1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 |
ORIX | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 1 | 1 | 0 |
勝利投手:山岡 泰輔(7勝2敗0S) (セーブ:ディクソン(2勝0敗7S)) 敗戦投手:則本 昂大(1勝1敗0S) |
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◆オリックスが投手戦を制した。オリックスは1回裏、吉田正が犠飛を放ち先制に成功する。投げては、先発・山岡が8回無失点10奪三振の快投。最後はディクソンが締め、初回の1点を守り抜いた。敗れた楽天は、先発・則本昂が7回1安打1失点と好投するも、打線が援護できなかった。
◆楽天則本昂大投手(28)のオリックス戦は通算17勝7敗で、17年5月3日から9連勝中。楽天投手が同一カードで2桁連勝すれば11~13年日本ハム戦で13連勝、10~13年オリックス戦で10連勝した田中に次いで2人目となる。
◆オリックスが初回に1点を先制した。先頭・福田の内野安打から1死一、三塁とし、吉田正の中犠飛で福田が先制ホームを踏んだ。 楽天は4回1死一塁でウィーラーが遊ゴロ併殺に倒れ好機を生かせず。オリックスは2回から6回まで走者を出せず中盤を終えた。 2回以降はオリックス山岡、楽天則本昂の両先発の投手戦。オリックスが初回の1点を守りきり、1安打勝利を挙げた。山岡が7勝目。楽天則本昂が今季初黒星。
◆楽天則本昂大投手がエースのプライドを存分に示した。球数的に最後のイニングとなる7回。直前、オリックス山岡の3者連続三振に心が奮い立った。 「こっちも負けられない。(打順の巡りが)3、4、5番だったので、全部三振に取るつもりだった」。中川と吉田正は140キロに迫る高速フォークで切り捨て、マレーロには低めいっぱいの152キロ。3者連続三振でお返しした。 ヒットは先頭福田の内野安打1本だけ。犠飛で先制されたが、2回以降は走者すら許さなかった。力みを感じさせずに最速153キロをマークするなど「真っすぐのライン出し、変化球の精度も良かった。自分の仕事はできた」。納得の107球にも援護なく今季初黒星を喫し、17年5月から続いていた自身のオリックス戦連勝も9で止まった。 右肘クリーニング手術からの復帰戦ではチームの10連敗をストップし、中6日で完全復活への順調な歩みをより強烈に印象づける快投。平石監督は「この内容で負けをつけてしまって申し訳ない」と言ったが、エースは潔い。「序盤いいところをつくられても1本出させないのはさすが。今日は山岡に完敗だなと思う」と投げ合った相手をたたえた。【亀山泰宏】
◆オリックス山岡泰輔投手が8回10奪三振無失点と好投し、キャリアハイにあと1勝に迫る7勝目を挙げた。 2回無死一、二塁のピンチで、楽天堀内のバントを処理した松井雅が三塁へ好送球。捕-三-一の併殺を完成させた。「大きかった」という女房役への感謝を好投で表した。「きょうはカットボールがすごくよかった。普段の自分の投げる球ではないような感じでした」と次々に空振りを奪い、球宴第2戦から中2日でチームに後半戦初勝利を運んだ。
◆オリックスが、内野安打1本で自力優勝を復活させた。初回、先頭の福田が三遊間を襲う遊撃内野安打で出塁。1死一、三塁に好機を広げ、吉田正の犠飛で先制。その1点が決勝点になった。初回先頭打者の1安打で勝ったのは00年5月23日広島以来、19年ぶり5度目だが、その1本が内野安打だったのはプロ野球史上初めて。執念とも言える勝利で、チーム9連敗中だった楽天則本昂を沈めた。球団69年ぶりの1安打勝利だが、内容は過去を超えていた。初回、楽天則本昂の初球、144キロストレートを捉えた福田の打球が三遊間を襲う。遊撃・茂木がグラブを伸ばすも、届かない。先頭打者がマークした内野安打。これがオリックス唯一の安打になった。 続く大城が犠打を決め、1死二塁。3番・中川の遊ゴロで、二塁走者の福田は三塁へ走った。打球を処理した茂木は三塁へ送球。タイミングはアウトだったが、三塁のウィーラーは福田の足ではない地面をタッチ。2死一塁と好機がしぼむはずが、オリックスには幸運な空タッチで、1死一、三塁にチャンス拡大。ピンチを迎えて則本昂は一気にギアをあげたが、吉田正が152キロの速球を中堅にまで運ぶ犠飛で虎の子の1点をたたき出した。 「一、三塁のあのチャンスで、ゲッツーだけは避けたかった。そうそうチャンスを作れるピッチャーじゃないので、まず1点と。1安打勝利? なかなかないですよね」と吉田正も苦笑する。 2回から7回まで、鬼気迫る則本昂の前に、チャンスすら作れなかった。それでも山岡-ディクソンの力投で、先頭打者の内野安打1本でオリックスが史上初の勝利を手にした。 「もっと打てればよかったんでしょうけど...」と言った西村監督も、30年前に引き戻されて思わず声を失った。89年8月31日の日本ハム戦で、ロッテが初回の先頭打者の安打1本で勝利。その先頭打者こそ、西村監督だった。「全然覚えてない。(ぼくが)29歳の時でしょ...。よく調べたねえ」と目を丸くした。 まさに執念の後半戦初勝利。首位ソフトバンクが日本ハムに競り負け、オリックスの自力優勝が復活。3位・西武とも3・5ゲーム差だ。【堀まどか】
◆オリックスは初回先頭の福田が打った1安打で勝った。1安打勝利は15年7月10日日本ハム以来でプロ野球37度目(他に0安打勝利が1度)になるが、初回先頭打者の1安打で勝ったのは00年5月23日広島以来、19年ぶり5度目。 福田は遊撃への内野安打。内野安打1本で勝利は92年9月23日巨人が阪神戦の7回、佐藤洋の三安だけで勝利して以来、27年ぶり。初回先頭打者の内野安打1本で勝ったのはプロ野球史上初めてだ。ちなみに、西村監督はロッテ選手時代の89年8月31日日本ハム戦で、西村監督が初回先頭で打った1安打で勝っている(決勝点は9回に無安打で記録)。
◆オリックスがわずか1安打で白星をつかんだ。パ・リーグでの1安打勝利は2015年7月10日に日本ハムが西武戦でマークして以来14度目で、球団では阪急時代の1950年5月31日の大映戦で記録して以来。西村監督は山岡の好投をたたえつつ「勝つことが一番。大きい」と笑顔だった。 一回に先頭の福田の内野安打を起点に1死一、三塁とし、吉田正の犠飛で1点を奪った。2017年から9連敗と苦手にしていた則本昂にも土を付け、吉田正は「投手戦になるのは分かっていた。最低限の仕事ができた」と安堵した。
◆オリックスの自力優勝の可能性が復活した。残り58試合を全勝すれば、95勝43敗5分けで勝率・688。首位ソフトバンクはオリックスとの残り10試合に敗れた場合、それ以外の47試合に全勝しても95勝44敗4分けで勝率・683
◆先発の則本昂は9三振を奪って7回1失点。許した安打は1本だけだったが、今季初黒星を喫してオリックス戦の連続勝利は9で止まった。今季初登板となった9日の同戦と比べて「腕が振れたし、変化球の精度もよかった」。平石監督は援護なく敗れたエースを「のり(則本昂)に言うことは何もない。負けをつけて申し訳ない」とねぎらった。
◆先発した山岡は8回を4安打無失点、10奪三振の好投で、昨季に並ぶ7勝目。プロ3度目となった則本昂との投げ合いで初めて勝利を挙げた。過去2度はともに則本昂の完封勝ち。「ノリ(則本)さんがむちゃくちゃいい投球をしていたので、負けたくない気持ちがあった」。13日のオールスター(甲子園)の先発から中2日でのマウンドでも役割を果たし、西村監督も「本来の投球。よくがんばってくれた」とたたえた。
◆オリックスは一回先頭打者・福田の1安打のみで勝利。チーム1安打で勝利したのは、2015年7月10日の日本ハム(○1-0西武)以来4年ぶり37度目。オリックス(前身球団を含む)では1950年5月31日(○2-1大映)以来69年ぶり2度目。 一回先頭の1安打で、一回の1点を守り切った"スミ1"での勝利は、1975年5月5日の南海(対ロッテ、先頭・島野育夫の安打)以来44年ぶりで、オリックスでは初めて。
◆執念の勝利だった。息の詰まる接戦。唯一、「H」ランプを灯したオリックス・福田に、西村監督の姿が重なった。まさに"スミ1"。球団69年ぶりの1安打勝利で、9連敗中だった則本昂にようやく土を付けた。 「(則本昂に対し)野手陣が必死の気持ちが出ていた。則本に9連敗ですか。1つ負けを付けられて、次につながるじゃないですかね」 指揮官もうなずいた。球界を代表する右腕に黒星を付けるのは2016年8月20日(京セラ)以来。苦しみながら、たったの1安打で勝った。 一回先頭で、福田が遊撃内野安打。続く大城が犠打、D7位・中川も野選で出塁し、1死一、三塁から吉田正の中犠飛が決勝点となった。 1安打勝利はプロ野球で37度目。球団としては阪急時代の1950年5月31日の大映戦(藤井寺)以来、2度目だ。先頭打者の安打に限れば、パ・リーグでは89年8月31日のロッテ(対日本ハム、東京ドーム)以来4度目で、このとき安打を放ったのが、現在オリックスの指揮を執る西村監督だった。 「よく調べましたね。30年前、29歳のときですか。全然覚えてないです」 苦笑いしたが、今季、自ら主将に任命した福田がそれを達成するとは、縁を感じられずにはいられない。 ただ、打線が1安打ということ自体には喜べない。福田は「何かの記録に残ることはうれしいですが、チームとしてはうれしくない。最初に1本打てたのはいいですけど、2本3本と打たないといけない」と悔しさをにじませ、将も「反省すべきところは反省して。きょうは勝ったということでもう一回、気を引き締めてやる」と気合を入れた。6日に消滅した自力優勝の可能性も復活。まずはきょうの3戦目で、後半戦のカード勝ち越しスタートを決める。 (西垣戸理大)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
48 | 34 | 4 | 0.585 (↓0.008) | - (-) |
57 | 362 (+2) | 326 (+3) | 117 (+2) | 76 (-) |
0.253 (↓0.001) | 3.440 (↑0.02) |
2 (-) |
日本ハム |
43 | 39 | 4 | 0.524 (↑0.005) | 5 (↑1) |
57 | 362 (+3) | 350 (+2) | 59 (+1) | 36 (-) |
0.257 (↓0.001) | 3.780 (↑0.02) |
3 (1↑) |
西武 |
42 | 41 | 1 | 0.506 (↑0.006) | 6.5 (↑1) |
59 | 433 (+5) | 411 (+1) | 94 (-) | 93 (+4) |
0.259 (-) | 4.340 (↑0.04) |
4 (1↓) |
楽天 |
41 | 41 | 2 | 0.500 (↓0.006) | 7 (-) |
59 | 373 (-) | 361 (+1) | 86 (-) | 29 (+1) |
0.252 (↓0.001) | 4.140 (↑0.03) |
5 (1↓) |
ロッテ |
40 | 41 | 2 | 0.494 (↓0.006) | 7.5 (-) |
60 | 375 (+1) | 361 (+5) | 100 (-) | 53 (-) |
0.246 (↓0.001) | 3.940 (↓0.01) |
6 (-) |
ORIX |
37 | 43 | 5 | 0.463 (↑0.007) | 10 (↑1) |
58 | 296 (+1) | 365 (-) | 55 (-) | 77 (-) |
0.233 (↓0.001) | 3.850 (↑0.04) |
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