5
(-)
59347
(+8)
343
(+5)
103
(+2)
26
(+1)
0.246
(-)
3.730
(-)
3
(2↑)
中日
39430 0.476
(↑0.007)
11.5
(-)
61313
(+3)
314
(+2)
47
(-)
43
(-)
0.262
(↑0.001)
3.710
(↑0.02)
3
(1↓)
阪神
39434 0.476
(↓0.005)
11.5
(↓1)
57317
(+2)
345
(+3)
56
(-)
61
(+2)
0.247
(↓0.001)
3.410
(-)
5
(1↓)
広島
39443 0.470
(↓0.006)
12
(↓1)
57330
(+5)
354
(+8)
75
(+2)
51
(-)
0.244
(-)
3.530
(↓0.06)
6
(-)
ヤクルト
34502 0.405
(↓0.005)
17.5
(↓1)
57375
(+3)
438
(+6)
92
(-)
34
(-)
0.239
(-)
4.620
(↓0.02)