1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 7 | 0 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:有原 航平(9勝4敗0S) (セーブ:秋吉 亮(0勝2敗13S)) 敗戦投手:塩見 貴洋(3勝1敗0S) 本塁打 |
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◆日本ハムは4回表、無死一塁から中田が2ランを放ち先制する。そのまま迎えた7回には、石井の適時三塁打と石川亮のスクイズで追加点を挙げた。投げては、先発・有原が7回無失点11奪三振の好投で今季9勝目。敗れた楽天は、打線が4安打と振るわなかった。
◆今季ワースト6連敗中の楽天が6選手を入れ替えた。 広島からトレード移籍し、この日入団会見を行った下水流昂外野手(31)が1軍に合流。左手首の骨折で戦列を離れていた昨季新人王の田中和基外野手(24)、山崎剛内野手(23)も昇格した。 平石監督は下水流について「ホームランバッターではないが、右にも大きいのが打てる。パンチ力がある。スタートはもちろん、代打もある」と打撃に大きな期待を寄せた。 ケガから復帰後、2軍で打率4割7分8厘を記録している田中は左手首への負担を考慮し、当面は左打席に専念させる。「(右打席でも)もう8割、9割は振れているが、痛めてつらかったのは右打席なので、慎重に。コンディショニング部門が計画を立ててやってくれている」とした上で、昇格即スタメン起用を明言した。 山崎はイースタン・リーグで断トツの22盗塁をマーク。堅実な内野守備に加えて勝負どころの代走要員としても期待される。「2軍で(盗塁を)徹底的に取り組んできてくれた」と評価した。 この日から島井寛仁外野手(29)と小郷裕哉外野手(22)が2軍に合流し、前日に先発して登板機会のない辛島航投手(28)が登録を抹消される見込みだ。
◆楽天則本昂大投手(28)が、あらためてイーグルスへの思いを口にした。 3年契約の最終年にあたるシーズンを前にした3月、7年数十億円規模の大型契約を新たに結んだ。「シーズン中なので」と詳細への言及は控えつつ「チームと長い契約を結ばせていただきました」。旧契約には19年オフにポスティングシステムを利用したメジャー移籍について話し合う条項を盛り込むなど、かねて将来的な大リーグ挑戦の夢を抱いてきたが「石井GMからそういう(生涯楽天)話もしていただきましたし、このチームで優勝したい」と決意を語った。
◆楽天塩見は1回2死一、二塁で王柏融を見逃し三振に仕留め、3回まで無失点。日本ハム有原は3回4四球も無失点の粘投。 日本ハムは4回に近藤がこの日2本目の中前打で出塁し、中田の17号2ランで先制。有原は6回まで楽天打線を1安打無失点。 日本ハム有原が7回無失点11奪三振でリーグトップに並ぶ9勝目。秋吉は13セーブ目。楽天は引き分けを挟み今季ワースト7連敗。塩見が今季初黒星。
◆日本ハム有原航平投手が、ハーラートップに並ぶ9勝目を挙げた。 乱れても、得点は与えなかった。1回の先頭から四球を許すなど、今季ワースト5四球。「制球はうまくいかなかった」と反省も、強力打線相手に踏ん張った。毎回の11奪三振で7回1安打無失点。「守備が良く守ってくれて、この結果になった」と感謝した。 身も心も、エースの品格が漂い始めた。開幕2連勝の権利を持って降板した4月7日の西武戦。9回に登板したハンコックが逆転を許し、白星が消えた。試合後、有原は通訳を通してハンコックに連絡。「気にしないでほしい。また次も、自分の後を投げてほしい」と責めなかった。続く同14日のロッテ戦では、2人のリレーで、並んでお立ち台に立った。 自身3試合ぶりの勝利。栗山監督は「素晴らしかった。文句も見つけようない。難しいゾーンでの勝負で、よく我慢し続けた」と賛辞を贈った。前半戦最後の登板で弾みを付け、球宴に臨む。「(前半戦は)もったいない投球もあった。後半戦は、もっとチームに貢献したい」。チームの命運が、一層頼もしくなった背中に背負われている。【田中彩友美】
◆日本ハムの先制の17号2ランで勝利をたぐり寄せた中田翔内野手は「完璧な抜けフォークだった」と、3回まで抜群の制球を見せていた楽天塩見の失投を見逃さなかった。 15年以来の30本塁打ペースでアーチを描く。7月に入り打率3割7分5厘と上り調子の主将は「今が正念場。誰が打った、投げたではなく、みんなで勝ちに行く姿勢を見せていくことが必要」と気を引き締めた。
◆楽天は今季ワースト7連敗とトンネルを抜けられなかった。開幕から76試合、唯一不動だった3番浅村を4番、3番にはブラッシュを入れたが、日本ハム有原の前に1安打と沈黙した。 平石監督は「JB(ブラッシュ)の出塁率が高い。流れを変えるために手を打ったが、配球を含めて対応できなかった」。8回にはトレード加入の下水流が代打で登場も好守に阻まれて三直。指揮官は「練習を見ても、我々の想像以上のスイングスピードとパンチ力」と新戦力に期待を示した。
◆日本ハム秋吉亮投手が復帰即登板で13セーブ目を挙げた。この日に出場選手登録され、2点リードの9回に登板。「まさか抑えで使ってもらえるとは...」と驚くも、1安打を許したがアウトは全て三振で奪い試合を締めた。 6月9日阪神戦で右太もも肉離れを痛め離脱。「またケガしないようにトレーニングをしていきたい」と笑顔を見せた。
◆日本ハム中田翔内野手(30)が、豪快なアーチで勝利をたぐり寄せた。楽天13回戦(楽天生命パーク)の4回無死一塁。左腕塩見から、左中間席中段に飛び込む決勝の17号2ランを放った。15年以来となる年間30本塁打ペースで、7月に入って打率も上昇。チームは2カード連続で3連戦の初戦をものにした。豪快にバットを振り上げ、夜空に伸びていく打球を見上げた。中田が放った会心の一打は、敵地ファンの悲鳴とともに左中間席に突き刺さった。9連戦の、まっただ中。札幌から仙台へ、移動ゲームに疲労感をにじませ「こうやって勝ったので良かった」とホッとした表情を見せた。 緊迫した投手戦に、一振りで風穴をあけた。0-0で迎えた4回無死一塁。「積極的にどんどん行こうという考えがあった」。カウント1-1からの3球目、真ん中に浮いた「完璧な抜けフォーク」を強振した。立ち上がりから抜群の制球を見せていた楽天塩見の失投を見逃さず、気持ちの良いフルスイングで先制点をたたきだした。立派な4番の仕事ぶりに、栗山監督は「最近、安定している。先に(点を)欲しいと思っていたので良かった」と感謝した。 主将2年目を迎え、後輩へのさりげない気遣いが目につくようになった。6月29日ソフトバンク戦(札幌ドーム)では、不振に悩む高卒2年目の清宮に、自身のバットを貸し出した。今月4日にも、練習中に話し相手になった。 中田 苦しんでいる姿は、僕も痛いほど分かる。いや、僕の方がもっと苦しい思いはしているけどね。気晴らしじゃないけど(先輩と話しをすることで)いい意味でリラックスできることも僕自身はあったので。 主将として「誰が打った、投げたではなく、みんなで勝ちに行く姿勢を見せていくことが必要」と、チームの"和"を大切に、一体感を求める。 チームは泥沼の6連敗を脱し、7月に入ってからは3勝1敗と勢いが出てきた。中田も7月の4試合で打率3割7分5厘。「順位もまだまだだし、僅差のうちに早く追い上げないと。今が正念場。そういうことをみんなで共感しながら、頑張っていきたい」。反攻の夏が、始まる。【中島宙恵】
◆広島からトレード加入の楽天下水流昂外野手(31)が、新天地でデビューした。 前日午後10時に仙台入りし、午前中に入団会見を行い、そのまま1軍に合流した。背番号「46」のユニホームに身を包んで8回に代打で登場し「楽天ファンの方々の歓声がうれしかったです」。日本ハム公文の初球を捉えたが、谷内の好守に阻まれて三直に倒れた。「いいアプローチはできたと思う。振らないとヒットも出ないし、(代打は)振るしかない。打てると思ったら、いきたい」と納得の初打席となった。 そのまま右翼の守備に就き、9回に回ってきた第2打席は秋吉の前に空振り三振。平石監督は「1打席目、スライダーに対してしっかりスイングできていた。練習を見ていても、我々が想像している以上のスイングスピードとパンチ力がある」と、手薄な右打者の駒を増やす新戦力への期待をにじませた。
◆左手首の骨折で5月13日に登録を抹消されていた楽天田中和基外野手(24)が復帰を果たした。 1軍に合流して即「7番右翼」でスタメンに名前を連ね「開幕の時よりも緊張しました」と振り返る。力強く積極的なスイングを見せたが、日本ハム有原の前に3打数無安打。左手首への負担を考慮して当面は左打席に専念するため、8回2死満塁の好機では左腕宮西に対して代打太田を送られた。「(今は)左(打席)だけで戦力として見て使っているから、と言っていただいている。自分ができることをやる」と前を向いた。
◆日本ハムの中田が6月23日以来の一発となる先制の17号2ランを放った。四回に塩見の甘く入ってきた変化球を、左翼席まで豪快に運んだ。 「いい感じで捉えられたと思う」と中田。大田が腰の張りで離脱し、チームの長打力が低下している中、頼れる主砲が奮起した。
◆楽天は打線を組み替えたが2点にとどまり、1分けを挟んだ連敗は7に伸びた。3番のブラッシュ、4番の浅村はともに2三振と十分に機能しなかった。 反撃が遅く、トンネルからは抜け出せなかった。首位ソフトバンクとは6ゲーム差となった。平石監督は「本当に申し訳ない。しっかり準備してやりたい」と悔しさをにじませた。
◆日本ハムの秋吉が右脚の肉離れからの復帰戦で抑えを務めて13セーブ目を挙げた。九回から5番手として登板。先頭打者に安打を許したものの、以降は持ち味のスライダーで翻弄して3者連続三振に仕留めた。 「今までと同じような感じで投げられた。ただ、1人目の安打は駄目」と秋吉。手薄な投手陣に経験豊富な守護神が戻ってきた。 石井(七回に適時三塁打) 「何とか追加点が取れるよう食らい付いていった」
◆有原を攻略できず、1分けを挟み今季ワーストの7連敗となった。先発の塩見は6回1/3を7安打4失点。四回に中田に2ランを許して今季初黒星を喫し、「低めを意識していたが、高めに浮いた。先制点を与えたら駄目」と猛省した。平石監督は「流れを変えてみたかった」と初めて浅村を4番に起用したが、打線は八回に2点を返すにとどまった。
◆エースが粘投!! 日本ハムは5日、楽天13回戦(楽天生命パーク)に4-2で競り勝った。先発の有原航平投手(26)が5四球と制球を乱しながらも序盤のピンチをしのぎ、115球で7回1安打無失点。リーグトップに並ぶ9勝目(4敗)を挙げた。 エースが圧巻の投球を見せた。有原が7回を1安打無失点。リーグトップに並ぶ9勝目を手にした右腕は「味方がよく守ってくれたので、この結果になった」と満足そうにうなずいた。 最近の登板2試合は、ともに一回に失点して黒星を喫した。この日も一回に「制球がうまくできなかった」と2四球で2死一、二塁のピンチを招いたが、5番・ウィーラーを落ちる球で空振り三振に仕留めた。 課題としていた立ち上がりを無失点でしのぎ、勢いに乗った。三回も2四球で1死一、二塁とされたが、浅村、ウィーラーを連続で空振り三振。的を絞らせずに11三振を奪った。 リードが4点に広がった七回を投げきって降板し、オールスター戦を前に、早くも昨季の8勝を上回る勝ち星をマーク。2年ぶりの2桁勝利にあと1勝とし、「もったいない投球もたくさんあった。もっとチームに貢献できるようにしたい」とさらなる活躍を誓う。 九回は秋吉が右脚の肉離れからの復帰戦で抑えを務め、13セーブ目を挙げた。手薄な投手陣に経験豊富な守護神が戻ってきたチームは再び貯金1とし、3位・西武に0・5ゲーム差と迫った。栗山監督は「素晴らしかった」とエースをたたえ、Aクラス浮上をにらんだ。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
45 | 30 | 4 | 0.600 (↑0.005) | - (-) |
64 | 337 (+6) | 292 (+2) | 107 (+1) | 72 (+3) |
0.256 (↑0.002) | 3.350 (↑0.02) |
2 (-) |
楽天 |
39 | 36 | 2 | 0.520 (↓0.007) | 6 (↓1) |
66 | 352 (+2) | 341 (+4) | 83 (-) | 26 (+1) |
0.252 (↓0.001) | 4.270 (-) |
3 (-) |
西武 |
39 | 37 | 1 | 0.513 (↓0.007) | 6.5 (↓1) |
66 | 400 (+2) | 382 (+4) | 87 (+1) | 84 (-) |
0.260 (↓0.001) | 4.440 (-) |
4 (-) |
日本ハム |
38 | 37 | 4 | 0.507 (↑0.007) | 7 (-) |
64 | 341 (+4) | 330 (+2) | 53 (+1) | 33 (-) |
0.258 (↓0.001) | 3.880 (↑0.03) |
5 (-) |
ロッテ |
36 | 38 | 2 | 0.486 (↑0.007) | 8.5 (-) |
67 | 346 (+4) | 338 (+2) | 94 (-) | 51 (-) |
0.248 (-) | 4.030 (↑0.04) |
6 (-) |
ORIX |
33 | 40 | 5 | 0.452 (↓0.006) | 11 (↓1) |
65 | 273 (+2) | 339 (+6) | 53 (+1) | 68 (-) |
0.235 (-) | 3.880 (↓0.02) |
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