オリックス(☆5対2★)ソフトバンク =リーグ戦15回戦(2019.07.07)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
10010000021000
ORIX
00000005X5600
勝利投手:近藤 大亮(3勝4敗0S)
(セーブ:ディクソン(1勝0敗5S))
敗戦投手:嘉弥真 新也(0勝2敗1S)
  DAZN
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◆オリックスが逆転勝利。オリックスは0-2で迎えた8回裏、福田の2点適時打で同点とする。さらに2死満塁の好機をつくると、マレーロが走者一掃の適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・近藤が今季3勝目。敗れたソフトバンクは、8回に投手陣が崩れた。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手(36)が3本目の「七夕アーチ」を狙う。7月7日の松田宣は16年オリックス戦で金子から17号、17年日本ハム戦では有原から15号。昨年のオリックス戦は降雨中止だったが、今年はどうか。

◆オリックス竹安大知投手(24)が粘りの投球を見せた。強力ソフトバンク打線を相手に、毎回の9安打を浴びながら、要所を抑えて7回まで投げ2失点。 「全体的に被安打は多かったですが、インコースもしっかりと投げ切れましたし、なんとか粘りながらゲームを作ることができたと思います。ただ、ヒットが多く、守備の時間が長くなってしまい、攻撃のリズムにつながるピッチングができなかったところは反省しなければいけないと思います」と話した。

◆ソフトバンクは1回、内川の適時二塁打で1点を先制。オリックスは3回までソフトバンク先発の松本の前に1安打無得点。 ソフトバンクは6回まで毎回安打で、4回、甲斐の犠飛で1点を追加。オリックスは6回までわずか2安打に抑え込まれる。 オリックスは8回、福田の2点適時打で同点、マレーロの3点二塁打で逆転し連敗を2で止めた。ソフトバンクは10連勝を逃した。 オリックス近藤が3勝目、ディクソンが5セーブ、ソフトバンク嘉弥真が2敗目。

◆ソフトバンク内川聖一内野手が今季2度目の4安打をマークした。 初回は1死一塁で左翼越えの先制二塁打。その後も左前打、左前打、中前打と4打数4安打。6月20日ヤクルト戦以来の大当たりで打率は5月以来の2割6分7厘まで上昇した。チームの連勝は止まっただけに「素直に喜べないところはあるけど、打席の中で自分のやるべきことをやろうとしている」と冷静に話した。

◆工藤政権初の10連勝は3度目の挑戦でもならなかった。ソフトバンクがオリックスに逆転負けした。 試合後、工藤公康監督(56)は「私のミスです」と悔しさを隠せなかった。「(松本が)いい投球をしてくれて、何とか勝たしてあげたいと思って。つなぐことも考えたんですが...」。7回まで2安打無失点の先発松本を8回も続投させた。2死から代打後藤に四球を与え、宗に右二塁打を許し二、三塁。1番福田を迎え、左の嘉弥真に交代させた。 福田の打球は中堅への低いライナー。中堅手釜元が懸命に前進したが、グラブの数センチ前でワンバウンド。工藤監督がリクエストを要求したが、判定は変わらず同点2点適時打。代わった椎野がマレーロに中越え3点適時二塁打を浴び、8回に5点を失う逆転負けとなった。 松本が8イニング目を投げるのはプロ初だった。工藤監督は「乗り越えさせてあげられなかった」と、14年ドラフト1位右腕の成長を期待しての続投でもあった。松本は「8回もまだいける感じだった。(後藤への四球は)制球できなかった。今日(7日)みたいな投球だったら、これからも結果が出る。今後に見えてきたものもある」と、悔しさの中にも、次回以降への手応えをつかんだ。 工藤ホークスにとっては17年、18年、そして今回と3年連続で10連勝の壁は厚かった。だが9連勝で2位以下を一気に突き放した。8日からは西武と球宴前最後の3連戦。勢いを落とさないまま前半戦を乗り切る。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク森浩之ヘッドコーチが、8回の釜元のプレーを今後の糧にしてほしいと願った。 8回から守備固めで中堅に入り、2死二、三塁から福田の低いライナーに必死に前進したが、グラブの前でワンバウンドした。森ヘッドコーチは「思い切りやってのプレー。だが、アピールよりも素早く本塁へ投げておかないと。それも経験なので」。 リプレー検証になるほど微妙な打球だったが、グラブを上げて審判にノーバウンドをアピールするよりも、プレーを続ける大事さを求めていた。

◆オリックスが終盤の大逆転劇で首位ソフトバンクの連勝を止めた。2点を追う8回、2死無走者から幕は開いた。代打後藤が四球、9番宗が二塁打で二、三塁。ここでキャプテン福田の打球はセンター前へ。ソフトバンク釜元が突っ込んで捕球したが、ワンバウンドかダイレクトか微妙だった。工藤監督からリクエストが出されたが、判定はワンバウンド。2者がかえり同点。福田は「どちらか分からなかったが(リプレーの)映像を見てホッとしました」と笑った。6日の試合では8回に頭部死球。プレーを続行したが、試合後は念のため病院で診察を受けた。診断結果は患部に問題なし。「ズキズキしますけど」といいつつ、この日もハツラツとプレーしチームを引っ張った。 さらに大城、吉田正がつないで満塁となり、この日4番に入ったマレーロが、椎野のスライダーをセンターへの走者一掃の二塁打で勝ち越した。マレーロは「甘い球が来たらはじき返そうと思っていた」と胸を張った。来日3年目の今季は、1、2軍の往復だが、気持ちを切らさず、食事に気を配るなどで体調もキープしている。 6日に自力優勝の可能性が消滅。苦しい状況は変わらないが、首位チームを相手に粘りを見せた。西村監督は「これ以上(ソフトバンクに)負けられないという気持ちが最後の結果になった。しぶとさは野手陣にも見え始めたし、最後まであきらめずにやっていくことが大事」と選手の反発力をたたえた。【高垣誠】

◆ソフトバンクがオリックスに逆転負けし10連勝を逃す。工藤公康監督のコメント。 「私のミスです」 「(松本が)いい投球をしてくれて、何とか勝たしてあげたいと思って。つなぐことも考えたんですが...」 松本が8イニング目を投げるのはプロ初だった。 「乗り越えさせてあげられなかった」

◆ソフトバンクの松本は七回まで2安打無失点の好投を見せたが、八回2死から二、三塁のピンチをつくり、無念の降板。直後に嘉弥真が2点適時打を浴びた。それでも、プロ5年目で自己最長のイニングを投げ「自信というか、そういうものも出てきたかなと思う」と納得顔だった。  二~五回は1人の走者も出さない完璧な内容。緩急をうまく使って内野ゴロの山を築き「元々そういうピッチャー。持ち味は出せた」とうなずく。「今日みたいなピッチングや気持ちで行ければ」と、先発枠への定着に猛アピールした。

◆オリックスのマレーロが2-2の八回2死満塁で、1ストライクから椎野の甘いスライダーを捉え、勝ち越しの3点適時二塁打を放った。今季初めて任された4番で殊勲打を放ち、お立ち台で「やりました」と日本語で喜びに浸った。  今季は不振で1軍と2軍を行き来する状況が続いている。それでも「自分のやるべきことを続けることが大事」と状態を上げ、2試合連続の適時打で貢献した。

◆先発したオリックスの竹安が7回9安打2失点と粘って、試合をつくった。毎回安打されても打たせて取るスタイルを貫いた。「慎重になってカウントが悪くなるのはいけない。内角もしっかり投げ切れた」と収穫を口にした。  阪神にFA移籍した西の人的補償で、今季から加入した4年目の24歳。前回登板した6月24日のヤクルト戦では移籍後初勝利を飾り、新天地で活躍を見せている。

◆継投が裏目に出て、連勝が9で止まった。就任後初の2桁連勝を目の前で逃した工藤監督は「私のミスです。すみません」と謝罪した。好投していた先発の松本が八回2死から二、三塁のピンチを招いて交代。嘉弥真を送ったが、福田に同点打。3番手の椎野が逆転を許した。交流戦後はこれが初黒星。指揮官は「切り替えていくことが大事。次の3連戦を勝ち越せるように」と引き締めた。 八回途中まで3安打2失点のソフトバンク・松本 「自信というか、そういうものも出てきたかなと思う。今日みたいなピッチングや気持ちで行ければ」

◆先発の竹安は9安打を浴びるも、7回2失点で逆転を呼んだ。「内角にしっかり投げきれましたし、粘りながらゲームを作ることができたと思います」。毎回走者を背負い、六回と七回も先頭に安打を許しながら後続を断った。3度の先発で、すべて2失点。西村監督も「攻撃もだけど、投手がよく2点で抑えてくれた。ヒット9本で2点に抑えたのは大きい」とたたえた。

◆満員御礼の七夕を大逆転で飾った。オリックスがソフトバンクの10連勝を阻止。野球は2死から-。5人がつなぎ、最後はマレーロがしとめた。  「甘い球がきたら、しっかり弾き返そうと思ったよ。体調も打撃の状態もいいからね」  八回に2点差を追いつき、なおも2死満塁で走者一掃の中越え二塁打。一挙5点でひっくり返した。七回まで松本に2安打無得点で、八回もあっさりと2死を迎えた。代打・後藤が四球。宗の右翼線二塁打で空気が変わった。二、三塁で福田が中前に同点の2点打。中堅・釜元はノーバウンド捕球を主張して相手がリクエストも、打球は紙一重で弾んでいた。  さらに大城が左前打、吉田正が四球で助っ人につないだ。同点打の福田は「諦めないムードはありました。上のチームだから、がむしゃらに粘り強く戦わないと」と気迫十分。「がむしゃら」という言葉が目立つ主将は「コーチによくいわれ、洗脳されているかもしれません」と笑顔。田口野手総合兼打撃コーチと下山打撃コーチの口癖で、この日も首脳陣から「何とか粘って、粘って」という声が続いたという。  マレーロは中日から移籍したモヤの合流後は9打数4安打6打点だ。競争も活性化。今季初の4番も当たったが、西村監督は「本当によくつないだ。2死から価値のある得点」と全体をたたえた。鷹の連勝を止め、さらなる反攻を宣言した。  「それよりも、ホークスにずっと負けているから。これ以上負けるわけにはいかない。このまま終わるわけにはいかないし、最後まで諦めない気持ちが大事なこと」  対戦成績は3勝11敗1分け。負ければ今季の勝ち越しが消えるところで、絶好調の首位を止めるだけの底力を証明。前半最後の本拠地で意地をみせた。(安藤理)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46314 0.597
(↓0.008)
-
(-)
62345
(+2)
302
(+5)
110
(-)
72
(-)
0.256
(↑0.001
3.390
(↓0.03)
2
(1↑)
日本ハム
40374 0.519
(↑0.006)
6
(↑1)
62348
(+6)
333
(+3)
54
(+1)
35
(+1)
0.259
(↑0.001)
3.810
(↑0.03)
3
(1↓)
西武
40381 0.513
(↓0.006)
6.5
(-)
64407
(+2)
390
(+8)
88
(-)
84
(-)
0.259
(-)
4.390
(↓0.01)
4
(1↓)
楽天
39382 0.506
(↓0.007)
7
(-)
64355
(+3)
348
(+6)
83
(-)
27
(-)
0.251
(-)
4.240
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
37392 0.487
(↑0.007)
8.5
(↑1)
65354
(+8)
345
(+2)
95
(+1)
51
(-)
0.247
(-)
3.990
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
34415 0.453
(↑0.007)
11
(↑1)
63283
(+5)
347
(+2)
54
(-)
70
(-)
0.234
(↓0.001)
3.860
(↑0.03)